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【髄内釘マニュアル】骨折を早く治す方法!どんな手術がある?2つのメリットや治ってからの対処法も紹介!

髄内釘と聞いて何を想像しますか?漢字を見ると、何だか釘の一種のようだけれどと想像する方もいるでしょう。髄内釘は骨折した骨に手術を施して直接金属を挿入するなどして、骨折部分を固定する方の一つと言われるものです。どんな固定法なのか?メリットやデメリットはどうなのか?疑問の数々まとめてみました。



骨を固定する髄内釘をご存知ですか?

骨折とは外力によって骨が壊れてしまうことを指しています。骨には細胞があり、再生する力を備えていると言われています。しかし、骨折した骨の条件を整えないと骨がくっつきにくくなったり、変形したりします。骨折は、骨折した部分の動きが小さく、元気な細胞があることが早く治るためには必要であると言われており、骨折部分の固定は非常に重要な要素の一つであると言われています。

骨折後の固定方法はいろいろあります。ギプス固定なども固定方法の一つですが保存療法と呼ばれる方法の一つで、他に手術によって骨折部位を骨に直接金属を挿入するなどして固定する方法があります。

手術では金属でできたピンや板状のプレート、ネジなどを使用して骨折部位の整復を行うことで骨を元の長さや形に整えることができると言われています。

髄内釘はこの手術の金属製材料の一つでチタンなどの金属でできています。髄内釘は腕や足の細長い比較的太い骨に使われることが多く、それらの骨は中心部が空洞になっているため、骨折して2つ以上に分かれてしまった骨の真ん中に挿入して骨折部分を固定する方法のようです。

髄内釘ってどういうもの?

髄内釘は骨折した時に手術によって固定する際に使われる手術道具の一つであると言われています。髄内定にもいろいろな種類があり、固定する骨の種類や固定の仕方、用途なども様々なようです。

骨の固定術の一つ

骨折部分を固定する手術方法としては、ギプス固定やプレートと呼ばれる金属の板を使用するものや、今回お話ししている髄内釘によるもの、創外固定と呼ばれる皮膚の外側からピンやワイヤーなどを骨に挿入するものなどがあると言われています。

骨折の種類や骨折部位などによって選択は変わるようですが、髄内釘の場合は骨を支え、強固に固定出来るのが特徴であると言われています。

大きな骨の中央部が骨折した時に使う

骨の中心部は空洞であり、その部分に髄内釘と呼ばれるネジや釘のような金属を挿入して骨折部分を固定する方法だと言われています。

前腕や上腕、大腿や下腿などに位置する長幹骨と呼ばれる骨の骨幹部と呼ばれる中央部付近に生じた骨折に用いられる観血的固定法の一つで、髄内釘はチタンやチタン合金、ステンレスで出来ていることが多いようです。

固定の仕方

髄内釘を使った固定の仕方ははどのようなものなのでしょうか。髄内釘は骨折した骨の真ん中に釘のような髄内釘を打ち込み強固な固定を得ることができると言われています。

また骨の横方向への横止めスクリューなどを追加することで骨折部分のさらに強固な固定することができ、さらには髄内釘が骨の中で沈むことと回旋力がかかることを防止するために使われるようです。

また股関節に近い大腿骨の骨折ですと、ラグスクリューという股関節に近い部分に斜めにも一本のスクリューを入れることによりさらに強固な固定が得られると言われています。

髄内釘の種類

髄内釘とひと言で言ってもいくつか種類があり、キュンチャーネイルと呼ばれる骨の端から髄内に埋め込むもの、先ほども出てきた横止めスクリューを髄内程の双方を用いるもの、エンダーピンと呼ばれる細く湾曲したピンなど種類は様々あるようです。

金属の種類も、チタン、チタン合金、ステンレスなどから作られたもので、高い強度と軽量化に特化したものが最近では主流のようです。

骨折以外にも使う

髄内釘手術は骨折以外でも、関節リウマチの治療や身長を伸ばす手術などにも使用されることがあるようです。関節リウマチは関節が炎症を起こし破壊される病気と言われていますが、足首などの痛みと変形に悩む患者さんに対して髄内釘やピンなどで関節を固定してしまう手術を行うこともあるようです。

