TOP > 症状から探す > 吐き気・胸焼け・嘔吐 > 嘔吐の原因とは?13の病気と日常生活で起こる7つの原因は?赤ちゃんや子供の危険な嘔吐や対処法を徹底解説します!

嘔吐の原因とは?13の病気と日常生活で起こる7つの原因は?赤ちゃんや子供の危険な嘔吐や対処法を徹底解説します!

吐き気や嘔吐はほとんどの方が、1度は経験したことがあるでしょう。食べ過ぎや飲み過ぎ、乗り物酔いなど原因が自分でわかるものならさほど心配はしないかと思いますが、突然の嘔吐など、原因がわからない場合は不安になりますよね。こちらでは嘔吐について、考えられる病気や日常生活で起こる原因、対処法、赤ちゃんや子供の危険な嘔吐の症状や、嘔吐がおさまった後の食事などについて、ご紹介します。



嘔吐とは

嘔吐は胃や腸の内容物が口から吐き出される現象で、年齢や性別に限らず多くの方が経験しているかと思います。その原因は食べ過ぎや飲み過ぎ、乗り物酔いなどの場合もあれば、内臓や脳の病気などの可能性もあり、中には生命にかかわる病気の兆候ということもあります。

こちらではそんな嘔吐について、考えられる原因や病気、対処法などについてご紹介したいと思います。

日常生活で起こる7つの原因

こちらではまず、日常生活で起こる嘔吐の原因について、考えられるものを7つご紹介します。

乗り物酔い

日常生活で嘔吐が起こる原因として、まず乗り物酔いが考えられます。乗り物酔いとは電車やバス、車や飛行機、船などに乗った時に、揺れや加速度などによって現れる不快な症状のことです。

乗り物に乗っている時は、揺れや加速度などの変化を内耳の器官が感じとり脳に伝えているのですが、人によってはこれを異常な刺激と感じてしまい、その結果自律神経のバランスが崩れて嘔吐などの症状、つまり乗り物酔いが起こると言われています。

また私達の体には「外の世界に対して、自分が今どこで、どういう位置に置かれているのか」ということを判断する「空間識」という働きが備わっているのですが、乗り物に乗ることで体が不安定な状態になると、この「空間識」が乱れることで、自律神経の乱れを引き起こし、乗り物酔いの症状を引き起こすとも言われています。

乗り物酔いの予防にはまず「乗り物に乗る前に酔い止めを服用する」「体を締め付ける衣類は避ける」「乗り物の中で本を読んだり、ゲームをするなど、視線が下を向いたままの状態になることは避ける」「後ろ向きの座席は避ける」などがあげられます。それから前夜に暴飲暴食をしたり、寝不足だったりすると乗り物酔いを起こしやすいので、そういったことを避けることも大切です。

食べ過ぎや飲み過ぎ

嘔吐は許容範囲を超えた食事量を摂った場合や、アルコールの大量摂取、つまり食べ過ぎや飲み過ぎも大きな原因になります。特にアルコールの飲み過ぎで嘔吐を経験した方は多いかと思います。

アルコールは体の中で分解される過程で、有害物質のアセトアルデヒドがつくられ、これは通常すぐに分解されるのですが、アルコールを大量摂取した場合はその分解が追いつかなくなり、嘔吐を引き起こしてしまいます。このアセトアルデヒドが翌日も体内に残っていると、二日酔いになり、嘔吐や頭痛、のどの渇きや体の震えなどの症状に苦しむことになります。

こういった食べ過ぎや飲み過ぎによる嘔吐を防ぐには、まず許容範囲を超えた食事、飲酒を避けることが重要です。また食べ過ぎの場合は、脳が満腹を感じるまでに20分はかかることから、「ひと口30回以上噛んで食べる」、「途中で箸を置く」など、早食いを避けて、時間をかけて食事をすることが大切です。

飲み過ぎの場合は、「自分でボーダーラインを決めておく」、つまり最初から「3杯まで」など、飲む量を決めておき、それ以上は絶対に飲まないようにしましょう。

食あたり

食あたりは一般的に使われている言葉で、医学用語では食中毒と呼び、これは胃腸炎のうち飲食物を介して発症する疾患を指します。その原因は腐った食べ物を食べた場合、細菌やウイルスが原因となる感染症、フグ毒や毒きのこなど、毒性のあるものを食べた場合、それからヒ素などの化学物質だと言われています。

