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手のしびれは病気かも?疑うべき5つの原因と17の病気を紹介します!

手を枕にして寝てしまったとき、ビリビリとしびれて感覚がない…という経験をしたことはありませんか?手がしびれても一過性に止む場合にはあまり心配せずに済みます。しかし、手のしびれが続く場合は何かしらの原因があるかもしれません。脳の病気か、それとも神経の病気?と不安になりますよね。手のしびれを起こす病気は実にたくさんあり原因は様々に考えられます。手のしびれがある方、まずはここでチェックしてみてください。



手のしびれの原因は?

手がビリビリとしびれることはありませんか?しびれと共に痛みはありますか?手の痺れは一過性に起きることもあれば、慢性的に症状が続く場合もあります。それは原因によって、しびれの強さ、指の箇所、しびれの長さ、しびれ方なども様々になります。

手の痺れは脳の働きの異常などを示す場合もあり、健康に問題がある場合のサインとして現れることもあるので、見過ごさないことが大切です。ここでは、手のしびれの原因について日常的におこりやすいものや、脳、脊髄、内臓の病気まで一挙に紹介したいと思います。あなたも当てはまるものがあるかどうかチェックしてみてください。

手のしびれが起こる原因

特に脳や脊髄、内臓に問題がなくても日常的に手にしびれが出ることは考えられます。まず手のしびれが起こる原因で、病気とまではいかないものを紹介したいと思います。

神経が圧迫される

手のしびれの原因は、たくさん考えられます。脳に問題が起きる場合もあれば、重篤な病気のサインであることもありえるからです。

ここでは手や腕が原因と仮定して考えます。手や腕が原因のしびれの理由としては橈骨神経、正中神経、尺骨神経のどこかに圧迫がある可能性が考えられます。圧迫の原因も多く考えられます。その原因を調べることから治療が開始されます。

筋肉が凝り固まっていたり、骨盤のずれなども圧迫の原因になりますし、姿勢が悪いことや、いつも同じ姿勢で仕事や勉強をすることも、一定箇所に負担をかけて圧迫しているといえます。

血行不良

机でうたた寝をした時や、横になって腕を枕にして寝ているときに、手がピリピリと痺れてきて目が覚めた経験はありませんか。これは皆さんも体感的にわかっているかもしれませんが、血流が圧迫されたことで悪くなったことが原因です。

このような体験は、他にも無理な体勢で長時間過ごした場合にも、圧迫された部分がしびれることで確認できます。

手がしびれてしまった時、一時的なことでしたら問題はありません。第一症状が続く訳ではありませんから心配はいらないでしょう。しかし、ずっとしびれが続いている場合には治療が必要なこともあります。自分の身体のサインに注意してください。

妊娠中のむくみ

妊娠中のマイナートラブルとして手がしびれることがあります。これは妊娠によって、血流が悪くなっているためです。妊娠中はむくみがおきやすく、このむくみが不快な症状の原因になることがあります。

これらの症状は産後には解消するのであまり心配する必要はありませんが,マッサージを行うことで、不快な症状を緩和できることがあります。マッサージの方法ですが、基本的に手や足などの末端部分から心臓に向かってマッサージを行います。

また妊娠中の食事は、胎内の赤ちゃんのためにも、より気を配る必要があります。ビタミンB1とカリウムを積極的に摂取することが薦められます。しびれの原因としてビタミンB1やカリウム不足が考えられるからです。ビタミンB1とカリウムが豊富な食品には豚肉や納豆があります。

ストレスによる自律神経失調

ストレスは様々なからだの不調を引き起こしますが、手のしびれが起きる場合もあるようです。ストレスは様々なホルモンのバランスを崩してしまい、自律神経失調の状態を引き起こします。結果として、手のしびれが自覚症状として現れる場合があるようです。

ストレスから引き起こされることがある、うつ病やパニック障害などの精神的な問題がある場合にも手のしびれが現れる場合があります。手の痺れが長引いている場合には、自分のこころの状態を見つめ治してみることも必要でしょう。

二日酔いや深酒

二日酔いや深酒をしたときに、手がびりびりしびれる場合もあります。お酒を飲むと、最初のうちは血管が広がっているのですが、お酒の量が増えてくると血管は逆に収縮し寒気を感じる様になることもあります。

しびれを感じるのは、この様にお酒の量が増えて血管が収縮してきた時かもしれませんね。

これは、アルコールを体内で分解したときに発生する「アセトアルデヒド」という物質のしわざです。アセトアルデヒドによって、手や足や体の表面にある末梢神経の血行が悪くなり起きる現象だといわれています。また、お酒を分解するには身体の中の血糖も消費するので、一時的な低血糖的症状によってしびれが出ることも考えられます。

