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脊椎圧迫骨折とは?好発部位ってどこ?コルセットやリハビリ、手術などの治療法としりもちなどで起こる痛みの原因を徹底紹介!

脊椎圧迫骨折(せきついあっぱくこっせつ)は、背骨(脊椎)が押しつぶされるように骨折してしまう病気です。近年は高齢者の方が骨粗しょう症により骨がもろくなったために、弱い力(しりもちやくしゃみなど)で脊椎圧迫骨折を起こす例が多くなっているようです。この記事では、脊椎圧迫骨折の原因、症状、治療法などを詳しくご説明したいと思います。



脊椎圧迫骨折とは?

脊椎圧迫骨折(せきついあっぱくこっせつ)は、背骨(脊椎)が押しつぶされるように骨折してしまう病気です。

以前は高いところから落ちるなどの強い外力が加わったために起こる骨折とされていました。近年は高齢者の方が骨粗しょう症により骨がもろくなったために、弱い力(しりもちやくしゃみなど)で脊椎圧迫骨折を起こす例が多くなっているようです。

この記事では、脊椎圧迫骨折の原因、症状、治療法などを詳しくご説明したいと思います。

脊椎圧迫骨折になる原因とは?

しりもちをつく

脊椎圧迫骨折の主な原因に、しりもちがあります。高齢の方で骨粗しょう症で骨がもろくなっている状態では、後方にしりもちをつくなどの軽い外傷で脊椎圧迫骨折が起こることがあると言われています。

くしゃみをする

また、脊椎圧迫骨折はぎっくり腰と同様に、くしゃみをしただけでも起こることがあるようです。

重いものを持ち上げる

お米や布団などの重いものを持ったときや、畑仕事や草むしりなどの作業を長時間続けたなど場合でも、骨そしょう症の高齢の方は、脊椎圧迫骨折になることもあるとの指摘もあります。

体をひねる

そのほかにも特に骨粗しょう症の高齢の方の場合は、体をひねるなどのちょっとした動作でも脊椎圧迫骨折になることがあるようです。また、治療を開始してリハビリをするときには、初期では、体を曲げる、体を後ろに倒す、体を横に倒す、体を捻る動きや、しゃがみ込み、下肢を伸ばして座る、あぐら、などの動作を行ってはならないとの指摘もありますので、特に骨粗しょう症と診断された方は注意が必要なようです。

脊椎圧迫骨折の症状とは?

激しい腰の痛み

脊椎圧迫骨折の症状を見て行きましょう。痛みを感じない場合もあるようですが、およそ3人に1人は骨折時に激しい痛みを感じると言われています。安静にしていると痛みが引く場合もあるようです。痛みが引いたからといって、そのまま放置すると脊椎の他の部分を1年以内に再度骨折しやすくなるとも言われているようです。

また放置すると、後で足のしびれや痛みなどが発症することもあるようです。なお、よくその症状が発症しやすい部位を好発部位といいます。脊椎圧迫骨折の後発部位は、第11胸椎、第12胸椎、第1腰椎との指摘があります。

胸椎(きょうつい)とは、背骨の方から腰の上までの部分で第1~第12まであります。腰椎(ようつい)とは、背骨の腰からお尻の骨までの部分で第1~第5まであります。第11胸椎、第12胸椎、第1腰椎はちょうど腰の部分にあたる背骨で、この部分で脊椎圧迫骨折が起こることが多いと言われているようです。

脊椎圧迫骨折の治療法とは?

コルセットを装着する

骨そしょう症による軽度の脊椎圧迫骨折の場合は、保存療法(手術をしない方法)により治療することが多いようです。コルセットやギブスで固定して、できるだけベッドで安静を保つようにします。3~4週間程度で骨はほとんどの場合、完治するとの指摘があります。

その間ベッドの上でなるべく安静を保つようにしますが、高齢の方の場合はベット上で長期間安静の状態になると、寝たきりになってしまうリスクがあると指摘されています。また、強い外力による骨折ではコルセットやギプスを装着した上で、早期に歩行訓練などのリハビリを始めることが基本なようです。

リハビリの際は、再発予防、転倒予防としては体幹や下肢の筋力強化・バランス練習などを行うようです。またトレーニング中に背中が丸くなったり、反ったりしない様にして、症状を悪化を招かないようにする必要があるとの指摘があります。

飲み薬を飲む

飲み薬は、痛みがひどい場合は鎮痛剤を使用します。骨そしょう症からの脊椎圧迫骨折の場合は、骨そしょう症の薬を使用します。再び背骨を骨折しないように、また他の骨折を防ぐ意味でも、骨そしょう症の治療は重要であるとの指摘があります。

脊椎圧迫骨折の手術方法とは?

椎体形成術

では、手術で治す場合はどうでしょうか。二つの手術法をご紹介しましょう。椎体(ついたい)形成術は、ポリメチルメタクリレート(アクリル樹脂の骨セメント)を脊椎圧骨折でつぶれた椎体内に注射器で注入して直す手術方法です。椎体形成術を行えば骨の強度が高まり、疼痛が緩和することから通常1~3日後には歩行可能になることが多く、安静期間の短縮をはかることができるようです。

また痛みの軽減が1か月以内に80~90%の症例で見られるとの指摘もあります。ただ、まれに注入した骨セメントが神経や脊椎を圧迫して症状が悪化するような合併症が起こることがあると指摘されています。

BKP

バルーンカイフォプラスティ(略称名:BKP)は、上記の椎体形成術で骨セメントを注入する前に小さなバルーン(風船)を脊椎圧迫骨折でつぶれた椎体の中に入れて膨らませて正常な位置に戻してから、バルーンを抜いた空間に骨セメントを注入する手術方法です。

なお手術に際しては、最短で2泊3日程度、手術後リハビリが必要な場合や、複数の脊椎圧迫骨折がある場合などは、1~2週間程度の入院が必要との指摘もあります。

まとめ

脊椎圧迫骨折とは、背骨(脊椎)が押しつぶされるように骨折してしまう病気です。高いところから落ちるなどの強い外力で骨折する場合もありますが、近年では骨粗しょう症の高齢者の方が、しりもちなどのちょっとしたことで骨折してしまうことが多いようです。

症状としては、激しい腰の痛みを伴う場合もありますし、ほとんど痛みが出ずに放置されるケースもあるようですが、放置された場合あとで足のしびれなどが発症することもあるようです。重症の場合は両下肢麻痺など重篤な症状になることもあるとの指摘もあります。

治療方法としては、コルセットなどを装着して安静を保つ保存療法があります。3~4週間程度で治ると言われていますが、高齢者の方がベッド上で長期間過ごすと寝たきりになっていますリスクがあるとの指摘もあります。手術方法としては、つぶれた椎体に骨セメントを注入するという方法があります。保存療法より早く治り痛みも早期にとれると言われています。

脊椎圧迫骨折は、骨粗しょう症の恒例の方に多く見られる骨折です。ちょっとした痛みでも、年のせいと放置せず、腰や背中の痛みが出た場合は、医師の診断を早目に受けることをお勧めします。