主な症状は嘔吐、腹痛、下痢で、その他に発熱、血便などがあり、これらの症状は腸のどの部分の炎症が強いかによって変わります。嘔吐は一般的に、胃腸を中心とした上部消化管の炎症が強い場合に起きるとされ、小腸が中心になると下痢、大腸が中心になると発熱や、便の中に血液・膿が見られるのが特徴だと言われています。

食中毒は、以前は夏に多いと言われていましたが、これは細菌性の食中毒が多かったためで、現在はウイルス性の食中毒が多いため、逆に冬に発生することが多くなっているようです。

なお食中毒は原因となる食べ物を食べてすぐに発症するとは限らず、例えばブドウ球菌の場合は潜伏期間が3時間程度、カンピロバクタ-やO157では食後1週間たってから発症することもあると言われています。食中毒は嘔吐や下痢で脱水症状を起こす可能性もあるので、嘔吐が激しいなど、症状が強い場合はできるだけ早く「消化器科」や「内科」を受診するようにしましょう。

便秘

一般的に胃や腸、食道などの消化器が障害を起こした場合、嘔吐はもちろん、便秘の症状が出ることもあるそうです。これらの症状は複数が同時に起こることもあれば、時間差で様々な症状が出ることもあるので、ひどい便秘が起こり、その後に嘔吐が起こることもあると言われています。

便秘とは排便の回数が減ることですが、一般的に正常とされている排便の回数は、3日に1回から、1日3回までなので、毎日1回の排便がなくても、お腹が張って苦しいというようなことがなければ、問題はないと言われています。

無理に毎日排便しようと、下剤を連日服用していると、次第に薬の効果が低下して、必要な薬の量が増えることや、腹痛が起こることもあるので、注意が必要です。

便秘の改善には、緑茶や紅茶、コーヒーなどの利尿作用のあるものではなく、水やお湯を1日に1.5~2リットル程度飲むことが勧められています。また胃に食べ物が入ると「胃腸反射」というものが起こり、腸が活発に動いて排便を促すことから、朝食をきちんと摂ること、それから食物繊維をしっかり摂ることも大切です。

ただあまりにひどい便秘の場合、自分ではなかなか改善が難しいこともあるので、そういった場合は「胃腸科」や「便秘外来」などで相談することが勧められています。

妊娠による悪阻(つわり)

妊娠した場合、悪阻で嘔吐する方は少なくないかと思います。悪阻は主に食欲がなくなり、胸焼けや吐き気がして、食べたものやツバ、胃液などを嘔吐する症状を指します。

悪阻が始まる時期は早ければ妊娠5週目からで、一般的に14週頃まであることが多く、個人差はあるものの妊娠7~9週頃が最も強いと言われています。なお極めて稀ではありますが、妊娠が終了するまで悪阻が続く場合もあるそうです。悪阻は妊婦さん全員に起こるものではなく、50~70%の方に見られると言われ、その症状も個人差が大きいようです。

悪阻が起こる原因は、母親と胎児の間を結ぶ胎盤でつくられる、物質やホルモンと考えられていますが、そのうちのどれが悪阻を起こしているかはまだわかっていません。ただ胎盤が大きくなり、物質やホルモンを産生する働きが最も活発になるのが妊娠初期なので、この時期に悪阻が強くなると考えられているようです。

悪阻は個人差が大きいため、対処法は人によって異なるものの、基本的には「無理をしない」「体調に合わせて生活する」「いつも胃の中に少量の食べ物が入っている状態にする」「においのある所は避ける」といったことがあげられます。

ただ「1日中、嘔吐が続く」「水も飲めない」「体重が妊娠前の1割くらい減る」「トイレの回数が減って、唇がカサカサになる」などの症状が見られる場合や、不安を感じる場合はすぐに産婦人科を受診することが勧められています。

誤飲

食べ物以外のものを誤って飲み込んでしまうことを「誤飲」と言い、これも嘔吐の原因になります。誤飲は乳幼児やお年寄りに多く、嘔吐は体の防御反応として起こります。乳幼児の場合は、洗剤や医薬品、玩具や硬貨など、身の回りにある様々なものが原因となり、中には生命にかかわることもあります。

乳幼児の誤飲が疑われる場合は、大きな声で呼びかけると、びっくりして気管に吸い込んでしまうこともあるので、慌てず落ち着いて口の中を見て、中に入っているものが見えている状態なら、指を入れて取り出すといいそうです。ただ無理に吐かせると窒息するなど、危険な場合もあるので、救急外来や小児科を受診する方が無難かと思います。

お年寄りの場合は、入れ歯洗浄剤を薬と間違えて飲み込んでしまったり、清涼飲料水やジュースと間違えて飲んでしまう事故が多いようです。この場合は牛乳を飲ませるなど、家庭でできる対処法がありますが、入れ歯洗浄剤の種類によっては危険な場合もあるようなので、救急外来を受診すると安心かと思います。

ストレス

嘔吐はストレスが原因で起こることもあり、これはストレスが、全身の全ての器官や臓器に細かく行き渡っている自律神経の乱れを引き起こすからだと言われています。自律神経の乱れが引き起こす症状は人によって違い、例えば循環器系が弱い人なら動悸や血圧の異常が、呼吸器系が弱い人なら息苦しさや過呼吸が起こる、というように、その人の元々弱い部分に現れると言われています。

ストレスが原因で嘔吐が起こるものには「心因性嘔吐症」があり、これは吐き気が主な症状で嘔吐をほとんど伴わないものもあれば、激しい嘔吐が頻繁に繰り返され、1日中横になって点滴を受けるほど、重症のものもあるそうです。

これは不安や緊張を伴う場面で発生することが多く、中には最初の嘔吐がバスの中だった場合、バスを見るだけで嘔吐するようになるなど、特定の場所や時間に嘔吐の症状が現れる「条件付け」が関係していることもあります。「心因性嘔吐症」が疑われる場合は、1人で悩まず、心療内科を受診しましょう。

ストレスが原因で起こる嘔吐の予防には、まずストレスを溜めないこと、自分なりの解消法を見つけることが重要です。それから日常生活で自律神経を乱す行動をとらないようにしましょう。例えば「ベッドに入っても、スマホをいじっている」と、脳が刺激されて興奮し、夜になっても交感神経の働きが低下しなくなるので、自律神経が乱れる原因になってしまいます。

また「お風呂に入らず、シャワーで済ませる」「休日は昼過ぎまで寝ている」「炭水化物や甘いものばかり食べている」といったことも自律神経の乱れを引き起こす可能性があるので、避けるようにしましょう。

嘔吐を伴う13の病気

こちらでは、嘔吐を伴う13の病気についてご紹介します。

感染性胃腸炎

嘔吐を伴う病気に、感染性胃腸炎があげられます。その原因となる病原体は、ウイルス性のものなら、ノロウイルスやロタウイルス、腸管アデノウイルスなど、細菌性のものなら、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクターなどがあげられます。

感染性胃腸炎は多くの場合、嘔吐下痢症、腹痛、発熱などが見られ、重症化するケースは約9割が細菌性のもので、特に乳幼児や高齢者は注意が必要です。

よく耳にするノロウイルスは1年中発症する可能性があるものの、最も流行するのは冬で、感染経路はウイルスに汚染された食べ物、生の魚介類や、生・半生の肉類、生卵などを口にした場合や、人から人へ感染する場合があげられます。

またロタウイルスが原因となる感染性胃腸炎は、乳幼児がかかりやすく、世界では発展途上国を中心に年間約50万人が、日本でも年間10人程度の子供が死亡していると言われています。流行時期とされる12月~4月には特に注意が必要です。

感染性胃腸炎の予防法は、「手や調理器具をよく洗う」「食べ物は十分に加熱して食べる」「食べ物は冷蔵庫で保存する」の三原則を守り、免疫力の低下を防ぐため、しっかり食べて寝て、体調を良好に保つことが重要です。

胃炎

胃炎は胃の粘膜に炎症が起きた状態を指します。その原因のひとつがストレスで、ストレスを受けると自律神経が乱れて、胃酸が過剰に分泌されるため、その多すぎる胃酸が胃の粘膜を傷つけ炎症を起こすと言われています。胃は様々な食べ物や飲み物を受け入れるという、タフな働きをする反面、ストレスに敏感で感情の影響を受けやすいデリケートな臓器でもあるのです。

