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成長痛は放置しても自然に治る?中学生になってからも起こる?間違いやすい病気と症状・7つの対処法について徹底解説!

子供が夜寝ているときに急に足が痛いと目を覚ますことはありませんか?痛みは長く続かず、さすってあげれば治まる場合がほとんどでで、「成長痛」と言われる症状です。病院を受診しても異常は見つからないのに、泣くほど痛がることもあるのです。そこで、成長痛で困っているお母さん達に役立つ情報をまとめました。



成長痛に困っていませんか?

夕方以降になると、お子さんが足が痛いと言い出すことはありませんか?急激に身長が伸びる成長期の子供が、足などに痛みを訴える場合に「成長痛」などとよく言われます。ひどい時にはお子さんが泣き出すほど痛がったるので、お母さんたちの中にはさすってあげたり、冷やしてあげたり大変な思いをしている方もいると言います。

以前は骨の成長によって人体や筋肉が引っ張られて痛みが出るなどを言われたこともあったようですが、実際にはそのような理由ではないことがわかっているそうです。

成長期に起こる原因の分からない痛みを成長痛として、適切なケアが必要なケースでも「背が伸びる時期だから」「そのうちに治まる大したことのない症状」と扱われていることも多いようです。では、成長痛の原因などを詳しく解説いたしますので、正しい対処法や成長痛と間違われやすい病気の症状などをご紹介いたします。

成長痛とは?

主に3才~10才の子どもに見られる症状

成長痛というと、一般的には成長期に骨と筋肉の発達に齟齬が生じることによって起こる、身体的な症状のことを指す場合が多いと思います。ただ、成長痛とは病名ではなく、医師によっては幼児期の精神的なことからくる痛みの場合と説明する人もいるなど、諸説入り乱れています。

成長痛は突然現れる膝周囲の痛みが特徴ですが、痛みの出る範囲はひざから足首にかけて広範囲であり、しかもいつも決まった場所に痛みが現れる訳でもありません。夜中に痛がっていたと思ったら、朝になったらケロッとしているということがほとんどのようです。

身体的な意味での成長痛は、小学校高学年以降に見られることが多いと言われていますが、そのほとんどのケースが、体が固い子供に見られるそうです。そういった意味では、成長痛は筋肉と骨の成長がアンバランスな児童に多い疾患ということは可能なようです。

このようなことを月に1~2回だったり、週に1~2回だったりと不定期に繰り返しますが、検査しても異常がなく原因が分からないそうです。痛みが出る期間は、数ヶ月から数年と比較的長期にわたることもあります。

○成長痛の特徴

  • 発熱などの全身症状がなく、あしが痛いことを除くと元気である
  • 痛みはさすってあげると自然に治まり、通常1時間以内で痛みがひく
  • 痛む場所が変わる
  • 夕方から夜に痛むことが多く、昼間は元気に走り回っている

膝やかかと、足首やふくらはぎによく見られる

痛みを訴えるのは、膝のまわりやふくらはぎ、太もも、足首、股関節あたりの足の付け根などが多いのですが、腰痛を訴える場合もあるそうです。膝関節から足首までの痛みが全体の8割を占めます。

また、どこが痛いのか聞いても、痛む場所がはっきりしない場合もあります。機能は右足を痛がっていたけど、今日は左足が痛いなど、痛む場所がその時によって違うこともしばしばみられます。逆にいつも同じ場所を痛がるというのは、そこの何か異常が起きていることもありますので、病院を受診してみましょう。

夕方から夜にかけて数十分間にわたる

昼間は足の痛みなどを訴えることもなく、遊びも運動も活発にしていたのに、家に帰って夕方から夜にかかえて、急に足が痛いと言い出すことが多いようです。痛む時間に個人差はありますが、30分から1時間ほどで治まります。

時には夜中に足の痛みで目が覚めて泣きだすこともありますが、しばらくすると治まってまた寝入ってしまい、朝にはケロッとしているというのが特徴的な症状です。

該当部位に腫れや熱は見られない

泣くほど痛がる割には、腫れ、発赤、熱感などはなく、レントゲン検査などを行っても、異常が見られないことも特徴で、このような場合に成長痛と診断されるそうです。

医学的にはっきりとした定義はない

実は「成長痛」という言葉は、医学的な診断名ではないそうです。成長痛は医学的には原因不明で、しっかりとした定義付けはされていないそうです。幼児期から小学生くらいで、外見上にも検査をしても異常が見当たらず、日中は元気なのに、夕方以降に足の痛みを訴えることを、一般的に成長痛と言われているということです。

脛骨結節の炎症による痛み

成長期の子供の骨はとても軟らかく変形しやすいので、筋肉に引っ張る力に負けて出っ張ってしまうことがあります。中でも膝のお皿の下にある脛骨結節部という部分が徐々に出っ張ってきて、痛みや腫れが起こることがあります。これがオスグッド・シュラッター病と呼ばれるもので、膝を曲げようとすると痛む、触ったり押したりすると痛むといった症状が見られ、早めの対処で変形を最小限に留め、短期間での改善になります。

原因としては、膝のお皿の下の部分がスポーツなどによって繰り返し強く引っ張られることがあります。また骨と筋肉の成長バランスが崩れたときにも起こりやすいそうです。

成長痛はなぜ起こる?

昼間の疲れ

成長痛の原因としては、昼間の活動による疲労がその一つとして挙げられます。特に成長期の児童は活発に活動するものですが、体が固い子供の場合は、その疲れによる筋緊張のため、夜になると痛みを起こすと言われています。たいていは朝になるとケロッとしていることほとんどのようです。

かまってほしい気持ちの現われ

成長痛の定義は医師によってさまざまですが、一つの見解としては、身長が伸びる時期に起こる痛みのことではなくて、幼少時の精神的な不安定さによって起こるというものがあります。

特に3歳から6歳くらいまでの感性が豊かな、言い方を変えればデリケートな子供に見られるということです。

こういった意味での成長痛が出やすい子供としては、一人っ子や弟や妹ができ、親の注意のウェイトがそちらへむけられた状態のお兄ちゃんやお姉ちゃん、また、習い事や塾で忙しい子供などが挙げられています。また、性格的にも甘えん坊であったり、デリケートな子供に多く見られるそうです。

基本的には、親に構って欲しいということが根本的な原因なので、そんな時にはしっかりと甘えさせてあげましょう。「甘え」と言っても決して仮病ではなく、本当に痛みを感じていることを理解してあげてください。子供の訴えを無視せずに、積極的にスキンシップをはかる事も大切なことです。

このような心の葛藤や、甘えたい欲求が原因の場合には、精神的な成長による症状も治まりますし、身体の異常ではありませんので、特別な心配は必要ないそうです。

ストレス、精神的な不安

先述したように、成長痛には精神的な面もあります。そのため、成長痛が繊細な性格のお子さんに多いと言われています。3歳くらいになると、園での生活が始まるなど、主な人間関係が家族であった生活から、社会と関わりを持つ機会が増え、ストレスを感じる子供も増えてくるそうです。

成長痛は夕方から夜にかけてなど、一日が終わり自宅で落ち着いている時間になると起こることが多く、心身ともにリラックスしてくると痛みが感じやすくなるためと考えられています。

気が紛れているいるうちは症状がでないのですが、寝ようとすると痛くなったりすることも多いようで、子供の精神状態によって痛みの度合いに差が出るとのことです。

かかとの痛み

踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)の可能性が大きい

スポーツをする小学生くらいのお子さんで、かかとが痛いという場合に見られる病気として、「踵骨骨端症(シーバー病)」というものがあります。踵骨とはかかと部分の骨のことで、かかとの軽い腫れ、圧痛(押すと痛いこと)、歩行時痛などの症状が見られます。

子供の踵には「骨端核」という完全な骨になりきっていない軟骨に囲まれた部分があります。軟骨成分が多い子供の骨は、衝撃に弱く、ふくらはぎの筋肉が固く、それによって強く引っ張られてしまったり、繰り返しかかとへの衝撃などで軟骨部分の骨が剥がれてしまう病気です。膝に起きるオスグッド・シュラッター病とよく似ていますが、オスグット病のように骨が出っ張ってくることはありません。しかし、痛みは長期的になる傾向があり、治ったと思っていても運動するとまた再発する可能性もあります。

踵骨に衝撃が加わることによる炎症が原因

踵骨骨端症は、かかとの骨に衝撃や圧力が加わることによって起こる病気です。一般的にはすポートをしている児童に多く見受けられますが、特にかかとへの負荷が多い陸上の長距離や、跳躍系のスポーツ(バスケットボールやバレーボールなど)の場合に顕著だということです。継続的な負荷がかかとにかかることによって、踵骨の骨端部に障害が現れる訳です。

その他にも、合わない靴をはいていたり、かかと部分のクッションが少ない靴を履くことによっても踵骨骨端症のリスクが高くなることが分かっています。また、土踏まずが無い偏平足:へんぺいそく)場合もかかとに負担がかかりやすいので、踵骨骨端症の約80%の人に、この偏平足があると言われています。

成長期はかかとが弱い

子供のかかとの骨は実はまだ完成形ではありません。踵の先端部分に、男子では7~8歳くらいで「骨端核」という他の骨とは分裂した骨が見え始めます。女子では男子よりも1~2年ほど早くから見られるようです。他の骨から分裂しているといっても、骨端核のまわりは軟骨組織で囲まれてつながっています。

この軟骨が骨に変わっていくことによって、骨が長くなって足が大きくなっていくのです。つまりまだ骨に成りきっていない、骨の成長部分で、15~16歳くらいでかかとの骨が完成するのです。

踵骨骨端症は、この「骨端核」が存在する年齢の時に、かかとへの衝撃や負担がかかり過ぎると発症する病気です。小学生に多いのですが、中学生でも骨端核があれば発症の可能性があります。骨になりきっていない軟骨が多い成長期のかかとは、非常にデリケートなものだそうです。

安静にしておく

痛みが出ている時には、一時的に運動や体育などは控えて様子を見ることで、患部の炎症が治まり、痛みが軽減されてくることが多いようです。痛みが強くで踵をつくのも辛いという状態の場合もありますので、その際は歩く時に踵に体重がかからないようにするために松葉杖や、土踏まずを持ち上げるような靴の中敷きなどを使用するそうです。

経過は1~数年と長くかかることが多いのですが、将来的にスポーツができなくなるなどといった心配はなく、治った後の状態は一般的に良好とのことです。

痛みが強い場合はアイシング処置をする

踵骨骨端症は基本的に手術などは行う必要がありません。痛みが出た時には安静が基本になります。しかし、痛みが長期的に続きやすい病気でもあるので、時には痛みが激しく、炎症を起こしている場合もあるでしょう。痛みが強くて熱を持っているという場合には、炎症が起きていることも考えられますので、まず氷や湿布などでアイシングしましょう。

痛みが引いた後もいきなり強い運動はしない

痛みが出て安静を保っていれば、数日で痛みは軽減してくるそうですが、再発する可能性の高い病気ですので、この時にすぐに運動を再開してしまうとまた痛みが出る恐れもあります。

しかも軽い痛みをこらえながら運動することが出来てしまうので、我慢して運動を続けていると、慢性化してしまい、早期回復が見込めなくなってしまうそうです。痛みが引いてもしばらくは様子を見ながら行い、激しい運動は控えた方がいいでしょう。

また、運動後にはアイシングしてかかとを周囲を冷やし、入浴時にはあたためて就寝前にかかとの周囲をひやすことも有効だそうです。さらにふくらはぎやすねの筋肉、アキレス腱をストレッチで柔らかくすることも効果的とのことです。

成長痛の対処法

十分な休息をとる

子供は大人と違って、筋肉の疲労や日々の変化の順応が乏しく、昼間の疲れが痛みになっているということも考えられます。その場合は、疲労を溜めないことが大切で、十分な休息をとることが必要です。体を酷使せずに、休ませるように心がけましょう。夜更かしをせずに夜更かしをせずに、十分な睡眠時間をとり、疲れた体を癒すことが重要です。

激しい運動を避ける

成長痛の場合は動いていても問題ありませんので、運動制限などは必要ありませんが、激しい運動は避けましょう。痛い時に無理に動くこともないですし、痛みがある時にはゆっくり休ませることが一番だそうです。特に膝に痛みを感じたら、スポーツはすぐに中止して十分に休息を取ることが必要です。無理してスポーツを続けていると膝は良くなりませんので、部活動などはお休みした方がいいでしょう。

痛い部分をさする

精神的なストレスや不安感、または甘えたい、かまってほしいなどの心理的な欲求によっても成長痛は起こるので、痛がるときには優しくさすってあげるだけで、安心して眠ることもあります。抱っこや添い寝するだけでも落ち着く場合もあります。子供は自分の感覚をうまく言葉にできず、「痛い」と表現していたり、本当に痛みになっていることがあるそうです。そんな子供の気持ちを上手に受け止めてあげましょう。

時には激しい痛みに対しての不安もあります。そしてその不安感から更に痛みを強く感じてしまうこともあるので、とにかく安心させてあげましょう。成長痛は繰り返し起こることが多いのですが、「また痛いの?」とか「すぐ治るから我慢しなさい」などと言ってはいけないそうです。

ストレッチ・マッサージをする

マッサージやストレッチで、足の筋肉を緩めることも大切です。特に運度の前後には十分にストレッチを行うといいでしょう。急激に体を動かすと筋肉や関節に負担がかかりますし、疲れを残さないためにも運動後にはクールダウンが必要だそうです。ひどくなってしまう前に、体のバランスを整え、きちんとしたケアを心がけることで、スポーツを楽しみましょう。

湿布をする

湿布で成長痛の大きな改善にはならないと言われていますが、湿布を貼る事で痛みが和らいだり、安心感が出ることもあります。小さな子供がちょっとした傷で泣いていても、絆創膏を貼るだけで泣きやむのと同じかもしれません。つまり、ちょっとした手当で落ち着くのであれば、湿布をしたり、温めたり、マッサージをするなどは自由にしてかまわないということです。

痛みが激しく、熱をもっているような場合は冷やすことが先決だそうです。但しその場合は、何かしら骨などに異常がある場合もありますので、痛みが続く時には病院を受診しましょう。

痛い部分を温める

成長痛の対処法としては、温めてあげることも有効です。低温やけどに気を付けて、湯たんぽや電気毛布などを利用すると良いでしょう。成長痛は治療の必要はないと言われていますが、精神的な事も考えて、痛がっていることに対してなんらかの手当てをしてあげることが大切だそうです。温湿布を貼ってあげても良いかもしれませんね。

痛みが長引く場合は病院へ

子供が夜になって足が痛いというと成長痛と考える方も多いと思いますが、中には治療が必要な疲労骨折や骨端症、骨髄炎、腫瘍などの病気が隠れている場合があります。毎日のように続いて、痛みが長引くようならば、一度は整形外科を受診することをおすすめします。

●受診の目安

  • 同じ場所を痛がる(成長痛は痛む場所が変わることが特徴です)
  • 頻繁に痛がる
  • 昼間も痛がる
  • 歩き方がおかしい
  • 痛みがだんだん強くなる

中学生の成長痛

成長痛が原因で腰痛になることも

小学校高学年から中学生になってくると、今度は成長痛が原因で腰に痛みを訴えることがあります。急激な体の成長と、激しいスポーツによって負荷が大きいために起こるのですが、腰椎分離症を起こしている場合もありますので、整形外科を受診するといいそうです。腰椎分離症から腰椎すべり症へと進行してしまうと手術が必要となることもありますので、腰痛が出た場合には特に注意しましょう。

腰椎分離症とは、腰椎の後の部分に亀裂が入って起こります。スポーツの練習なとで繰り返して腰椎を反らしたり回したりすることが原因と言われ、スポーツ選手では30~40%の方が分離症になっているそうです。

準備運動不足、運動の強度などが原因

腰椎分離症は、運動前のストレッチや準備運動の不足で、筋肉をほぐさない状態での運動を行うことも腰椎分離症を引き起こす原因と考えられています。

また、運動の程度は、激しい運動によって起こることが多いとも言われています。骨や筋肉がまで出来上がっていない成長過程において、運動ししすぎによって疲労骨折しやすいのです。特に体操・バレエ・野球・バドミントン・テニス・バレーボールなどは、背中を瞬間的に大きく反らす動作が多いので、腰椎に過剰な負担がかけているそうです。

数日間運動を軽減することで改善

日常生活に支障が出るほどの腰痛があるのであれば、安静にする必要があります。まずは近くの整形外科を受診すると、痛みが軽い場合には「腰椎バンド」で固定するなどの処置が行われますが、ひどい場合にはコルセットなどで安静度を上げつ必要があるそうです。また、鎮痛消炎薬や筋弛緩薬などを服用することもあります。

