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骨折の治療とは?骨を丈夫にするには食事が大切!気になる平均的な費用や期間、4つの治療方 法などのまとめ

滑る、つまずく、転ぶなど日常生活には危険はたくさん潜んでいます。その結果、骨折してしまうなんてことも起こりえないわけではありません。運悪く骨折してしまったら、どんな治療法があるのでしょうか。またその治療費はどのくらいかかるのでしょうか?知っておきたい骨折の知識をまとめてみました。



骨折の基礎知識

骨折は骨に力がかかることにより、その連続性が断たれたものを言います。骨にはたくさんの神経と血管が通っているため、傷がつくと痛みと腫れが現れます。

骨折には程度があり、ヒビが入った場合のようなものから骨が折れて皮膚を突き破るような重症の開放骨折まで様々あるようです。開放骨折の場合は、感染などを起こすと命にかかわることもあるため早急な対応が必要となると言われています。

また骨折に至る外力の加わり方もいろいろで、弱っている骨にわずかな力で起こる病的骨折、何度も繰り返し力が加わることによって起こる疲労骨折など起こり方も様々ですが、健康な骨は大きな力が掛からないと骨折することはないと言われています。

骨折の治療方法

骨折の治療法と聞いて皆さん最初に思い浮かぶのはギプス固定ではないでしょうか?しかし、骨折の程度身より様々な方法があるようです。

本来、骨にはたくさんの血管があり傷を治したり新しい骨を治す栄養を運び骨を直そうとします。しかし?骨折がずれていない、?骨折した部分が安定している(グラグラしていない)、?骨折部分を栄養している血管や細胞が沢山あると骨折は治りやすいと言われています。

骨折部分が大きくずれないように整復し安定させるための固定が必要なので、ギプスや手術による固定がまず必要と言われています。また骨折している箇所以外が弱くなってしまったりするとかえって不健康になってしまうため、そうならないためのリハビリや生活習慣が必要になってきますね。

手術をしない非観血的整復

この場合の手術をしない非観血的整復というのは牽引、徒手整復のことなどを指します。牽引とはベルト状の装具などで滑車を介して重りで引っ張り、骨折した部分を正しい位置に戻す方法で、徒手整復とは手で元の場所に戻す方法で、骨折がずれている時などは麻酔をかけて痛みを取り除いて行うことが多いようです。

手術による観血的整復

観血的整復術とは手術により皮膚を切開して金属のプレートや棒、ネジなどを使って、骨を止めてズレないようにする方法で、骨の状態や血管、細胞に配慮して行われるようです。

骨折の固定方法

骨折部分の動きを制限して固定を維持します。主にキプスや副え木(シーネ)などの外固定や手術によるプレート、ピン、髄内定などの金属などでの内固定、骨折の上下にピンを刺し大きなリング付きの支柱に固定する創外固定などの固定法があるようです。

リハビリ・生活習慣

骨折自体はずれないように固定が必要ですが、骨折が治ってもその他の関節や筋肉が弱ってしまうと、よくありません。必要以上の安静は好ましくないと言われており、リハビリなども必要だと言われています。

骨折後のリハビリとしては、筋力トレーニングや歩行訓練、起居動作(身の回りの一連の動作)訓練などが行われると言われています。

骨粗鬆症という言葉を聞いたことがあるでしょうか?骨が丈夫ではなくなってしまうことだそうですが、骨折と同様に強い骨を作る食事が大切だと言われています。

骨を作るにはカルシウムが必要です。カルシウムを含んだ乳製品や小魚はもちろん、海藻や緑黄色野菜、大豆にもたくさん含まれていますので食事に取り入れるのも効果があるようです。

またカルシウムの吸収を高めるビタミンDも必要でキノコ類、青魚に含まれますが、日光浴もビタミンDの合成には必要だと言われていますので、日光浴も効果があるようです。

また嗜好品である飲酒は、血液循環が良くなり出血を助長したり、化膿止めなどが効かなくなってしまうことがあると言われているため避けた方が良いようです。

骨折の治療薬

では骨折したら、どんな薬が治療に必要なのでしょうか。

骨折後は痛みのコントロールが重要です。痛みがあると、身の回りの動作もできなくなり寝たきり状態になってしまいます。痛みにより動けなくなることで、筋力低下などの2次障害も合併することがあると言われています。