胃炎にはストレス、それからタバコの吸い過ぎやアルコールの飲み過ぎなどの生活習慣、ウイルス、そしてピロリ菌が原因となる「急性胃炎」と、原因の約8割をピロリ菌が占める「慢性胃炎」があります。

この2つは症状の起こり方が異なり、「急性胃炎」の場合は、みぞおち付近の痛みや、胃が膨らむような不快感、むかつきや嘔吐、吐血や下血などが急激に起こるようです。

それに対して「慢性胃炎」の場合は空腹時や夜間の胸焼け、食欲不振、食後のむかつき、胃のもたれなどの症状が見られると言われています。なおピロリ菌の感染は、放置すると胃潰瘍や十二指腸潰瘍に進行することがあるので、異常を感じた場合は「胃腸科」「内科」「消化器科」などを受診することが勧められています。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍

嘔吐は胃潰瘍や十二指腸潰瘍でも起こることがあります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、胃壁ないし十二指腸壁の粘膜が深く傷つき、みぞおち辺りに痛みを感じたり、場合によっては吐血や下血を起こす病気で、この2つを総称して消化性潰瘍と呼びます。

消化性潰瘍の原因の60~70%はピロリ菌だと言われ、それ以外にストレスや喫煙、アルコールなど生活習慣も影響すると考えられています。なお若い人の場合は十二指腸潰瘍を発症することが多く、中年以降に胃潰瘍を発症することが多いというように、年齢によって発症率が異なるそうです。

消化性潰瘍は「穿孔」という、胃や腸に穴があく病気に繋がる可能性があり、これは最悪ショック死や腹膜炎による死に至る可能性があります。穿孔が起きると腹部全体に激しい痛みが起き、嘔吐や吐血、下血などの症状が起きるので、思いあたる症状がある場合はできるだけ早く「胃腸科」や「消化器科」、「内科」を受診することが勧められています。

急性腹膜炎

急性腹膜炎は内臓を包んでいる腹膜が、細菌に感染することで炎症が起きる病気です。原因としては急性虫垂炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどで胃や腸に穴があくことや、腸閉塞によって組織が部分的に死滅してしまう壊死などがあげられます。

急性腹膜炎の代表的な症状は腹痛ですが、それ以外にも発熱、吐き気、嘔吐、呼吸障害などが起きることもあり、細菌による敗血症からショック状態に陥るなど、生命にかかわる可能性があるため、緊急の治療が必要になります。

そうした状態になることを避けるために、腹痛や嘔吐など何か異常があれば「消化器科」や「内科」を受診することが勧められています。

虫垂炎(盲腸)

一般に呼ばれる「盲腸」は、正しくは「虫垂炎」といい、盲腸ではなく、虫垂が炎症を起こした状態を指します。虫垂とは、大腸の始まりの部分である盲腸から出ている、突起状の部位のことです。

虫垂炎の主な症状は腹痛や発熱で、吐き気や嘔吐が起こることもあります。症状が進むと虫垂が破裂し、腹部全体に炎症が及んで腹膜炎をきたすため、生命にかかわることもあります。

虫垂炎の原因は、明確には特定されていないものの、異物や固まった便が虫垂の細い内腔に詰まることや、ウイルス感染、更には暴飲暴食、過労、ストレスなどによっても誘発されると考えられています。

腸閉塞

腸閉塞とは何らかの原因で、腸の中に腸液や便などが充満する病気です。排ガスや排便がなくなるため、腹痛や嘔吐、腹部膨満などの症状が現れ、場合によっては重篤な全身症状をきたして、生命にかかわることもあります。

腸閉塞が起きる原因は様々で、例えば十二指腸や小腸などの腸管が狭窄・閉鎖しているなどの先天性のものや、消化の悪い食べ物を大量に食べて、それが腸管に詰まって起こる、といったことがあげられます。

腸閉塞で嘔吐する場合、はじめのうちは胃腸炎の時のような胃液を吐きますが、症状が進むと消化液である胆汁を含むため、緑色をした吐瀉物が見られると言われています。

膵炎

膵臓は分泌される消化酵素が強力なため、膵臓自体を溶かしてしまわないように安全装置が働いていますが、それが何らかの理由で正常に作動しなかった場合、膵臓は自分で分泌した消化酵素によって消化作用を受けてしまいます。その結果炎症や障害が起きた状態を、膵炎と呼びます。