また、髄内釘、もしくは髄内釘と創外固定を組み合わせたものを使用することで骨を長くし身長を伸ばす手術もあるようです。伸ばす長さにもよりますが長期間の固定が必要であると言われています。

髄内釘のメリットとデメリット

では髄内釘は他の固定法と比べて、優れている点は何なのでしょうか?メリットとしては回復の早さや痛みの軽減などがあるようです。デメリットもあり、回旋変形などの恐れもあることが言われています。詳しく見てみましょう。

メリット1 術後の痛みが少ない

髄内釘手術の場合、プレート固定とは異なり手術部位を大きく切開することなく、骨折した骨の上部もしくは下部から挿入するため、皮膚の侵襲は少なく痛みは抑えられると言われています。

メリット2 回復が他の固定術より早い

ギプス固定などの保存療法は長期の安静を強いられたり、上下の関節も固定されるため動作能力や筋力、関節の可動性などに問題を残すこともあると言われていました。

もちろん骨折の程度、部位などにより手術方法も異なるため様々ですが、手術による髄内釘などでの固定を行うことにより、早期のリハビリテーションが可能となり、また復職などの社会復帰も早く行うことができると言われています。

またプレート固定術などとは異なり、直接骨折部分の治癒に必要な血管や骨膜、細胞などを傷つけることがないため、骨折治癒を妨げることなく固定が得られるという点で優れているようです。

デメリット:回旋変形を起こす可能性がある

髄内釘は回旋に対する固定力が弱く、プレート固定のような強固な固定力は乏しいと言われているようです。回旋力がかかると骨折部位が不安定になり治癒が遅れてしまうため、横止めスクリューやフィンが付いた髄内釘などもあり、回旋力に対する対策を行っているようです。

骨が治ったら髄内釘は抜く?

では、骨折が治癒した後はその髄内釘はどうするのでしょうか。髄内釘を抜くのにも手術が必要です。しかし、年齢によって髄内釘を抜く場合やまたは抜かない場合もあるようですが、状況によるようです。

気になるところは、どんな場合なら抜かないのかまたどんな場合なら抜くのかということですね。もちろん、感染などを起こした場合や髄内釘により障害や痛みが出た場合には骨折が治癒していなくても抜くことがあるようです。

若い人なら抜く場合が多い

先ほどからも何度か述べているように、髄内釘はチタンやチタン合金などの金属でできており強度も表に向上していると言われています。この15年ほどで、目覚ましい進化があり、骨との適合性も良くなり抜く際に折れてしまうほど適合性も良くなってきているようです。

以前は、髄内釘の腐食などが懸念されていましたがその心配もなくなってきているようです。

そのため抜釘しないというという選択肢も多くなってきているようです。

そんな今日でも、積極的に髄内釘を除去することを勧める場合もあるようで、特に感染を起こしている場合や、インプラントの破損、アレルギー反応を生じているもの、小児などで成長の妨げとなるもの、スポーツ選手などに関しては、骨折の治癒後もしくは感染の場合には骨折の治癒を待たずに行うこともあると言われています。

抜くか抜かないかは、担当の医師と良く相談されることをお勧めします。

髄内釘を抜かない場合

最近では髄内釘の強度も強くなり、軽量化も開発されています。インプラントと呼ばれる髄内定の素材も体に入れたままでも安全性に問題がないことが多いため抜かないこともあるようでまた高齢者の場合や骨折部位(骨盤骨折など)によっては抜釘術自体の侵襲も大きくなってしまうため、行わないことも多いようです。また髄内釘の素材もチタンやチタン合金、ステンレスなどMRIなどにも対応できる素材となっているため、抜釘(ばってい)手術を行わないという選択肢もあると言われています。

まとめ

いかがでしたか?骨折の固定法の一つである髄内釘を用いた手術は、骨折後のリハビリも早く進み入院期間や骨の接合までにかかる時間も短縮できることがあるようです。骨折の手術法は様々あるようですが、十分納得してから受けたいものですよね。

ただし、骨折の部位や種類、折れ方によって適応不適応もあるようですから、整形外科のお医者さんと相談されることをお勧めします。メリット、デメリットをよく理解することは大切なことですね。また体内の異物に関しては心配もありますが、抜釘術を行うか行わないかも担当医師とよく話し合いましょう。