投薬はもっぱら鎮痛剤

先ほども述べたように骨折後の痛みのコントロールは大変重要だと言われています。タイトルである、骨折後はもっぱら鎮痛剤というのもあながち間違いではないかもしれません。

手術後は痛みの程度により種類は異なりますが、局所麻酔や抗炎症剤、ロキソニンやボルタレンと言った鎮痛剤が処方されますが、鎮痛剤は副作用として胃の不調を訴えることがあるため、胃薬が一緒に処方されることが多いようです。

また、現在もいろいろな骨折の治療薬が開発されているようで、骨形成に関わるタンパク質を用いた局所注射など実用化が待たれるところのようです。

骨粗鬆症の治療薬

骨折部分からのカルシウムが流出されるのを抑制するものやカルシウムの骨への沈着を促すもの、またその双方に関わるホルモンの分泌に関するものなど様々なものがあると言われています。

例を挙げるとカルシウムの吸収を促すビタミンDや骨形成を促進するビタミンK、閉経後は女性ホルモン減少の影響で骨粗鬆症になりやすいため女性ホルモンであるエストロゲンの補充など様々な内服が処方されることがあるようです。

また、カルシトニン製剤という骨の吸収を抑える注射薬があり、鎮痛効果も備えているため骨粗鬆症に伴う腰痛や背部痛に用いられることがあるとも言われています。

骨折の手術法

次に骨折の手術にはどんなものが行われるのでしょうか。骨節部分を内部から固定する内固定術、外側から固定する創外固定について見てみましょう。

内固定手術

皮膚を切開して骨に直接、スクリューやピン、プレート、ワイヤーなどを使用し、骨折部分を整復して固定する方法で、大きな骨の骨折などでは骨の中心に太い釘のような髄内釘を打ち込んで固定する場合もあるようです。

創外固定

開放骨折と呼ばれる骨折部分が皮膚を突き破るようなタイプのものや粉砕骨折と呼ばれる骨が粉々になって折れてしまったケースでは創外固定術と呼ばれる方法が選択されることもあります。すぐに手術できない時や開放骨折などでは特に骨折部分に感染を起こしている可能性が高いため有用な方法のようです。

部位別治療方法

では、体の部分によって治療方法はどのように異なるのでしょうか。骨の大きさや体調などで異なるのでしょうか。体の各部分での治療の違いを見てみましょう。

鎖骨・肩骨の治療法

鎖骨骨折はスポーツ外傷の中でも比較的多く遭遇するものの一つのようです。鎖骨は他の部位と違って骨形成能力が盛んであると考えられており、骨折した部分がひどく離れている、粉砕骨折である、皮膚を突き破るような開放骨折、多発骨折などの例では手術によるプレートもしくはピンなどでの手術が選択されるようです。

その他の場合、ヒビや骨折部分が大きくずれていないものはギプス固定やクラブクラバンドと呼ばれる装具をつけて整復することが多いようです。手術をしない方法の場合は変形治癒などが心配になりますが、多少の変形は日常生活の大きな障害にはならないようです。

肩甲骨の骨折は単独で起こることが少なく、脱臼などを伴ったり、肩関節のくぼみに当たる部分が骨折している時などでは手術を行う場合もあるようですが、保存療法(三角巾などでの肩の固定)となることも多いと言われています。

上腕骨の治療法

上腕骨の骨折は肩に近い骨頭と呼ばれる部分と骨幹部と呼ばれる骨の真ん中、力こぶのあたりなどに分けられます。上腕骨骨頭骨折は三角巾での固定などの保存療法を行うことが多いようです。転倒したときに手をついたり肩を打って受傷することが多いようで、高齢者に多い骨折だと言われています。

子供の上腕骨の骨折で多いと言われているのが、肘の近くの上腕骨顆部と呼ばれるところの上腕骨顆上骨折です。雲梯や鉄棒、公園の遊具などから落ちて手をついたときによく起こると言われています。大きくずれがない場合は保存療法が行われることが多いと言われています。

背骨の治療法

背骨の骨折で最も多いのは加齢とともにもろくなった背骨が尻もちなどの軽い外力でも、潰れてしまい圧迫骨折というものです。骨粗鬆症を持病として持っている方が中腰や重いものを持つと折れてという例もあるようです。

またがんの転移などで骨がもろくなり骨折を起こすこともあると言われています。背骨の骨折により脊髄の神経が圧迫され脊髄神経を障害したり損傷してしまう場合もあるようです。

また腰を強打したときに起こる腰椎横突起骨折というものもあります。横突起は背骨の横に出ている突起部分のことを言い、横突起には腰の筋肉が付着しています。そのため腰痛のような症状を生じることが多く、コルセットなどで固定をして治療することが多いようです。

足の治療法

足の骨折は交通外傷やスポーツ外傷などで起こりやすい骨折だと言われています。股関節や太もも部分の骨折、膝、すね、足の指など様々な部位があります。

太もも部分や膝の骨折は膝が腫れて歩けなくなります。骨粗鬆症を患った高齢の方が転倒などで骨折するケースと、交通外傷などの大きな力がかかる場合(この場合は比較的若い人が多い)の2つのタイプがあるようです。キプス固定などは長期にわたるため膝の関節の後遺症が残ったりと弊害が多いため、ほとんどの場合はプレートや髄内定による手術が行われることが多いと言われています。

また下腿部や指の骨折の場合は下腿部の脛骨と呼ばれる太い骨は前面の筋肉が薄いため骨折した骨が皮膚を突き破ってしまう開放骨折になりやすく、その場合には先にお話しした創外固定などが用いられることが多いようです。脛骨と並行して腓骨という骨がありますが、この骨は足首に近い場所での骨折が多く見られる骨です。足をひねったりすることで受傷することもあり、キプス固定などの保存療法が行われることが多いようです。足の指に関しても同様にギプス固定などによる治療が主なようです。

股関節の治療法

股関節の骨折は高齢の閉経後の女性に起こりやすい骨折の一つです。股関節のすぐ下は首のように曲がっていて、足をひねるなどのほんの些細なことから転倒などの外力で骨折しやすい部分と言われていて、血管が豊富でないため骨折部分の癒合がなかなか得られないこともあるところだと言われています。

骨折の仕方や年齢にもよりますが、ピンやプレートなどでの固定もしくは人工骨頭と呼ばれる金属もしくはセラミックでできたものを置き換える手術をすることもあります。

超音波骨折治療とは?

超音波骨折治療はスポーツ選手が使用しメディアを通じて聞いたことがいる方もいるかもしれません。骨に機械的な刺激を加えることで、骨の癒合が促進されるということが言われてきました。それを超音波を骨折部分に当てることにより骨折部分にメカニカルストレスを与えようというものです。

ではこの超音波骨折治療はどのような治療法なのか、その効果は?保険は効くのかなど、気になるところですね。

効果と治療法

この超音波骨折治療は、驚くほど簡単で1日20分程度、超音波治療器を使って骨折した部分に当てるだけというシンプルなもののようです。病院から治療器を借りてきて、自宅ても行えるというもので痛みも違和感もないと言われています。

サッカーのデイビットベッカムや野球の松井秀喜選手などが使用したことでも有名な治療法のようですね。最近では使用している医療機関も多くあるようです。もしも可能なら先進医療の力を利用して、治療期間の短縮も試みてみたいものですね。

保険はきくの?

2012年度から、四肢を含む観血的治療を行った場合や四肢の難治性骨折には超音波治療法は保険診療の対象となっています。保険診療ですとかかった治療費の何割かは医療保険で支払われるため、ご自身の負担は多くなくて済みます。自己負担が減るのは嬉しいことですね。

骨折の治療期間

よく全治何ヶ月とか言われますが、治療期間がどのくらいなのかは気になるところですね。仕事やスポーツなどへの復帰にどのくらいかかるかなど、おおよその目安を知っておきたいものですね。骨の太さはいろいろありますので、骨折の場所によって治療期間は違いそうですよね。おおよその目安はどのくらいなのでしょうか。

治療期間の目安

治療期間の目安ですが、骨の太さ、骨折の仕方、年齢や基礎疾患などによっても変わってきます。例えば糖尿病の持病を持った方、喫煙者などは、骨癒合を遅らせる可能性があるためご自分でコントロールできるものの一つです。

骨折後の骨のつきやすさは、骨折のズレが少なく、動きが少なくて、元気な骨細胞があれば骨はつきやすいため、時には手術などでしっかりとした固定と骨にしっかりと栄養が行きわたる血管があることが必要なようです。

例えば指の剥離骨折などで手術をしない場合は1ヶ月程度で感知すると言われています。また、腕の上腕部骨折の場合、手術後の骨癒合に3−8週間その後のリハビリに4ヶ月ぐらいかかると言われており、トータルで約1年ぐらいが完治までの目安のようです。

骨折にかかる治療費は?

骨折の種類によっても異なりますが、長期の入院を強いられる場合も有ります。そんな時は入院費用と治療費がいくらかあるのかというのも心配になりますね。手術や非手術など価格は異なりそうですがいくらぐらいかかるのでしょうか。

手術をしなくても以外と高い?

手術をしてもしなくても、骨折に対する治療には病院の窓口で支払いが必要になります。手術をせずにギプスで骨折部分を固定した場合、骨折非観血的整復術と呼ばれる保険点数が請求されます。この点数は、肩甲骨、上腕骨、大腿骨の場合1600点の保険点数、前腕下腿の場合1780点、鎖骨、膝蓋骨、手、足その他の場合で1440点となっています。

保険点数×例えば高齢者なら3割負担の3円をかけたものが請求額となり、私たちの自己負担となります。ですから、3割負担の本人(医療保険の被保険者)であれば大腿骨の整復のためのギプス固定ですと、1600×3円とギプス料(整復料と別に請求できるもの)1200×3円で合計5200円の自己負担になります。これに投薬や処置料、入院費用などが算定されるとさらに高額になるというわけです。

手術をしたらこんなにかかる!

では手術するとどのくらいかかるのでしょうか。

手術料だけを見ると 肩甲骨、上腕骨、大腿骨で 18,810点、 前腕、下腿、手(一部の骨)などで 14,810点、 鎖骨、膝蓋骨、手(一部を除く)、足、指(手、足)その他 9,480点となっており、これに本人負担の3円をかけたものが手術料となっています。他にも入院費や投薬点滴、リハビリ代、レントゲン料、ベッド代などが加わるとかなりの額になると言われています。

大腿骨の骨折で1ヶ月半の入院加療をした場合の参考の総額は約59万円ほどになり、かなりの大きな支出になります。そんな場合には、国の公的保険制度の一つである高額療養費制度というものがあります。

高額療養費制度は、医療機関や薬局での1か月の支払いが一定の限度額を超えた場合、その超えた額を国が支給してくれる制度です。高齢者の場合は年金受給額によって異なりますが、支払いの最高額は44400円となりそれ以上の自己負担はかからないようになっています。70歳以下の方の場合は所得によって5段階に分けられていてその所得に応じて支払い限度額が変わる仕組みになっているようです。

まとめ

いかがでしたか?骨折にはいろいろな治療法や手術法があるのですね。また体の部位によっても、治療の仕方がさまざまでしたね。治療期間の目安も想像と比べて長く感じた方もいたのではないでしょうか。

また治療費についても、こんなにかかるのかとびっくりされた方も多いのではないでしょうか。でも運悪く骨折してしまったら、社会保障制度も利用するのがお得ですね。骨折してしまったらしっかりと治すのももちろん、転ばないように予防することも大切ですね。