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肥満細胞って何?肥満とは無関係なの?ヒスタミンでアレルギーを起こす原因や蕁麻疹などの5つの病気を紹介します!

肥満細胞の驚くべき役割と、私たちの身体に必要不可欠な存在である理由を徹底解明いたします!ツライ花粉症や突然起こる蕁麻疹、命に関わるアナフィキラシ―ショックまで肥満細胞との関係をご紹介します。



免疫反応に関係する肥満細胞

アレルギー発症を起こす引き金になると言われているのが、マスト細胞、別名で肥満細胞です。マスト細胞は造血幹細胞に由来する血球系細胞です。身体の皮膚や粘膜など全身の組織に広く存在するものです。

アレルギー反応の中には、花粉症や気管支ぜん息などがあります。アレルゲンと呼ばれる、花粉やダニに由来するタンパク質などの、アレルギーの原因物質と反応したマスト細胞は、生理活性物質と呼ばれる、ヒスタミンなどを放出し周囲に炎症を引き起すと言われています。

マスト細胞はヒスタミンの他にも炎症反応の進展に関わる様々なメディエーターを産み出すことが知られています。免疫応答を制御する伝達物質のサイトカインは、重要な分泌タンパク質の一群です。

マスト細胞は多くのサイトカインを産み出す能力を持っています。マスト細胞から産み出される、サイトカインのそれぞれの機能についてはまだ不明ですが、免疫応答の調節に関わるのではないかと予想されているそうです。

肥満細胞とは?

肥満とは無関係である

肥満細胞は名前は肥満細胞ですが肥満とは関係ありません。肥満細胞の姿が肥満を連想させることからついた名前なのだそうです。

アレルゲンが体内に侵入することで肥満細胞が化学物質を分泌します。そしてヒスタミンという物質を放出することでアレルギー反応が起こります。ですから肥満細胞は、アレルギー発症のメカニズムにも関わり、身体の防御に大切な役割を持っていると言えます。

本来であれば身体に害のない花粉などの異物が侵入した際、体内ではBリンパ球と呼ばれる細胞が異物と戦うためのにIgE抗体という、抗体を作ってしまうのだそうです。

IgE抗体は全身に分布しているもので、特に粘膜部に多く分布している肥満細胞に付着し、花粉などの侵入に備えます。

この肥満細胞は粘膜や皮膚に多く存在しているもので、丸い形をした細胞のことだそうです。この丸い細胞の中にはヒスタミン、プロスタグランディン、セロトニンなどさまざまな物質が含まれています。名前は肥満細胞ですが、”肥満”とはなんの関係もないのです。

造血管細胞に由来する細胞である

肥満細胞(マスト細胞)は造血幹細胞に由来する血球系細胞です。血管がある組織であれば、ほぼ全ての組織に見ることができます。

マスト細胞とも呼ばれる

肥満細胞はマスト細胞とも呼ばれています。脱顆粒反応によりヒスタミンを放出し、アレルギー反応を引き起こします。白血球の一種です。

血管、皮膚、粘膜組織などに存在する

肥満細胞(マスト細胞)は様々な組織に存在する免疫細胞です。組織学的には血管の周りに多く分布していることが知られています。

保赤には、胃腸粘膜、肺胞上皮、腹腔など様々な場所で見ることができます。肥満細胞(マスト細胞)は形態学的にも区別しやすい細胞で、数多くの中身の詰まった顆粒を抱えています。

肥満細胞は皮膚や気管支、鼻粘膜などの自分周りと接触する組織の粘膜や結合組織に存在します。生体防御機構と呼ばれる、炎症や免疫反応などに重要な役割を持ちます。

アレルギー症状の原因物質を放出する顆粒を内包

肥満細胞が即時型アレルギーでは、ヒスタミンを化合しない細胞であることが、明らかになってからは、アレルギー反応を起こす原因である細胞として注目を集めることとなりました。

肥満細胞のスイッチが入ることにより、花粉症ではスギ花粉由来のタンパク質が抗原となって様々な反応が引き起こされます。マスト細胞の活性化は、刺激を受けて数時間後に起こる、遅い反応と分単位で起こる素早い反応があります。

ヒスタミンは強力な起炎物質であるため、浮腫や発赤のような炎症やくしゃみ、鼻水、痒みといった花粉症の症状を起こします。

肥満細胞はアレルギー症状の原因物質を放出する顆粒をたくさん内包しています。花粉症の症状である、くしゃみや喘息の呼吸困難などの免疫反応を起こすことで、病原菌などから身体を守る重要な役割も果たしています。

肥満細胞の機能

IgEを介して抗原を認識する

私たちの身体に起こるアレルギー反応は、アレルゲンと言う物質によって引き起こされます。アレルゲンに触れると身体は侵入者として察知します。

アレルゲンは血液中のIgE抗体と呼ばれる抗体と結合します。これらの物質は身体に対して有害であると察知し外敵を撃退し、全身に瞬時に運ばれていきます。ヒスタミンは身体の各所で炎症を引き起こします。

細胞に内包するヒスタミンを放出し、アレルギー反応を起こす

アレルゲンによって引き起こされる、アレルギー反応は身体がアレルゲンに触れると侵入者として察知し、アレルゲンは血液中のIgE抗体と結合し、肥満細胞はヒスタミンなど炎症性物質を放出します。

アレルギーは、体内に入った異物を排除するために過剰に炎症や免疫反応や、くしゃみが起こることをいいます。

アレルギー反応を引き起こす原因と言われているものには、食べ物や薬、花粉、ダニ、ハウスダストなどの日常生活の中で触れる物質に反応して起こります。

症状としてはヒスタミンが放出される箇所によって異なります。肥満細胞が各所で反応している徴候として鼻水、眼の痒み、息切れ、肌の乾燥、咳などのアレルギー反応を起こすことがあります。

これらの症状が出始めるまでには数年かかることが多いそうです。しかし、より深刻なアレルギー反応を起こす場合もあります。

それらの中には、食物や薬剤、虫刺されが原因で起こる、アナフィラキシー・ショックと言うものがあります。生死に関わる症状を引き起こす場合もあるそうです。

肥満細胞が異常状態になることで起きるアレルギー反応

蕁麻疹

外部の刺激物などの侵入から身体を守る役目をしている、角層と呼ばれる皮膚の最も外側の層があります。これは皮膚の表面にあり、角層の下に表皮と真皮があります。

真皮には肥満細胞があり、蕁麻疹の原因となるヒスタミンなどを蓄えています。肥満細胞が何らかの刺激を受けると、ヒスタミンが放出されます。

ヒスタミンが皮膚の毛細血管に作用することで、血液成分が血管の外へ漏れ出し、皮膚にミミズ腫れや、ブツブツした膨疹(ぼうしん)、赤みである紅斑(こうはん)ができます。

皮膚にある神経に作用してかゆみが出ます。その発生にはアレルギー性と非アレルギー性があるそうです。

蕁麻疹の原因になりやすいもの

  • 食品 そば、エビ、カニ、果物(アレルギーで起きる)サバなどの青魚、古くなりヒスタミンが産生される肉魚、防腐剤、人工色素
  • 薬剤 抗生物質、解熱鎮痛剤、降圧剤
  • 刺激 皮膚の擦れ、圧迫、寒冷、温熱、日光
  • 発汗 入浴や運動に発汗、精神的緊張による冷や汗
  • その他 疲労やストレス、感染症

治療にはヒスタミンを抑える薬物治療が用いられます。

花粉症のくしゃみ

花粉が鼻の粘膜を通り体内に侵入すると、花粉が異物なので排除しようと、花粉を捉えるための抗体を作ります。

その抗体は肥満細胞という細胞表面にくっつきます。抗体は花粉が身体に入ってきたことを認識します。肥満細胞は花粉を排除するためのものです。

肥満細胞に花粉を捉えるための抗体ができ、これで花粉に対する迎撃体制ができあがるのだそうです。この状態は、次に花粉が体内に入ってきた時に、アレルギー反応が起きる準備が整った状態と言えます。

アレルギー反応はアレルゲンという物質によって引き起こされますが、アレルゲンは血液中のIgE抗体と呼ばれる抗体と結合します。

IgE抗体が一定の数になり、肥満細胞で体制が整った時に再び花粉が侵入すると、抗原抗体反応と呼ばれる、IgE抗体のさまざまな攻撃が肥満細胞で展開します。

花粉症の始まりは、この攻撃が初めて行われた時だそうです。花粉そのものは本来、身体に害を及ぼすものではないのですが、免疫系の異常で花粉にピッタリのIgE抗体ができてしまったことで花粉症は起こります。

1度抗体ができてしまうと、花粉が侵入してくる度にアレルギー反応が起き、多く花粉を吸い込むほど、激化していくのだそうです。

IgE抗体が根をおろすと、肥満細胞は科学伝達物質やヒスタミンなどをまき散らし、肥満細胞はこのヒスタミンを大量に抱え込んでしまうのだそうです。

このヒスタミンなどが、鼻の粘膜の知覚神経から脳へ情報を伝達すると、 くしゃみ、鼻水、かゆみという、防御する力が働き、鼻の粘膜や、眼の結膜についた花粉を取り去ろうとします。

ぜん息の呼吸困難

気管支の炎症を引き起こす原因は、様々な炎症性細胞と呼ばれる細胞によるものです。身体は空気中の様々な物質を常に吸いこんでいます。

通常では身体は免疫反応を起こさず、うまく処理していますが家ダニやカビ、スギなどの花粉などに含まれるタンパク質には、身体に免疫反応を引き起こさせる性質を持っています。

このタンパク質は鼻粘膜や気管支粘膜にある抗原呈示細胞に取り込まれ、するとリンパ球などの細胞が血液中から放出され、粘膜組織が刺激され活性化されます。

リンパ球は形質細胞という細胞を刺激して、タンパク質の分子にIgE抗体と呼ばれる抗原を作り出します。作られたIgE抗体は、肥満細胞や好塩基球という細胞の膜表面に結合します。

結合した状態で再び同じアレルゲンを吸い込むと、そのアレルゲンタンパク分子がIgE抗体に結合することで肥満細胞や好塩基球が刺激され、ヒスタミン、ロイコトリエンなどの物質を放出します。

その結果、気管支が急に収縮したり、浮腫みをなどにより気管支が狭くなり、空気が通りにくい、息が吐きにくいといった感じになります。これらの活性化された細胞はさらに、好酸球などの様々な細胞を刺激し、様々な物質が産み出され気道の炎症が持続し悪化します。

上皮細胞のバリアと呼ばれる、気管支の表面が一部が破壊され、その下の組織がむき出しになるため、気管支は刺激に敏感になります。「気道過敏性」と呼ばれる、咳や痰が出たり、気管支が収縮するようになり、喘息に特徴的な症状になります。

アレルギー性鼻炎

アレルギーには4つのタイプがあります。I型、II型、III型、IV型と呼ばれるものです。その反応にかかわる物質により違いがあり、症状も異なります。

IgE抗体によって起こるアレルギー反応がI型アレルギーです。身体のなかに抗原が入ってくるとIgE抗体が作られます。この抗体は身体のなかの肥満細胞や白血球の1種である好塩基球の細胞膜に付着します。

同じ抗原が再び身体のなかに入ってくると、肥満細胞や好塩基球に付着していたIgE抗体と抗原抗体反応を起こします。それがきっかけとなり、肥満細胞などに含まれるヒスタミンが外に放出され、アレルギー反応となりさまざまな症状が現れます。

