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目に膿がたまる病気って?結膜炎やものもらいになることがある?腫れの原因になるコンタクトや目薬の注意点など解説!

目に膿がたまる病気にはものもらいや結膜炎といったものがあります。細菌やウイルスが原因であることがほとんどですが、それ以外の場合もあり、注意が必要です。



なぜ、目に膿がたまってしまうのか?

人の身体には外界と常に接しているものがあります。それは、目、鼻、口、皮膚などです。これらは身体に細菌やウイルスが入るのを防いだり、もし、入ってきたとしても、それを排除する機能が整っていたり、非常に有能です。目に細菌やウイルスが侵入してしまった場合、たいていは涙などで洗い流されます。

しかし、その場にとどまり、細菌やウイルスが増えてしまうと、免疫反応が起こります。最近の場合は、好中球と呼ばれる血液中の血球が細菌を食べに集まります。この細菌を処理したものが膿となり、黄色を示します。ウイルスの場合はリンパ球と呼ばれるものが免疫反応を担うので、黄色くはなりません。

増加傾向?コンタクトレンズによるもの

コンタクトレンズの普及により、視力の悪い人の生活は一変しましたが、使用方法を間違えたり、きちんと手入れをしなかったりすると、病気になるのは言うまでもありません。コンタクトの消毒方法としては、開発された当初は、煮沸消毒がメジャーでしたが、いまやほとんどが化学洗浄液となっています。煮沸消毒の方が優れていますから、その分、細菌感染やウイルス感染が増えてしまったと言われています。

目に膿がたまってしまう病気とは?

涙嚢炎(るいのうえん)

涙嚢炎というのは、涙嚢に溜まった涙の液に、細菌が感染して起こり、ここに膿がたまり、鼻涙管が詰まって閉塞してしまう状態から発症していきます。涙嚢炎は急に起こったりすることもあり、これが治らなければ長期の間、涙嚢炎になっていることもあります。

ちなみに、詰まってしまう部分である、鼻涙管という部分は、鼻の根元にあり、涙が集まる袋状の部分のことを言います。

一度鼻涙管が詰まってしまうと、常に膿状の目やにがでるようになります。目やにの色は、黄色や緑色の目やにのことが多いようです。

慢性におこる涙嚢炎が急激に悪化した状態が急性涙嚢炎といいます。症状としては涙嚢部の腫れや赤み、強い痛み、大量の目やに、涙嚢への大量の膿の貯留などを起こします。

めいぼ(霰粒腫:さんりゅうしゅ)

めいぼは、別名霰粒腫といいます。これは目やまぶたに、硬いしこりができてくるのが特徴です。痛みは通常はあまりありませんが、硬いしこりが出来ている間に、急性の炎症を起こしてしまうと、痛みが生じてくることがあります。

目に油を分泌するところをマイボーム腺というのですが、ここに分泌物が詰まってしまうと、つまりによって硬いしこりができてしまうことがあります。これが、めいぼのできる仕組みです

ものもらい(麦粒腫:ばくりゅうしゅ)

麦粒腫は別名、物もらいと言ってまぶたに細菌感染がおこる、わりと良く起こる症状です。

原因は目を細菌のついた不衛生な手でこすったり、触ったりしたことからおこります。初めはまぶただけに限定した赤身を生じて気が付くことが多いです。そのうち赤みが増してきて、軽いかゆみだったのが、だんだん強い我慢できないほどのかゆみになっていきます。

炎症が起こるのは、細菌感染した場所に好中球が集まり、細菌を食べることから急性炎症を起こすと考えると分かりやすいでしょう。この炎症が強くなるにしたがって、はじめに赤みだけだったのが、腫れや痛みがひどくなり、目が開けられないほどの痛みが生じてきます。

放置していると化膿がすすみ、腫れた部分が自然に破れてしまいます。そうして、炎症が起きている膿がでてしまい、結果自然によくなることもあるようです。膿さえでれば、細菌は目の外に出て行ってしまいますから、その後は何もしなくても良くなることもあります。

感染性結膜炎

感染性結膜炎というのは、白目の一番表面を覆っている膜にあたる結膜に、細菌やウイルスが感染することで、炎症を起こしてしまう疾患です。

結膜は眼球とまぶたをつなぎ合わせる働きをしていて、それらが上手く動くように調節しています。そのため、目に不快な症状があらわれることがほとんどですが、その他にも、発熱や喉の痛みといった風邪に似た症状があることもあります。

結膜炎を起こす細菌には、インフルエンザ、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌、淋菌などがあります。夏場のプールで、学童がもっとも感染しやすい目の病気が、感染性結膜炎になります。この場合原因菌は、インフルエンザ菌であることが多いようです。

