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肋骨をブラジャーの締め付けで機能が低下!?痛みの原因 5つと骨折の治療方法3つ!合併症や感染症などを解説!

肋骨は、ほかの骨と違って丸みを帯びた形をしています。実は肋骨は、呼吸機能に大きくかかわっている骨なのです。そんな肋骨の機能や肋骨に痛みを感じるときの原因、治療方法などについてご説明します。



肋骨について

肋骨は「あばら骨」と呼ばれることもある骨のことで、心臓や肺などといった、私たち人間の大切な部分を守っています。肋骨の骨は、自分で触ってみてもわかるように、ほかの部分の骨と違って、とても丸みを帯びた形になっています。この形のおかげで、私たちの心臓や肺などが守られ、呼吸も行うことができているのです。

そんな重要な役割を持った肋骨ですが、その部分が骨折したり、感染症などに感染した場合は、どのように対処すればよいかご存知でしょうか?ここではそれらを含め、肋骨の持つ役割や、骨折や感染症などに罹った場合の治療法などをご紹介します。

肋骨はどんな役割をもっているの?

心臓や肺などの臓器を守り、呼吸機能にも関わる

肋骨は背中の胸椎から前胸部の胸骨に向かって、かごのような形をして胸腔を形成している骨のことです。この肋骨は心臓や肺、さらには腹腔内の肝臓や脾臓、肝臓の一部を守るガードのような役割を持っています。

空気を吸って吐く呼吸は私たちが生きていくためにはとても大切なことです。その呼吸は肺自体の動きによって呼吸が行われていると思われがちですが、実際にはそうではありません。実は、肺には筋肉がないので、肺自らが膨らんだりしぼんだりすることはできないのです。

そのため、私たち人間が普段から息を吸って息を吐くという呼吸ができているのは、肋骨が形成する胸腔のおかげなのです。

息を吸うと、横隔膜が縮んで下がり、肋骨によってつくられた胸腔が膨らみます。それによって吸い込んだ空気が肺のなかに入り込み、息を吸うことができるのです。

逆に息を吐くときにも、横隔膜が伸びて上がり、胸腔がしぼみ、肺のなかにあった空気が出ていくので、息を吐き出すことができています。このように、肋骨は胸腔内の肺や心臓を守るだけでなく、呼吸を行うサポートの役割も持っているのです。

肋骨は通常、左右で12本ずつ対になっている

肋骨は、右と左で12本ずつ、対になっています。この左右合わせて24本の骨によって、背中の胸の部分から前胸部の胸骨まで、まるでかごのように丸みを帯びた形に形成されているのです。それによって、中にある心臓や肺などの臓器を包み込み、臓器を守っています。

ただし、肋骨の全ての骨が背中の胸骨とくっついているのではなく、11番目と12番目の肋骨の前方は、胸骨とはくっついていません。この肋骨は、ほかの骨と比べて柔軟性を持っている骨です。呼吸によって胸腔がふくらむ動きに合わせて収縮することができるように、柔軟性が必要なのです。

もし肋骨が柔軟さをもっていなかったら、胸腔のふくらみに合わせて動くことができなくなるので、呼吸がうまくできなくなってしまいます。そのため、肋骨の柔軟性はとても大切なことなのです。

しかし実は最近では、深い呼吸ができないという人も多くなっているそうです。これは運動不足やデスクワークなどで肋骨周りを動かさない人が増え、肋骨の持つ柔軟性が失われてしまっているからです。

筋肉の場合は直接揉むことができるので、それによってコリをほぐしたりすることができますが、骨の場合は直接揉みほぐして柔軟性を出すということはできません。そのため、ストレッチや運動をして胸や肩回りを動かすことによって、肋骨の柔軟性を取り戻すことができます。

肋骨を下着で締めすぎると呼吸がしづらくなることもある

女性が着用するブラジャーは胸を守る大切なものですが、これをつけることによって呼吸がしづらくなっている場合もあるんです。

肋骨は胸腔を形成しているだけでなく柔軟性ももっているので、呼吸に大きくかかわっている骨ですが、ブラジャーなどの下着によって肋骨が締め付けられてしまうと、息を吸ったときに胸腔が広がる動きに合わせて肋骨が広がることができなくなり、深い呼吸ができなくなってしまうことがあります。

特に、ワイヤーの入ったブラジャーは締め付け力が強いので、肋骨を強く締め付けてしまうのです。バストを大きく見せるブラジャーにはワイヤーが入っていることも多く、バストのボリュームアップのために必要以上にブラジャーを締め付けすぎてしまう人もいるので、注意しましょう。また、下着を長く着用していると、そのぶん肋骨がストレスにさらされ、締め付けられた部分に成長障害が起こることもあります。

さらに、肋骨は肺だけでなく、心臓などの臓器をガードする役割をもっていますが、締め付けによって肋骨の機能が低下してしまうと、肋骨のなかにある心臓などの臓器にも、負担がかかってしまうことがあります。

肋骨は英語で「rib(リブ)」

ちなみに英語では、肋骨(あばら骨)のことを「rib(リブ)」と呼びます。

肋骨が痛い!考えられる原因は?

これまで、肋骨の特徴や役割などを説明してきましたが、ここからは、肋骨に痛みを感じたときに考えられる、病気についてご説明します。

1.打撲による骨折やひび

肋骨に痛みを感じる原因として、まず挙げられるのは打撲による肋骨の骨折や、肋骨にひびが入ってしまったことです。肋骨の骨折は腕や足の骨折と比べると、イメージしづらいかもしれませんが、実は、机の角などの身近な場所にぶつけただけでも、骨折することがあるんです。

もちろん、交通事故や高いところから転落した場合など、強い衝撃を受けて肋骨が骨折することもあります。交通事故などで大きな衝撃を受けて骨折した場合には、1本だけでなく、いくつかの肋骨が骨折してしまうことが多くあります。

また、そういった強い力だけでなく、軽度の衝撃によっても肋骨の骨が折れてしまうこともあります。とくに女性や高齢者に多い「骨粗しょう症」に罹っている場合は、骨の密度がなくなってもろくなっているので、ちょっとした衝撃でも骨が折れてしまうこともあるんです。

さらに、肋骨のなかには、心臓や肺など身体にとって重要な臓器があるので、肋骨の骨折によって、これらの臓器が損傷したり、血管が損傷してしまうことがあるため、命にかかわることがあります。

2.疲労骨折

疲労骨折とは、スポーツなどによって、骨のある部分に繰り返し力がかかり、それによって発生する骨折のことです。疲労骨折は足に多いのですが、肋骨も疲労骨折を起こすことがあります。

1度の外傷によって起こるものはm通常の「骨折」ですが、疲労骨折では、小さな力が繰り返し罹ることによっておこるのが特徴です。

肋骨の疲労骨折を起こすことがあるスポーツには、ゴルフがあります。ゴルフでは肋骨周りを大きく使ってスイングなどを行うので、そういった動きによって、肋骨が疲労骨折を起こすことがあるのです。

また、スポーツ選手の場合は、短期的なトレーニングなどによって負荷がかかって、疲労骨折を起こすことがあります。無理なトレーニングは肋骨だけでなくほかの骨や筋肉などにも負担をかけてしまうので注意しましょう。

さらに、風邪のときなどに咳をすることがありますが、この咳によって肋骨が疲労骨折を起こすこともあるんです。特に咳による疲労骨折は、20歳~50歳までの女性に多いと言われています。

疲労骨折を起こすと、深呼吸やくしゃみなどをするだけで肋骨に響いて痛むことがあります。

疲労骨折を起こした場合は、治療が完了しても再発しないように、疲労骨折を起こした原因となるものを考え、過度な負担がかからないようにしていくことが大切です。

ゴルフやトレーニングなどによって疲労骨折を起こしたのなら、それらを控えたり、トレーニング内容を見直して、肋骨に過度な負担を掛けないようにしていきましょう。

3.肋間神経痛

肋間神経痛とは、主にわき腹~背中にかけて、強い痛みが生じる神経痛のことです。痛みが現れる瞬間は、身体をねじったときや、立ち上がったり起き上がろうとしたときだけでなく、あくびやくしゃみをしたとき、姿勢を変えたときなどのちょっとした動作を取ったときでも生じます。

肋間神経痛は、突然症状が起きることもあれば、慢性的な痛みとして持続してしまうものもあります。ただし、突発的な場合も慢性的な場合も、痛みは軽いものではなく、激痛と言えるほどの強い痛みを伴うという特徴があります。

また、肋間神経痛はストレスによって起こることがあります。ストレスを感じているときは、呼吸が浅くなり、肩で呼吸をしているような状態になります。それによって背中や肩の筋肉や神経に負担がかかり、またストレスを感じているときには、筋肉が収縮した状態になります。そして、これによって肋間神経痛の症状が現れることになるのです。

肋間神経痛のそのほかの症状としては、胸全体が息苦しくなったり、のどが焼けたように感じて渇きを感じたり、耳鳴りや疲労感、食欲不振、肋骨部分の皮膚が赤く腫れるなどの、さまざまな症状があるので注意が必要です。

肋間神経痛は、心臓に近い部分に痛みを感じるので、肋間神経痛の痛みを心臓病による痛みなのかもしれないと思ってしまう人もいるようです。

しかし、肋間神経痛の場合は脊髄や背中、肩の内側などにかけて広い範囲で痛み、その痛みは一瞬しか現れない場合や、断続的に現れれます。この痛みの現れ方は狭心症などとは痛み方が違っているので、自分が感じている痛みの感覚や痛む部分などを確認しておくことが大切です。

4.わき腹の筋肉の肉離れ

肉離れとは、スポーツなどによって筋肉が急激に収縮し、それによって筋膜や筋線維の一部分が損傷を受けることです。肉離れは、太ももやふくらはぎなどで起こりやすいものなのですが、肋骨の肋間筋が肉離れを起こすこともあるんです。

特に、ゴルフやテニスなどのスポーツやストレッチなどで、身体をひねったときなどに起こることがあります。肋間筋の肉離れは、身体をひねった直後から痛みを感じる場合もありますが、原因となる動作や運動をしてから少し時間がたってから、痛みが現れることもあります。

また、運動不足などで体幹部の柔軟性が低下している場合は、少し振り向いたときなど、ちょっとした動作によって肉離れを起こしてしまうこともあります。

5.帯状疱疹などの感染症

これまでは肋骨の骨折や疲労骨折、神経痛などによって、肋骨に痛みを感じるということを説明してきましたが、そういったものとは別に、実は、ウイルスなどによる感染症によっても、肋骨が痛むことがあるのです。

子どものころに、水ぼうそうに罹ったことのある人の身体のなかには、水ぼうそうの原因となったウイルスがその後も持続的に潜伏しています。

帯状疱疹(たいじょうほうしん)では、子どものころに水ぼうそうに感染していたことのある人の、脊髄や脳神経のなかに潜伏していたウイルスが、何らかのきっかけによって、再活性化してしまったことで起こります。

原因となるウイルスは、「水泡・帯状疱疹ウイルス」と呼ばれています。このウイルスが活性化してしまうのは、ストレスや風邪などで身体の免疫力が低下してしまったときです。また、免疫力の低い高齢者にも多くみられます。

始めは、肋間神経が支配している部分に、激しい神経痛のような痛みが現れます。さらに虫刺されのような発疹ができますが、次第に肋間神経に沿って帯状の水疱が発生していきます。その水疱が破れると、びらんなどを形成し、最後はかさぶたとなります。

また、子どもの場合は、帯状疱疹による痛みなどの症状がない場合が、ほとんどだと言われていますが、成人の場合は、発疹の現れた部分に痛みを伴うことが多いです。これらの帯状疱疹の症状は、約2週間から4週間程度で自然と治ると言われています。

しかし、高齢者の場合は、発疹が現れたときの神経痛が強い場合があり、それによって神経痛やしびれ、知覚過敏などの後遺症が残りやすいので、注意が必要です。

肋骨が痛いときは何科を受診する?感染症の見分け方は?

肋骨骨折の診断や治療は整形外科へ

交通事故やどこかにぶつかったことなどによって、肋骨が折れている場合は、整形外科を受診しましょう。肋骨の骨が折れている場合は、骨折をおこした部分に痛みを感じたり、指などでその部分を押したときなどにも痛みを感じます。

また、皮膚の下で出血する皮下出血を起こしていたり、腫れたり、骨折部分を軽く押すと骨がミシっときしむような音がすることもあります。このほかにも、身体や肩などを動かすと痛みが強くなったり、深呼吸やくしゃみなどが、痛みのせいでしにくくなることもあります。

これらの症状がある場合は、肋骨の骨が折れている可能性があるので、整形外科を受診して、レントゲンなどの画像診断を受けましょう。

また、骨折した原因として心当たりがある場合は、何が原因で骨が折れてしまったのかということも説明しておきましょう。

肋間神経痛の場合は整形外科へ

肋間神経痛の場合も、肋骨骨折と同じく、整形外科を受診しましょう。肋間神経痛の特徴は、肋骨の走行に沿って帯状に走る痛みです。また、その痛みは左右どちらかの片側で起こります。

痛みは軽いものではなくとても強く、咳をしたり深呼吸をしたときなどにさらに痛みが増します。また、身体を少し動かしたときにも、痛みが強くなると言う特徴があります。

そのため、これらの症状が現れた場合は、肋間神経痛の可能性があります。肋間神経痛の症状を感じたら、整形外科を受診しましょう。

肋間神経痛と間違いやすいものに「狭心症」があります。狭心症の場合は、胸の痛みは10分以内に収まることが多く、肋骨というよりも、胸の真ん中が締め付けられるように痛むのが特徴です。

また、「胸膜炎」も間違いやすいのですが、胸膜炎の場合は結核やがんなどが原因となって、肺に水がたまる病気です。胸膜炎かどうかは、レントゲンで診断することができます。

帯状疱疹の場合は内科・もしくは皮膚科へ

帯状疱疹などの感染症の場合は、内科、もしくは皮膚科を受診しましょう。帯状疱疹は、水ぼうそうに罹ったことがある人なら、誰でも発症する可能性がある病気です。

帯状疱疹の原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスは、子どものころに、水ぼうそうに罹ったことのある人の身体の中にウイルスが居座り続け、身体の免疫力が落ちたときに、ウイルスが活性化して発症します。

帯状疱疹の場合、再発しても1回のみのことが多いようですが、そのため症状が現れても、筋肉痛などの症状だと間違えて認識してしまうことも多く、病院へ行くのが遅くなることがあるそうです。

通常は、2週間~3週間程度で症状が感知しますが、早めに治療を行わないと、帯状疱疹による後遺症として、神経痛やしびれなどの症状が残ってしまうことがあります。

帯状疱疹は、内科で診察を受けることもできますが、発疹や水ぶくれなどの症状は皮膚にも現れるものなので、皮膚科を受診して診察を受けることもできます。

感染症の3つの見分け方

帯状疱疹は水疱・帯状疱疹ウイルスによって発症する病気です。肋骨の骨折や疲労骨折などの場合は、ゴルフなどのスポーツによって骨折したり、どこかに肋骨部分をぶつけたことによって骨折するなど、原因や症状もわかりやすいのですが、感染症の場合は原因が目に見えないので、急に症状が発症することもあります。

それでは、ウイルスに感染して起こる感染症の場合の見分け方について3つご紹介します。

1.動かなくても痛みが継続している

感染症の場合、皮膚に現れた発疹の部分に痛みを感じることが多くあります。神経が傷つくため、痛みも強くなります。また、通常は左右どちらかの片側にのみ発生することが特徴です。痛みは、皮膚がチクチクとするようなものから始まって、だんだんと発疹ができてきます。

高齢者の場合は、帯状疱疹が治っても「帯状疱疹後神経痛」という後遺症が現れることもあり、じっとしていても、神経痛によってチクチクとした痛みや、じりじりとした痛みを感じたり、しびれなどが残ることがあるのが特徴です。

2.水泡が出てきた

肋骨の骨折などの場合には、骨折した部分の皮膚が腫れることがあります。一方、帯状疱疹などの感染症の場合は、身体の左右両側に症状が現れることはなくて、左右どちらか片側のみに、赤い発疹が現れるのが特徴です。また、一度に複数の場所に症状が現れるということはありません。

この赤い発疹は神経に沿って帯状に現れたあと、発疹の上に透明な小さい水ぶくれができます。さらに時間が経過すると、透明だった水ぶくれが黄色く濁って、ほんの少し刺激が加わっただけで、その水ぶくれが破れてしまいます。また、黄色く濁った水ぶくれはそのあとかさぶたとなり、そのかさぶたが取れると、皮膚の症状が改善されて治ります。

3.かゆみを伴う

帯状疱疹による発疹は、痛みだけでなくかゆみも伴うので、虫刺されなどによるものや、かぶれなどによるものと間違いやすいのです。しかし、感染症の場合は、皮膚の発疹や水ぶくれなどの症状が出る前に、ピリピリとしている痛みや、チクチクとした痛みを感じます。また、それらの痛みは、皮膚の奥のほうから感じることが多く、痛みや発疹は身体の左右どちらかの片側に飲み現れます。

肋骨骨折の治療方法・3つ

ゴルフやテニスなどのスポーツで骨折したり、転倒や交通事故などによって、肋骨の骨が折れる場合もあります。手足などほかの骨と違って、肋骨は丸みを帯びているので、固定方法もほかの部分と少し違ってきます。

1.コルセットやベルトで矯正や固定をする

肋骨の骨が折れてしまった場合だけでなく、ほかの部分の骨折でもいえることですが、骨折したら何よりもまず安静にしておくことが大切です。しかし仕事や日々の家事、子育てなどで身体を安静にしていることが難しい場合は、骨折した部分を固定する方法もあります。

肋骨は円筒の形になっているので、腕や足などの骨折のときのように、棒や板などの添え木を使って固定することができません。そのため、肋骨の骨折の場合は、バストバンドを使ったり、テーピングやさらしなどと組み合わせて使います。帯を使って肋骨を締めるように巻き付けて固定します。

ただし、これらを使用して肋骨部分を固定すると、骨折による痛みは少し楽になりますが、痛みが完全に取れるということはないそうです。

2.痛み止めの内服薬

痛みが軽い場合は、炎症を取り除くための、消炎鎮痛剤などの内服薬を服用します。また、内服薬だけでなく、湿布などを貼って治療を行うこともあります。

3.復帰のためのリハビリテーション

肋骨の骨折だけでなく、ほかの場所の骨折でもいえることですが、まずは、骨折した部分の状態をレントゲンなどを撮って診断します。その後、骨折した部分の骨が再形成されるまでは、その部分を固定するなどして、安静に過ごしておくことが必要になります。

ただし、長期にわたって骨折した部分を固定していたり、身体を安静にしている状態が続いてしまうと、その期間使っていなかった筋肉が痩せて細くなり、委縮してしまいます。また、関節などが固まってしまい、硬直することがあります。

これらの症状を治すためにも、骨折した部分を固定する期間が終わったら、機能回復のためにリハビリテーションを行うことがあります。

リハビリテーションには、個人差や骨折の度合いなども関わってくるので、早めに完治させたいは医師に相談してみるのもおすすめです。

肋骨骨折の治療期間はどれくらい?

2週間~3週間は安静に

肋骨骨折の場合だけでなく、どんな骨折の場合にも言えることですが、まずは、安静にしておくことが必要になります。折れてしまった骨が再形成されるまでは、少なくとも2週間から3週間は安静にしておきましょう。

場合によっては3週間から4週間ほど、バンドなどの帯を付けた状態で固定し、安静にしておかなければならないこともあります。身体を反らしたり動かしたりすると、痛みが増してしまいますので、この期間はできるだけ安静にして過ごすようにしましょう。

安静期間後、2カ月かけてリハビリを行う

安静期間があることで、肋骨の再形成がスムーズに行われますが、安静にしていることによって筋肉が衰えてしまうことがあります。そのため、安静期間が終わったら、ゆっくりと時間をかけてリハビリテーションを行いましょう。

身体を動かしすぎると、再形成された肋骨の骨に影響がでることもあるので、時間をかけて筋肉の衰えを治していくことが大切です。

加齢や骨の状態によって治療期間は伸びる

安静期間やリハビリテーションの期間は、年齢や骨の状態などによって伸びてしまうことがあります。特に、骨粗しょう症に罹っている人や高齢者の場合、くしゃみや咳などによって肋骨の骨が折れてしまうことがあります。

骨粗しょう症は、骨の密度が減少してしまう病気で、骨がすかすかになってしまうことによって、ちょっとした衝撃やくしゃみ、咳などでも骨が折れてしまうのです。骨粗しょう症になりやすいのは、女性や高齢者だと言われています。

特に女性の場合は、閉経によって女性ホルモンの分泌される量が減少することによって、骨からカルシウムが溶け出すのを、抑える働きなどを持っているエストロゲンという物質の量も減少してしまいます。それによって、骨がもろくなってしまうと言われています。

また、年齢が高くなってくると、腸からのカルシウム吸収の働きが悪くなり、それによって骨密度が低下してしまうと言われています。こういった骨粗しょう症の場合は、骨折の治療はもちろん、骨粗しょう症に対しての治療も必要となってきます。

骨粗しょう症の治療では、高齢の場合はカルシウム吸収を促す薬を使用したり、すかすかになってしまった骨の密度を増やすための薬などが使われます。また、食事によって、カルシウムを積極的に摂取していくことも大切です。

閉経による女性ホルモンの減少が原因の場合は、女性ホルモンに似た作用を持つ薬を使って、女性ホルモンの量を増やしたり、骨の密度を増やす薬などが使われます。

このほかにも、過度なダイエットによっても、骨粗しょう症になる可能性があります。食事はバランスよく摂り、カルシウムを多く含む野菜や牛乳なども、積極的に食事に取り入れましょう。

帯状疱疹などの感染症の場合の治療方法

薬による治療を行う

帯状疱疹はウイルスの感染によっておこる病気です。そのため、治療方法としては、原因となっているウイルスに対して抗ウイルス薬を使用し、増殖を抑える治療方法が行われます。

この抗ウイルス薬は帯状疱疹を発症してからできるだけ早くから使用することによって、症状の悪化や神経などへのダメージを軽減することができます。

また、帯状疱疹による痛みを取り除くために消炎鎮痛薬を用いたり、つぶれた水疱などに対して抗菌薬を使うこともあります。

帯状疱疹によって神経痛などの後遺症が残った場合は、痛みを和らげる薬を服用することがあります。また、痛みががまんできないときは、神経の周りに局所麻酔を注射する治療方法もあるそうです。

帯状疱疹の後遺症での神経痛は、電気が走ったような痛みや、焼けるような痛みや、ピリピリした痛みなどさまざまです。とくに高齢者の場合は帯状疱疹後神経痛が現れやすいと言われているので、症状が現れたり気になる場合は、医師に相談しましょう。

漢方薬を使用して治療を行うことも

帯状疱疹の後遺症の治療には、漢方薬を用いることもあります。

帯状疱疹は、身体の免疫力が落ちたことによってウイルスが活性化してしまったことによって起こる病気なので、身体の免疫力を高めてウイルスを駆逐することが大切です。身体の免疫力を高めることによって、身体のなかに潜伏しているウイルスが活性化するのを防ぐことに繋がります。

また、身体の代謝力をアップさせ、神経の細胞を補修しながら消炎小鎮痛作用を持つ漢方薬を使うこともあります。

肋骨骨折に伴う怖い合併症・4つ

1.肺の損傷

肋骨骨折によって肺や胸壁などが損傷を受けると、呼吸で吸い込んで胸腔に入って来た空気が、息を吐くときに排出されず、胸腔内の陽圧が高まって、肺が虚脱を起こしてしまうことがあります。この症状は「気胸」と呼ばれています。

気胸には自然気胸というものもあり、その場合は、骨折のような外傷がきっかけとなって発症するのではなく、特に原因となるものがないのに自然になります。

2.血胸

肋骨骨折の際に、胸部に強い衝撃が加わることで、肺の破裂や肋骨の周辺にある血管が損傷を受けた場合、胸膜空内に血が溜まってしまうことがあります。それによって呼吸ができなくなったり、発熱、血圧低下などの症状が生じます。

輸血などが必要となってきますが、出血の量が多い場合は、手術によって胸を開いて止血を行わなければならない場合もあります。

3.肋骨付近の血管の損傷

肋骨骨折によって衝撃が加わったり、折れた骨の破片などによって、肋間動脈や内胸動静脈などの血管が損傷を受けると、出血した血が溜まって「血胸」になってしまうことがあります。それによって胸の痛みを感じたり、顔面蒼白や頻脈などの症状が現れることもあります。また、出血量がひどいと命にかかわることもあります。

4.肺挫傷

肺挫傷は、胸部に受けた強い衝撃によって、表面の胸膜には傷がつかないものの、肺の内部が傷つき、内出血などを起こすことです。

肺挫傷の場合は、呼吸がきちんとできていれば、自然に回復することができると言われています。呼吸がうまくできていないときは、人工呼吸器などを使用しなければならない場合もあります。

肋間神経痛について

肋骨に沿って走る神経が痛む

肋間神経痛では、12対になっている肋骨に沿って走る神経に痛みを生じます。痛みの特徴は通常、左右どちらかの片方にのみ現れることです。また、痛みはとても強く、咳やくしゃみ、深呼吸などちょっとしたことでも、痛みの強さが変わってきます。

原因にはストレスや姿勢の悪さも関わっている

肋間神経痛が現れる原因として、強いストレスを感じたことなどが原因となることもあります。また、姿勢の悪さや背骨が変形していること、肋骨の骨折や、帯状疱疹などによっても、肋間神経痛が起こる場合があります。

一般的に、中年以降によくみられる症状だと言われていますが、ストレスや疲れなどが原因となることもあるので、若い人でも注意が必要です。

治療方法は鍼や低周波治療など

肋間神経痛では、局所麻酔薬を注射して治療を行ったり、神経炎症が起きている場合は、ステロイド剤を用いることがあります。外傷によって肋間神経痛の症状が出ている場合は、ベルトなどで肋骨を固定することもあります。

また、ハリや漢方薬、低周波治療などが有効な場合もあります。低周波治療とは、身体の外側から微弱な電気を流して治療を行う方法です。

痛みが継続する場合は、ほかの臓器疾患の可能性もある

肋間神経痛と間違えやすいものに、気胸や喘息、胸膜炎や肺炎、肺がんなどの病気があります。肋間神経痛の場合は、左右どちらかの側に痛みが現れることや、咳や身体をねじったときにに痛みを感じるること、1回の痛みは、数秒から数分で終わるという特徴があります。

もし痛みがずっと続いているのなら、ほかの病気の可能性もあります。気になる場合は、できるだけ早めに病院へ行き、検査してもらいましょう。大きな病院の場合は、呼吸器科などを受診するのがおすすめです。

まとめ

肋骨は心臓や肺など、私たち人間の身体の大切な部分を守る役割を持つ骨です。ゴルフやテニスなどのスポーツによって疲労骨折を起こしたり、交通事故などの強い衝撃が加わることによって、骨が折れてしまうこともありますが、ちょっとした小さな衝撃でも骨折してしまうことがあります。

特に、骨の密度が低下してスカスカになってしまう、骨粗しょう症などに罹っている場合や、高齢者の場合は、咳をしたりくしゃみをしたときなど、ささいなことでも肋骨の骨が折れてしまうことがあります。

また、骨折だけではなく、ウイルスによる感染症によって肋骨に痛みが生じたり、発疹や水ぶくれなどの症状が現れることがあります。

肋骨で包まれた中には、心臓や肺など重要な臓器が入っているので、骨折の状態がひどい場合は、それらの臓器も傷つき、症状が悪化してしまう可能性もあります。

肋骨や肋骨の周りに感じる痛みの原因はなんなのか、現れている症状はどのようなものなのかをきちんと判断して、できるだけ早めに治療を受けるようにしましょう。