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イップス克服はどうすれば?カギは「潜在意識」にあった!メンタルを整え克服する5つの方法を紹介!

「イップス」という言葉は、スポーツ選手が不調な時によく使われる言葉ですが、イップスになって、今まで通りのプレーが出来ない選手本人は、本当に地獄の苦しみかと思います。もしかして、現在イップスに悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。ここでは、イップスの原因・仕組み・克服法を解説していきたいと思います。



イップスとは

イップスとは、誰もがかかってしまう可能性のある精神的な症状の1つです。ゴルフ、野球ではよく耳にしますが、思い通りのプレーがどうしてもできず、症状として現れてしまうことです。

イップスの症状は、心の葛藤(意識、無意識)によって、筋肉や神経または脳細胞にまで影響を及ぼす心理的症状のことをいいます。

外部からの過度なプレッシャーや、完璧を求めるあまり、自分の心の中で生じるプレッシャーによって、普段は何も考えずにできていたことが急にできなくなってしまうのが、イップスと言われているものです。

たとえば、プレー中の集中すべき場面で、プレッシャーにより極度に緊張を生じてしまい、無意識に筋肉の硬直を起こしたり、思い通りのパフォーマンスを発揮できない症状のことをいいます。また、普段と同じプレーが出来ず、ミスを何度も誘発することも、イップスの特徴といえます。

イップスの症状がわかりやすく出るスポーツは?

では、スポーツ別でイップスの症状をみていきたいと思います。これは、あくまで一例です!

【ゴルフ】無意識に腕に力が入り過ぎる、ストロークが一定しない、テークバックがスムーズにいかない、インパクト時に手が震える

【野球】短距離でも正確な送球、返球ができない、ボールが届かない、ボールが抜ける、引っかかる、キャッチボールができない、指先の感覚がなくなるなど

【テニス】球出しで手が震える、フォアハンドが打てない、トスが上がらない、乱れる、サーブの時、腕がスームズに回転しなくなる、腕の感覚がなくなるなど

【卓球】フォアハンドが入らない、指の力加減がわからなくなる、インパクトの時に震える、サーブが入らない、ラケットがスムーズに振り切れなくなるなど

【ダーツ】ダーツを投げるときに腕が力む、腕の感覚がなくなる、ダーツを投げる位置から腕が降りてこないなど

上記の現れる症状をみてみると、やはり「集中する・緊張する」ことによって、筋肉の硬化を起こしているということが分かりますね。

イップスの原因は1つだけに限られてなかった!

イップスは極度の緊張感、精神的なことが原因で筋肉が硬直し、思い通りのプレーができなくなる運動障害のことですが、これにはいくつかの精神的要素が関わっているといわれています。

1.「記憶」

本人が意識している強い残像がある記憶と、本人が気づかない無意識の記憶があります。強い残像の記憶は何度も呼び戻されて強迫観念となっていきます。

2.「強迫観念」

完璧主義のあまり過度のプレッシャーで、「~しなければいけない」と強すぎる義務感と責任感を持つことから生じます。「ミスをしてはいけない」「結果を出さなければいけない」 と自分を追い込む心です。

3.「自責感」

自分を責める感情です。たとえば、期待に応えたい、失敗の経験、責任の重さから自分を強く責めてしまうのです。自責感は強迫観念と結びついています。

4.「環境」

新しい環境・慣れ親しんだ環境共に、そこで感じる心のストレスや、人間関係の不調和から精神的なストレスとなりイップスになります。

5.「怪我」

怪我をしたところをかばってプレーをしてきたことや、怪我への恐怖心から出てきてしまいます。

このことから、「絶対結果をださなければ」「もう失敗をしてはいけない」など、脅迫観念からくるものなど、メンタルからの部分が主な原因のようです。

イップスは「強迫観念」によるネガティブスパイラル(悪循環)

イップスによるネガティブスパイラルとは?

イップスは、一度やってしまったミスをしないようにと強く思うが故に、やってしまったミスを何度もイメージし続けてしまい、同じようなことにならないようにという強い思い・恐怖が、余計に強く増してしまうというネガティブスパイラルに陥っている状態です。

周りから、気にしないようにと助言を受けても、言われれば言われるほど余計に気になってしまうため、周囲の人間のアドバイスが、かえって悪化に拍車をかけてしまうことがあるのです。

周囲が良かれと思って行っていることも、イップスになっている方にすれば、逆にプレッシャーになることがあるかもしれません。見守る側も、イップスについて理解し、焦らず適切な対応ができたらいいですね!