その他には、目やにが出たり、熱が出たり、といった症状もあります。感染者の目からの分泌物に感染すると、感染がどんどん広がっていきますので、短期間に集団発生することも少なくなりません。ですから、感染を発見したら、すぎに治療を行い、集団感染予防をすることが大切です。

感染性角膜炎

結膜炎と症状はほとんど同じですが、炎症の起こる場所が異なり、角膜に炎症を起こします。角膜に細菌やカビなどが感染して、起こる病気です。角膜は黒目にあたる部分で、通常は涙に覆われて外部からの刺激や病原体の侵入から守られています。

角膜に傷が付いていたり、目を強くこすりすぎたりした場合には細菌などの病原体が眼に侵入しやすくなります。侵入してしまうと、目の痛みを感じたり、涙が出たり、黒目が白くなったりします。

目に膿がたまってしまったときの治療法と対策は?

抗生物質(抗菌薬)を使う

細菌が原因となっているものに対しては、抗菌薬を点眼します。菌の種類によって、対応する抗菌薬が異なっています。ですから、以前と同じ症状だから、そのときにもらったものを使ってもいい、とは限りません。また、抗菌薬の不適切な使用(例えば、使いすぎる、対応していない菌に使う、など)によって「耐性菌」が出現することもあります。

「耐性菌」とはその名の通り、抗菌薬に対して、耐性を持った菌、すなわち、抗菌薬が効きにくい菌のことです。耐性菌が出てきてしまうと治療が少し面倒になるので、気を付けましょう。

抗ウイルス薬を使用する

細菌とウイルスは、その構造が異なるため、ウイルスに抗生物質は全く効果を示しません。細菌は自分で増殖することができますが、ウイルスは他の生物の力に依存し、その生物の細胞内の構造や機能を変化させることで増殖します。ですから、ウイルスが原因で起こる病気に対しては、抗ウイルス薬を使用します。

炎症止め(抗炎症剤)を使用する

抗生物質のほかに、炎症を抑える薬である、抗炎症剤を使用することも少なくありません。

メスや注射針で膿を出す

目に膿がたまってしまった時や、かたくなってしまったものなどは、メスや注射針で、膿を吸い出して外科的な治療を行うこともあります。

霰粒腫などでは、抗生物質の点眼や、弱いステロイド剤などで炎症を抑えて、点眼と軟膏をしておけば、ある程度は治ることもありますが、これは一時的に治っているだけで、また大きくなってきてしまいます。こうした症状を、何度も繰り返す時に、メスや注射器で切り取ったり吸い取ったりといった外科的処置をおこなう方が、治りが早いようです。しかし、根本的には治すためには手術が必要です。

その他の治療法

上記にあげた治療法の他に、涙嚢炎の治療の場合は、涙嚢鼻腔吻合術(DCR)というものを行います。急性に起こった涙嚢炎は、抗生剤の入った点眼薬を大量投与してまず炎症を抑えます。その後にDCRを行います。

コンタクトレンズを正しく使用していないことで起こるアカントアメーバ角膜炎の場合は、濁った角膜を削り取る治療や、抗真菌点眼薬の点眼、抗真菌薬の点滴投与を組み合わせたものが基本となります。

目に膿がたまらないようにするには?しっかり予防しましょう

ものもらいは、あまり目をいじらない

ものもらいは、他の人にはうつりませんが、汚れた手で患部をいじると、治りが遅くなったり、完治しても再発したりする場合があります。人間の身体でもっとも細菌やウイルスがつくのは、「手」であると言われています。ですから、不必要に手で触ると、症状が悪化し、メスや注射針を使わなくてはなりません。

感染予防は基本中の基本です

ウイルスや細菌は抵抗力のある人には基本的に悪さをしません。もちろん、強力なウイルスや細菌は悪さをすることもあります。まずは、体調を整え、抵抗力を落とさないようにしましょう。そして、「手洗い」も重要です。目をこするときに使う体の部位はもちろん手ですよね?手をしっかり洗って、細菌・ウイルスを洗い流しましょう。

結膜炎は他人にうつる病気です。プール熱と呼ばれるように、プールでの感染が多いようです。目が充血しているときであったり、目やにが出ているとき、などは、自分が結膜炎にならないだけでなく、他人にうつさない、という意味でもプールへの入水は避けましょう。

目薬をさす際にも気を付けなければなりません。目薬の先をまつ毛などに触れさせてしまうと、まつ毛に付着した細菌などが、目薬の先で増殖し、結果的に細菌を目に入れ続けていることになりかねません。

目の異変に気付いたら速やかに眼科へ

少しでも目に膿がたまって異変を感じた場合は、すぐにお近くの眼科を受診するようにしてください。

早期発見・早期治療はあなたの病気の深刻化を防いでくれるでしょう。