膵炎には炎症が短期間で急激に起こる「急性膵炎」と、長期間に渡ってゆっくりと起こる「慢性膵炎」の2つにわけられ、このどちらの原因にもなるのが、アルコールだと言われています。日頃から大量に飲酒している人はもちろんですが、飲酒習慣がない人が急にたくさんアルコールを摂取した場合も「急性膵炎」が起こることがあるので、注意が必要です。

膵炎の主な症状は、みぞおちから肋骨の下辺りが痛む「上部腹痛」で、その痛みは背中まで広がることもあり、泣きわめきたくなるほどの激痛だと言われています。また強い嘔吐が起こることもあり、吐いた後も楽にならないと聞きます。

膵炎にならないためには、まずアルコールの大量摂取を避けること、それから少しでも思いあたる症状がある場合、異常を感じる場合は、「消化器科」や「内科」を受診することが勧められています。

インフルエンザ

インフルエンザは「インフルエンザウイルス」による感染症のことで、大気や土などに潜む病原性のウイルスが人間の体内に入り込むことによって引き起こされます。インフルエンザウイルスは感染力が強く、体内で急速に増殖するため、潜伏期間が短く、最短16時間から最長5日と言われています。

インフルエンザの典型的な症状は、38~39℃、あるいはそれ以上の高熱が急に現れることで、それに伴い咳や頭痛、腰痛や筋肉痛、全身の倦怠感などが現れます。また鼻水やのどの痛みなどの呼吸器の症状や、下痢、嘔吐などがみられることもあるようです。

インフルエンザの主な感染経路は、「飛沫感染」と「接触感染」の2つで、「飛沫感染」は感染者の咳やくしゃみと一緒に周囲に飛散する「しぶき」を吸い込むことによって感染し、「接触感染」は感染者のツバや手などに付着したウイルスが手から手へ、もしくはドアノブやつり革などを介して感染すると言われています。

インフルエンザの予防には、予防接種を受ける方法もありますが、マスクをするなどウイルスを体内へ取り込まないための対策や、手洗いうがいをする、それから日頃から体調を良好に保つようにして、免疫力・抵抗力を高めておくことが大切です。

片頭痛(偏頭痛)

片頭痛はこめかみ部分の動脈や脳の血管が広がり、血流が増すことで、その周辺の神経が刺激されて起こる頭痛を指し、主に頭の片側が脈打つようにズキンズキンと痛むのが特徴です。音や光に敏感に反応し、痛みが増すことや、吐き気、嘔吐の症状が現れることもあります。女性に多く、慢性的に繰り返す頭痛で、仕事や家事など生活に支障をきたす場合もあります。

片頭痛の原因には、季節の変わり目の温度変化や女性ホルモンの変動、それからストレスから解放された時の緊張緩和などがあげられます。例えばストレスの場合、それを受けている時は血管も緊張して縮んでいる状態ですが、解放されると収縮していた血管が急に拡張されるので、片頭痛が起こると考えられています。

片頭痛が起きた時の対処法としては、できるだけ暗く静かな場所で安静にすること、それから血管の拡張を少しでも抑えるために、アイスノンなどを利用して患部を冷やしましょう。ただ痛みで日常生活に支障が出るなどの場合は、できるだけ早く「神経内科」や「頭痛外来」などで診察を受けることが勧められています。

脳卒中や脳腫瘍

嘔吐は脳卒中や脳腫瘍でも起こることがあるそうです。脳卒中には3種類あり、血管が詰まって起こるのが「脳梗塞」、血管が破れて起こるのが「脳出血」、そして同じ出血でも血管にできた動脈瘤が破れて、くも膜の下に出血して起こるのが「くも膜下出血」で、この中で日本人に圧倒的に多いのは「脳梗塞」だと言われています。

脳卒中は突然襲ってくる恐ろしい病気ですが、「一過性脳虚血発作」といって、病気を発症する前に前兆のようなものが見られることがあるので、これに気付くことが重要と言えます。

兆候としては「脳梗塞」「脳出血」の場合、左右どちらかの半身麻痺、例えば右の手足だけが痺れる、左の手足だけ感覚が鈍くなるなどの症状が、「くも膜下出血」の場合は、大きな発作が起きる何日か前から激しい頭痛が現れることが多いようです。

それから「脳腫瘍」の場合は、腫瘍が少しずつ大きくなるにつれて、脳圧が上昇し頭痛が悪化すると言われ、更に嘔吐や痙攣、手足の麻痺や言語障害、視力の低下や視野が狭くなるなどの症状が現れることもあります。もしこういった症状が思いあたる場合は、できるだけ早く「脳神経外科」など、医療機関を受診しましょう。

メニエール病、良性発作性頭位めまい症、突発性難聴

「メニエール病」「良性発作性頭位めまい症」「突発性難聴」は、どれもめまいを伴うことが多いため、嘔吐が起こる可能性があります。まず「メニエール病」とは国の難病指定を受けた内耳の病気で、自分や周囲がぐるぐる回るめまいや、どちらか一方の耳に起きる耳鳴り、そして難聴の3つの症状が同時に起き、多くの場合強い吐き気や嘔吐を伴います。

次に「良性発作性頭位めまい症」は、耳からくるめまいで1番多い疾患と言われ、三半規管に結石ができることで、脳へ伝えられる信号に異常が出て、めまいが起きるそうです。

そして「突発性難聴」は、文字通り突発的に起こる難聴で、これは例えば目が覚めた時など、その突発性難聴が起きた時に、自分が何をしていたか明言できるという特徴があります。

こういった病気は耳に何らかの異常を感じると共に、めまいが起こることが多いので、思いあたる症状がある場合は「耳鼻咽喉科」を受診することが勧められています。

前庭神経炎

「前庭神経炎」とは、平衡感覚を司る前庭から脳へ信号を伝える前庭神経が、何らかの原因で障害を受ける病気です。その原因はウイルス感染が有力な説とされていますが、循環障害による説などもあり、明確にはわかっていないようです。

症状としてはある日突然、周りがぐるぐる回るような激しい回転性のめまいが起きるのが特徴で、強い吐き気や嘔吐を伴い、めまいが数日続いて入院することや、ふらつき、身体がふわふわと浮くようなめまいが、長い場合は数か月続くこともあると言われています。ただメニエール病などと違い、難聴や耳鳴りなどの聴覚に関する症状は全くないそうです。

めまいが起こった場合の対処法としては、無理に動くと危険なので、まずは安静にすること、それからもし手足の痺れや麻痺、激しい頭痛などを伴う場合は、できるだけ早く「脳神経外科」を受診することが勧められています。

摂食障害

摂食障害は主に大量に食べてしまう「過食症」と、極端に食事量を減らす「拒食症」の2つにわかれます。摂食障害は主に10代後半~20代前半の女性に多く、標準体重の80%の有無で「過食症」と「拒食症」にわけられるそうです。

「過食症」の場合は食べたい欲求を抑えられない病気と考えられがちですが、実は太ることが怖い病気なのだそうです。痩せることで自分に自信が持てるのではないかと考え、過度に痩せようとするのですが、その反動で過食が起こり、その衝動は自分ではコントロールできないほど強いものだと言われています。

「過食症」は嘔吐や下剤を乱用する「排泄型」と、それを伴わない「非排泄型」にわけられ、過食などによって自ら吐くことを「自己誘発性嘔吐」と言います。

それに対して「拒食症」の場合は、客観的には痩せているのに、本人は体重や体型に強くこだわり、太ることに恐怖を覚える病気で、食べないで痩せていく「制限型」と、過食して下剤などを用いて排泄する「「むちゃ食い/排泄型」にわけられます。こういった摂食障害は生命にかかわることもあるため、できるだけ早く専門のクリニックや「心療内科」を受診することが勧められています。

対処法

こちらでは嘔吐をした時の対処法について、ご紹介します。

嘔吐後はうがいをする

嘔吐した後は、冷たい水や塩水、レモン水などでうがいをしましょう。そうすると口の中の胃酸や匂いなどで、再び吐き気や嘔吐が誘発されるのを防ぐことができますし、気分的にもすっきりします。その後、氷やキャンディーなどを口に含むのもいいですね。

吐瀉物は速やかに処理する

嘔吐後は吐瀉物をそのままにせず、速やかに処理することが重要です。特に感染性胃腸炎などの場合、吐瀉物には大量のウイルスが含まれているので、処理をする時はゴム手袋やマスクを着用して行いましょう。

処理の方法はまず吐瀉物をペーパータオルや雑巾などで拭き取り、ビニール袋に入れます。それから吐瀉物を拭き取った場所を、薄めた塩素系漂白剤で消毒します。ハイターを使う場合は、2リットルのペットボトルに、ペットボトルのキャップ2杯分のハイターを混ぜて使うといいそうです。汚染場所を広げないようにしっかりと消毒したら、拭き取ったペーパータオルや雑巾などは捨てます。

ウイルスは乾燥すると空気中に舞い上がり、それが口に入ることで感染することがあるので、それを避けるためにできるだけ早く処理する必要があります。また吐瀉物で汚れた衣類は、そのまま洗濯機で他の衣類と一緒に洗ってしまうと、洗濯漕内にウイルスが漂い、他の衣類にもウイルスがつく可能性があります。

吐瀉物で汚れた衣類は捨てるか、まずはバケツなどで水洗いし、更に吐瀉物の消毒と同じように薄めた塩素系漂白剤で消毒しましょう。色落ちが心配な衣類は、85℃以上の熱湯に2分以上浸けることで、消毒ができるようです。

水分補給する

嘔吐がおさまったら、脱水の改善のために少しずつ水分補給を行いましょう。ただ嘔吐してすぐ大量の水分を摂ると、また吐いてしまう可能性があるので、様子を見ながら少しずつ水分補給することが大切です。

ただ嘔吐後は水分だけでなく、多量の塩分も失われているので、それらを効率よく補給するなら、普通の水ではなく「経口補水液」を利用することが勧められています。経口補水液とはいわば「飲む点滴」で、電解質や糖質をバランスよく配合しているため、速やかに脱水症状を改善してくれます。

経口補水液なら、夏になるとよくCMで目にする「OS1」が知られているかと思います。これは調剤薬局やドラッグストア、通販などで手に入りますよ。

病院に行く

嘔吐は例えば食べ過ぎや飲み過ぎ、乗り物酔いなどが原因の場合、一時的なものなので、水分補給などしっかり対処すれば特に問題はないかと思います。

ただ前触れの無い嘔吐など、特に思いあたる理由もなく突然嘔吐した場合は、くも膜下出血や脳出血など、命にかかわる病気のサインの場合もあるので、病院に行く方が無難かと思います。特に嘔吐以外に激しい頭痛や半身麻痺などの症状が見られる場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

赤ちゃんや子供の危険な嘔吐の症状

赤ちゃんや子供が嘔吐した場合、とても心配ですよね。こちらでは赤ちゃんや子供の危険な嘔吐の症状について、ご紹介します。

突然に噴水のように嘔吐した時

生後1年くらいまでの乳児の場合、ミルクを飲んだ後に口から垂らしたり、ゲボッと吐いたりすることはよくあるもので、これは食道と胃の接合部分が発達途中のため、飲んだものが胃から食道に逆流して起こると言われています。そのためミルクをよく吐く赤ちゃんでも、順調に体重が増えていれば心配はいらないそうです。

ただ授乳すると噴水のように嘔吐する場合は、「肥厚性幽門狭窄症」という病気の可能性があります。これは胃の出口が狭くなってミルクが流れないために、嘔吐を繰り返すという病気で、手術が必要な場合もあるので、早めに小児科を受診することが勧められています。なおこの「肥厚性幽門狭窄症」は、理由は不明ですが、生後1か月前後に発症することが多いと言われています。

いちごジャムの様な便を伴う嘔吐

赤ちゃんの便の中に、いちごジャムの様な粘液状の血液が見られる場合「腸重積症」という病気の可能性があります。これは腸が腸の中に入り込み、重なってしまった状態を指し、生後6カ月前後の離乳期から、1歳くらいまでの赤ちゃんに多く見られると言われています。

「腸重積症」は10~30分くらいの間隔で、かなり激しい腹痛を繰り返すのが特徴で、痛みがある時は苦しげな表情で、エビのように丸くなって痛みを堪える様子が見られるものの、痛みが治まると赤ちゃんはまた元気に遊びます。