うつ病とイップスの因果関係

近年、うつ病を患っている方の数が年々増加している傾向にあります。うつ病とは、心に抱えている何らかの要因により、症状が現れてしまうものです。

もうご理解いただいてるとは思いますが、イップスの症状も、心からのサインが身体に表れているものなです。ですから、うつ病が増加している現在、イップスもこの傾向でいくと、これまで以上に広がっていくと予想されるのです。

ある研究所の初診時に行ってきた約1,000例の心理アクセスメントの結果、イップス症状のある選手は、かなりの確率でうつ状態にあることが分かったそうです。

心と頭(思考)とのバランスを崩し、身体に症状が表れるという共通点があることからも、うつ症状とイップスの症状は、密接な因果関係があると考えられます。心と体は別物のように思いがちですが、心の問題から体への神経伝達のバランスが崩れ、昨日まで出来ていたことが出来なくなることがあるということに驚かされます。

イップス克服には、潜在意識がカギとなる

顕在意識とは

顕在意識とは、自分で認知出来ている意識のことで、判断・決断などを「意図的に」行う心の範囲であるといえます。顕在意識は、物事の正否を区別する・願望を持つ・先を予想して不安になる・悩むということが出来る意識です。

例えば、サッカーで例にすると「今日の試合で○点ゴール入れよう!」と、自分の意思で決意した場合、それは顕在意識で決意したことになります。

潜在意識とは

「潜在意識」とは、無意識とも言います。いままで積み重ねられた意識で、過去の記憶・信念・欲求などが存在する心の範囲です。人の直感や洞察も潜在意識に蓄積された情報によって処理されています。

人間の意識のうち、顕在意識の占める割合は10%ほど。潜在意識の占める割合は90%ほどと言われています。

この潜在意識が、イップスの改善の需要なカギになるといえるのです。なぜかというと、潜在意識は否定する言葉を認識しないためです。そして、自分と他人を区別することも出来ないからです。

イップスにどう潜在意識が影響するの!?

例えば、テニスプレイヤーが「もうサーブで失敗したくない」と思っても、その思いが強ければ強くなるほど、言葉ではなく「失敗したくない」というイメージを潜在意識がキャッチするために、サーブでトスが乱れたりして失敗してしまうということが起きてしまうのです。

また、潜在意識は自分と他人の違いを区別することが出来ません。そのため、自分が調子の悪い時に、ライバルも失敗してくれたら…と思ってしまうと、それも自分に対して上手くいかないイメージだけが脳に残り、自分の動きのお手本にして失敗を引き起こしてしまいます。

そのため、潜在意識に引きずられてプレーの質がどんどん落ちていってしまうのです。ポジティブシンキングってとても大事なんですね!

イップスの克服法5つ

環境をかえてみる

サッカーならディフェンダーからサイドバックに変えてみたり、野球ならいつもの守備位置を変えてみたりして、今までの環境を変えてみましょう。そうすることで、普段と違って慣れていないから「ミスをしても仕方ない」という開き直りの気持ちが生まれます。

これにより、違った観点からマイナス思考を克服できメンタルスキルを増やすことになるのです。

ルーティーンをつくる

成功した時のイメージを再現できるような、自分なりのルーティーンを見つけることです。それにより、自分なりのルーティーンを行うとこで、感情を安定させる効果が生まれることもあります。

また、外的な刺激に惑わされずに自分の道を貫くことで、気持ちが動揺せず、自分を客観視できる役割もあるのです。

強迫観念を取り除く

イップスは、「結果を出さなくてはならない」「ここで点を入れなくてはならない」という「~しなければいけない」と感じる強迫観念が強くなっている状態です。

このような義務感や責任感を意識し過ぎることが原因でイップスは起こるのですから、義務感や責任感をできるだけ意識しないようにしましょう!そのため、試合前に好きな音楽や元気がでる音楽を聴いたりしてリラックスするのもいいかもしれません。

イメージトレーニングをする

成功した時のイメージトレーニングをします。これは、常に繰り返し繰り返しイメージします。それによって自分自身に自信がついてくるからです。そして体を無意識に動かせるようにする訓練にもなるのです。イップスを改善するには、無意識に正しいイメージを定着させることが大切です。

そのためには「またこうなったらどうしよう」というようなマイナスイメージを捨てなければなりません。常に前向きに、願っているプレーをイメージしながら体を動かすことが大切です。

また、過去の失敗を忘れるためにも、原点に返って基礎練習に徹してみるというのも、体だけではなく精神面でもゼロから出発できるためイップスの克服につながるかもしれませんね。

自律神経のバランスをととのえる

イップスになっている時には、副交感神経の作用が悪く、交感神経の作用が高くなっています。呼吸は、たとえば深呼吸のように、深く息吸って、長く息を吐くことによって、リラックスすることができます。自分に合った呼吸法を身につけて実践してみましょう。

また、副交感神経の作用を高めるために、リラックスできる音楽などを聞くのもいいでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか?「イップス」は日頃、身体のメンテナンスをしているプロの方でさえも起こりうる症状なので、克服には早期発見・早期治療がとても大切だそうです。

イップスは、スポーツをしている方に起こる症状と捉えがちですが、実は大きな失敗を経験したことによって、日常生活でもイップスの症状はあらわれるそうです。心当たりのある方は、まずはじめの1歩として、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください!