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胸が苦しいのは心臓の病気とは限らない!胃腸の病気からパニック障害までも?胸の苦しさが特徴の7つの病気をここでチェック!

胸がなんだか苦しい…という症状で悩んでいませんか?緊張したり不安になったりすると胸が苦しくなることはありますが、もしその症状が続いたり、何度も繰り返し起きる場合には注意が必要です。心臓の病気をまずは疑って心配になりがちですが、原因は呼吸器、ストレス、胃腸関係など様々に考えられます。ここでは胸が苦しくなる病気をご紹介します。その苦しい症状の原因が見つかるかもしれません。



胸が苦しいときってどうすればいの?

胸が苦しいとき、もしかしたら心臓の病気?と疑って不安になることもあるでしょう。しかし、胸が苦しいときに原因と考えられるのは心臓の病気だけではないのです。たとえばストレスによる心因性の問題でも胸は苦しくなることがあります。

胸が苦しくなったら、すぐに病院にいくべきなのでしょうか?どんなことに気をつけたらよいのでしょう。ここでは胸が苦しい時に考えられる原因と病気、症状の特徴などを説明していきます。あなたの胸が苦しい原因は何でしょうか?また、自分でできる対処法なども紹介していくので、参考にしてみてくださいね。

胸が苦しいとき考えられる原因

胸が苦しくなったときに考えられる原因は次の主に4つがあります。どれに当てはまるかによって、対処法も変わります。まずは自分の原因はどれかチェックしてみましょう。

ストレス

ストレスが原因で胸が苦しくなることがあります。一過性で終わる場合もあれば、慢性的にストレスにさらされていると、症状が悪化してしまい、例えばパニック障害などを起こす場合もあります。パニック障害の場合には、心臓は特に悪くないのに突然動悸がしたり、胸が苦しくなったり、息が苦しくなったり、手足がしびれてきたりすることがあります。

ストレスがあると感じている場合には、まずはその原因から離れてみることが必要です。その結果、精神的にも楽になり、胸が苦しいという症状が軽減される可能性もあります。薬を服用する前に環境を変えることが大切です。

不規則な生活

胸が苦しくなるときに考えられる心臓の病気は先天性のものを除くと、不健康な生活習慣を続けてきたことが原因となっている場合が多いといわれています。また不規則な生活で睡眠が不十分になると体にストレスや疲労がたまってきて心臓に負担がかかるようになります。

胸が苦しくなるような心臓病を起こす要因としては動脈硬化が考えられます。この動脈硬化の原因として考えられることは、喫煙や過度のストレス、偏食、過食、運動不足など加齢以外の要因も挙げられるようです。

不規則な生活を続けたことで動脈硬化がすすんだ結果、近年多く見られるのが「虚血性心疾患」です。これは生活習慣病の1つで、動脈硬化や血栓の詰まりなどによって、血液と共に送り出される栄養や酸素が心筋に運ばれなくなってしまい起こります。

栄養の偏り

心臓病の多くは食生活の偏りからきているといわれています。例えば、ジャンクフードなどを過剰に摂りすぎてしまうと、脂肪分や糖分・塩分のとりすぎにつながります。このように食生活の乱れが生じてしまうと、心臓に栄養を送る冠動脈の柔軟性が失われ、動脈硬化を起こしてしまいます。その結果、心臓への血液供給が減ってしまい酸欠状態となってしまうのです。胸が苦しいという症状がでたら血管が硬くなって、しなやかさが失われている可能性があるのです。

また日々疲れがたまって過労だったり、偏食ぎみだと免疫力が落ちて細菌などに感染しやすくなります。心臓だけでなく、肺に感染を起こすことは胸苦しさの症状を起こすことにつながります。

何らかの病気

もし、胸の苦しさが急激であり、激痛が走り、胸の痛みが主症状の場合には次のよう病気が考えられます。狭心症や心筋梗塞、解離性大動脈瘤(りゅう)、心膜炎、心筋炎、心臓神経症のような心臓に原因がある病気が挙げられます。これらの心臓の疾患は生命にかかわる場合もあるため、放置することは厳禁です。

また、肺の病気としては、肺炎、胸膜炎、肺塞栓症なども考えられ、逆流性食道炎、肋間神経痛、帯状疱疹(帯状ヘルペス)、風邪やインフルエンザなど、さまざまな疾患で胸の痛みがあらわれることがあります。

自己判断ではどの病気かどうかはわからないことが多いと思いますので、痛みが強い場合や、長引いているとき、急激な痛みが出たときなどは迷わずに医療機関を受診するようにしましょう。

胸が苦しくなる病気

胸が苦しくなる病気は、心臓や肺の病気とは限りません。次のような病気でも症状がでることがあります。心当たりがある症状が見つかったら、適切な治療を受けるようにしましょう。

自律神経失調症

自律神経失調症はなんとなく不調というレベルから生活に支障が出る人までさまざまですが、内科などを受診しても原因がこれといって見つからず、診療科をたらい回しにされてしまうことも多い病気です。

自律神経失調症でも胸の苦しさを感じることがあり、心臓の検査などを受けても特に問題が見つからないので治療が難しいといわれてしまうケースもあります。

他に、37.0~37.5℃程度の微熱、ふらつき、頭痛、ほてり、喉のつまり感、手や身体の震えなどの様々な症状があらわれてくる場合もあります。これらは自律神経といって自分の意思ではコントロールのできない神経(交感神経、副交感神経)の働きが悪いために起こります。

検査では異常がみとめられないケースが多いのですが、心療内科などを受診すると適切な治療を受けられると思います。

うつ病

うつ病が原因で胸が苦しくなったり、胸の痛みや息苦しさを感じることもあります。うつ病は、決してめずらしい病気ではなく、誰でもかかる可能性のある病気です。気持ちやメンタル的に弱いことが原因ということではありません。脳の中で感情などをコントロールする物質のバランスが崩れてしまって、様々な身体的、心理的な症状を引き起こします。

だれでも、悲しいことや辛いことがあると「ネガティブな気分」や「投げやりになる」、「ただ悲しい」といった症状がでて胸が苦しくなることはあると思います。しかし、うつ病の場合は1週間以上の長期に渡って「強い憂うつ感」を感じることがあります。また、通常の生活を送る上でも支障の出る、不眠や食欲の低下などが挙げられ、そのほかにも頭痛やからだの痛み、しびれ、吐き気などが起こる場合もあります。

うつ病の場合は、自分では気がつくことが少なかったり病院へ行くのをためらいがちになりますが、心療内科や精神科などでカウンセリングを受けることが治療への一歩といえます。

パニック障害

胸苦しい症状が発作的に急激に起こった場合には、パニック障害ということも考えられます。パニック障害は、症状がピークに達するまでにほとんど時間を要さず、不安発作と呼ばれる症状をくりかえしてしまう特徴があります。

意識せずに急に症状がでて胸苦しさ、息ぐるしさだけでなく、強い恐怖感や自分をコントロールできなくなってしまう状態になってしまうことがあります。他にも体の症状として、胸痛、めまい、悪心、動悸、発汗、火照り、ふるえ、寒気、感覚異常などが見られます。

パニック障害はこれらの症状がいつ出るのかわからないので、次第に生活を制限するようになって、不安で外出ができない、人に会えないなどの障害がでるものです。検査などで心臓をみても特に異常がみつからないので、診断がつきにくいこともあります。

心臓疾患

胸苦しい症状が出たときに、まず心配になってしまうのは心臓の病気がないかということだと思います。心臓疾患だったら重病で命にかかわるのではないかと考えてしまい余計不安になるものです。

心臓疾患として胸の苦しさが特徴的なのは、狭心症や心筋梗塞でしょう。胸が苦しく感じるのは、心臓に酸素が十分に届かずに虚血状態になったり、なんらかの原因で心臓のポンプ機能に負担がかかっている場合などが考えられます。心臓発作の前触れとして、軽い胸の痛みを感じる場合もあります。息苦しさと共に注意して経過を見ることが大切です。

狭心症は心臓に栄養をおくる血管が細くなったり痙攣を起こして胸の苦しさや痛みを起こします。心筋梗塞は、心筋の一部が壊死を起こした状態を言いますが、心臓に酸素や栄養を送る働きを持っている冠動脈の血流のほとんどが滞ってしまうことによって起こります。

いずれにせよ、放置すると生命に危険を及ぼす可能性があるため、早めに医師に相談して検査をうけることをおすすめします。また治療薬を処方された場合にはきちんと服用を続けることが大切です。

呼吸器疾患

胸が苦しいというときは、心臓が問題ではなくて、息が苦しいことが関係している場合もあります。その場合は呼吸器疾患を疑う必要がでてきます。

例えば、自然気胸や肺塞栓症などの呼吸器疾患が原因で、空気中からの呼吸による正常な酸素供給や二酸化炭素の排出が行われないため酸欠状態となり、息苦しさの原因を引き起します。

他にも、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、肺結核、間質性肺炎、肺塞栓症などの呼吸器の病気が挙げられます。慢性的な病気で治療中の人はもちろん、急にこれらの病気を発症するという可能性もあるため、呼吸器疾患が疑われる場合には早めに医師に相談することをおすすめします。

血管の病気

血管の病気が原因で胸が苦しくなることもあります。血管の病気としては、肺血栓塞栓症、大動脈瘤破裂、解離性大動脈瘤などが挙げられます。

例えば解離性大動脈瘤の場合には、ズンっと刺すような強い痛みが胸から背中にかけて起こるのが特徴です。さらに痛みが下の方にさがってきて、腹や脚へと痛みが広がってきます。さらには意識を失ったり、麻痺がおこったりすることもある怖い病気です。

肺血栓塞栓症も怖い病気のひとつです。エコノミークラス症候群ということで話題にもなったことがある病気です。血液が固まって形成される血栓が肺動脈に到達し、肺動脈そのものを詰まらせてしまいます。初期症状は急激な息苦しさが特徴で、胸が痛くなってきます。この病気も生命に危険が及ぶ可能性があるため早期に治療を受けることが大切です。

消化器の病気

胸の苦しさや痛みを感じたときに心臓や肺に問題が見つからないケースでは、消化器に問題がある場合も考えられます。胸苦しさを覚える消化器の病気としては、例えば逆流性食道炎や胆石が挙げられます。

逆流性食道炎は近年増加しつつある病気で、暴飲暴食が続いたり、加齢、肥満などの体型の問題など原因で胃酸が逆流して、食道に炎症が起こる病気です。症状としては胸焼け胸のつかえ、胸をしめつけるような感じがあらわれます。胸焼けは特に食後に強くなるのが特徴です。

また、胆石も原因として考えられます。胆石の場合は、夜間や深夜に脂質の高い食事を取った後に胸部不快感や上腹部痛、背部痛などが見られることが特徴です。夜中に胸が苦しくなる人は要注意です。

胸が苦しいときの症状

胸が苦しいと感じるときには他にも具体的な臨床的な症状がでることがあります。医師に症状を伝えるときにも胸が苦しいとだけ訴えるよりも、より明確にはっきりと伝えた方が診断がつきやすくなります。どんな症状があるかチェックしておきましょう。

胸苦しい症状と咳が同時にみられるという場合には、呼吸器の病気がまずは疑われるでしょう。気管支炎や肺炎、たばこが原因のCOPD、結核、肺がんなど、せきの症状には、さまざまな病気が隠れている可能性もあります。

咳の反応は体に入った異物を外に出そうという防御反応のあらわれであり、呼吸器に問題が起きていることを教えているサインかもしれません。同時に熱があったり、2週間以上も長引いている場合などは医師に相談して検査を受けるようにしましょう。

吐き気

吐き気と胸の苦しさがある場合には、消化器疾患だけでなく心臓の病気も疑われます。例えば、消化器疾患では逆流性食道炎の場合に、胸焼けや胸苦しさに合わせて吐き気を催す場合もあります。

逆流性食道炎では咳が出ることも多いようです。また、心臓の病気としては狭心症の発作ということも考えられます。冷や汗や顔色が悪くなったり狭心症の発作は胸の痛みだけではありません。

吐き気の場合は、一過性の胃腸炎なども考えられますが、症状が強い場合には適切な治療を受けることが必要です。

背中が痛い

胸の苦しさや痛みに加えて、背中の方も痛い場合には様々な病気が考えられます。例えば、肋骨の骨折、胸膜炎、肺炎などの肺の病気、狭心症、大動脈瘤、心筋梗塞などの循環器系の病気、肋間神経痛などがあります。

肋間神経痛は強い痛みが前触れもなく突然発生します。その間隔は数秒の時もあれば、数分に渡って発生する場合もあります。また肋骨の片側に沿うように痛みが起こるため、特に胸と背中に激痛を覚えます。発作的に起こるのが特徴です。

また、肺にウイルスや細菌が入り込むことで、炎症を起こしてしまうのが肺炎です。原因は風邪の悪化など、誰しもが起こり得る病気です。のどが痛い、鼻水が出るなどの症状が無いにも関わらず、1週間以上の高熱や倦怠感、咳やたんが止まらない場合は肺炎を疑ってみる必要があります。

息苦しい

胸が苦しいという状態のとき、心臓よりもどちらかというと呼吸が苦しい息ぐるしさを感じているケースもあります。息苦しいという場合には肺塞栓症や肺炎、自然気胸などの呼吸器疾患の可能性もあれば、心筋梗塞や狭心症などの心疾患が隠れている場合もあります。

自然気胸という病気は、時として呼吸不全などの死に直結してしまうケースも見られるものです。体内で何が起こっているのかと言うと、風船から空気がゆっくりと抜けて行く状態を想像するとわかりやすいでしょう。肺には肺胞と呼ばれる小さな袋が多数入っていることで形成されています。この肺胞間にある気腫と呼ばれる空気の袋が破裂することが自然気胸の原因です。経過としては呼吸が困難になるほどの咳が出たり、突然胸に強い痛みが出たりします。

動悸

動悸の症状が現れた場合には、心臓神経症という病気が考えられます。安静にしているしていないにも関わらず、胸の痛みだけではなく脈打つような動悸が起きるなどの特徴のある症状です。とはいえ、心臓の検査をしても異常は見当たらず、その原因は疲れやストレス、精神的な悩み、また心臓病への恐怖感が強い場合などが考えられます。

また、自律神経失調症やパニック障害などでも動悸が起きる場合があり、これらも心因的な問題が関係しているといわれています。

胸に圧迫感

胸が押し付けられるような圧迫感を感じる場合は、急性心筋梗塞や、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)が疑われます。

急性心筋梗塞は、発症すると30分以上は続いてしまう病気です。締め付けや圧迫感を覚えるような感覚が、胸からみぞおち周辺に起こります。前兆として判明しているのは、首、下顎、肩~腕にかけて段々と広範囲に痛みが出てくる場合、日常的なものでは肩コリや胸やけのような症状も挙げられます。

発症してしまうと、冷や汗が出始めたりするケースも見られます。急性心筋梗塞は生死にかかわる病気であり、すぐに病院でみてもらう必要があります。また、狭心症では、運動時に圧迫感をともなう苦しさを感じる場合があります。狭心症は発作をくりかえす場合が多いので適切な薬を処方してもらって、発作を起こさないようにコントロールしていくことが大切です。

胸が苦しいときの対処法

胸が苦しくなった時は、どうしていいものか慌ててしまうかと思います。しかし適切な対処をして、治療を受けることで胸の苦しさから解放されることも可能と考えられます。ここでは胸が苦しいときの対処法として自分でできるケアから、病院での治療までご紹介します。

呼吸を整える

呼吸が苦しくなって胸がドキドキしたり、息が苦しいという場合はまずは安静にすることが大切です。楽な姿勢で横になるか、椅子や床に座るなどして、呼吸を整えましょう。

この時苦しいからといって、無理に深呼吸をしようとすると症状が悪化する可能性もあるため、あくまでも自然な呼吸をイメージするようにしましょう。

日頃から慌てて時間に追われたように生活をしていると呼吸が浅くなりがちです。息がつまるような気持ちがる人は特に日頃から呼吸を深くするように心がけましょう。

胸が苦しい症状がある場合には適切な薬を服用することで改善する場合もあります。風邪程度であれば市販薬でも対処可能ですが、胸が苦しいという症状が主な場合には市販薬では対処が難しい場合がほとんどでしょう。医療機関を受診して診断をしてもらった上で、適切な薬を処方してもらうようにしてください。

例えば原因が心臓にあるならば、心臓や血管に対する薬、消化器にあるならば胃の薬など、原因によって薬は使い分けることになります。また、慢性疾患であれば継続的に薬を飲むことで、胸苦しいといった発作を抑えることができるようになります。

食生活の改善

心臓や血管の問題で胸が苦しいと感じる場合は動脈硬化が原因となっていることが多いそうです。食生活の改善は動脈硬化の予防につながります。

具体的には、脂質の控えめな和食や魚、塩分や糖分などが少ない薄味メニューを食べるように心がけると良いでしょう。外食が多くなってしまうと、動脈硬化の原因になりやすい塩分、脂肪、糖分などの過剰摂取につながり栄養バランスが崩れてしまいます。また外食の際にはご飯をいつもの量よりあらかじめ少なめにオーダーするなどの工夫をしましょう。ラーメンばかり食べているような生活を続けていると、塩分も脂肪も糖質も過多になってしまいますよ。

また、食べ方によっては心臓への負担が大きくなってしまう場合があります。一気に食べすぎたり、逆にだらだらとした「ながら食い」も良くありません。これらがなぜ心臓に悪いかといえば、食事に集中しないせいで摂取エネルギーが過剰になったりすることで、肥満を招く可能性があるからです。食事はゆっくりと良く噛んで食べるようにこころがけて、目の前の食事を楽しみながらゆったりとした気持ちで味わうようにしましょう。

病院へ相談

胸苦しい症状が出た時には何科を受診すべきか迷うところかと思います。明らかに胸の痛み、心臓がドキドキしたり圧迫感があるような場合には心臓外科、循環器科などを受診するとよいでしょう。まずは心臓の病気の可能性を確認するために、心臓の検査を受けたほうが安心です。

また、吐き気や胸焼けなどの症状があれば胃腸科、咳やのどの症状があれば耳鼻咽喉科という選択肢もあります。迷って決められないという場合にはまずは総合的に見てもらえる内科を受診しましょう。もしくは、総合病院で相談して受診科を確認するという方法もあります。

いろんな科を受診しても明らかな身体的な問題が見つからないという場合には、心療内科や精神科などで心因性の原因をチェックしてもらうと良いかもしれません。

胸が苦しいときにする検査

レントゲン

胸の苦しさの原因となる、肺などの病気をチェックするためにレントゲンを撮ることがあります。レントゲンは単純胸部X線検査とも呼ばれ、良く健康診断でも行うことがある検査です。

レントゲンでは心臓の病気は確認が難しいですが、呼吸器、胸部の異常を調べるために有用な検査です。検査時間は2~3分ですみ、痛みもありません。異常があると肺の組織が白っぽくもやがかってみえるので、異常を見つけることができます。気胸、肺炎、肺がんや肺結核など肺の病気をみつけるのに役立ちます。

心電図

心電図の検査も一般的な健康診断などで受けたことがある人が多いとおもいます。胸のあたりに吸盤のようなセンサーを貼り付けて、心臓の波形をみる検査です。体表面から心臓の動きを観察するために、心筋に流れる電流を感知して調べます。心臓に電流が発生する回数がわかるということで、併せて心拍数の測定も可能です。

心電図検査では、波形の特徴や異常を見分けることによって、狭心症や心筋梗塞を起こしていないかどうかチェックすることができます。波形の読み取りには専門知識が必要で、できれば専門の循環器科などで見てもらった方が良いでしょう。

心臓エコー

心臓エコーは心臓超音波検査とも呼ばれる検査です。この検査で使用されるのは人体に無害な超音波で、人の耳ではまず聞こえないものです。そのため痛みや負担もない状態で、心臓の動きを観察することができます。

心臓エコーを行うことで、心臓の大きさ、形、心臓の壁の厚さ、動き方がわかります。血液が流れる方向や速度もみることができます。心筋梗塞、狭心症などの心臓の病気を調べるために行われる検査です。

CT

胸部CT検査もあわせて実施されることが多い検査です。CTは日本語で言うと、コンピューター断層撮影といい、コンピューターを用いて症状のある部位を解析、断面写真からも問題を探ることができます。大きな機械の丸い円形部分に胴体を通して、X線をあてることで断面写真を撮ります。

ここでは心臓を取り巻く冠動脈や心筋に不具合が無いかなどの解析、心臓内部に異物や血栓の存在の有無を調査することが可能です。部位が見にくい、はっきりと解析したい場合などは、より精密な検査を行うために造影剤を使用することもあります。似たような検査には胸部MRIという検査もあります。

胸が苦しい症状を予防するには

運動

日頃から運動をすることで心臓の病気を予防することができます。心臓に負担がかかるのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、疲れすぎない軽度な運動は逆に血液の流れを改善して心臓にとってはプラスに作用してくれます。また、運動は動脈硬化などの血管の病気の予防にもなります。

ただし、すでに胸の苦しさが出ているときには運動は中止して安静にするようにしてください。また、食事前の運動や、運動不足の方が突然頑張りすぎるのも心臓への負担が大きいでしょう。準備体操を怠ったり、水分補給をしないで運動を行うのも逆に危険です。ウォーキングや散歩など、長期にわたってゆっくり楽しみながら続けられる運動で、心臓に負担がない程度に行っていきましょうね。

塩分を控える

塩分の取りすぎは、心臓に負担をかける動脈硬化を進行させたり、血圧を高くする原因となります。2015年4月1日より、厚生労働省では日本人のナトリウム(食塩相当量)の目標量を男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満にさらに減らしました。

塩分は気付かないうちに多く摂取しがちなものですから、普段から「減塩」「低塩」を選ぶなど、食事の際には心に留めておいてくださいね。ただし塩分抜きというのは危険で、塩分は人間の体の機能を維持するために必要な成分です。過度に減らしすぎることのないようにしましょう。

お酒、たばこを控える

タバコは様々な病気の原因になるといわれていて、心臓や肺に良くないのはみなさんもご存知かと思います。禁煙することで、心臓病によって死亡する確率を1年で50パーセント下げられるという結果も発表されているので、いまからでも禁煙することをおすすめします。またタバコは副流煙で家族や周りの人にも大変迷惑になります。減らすよりもスッパリと止めてしまうがベストです。

また、飲酒で注意して欲しいのが、逆流性食道炎など胸やけの症状がある方です。飲酒により胃酸の分泌が促されてしまいますので、逆流性食道炎の方は胸の痛みを誘発させてしまう原因になってしまいます。思い当たる節がある方や、診断を受けているという方は飲酒を控えたり、量を調整するように心がけましょう。

ストレスをためない

常に時間に追われていたり、緊張感のある仕事をしているとストレスが溜まりがちになります。仕事だけではなく、ストレスは家族の介護や家事、人間関係など生活と切り離せないところにも存在しています。

無理のない予定をたてるようにして、余裕を持った暮らしをするように心がけましょう。また、ストレス源とおもわれるものから、距離を置くようにしたり、原因を回避する方法を考えてみましょう。

また、ストレスをためないように、好きな趣味に時間をさいたり、運動を取り入れたり、自然のなかでリラックスして過ごすということもストレス対策になります。

まとめ

胸が苦しい症状に悩んでいる方は、当てはまる原因が見つかりましたか?もし心当たりのある病気や原因があったなら、適切に早めに対処してください。

胸が苦しいということは、何らかの異常を体が教えてくれているサインということです。そのサインを見逃さないで、からだをケアしてあげることが大切です。心地よい呼吸とともに日々過ごせるように、対処していきましょう。