アレルギー性鼻炎はアレルギー反応が鼻の粘膜に起こるもの、気管支ぜんそくは気道に起こるもの、蕁麻疹は皮膚に起こるものになります。

白血病

肥満細胞症(ひまんさいぼうしょう)と呼ばれる病気があります。肥満細胞症は皮膚や他の臓器に肥満細胞が異常に増殖した状態のことです。肥満細胞症には不明な点が多いのが現状です。

全身性肥満細胞症は組識肥満細胞が皮膚意外の全身の臓器に染み込み増殖する病気です。全身性肥満細胞症の末期に白血病への移行、合併例が希ながらあるそうです。

しかし、それらは急性骨髄性白血病、急性単球性白血病、急性リンパ性白血病症例で、他には肥満細胞の白血化等の症例だそうです。

慢性骨髄性白血病との関連性を示した症例の文献は少なく、最終的に全身性肥満細胞症と慢性骨髄性白血病の合併例という希な症例という結論に達したものもあるようです。

アナフィキラシ―ショック

アナフィラキシーが起こる原因は免疫システムが働いてると考えられています。アレルギーの原因となる物質のことをアレルゲンと呼びますが、そのアレルゲンが体内に侵入してくると、身体の中ではそのアレルゲンに対するIgE抗体が作られます。

このIgE抗体は肥満細胞や好塩基球という細胞の表面にくっつき、同じアレルゲンが再び体内に侵入してくると、そのアレルゲンが肥満細胞や好塩基球上のIgE抗体とくっつき、抗原抗体反応が起こります。

これによりアナフィラキシーの症状が引き起こされます。アナフィラキシーは重症になると血圧低下を伴うショック症状といった一刻を争う危険な状態になることもあります。

アナフィラキシーはハチ毒アレルギー、食物アレルギー、薬物アレルギーなどがきっかけで起こり、天然ゴムのラテックスによるアナフィラキシーも最近、注目されています。

アナフィラキシーは症状が急激に現れることから、即時型(I型)アレルギーに分類されまが、同じ、即時型(I型)の花粉症やアレルギー性鼻炎、気管支喘息等とは違い、アナフィラキシーの場合は全身にアレルギー症状があらわれるのが特徴です。

肥満細胞は正常な状態で体内にあれば悪い細胞ではない

免疫反応を起こして抗原を排除する

肥満細胞は悪いイメージがありますが、炎症など免疫反応を起こすことで、身体を病原菌などから守る重要な役割も果たしています。

炎症反応を刺激し引き起こされるアレルギー反応は、ヒスタミンが身体を守るために起こります。このヒスタミンは、肥満細胞から放出され、ヒスタミンは粘膜が膨らむように血管を拡張させます。

肥満細胞はヒスタミンの他にも炎症反応に関わるものを産み出すことが知られています。免疫応答を制御する伝達物質として重要な、分泌タンパク質の一群である、サイトカインですがマスト細胞は様々なサイトカインを産み出す能力を持っています。

病気など有害なものから体を保護する

アレルギー症状の原因物質を放出する顆粒をたくさん持っている肥満細胞は、悪いイメージがありますが、炎症など免疫反応を起こすことにより、病原菌などから身体を守る役割もありあます。

体内にある肥満細胞は免疫反応や炎症などの身体を守る為に働く細胞です。肥満細胞の中にヒスタミンといる物質がありますが、そのヒスタミンが多く放出されると身体の中でアレルギー反応が起こり、アレルギー症状を引き起こします。

まとめ

肥満細胞と言う言葉聞いたことがある人も多いかと思います。これが肥満とは関係のない細胞といことを、知っている人は少ないのではないでしょうか?

肥満細胞が花粉症に大きく係わっていることが分かりましたが、実際にはアレルギー症状が身体に出るまで、分かりにくいのが現状と言えそうです。

異常に増えたり、過剰に反応してしまう物質があると、悪者になってしまう肥満細胞ですがそれらは全て、身体を守るための反応であることを忘れてはいけませんね。