この「腸重積症」が進行すると「腸閉塞」を起こして嘔吐するようになりますが、この時点ではもう一刻を争う状態なので、できるだけ早く小児科を受診することが勧められています。

頭を打った後の嘔吐

例えばベビーカーから落ちてしまったなど、子供が頭を打ってしまうことはよくありますよね。子供の頭蓋骨はやわらかく、変形しやすいので、少しの力でも思わぬ脳損傷を引き起こす可能性があります。

もし子供が頭をぶつけた後、嘔吐がひどい、意識状態が悪い、ぐったりして顔色が悪い、痙攣が見られるという場合は、すぐに「脳神経外科」を受診しましょう。また頭皮下に大量の出血をする場合や、頭蓋骨陥没骨折などが起こることもあるので、頭に変形がないかどうかも確認する必要があります。

なお意識に問題はなく、泣き疲れて寝てしまった、という場合も、脳の外に血腫ができる硬膜外血腫、硬膜下血腫などの場合、頭を打って数時間たってから、意識障害や痙攣などが起きることがあるため、頭を打ってから24時間は子供の状態に十分注意する必要があります。

嘔吐がおさまった後の食事は?

まずは水分補給をしっかりと

嘔吐がおさまった後は、失われた水分を取り戻すために、まずは水分補給をしっかりと行いましょう。体内の塩分やカリウムなどが補給できる、ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンク、または経口補水液「OS1」などを少量ずつ飲むといいですね。

おかゆや雑炊

嘔吐がおさまり、水分もしっかり摂れるようになったら、消化のよい食事を開始しましょう。絶食期間が長くなると、腸粘膜が衰えて回復が遅れてしまうので、下痢が続いている場合でも食事を始めることが勧められています。

やわらかくて消化のよい、おかゆや雑炊などを、最初は1日5~6回にわけて食べましょう。1回あたりの食事量を抑えるようにすると、胃腸の負担を軽減できます。

うどん

うどんも消化にかかる時間が短いので、胃腸に優しい食べ物です。普段よりもやわらかく煮て、よく噛んで食べましょう。味付けは塩辛くならないように、それから何か具を入れる場合、下痢を起こしやすいきのこ、こんにゃく、海藻類や、腸管壁に刺激を与える香辛料、ニラやニンニクなどの刺激の強い野菜は避けるようにしましょう。

スープやポトフ

スープやポトフなども、胃腸に優しい食べ物です。具材は野菜ならキャベツやかぶ、大根やにんじん、かぼちゃなど、肉なら鶏ささみ肉やヒレ肉、魚ならタイやカレイ、ヒラメやアジ、スズキやサケ、タラなど消化のよいものを選びましょう。また熱すぎたり、冷たすぎたりすると胃に刺激を与えてしまうので、温めの人肌程度を目安にしましょう。

バナナやリンゴ

果物なら食物繊維が少なく、便を固める効果があるという、バナナやリンゴを食べることが勧められています。逆に下痢になりやすい柑橘類やイチゴは避けるようにしましょう。

ヨーグルトやプリン

ヨーグルトやプリンも口あたりがよく、食べやすいことから、嘔吐後の食事に勧められています。特にヨーグルトは腸内環境を整えてくれるので、胃腸が弱っている時にぴったりと言えます。

冷たすぎると胃腸を刺激してしまうので、100g~200gくらいのヨーグルトを、耐熱容器に入れて、電子レンジで数十秒~1分程度加熱して、ホットヨーグルトにするといいですよ。ただ温めすぎると、乳酸菌が死んでしまうので注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか?嘔吐は乗り物酔いなど一時的なものから、脳卒中など生命にかかわる病気の兆候として、起こることもあります。

基本的に食べ過ぎや飲み過ぎなど、原因が明らかなものの場合は、水分補給などをしっかり行えばさほど心配はいらないかと思いますが、嘔吐以外の症状、例えば激しい頭痛や半身麻痺などが見られる場合はすぐに救急車を呼ぶなど、緊急の対応が必要になる場合もあります。

嘔吐が起こる原因は多数考えられるので、嘔吐がひどい、頻繁に起こる、腹部の痛みやめまいなど、嘔吐以外の症状がある場合は、医療機関を受診する方が無難かと思います。特に乳幼児や高齢者の方は、注意が必要です。