動けないような腰痛でも、4~5日ほど横になって安静にしていれば軽減するそうです。仰向けで寝るときはひざ下に枕を入れたり、横向きならば膝を少し曲げると腰に負担がかかりません。もし足が痛んだり痺れたりするときには、「椎間板ヘルニア」の症状が出ていると考えられ、これは腰の神経が圧迫されているそうです。これの改善には2~3週間以上の安静が必要になります。

痛みが軽減したら、腰筋・腹筋の強化を

分離症があっても強い痛みや日常生活の障害なく生活できる場合が大部分です。腹筋・背筋を強化して、一般的な腰痛予防を心がけます。正しい姿勢を心がけ、腰背筋・腹筋・股関節の周りの筋肉を強化し、耐久力をつけることで、筋肉がコルセットの役目をしてくれるようになるそうです。

分離があっても症状が出なかったり、プロスポーツ選手や力士のように激しい運動が続けられる人もいます。これは腰と股関節周りの筋肉のバランスが取れているからだそうです。体操療法などで正しい姿勢を保ち、筋肉を付けて分離症を予防しましょう。

成長痛の注意点

気になればすぐに病院へ

普段から足を引きずっていたり、同じ場所を頻繁に痛がるなどは成長痛でない可能性もあります。安易に子供の足や腰の痛みを成長痛と決めつけることは危険ですし、場合によっては早めの処置が必要なこともあります。痛みが続いたり、気になる症状があるときには整形外科を受診しましょう。

一度見てもらって異常なないことが分かれば本人もご両親も安心できますね。成長痛には安心感も大切ですから、そのためにも受診するのがいいかもしれません。また、スポーツをしている場合には、痛みが出たら早めに受診したほうが良いようです。

安易に対処すればスポーツ障害を見逃す

オスグッド・シュラッター病という、成長過程にある思春期の男の子に多い症状をご存知でしょうか?膝下に痛みが生じ、スポーツをしているお子さんに多く、「スポーツ障害」とも言われています。

成長期の子供のひざ下は、まだ軟骨が多くて弱いので、運動などで繰り返し負担がかかるとその部分に炎症が起こります。ひざ下が大きく腫れていたり、痛みがひどくて歩くのも困難な場合には、骨や軟骨の一部が剥がれてしまうこともあるので、整形外科を受診する必要があります。

オスグッド・シュラッター病は、一言でいえばオーバーユースといって、「使いすぎ」が原因です。太ももには大腿四頭筋という大きくて強力な筋肉がありますが、この筋肉は膝のお皿を超えて脛骨粗面という、お皿の下にあるぼこっと出た場所にくっついています。大腿四頭筋が使い過ぎによって緊張すると、脛骨粗面が引っ張られて痛みが生じるという訳です。

思春期のお子さんでひざ下が痛いという場合には、オスグッド・シュラッター病の可能性も考えなくてはなりません。症状は両足同時に痛くなるのではなく、最初に片方の足が痛くなって、それをかばっているうちにもう片方も痛くなるということが多いそうです。まずは以下の5つに心当たりがないかチェックしてみましょう。

  • 激しいスポーツをして、疲労回復する前に、さらにスポーツで負担をかけている
  • 運動の前後に十分なストレッチなどを行っていない
  • 体が固い
  • 片方の足に負担が大きくかかっている
  • 同じ動作を繰り返し行っている

痛みは体からのメッセージ

我慢せず早急に病院へ

どんな痛みにしても、「痛み」というは体から何かしら異常があるというメッセージです。成長痛の原因のひとつである精神的なものやストレスでも、心に異常が起こっているというサインなのでしょう。しかし、中には成長痛だと思っていたら、違う病気が隠れている体の異常を知らせている可能性もあるとのことです。成長痛だろうからと、痛みを我慢する必要はありません。

特に、普段から足を引きずっていたり、同じ場所に痛みがある場合には、感染症や腫瘍などの疑いも考えなくてはなりません。一度病院に相談してみて、病気でなければ心配ないものだとはっきりさせ、本人もご両親も安心することも大切です。もし、病院にかかる時には整形外科を受診するといいでしょう。

自分の判断で成長痛を決めつけない

成長期に足が痛いというと、成長痛だろうと考えがちです。ご両親も自分が経験していたりして、ある程度の予想がつくのは分かりますが、症状というのは人それぞれです。成長痛と安易に判断して、後々申告な症状が残ることもあるそうです。

成長痛とは、色々検査したけれども何も異常が見当たらないという時に言われるものです。素人判断で「成長痛」と決めつけてしまうのはよくありません。特にスポーツをしている子供の場合、間違った練習方法や、練習による足の酷使で負担がかかって痛みがでていることもありますので、痛みがでたら早めに受診しましょう。

成長痛と混同されやすい病気

ペルテス病

ペルテス病とは、5~10歳くらいに起こる股関節の病気で、特にスポーツをやっている男の子など、活発な子に多いそうです。成長期に太ももの骨の上端が、血行が悪くなって壊死してしまうもので、変形が残ってしまうと、歩行障害が残ることもあるとのことです。骨の異常なので、外傷などはなく、股関節から太もも・膝にかけて痛みが出るのですが、痛みが軽い場合も多く、気付かずに病気が進行していることもあります。

5歳以下で発症した場合は、症状が軽いので変形もきれいに治るので、経過を見ていればいいそうですが、年齢が高くなっていたり、病気の範囲が広かったりすると、変形が進行しないように装具をつける必要もあるそうです。

シーバー病

前述した踵骨骨端症のことで、セーバー病とも言われます。8~12歳くらいの男子に多く発症します。発達段階である成長期のかかとは、骨の一部が成長するために軟骨成分になっており、非常にもろく、ふくらはぎの筋肉や足底の筋肉に引っ張られることが原因と言われています。

痛みが強いときには、かかとを地面につくことが出来ずに、つま先歩きをすることがあります。アキレス腱がかかとの骨に付いているあたりに腫れがみられ、圧痛があります。

ラッセン病

膝のお皿に当たる「膝蓋骨(しつがいこつ)」の軟骨が損傷して痛みをおこす病気です。この病気も成長期の10~15歳の男子に多いそうです。足を頻繁に使うスポーツが引き金となります。

膝蓋骨は上野部分に太ももの筋肉が付いており、下には脛骨と膝蓋腱がついています。この部分も子供のうちは軟骨成分が多いので、繰り返し衝撃を受けると損傷してしまいます。ランニングやジャンプをすると太ももの筋肉に引っ張られて痛みが出るそうです。

15~16歳で骨が完成してくるので、成長とともに自然に治る場合も多いそうですが、痛みが強い場合には整形外科を受診して処置をうけ、症状によってはスポーツを中断した方がいい場合もあります。

シンスプリント

シンスプリントとは、すねの内側が痛くなる症状です。部活などでスポーツを始めたばかりの人に多く見られるそうです。すねの周りには様々な筋肉が付着しているのですが、痛みを引き起こす原因は硬くなった筋肉です。例えばヒラメ筋は走ったり歩いたり、ジャンプする時に使われる筋肉で、この動作をするたびにすねの骨を包んでいる膜を引っ張ります。そして引っ張られる状態が続くと、この膜が耐えきれずに炎症を起こしてしまうそうです。

軽症のうちは運動を続けられてしまうのですが、我慢しながら続けていると疲労骨折の危険もあります。治療期間中は、スポーツを中断するか練習量を落として、筋肉を柔らかくするよう処置が必要になるそうです。

まとめ

子供に起こりやすい成長痛ですが、その原因は疲労と精神面でのストレスのようです。夜になって足を痛がったら、十分な休養と優しいマッサージなどで安心させてあげるといいでしょう。私の子供も活発に遊んだ日や、少し緊張している時などに足が痛いから寝ながらマッサージして欲しいといいます。マッサージを初めて数分もすれば寝てしまい、朝にはなんでもないので、成長痛の典型だと思います。

骨や筋肉などに異常がないようならば、湿布でも温めてもマッサージでも、本人が落ち着く方法で対処していいようです。大切なのは、軽くあしらったり、放っておいたりしないことですね。

但し、成長痛かと思っていたらスポーツ障害だったということもあります。どの病気もスポーツをしている男子に多いようです。日常的にスポーツをしていたり、外遊びが好きで毎日飛び回っているような場合には、痛みは何かのサインかもしれませんので、一度病院を受診してみましょう。