お酒の席で、手がしびれたり、翌朝になって手がしびれている場合には、飲みすぎのサインといえます。深酒にならないよう適度な量に控える様にしましょう。

手のしびれがある場合に考えられる脳の病気

手のしびれは、脳に病気がある場合に起きることがあります。この病気については、命にも関わる場合があるので早期に発見して、治療を開始することが大切です。脳の病気で考えられる他の自覚症状なども確認しておきましょう。

脳出血

脳の中で出血する脳出血やくも膜下出血でも手にしびれが起きることがあります。脳の中で感覚を支配している部分に出血によって障害が起こるとしびれ出るようになります。また、脳出血などを起こした後に、後遺症として手にしびれが残る場合も多いようです。

しびれの痛みはかなりの不快感を感じるようです。強いしびれはドリルで痛みを与えられるようだとも、電気ショックのようだとも表現されます。

しびれの感覚は人それぞれですが、じわじわと不快感を与えてきます。やはり日常生活に大きなストレスを与え、その生活を辛いものにしています。

脳梗塞

手の痺れは脳梗塞が起きた時にもみられます。脳梗塞とは、脳へ血液を送る血管(動脈)が何らかの原因で詰まったことで起こる病気です。脳への血管がつまってしまうと、その先の脳細胞へ血液が流れなくなって、大切な機能をしている脳細胞が死んでしまいます。ではなぜ脳梗塞と手のしびれが関係するのでしょう。

脳梗塞が起こると、大脳の表層部にある大脳皮質や末梢神経から感覚神経がとおる部分が障害されてしまいます。すると、その神経のはたらきが障害され、反対側の手足のしびれが起こります。右側であれば、左手がしびれるということです。

また、大脳の中の感覚をつかさどる部分に脳梗塞(こうそく)が起きると親指、人差し指、中指がしびれると言われています。これは手根管症候群とは違う部位がしびれるので鑑別することが可能です。特に視床という部分に起こると、しびれだけでなく強い痛みを生じることがあります。

また、短時間で良くなる手足のしびれは、脳梗塞の前ぶれである「一過性脳虚血発作」の場合があり、早期に対処することが必要となります。一過性脳虚血発作の症状として多いものは、半身の手足のまひやしびれです。または、片方の目が急に見えなくなったり、めまいなどが見られることもあります。

くも膜下出血

くも膜下出血は脳出血、脳梗塞とならんで脳卒中の一つです。くも膜下出血でも手のしびれが起きることがあります。

くも膜下出血とは、脳の表面をおおう膜のひとつである「くも膜」の下に出血がみられる状態をいいます。原因は、「脳動脈瘤」という脳にできたコブの破裂によることがほとんどだそうです。くも膜下出血が起きると、ハンマーで頭を叩かれたような強い激痛が走るといわれています。

前兆として一般的に言われることは、血圧が乱れる、これまでとは違う頭痛がするという症状です。発作的に急激な痛みが現れて一気に昏睡状態となることもあります。また、めまいや吐き気、目の痛みや物が二重にだぶって見えるなどの症状が前兆として挙げられます。出血を起こした場所によっては手のしびれが出る場合もあると考えられます。

くも膜下出血の場合、症状が急激に進行する恐れもあるので、異常に気がついたらすぐに医療機関を受診するようにしてください。

脳腫瘍

脳腫瘍は文字通り脳に腫瘍が広がる病気です。脳腫瘍でも手にしびれの症状がみられることがあります。これは感覚神経線維が障害されるために起こりますが、脳腫瘍で見られやすい運動麻痺よりも気付きにくいといわれています。

また、運動麻痺と同じように片側だけに症状が現れるという特徴があります。例えば右側に腫瘍ができれたとき麻痺は左半身におきます。運動を支配するのが反対側だからです。このことから全身麻痺がおきることはないようです。

手のしびれがある場合に考えられる脊髄の病気

手の痺れは脊髄の病気とも関係があります。次の2つのケースを紹介します。

脊髄腫瘍

脊髄は脳から始まって背骨(脊柱)に沿って下に伸びている中枢神経です。脊髄は、頭蓋骨とつながっている脊椎骨の中に入っています。中枢神経の柱ともいえる大切な器官で、脊髄から手や足など全身に神経がのびているのです。

この脊髄の中に腫瘍ができたのが脊髄腫瘍です。脊椎や脊椎管内、脊髄そのものにできた腫瘍を広く脊髄腫瘍と医学的には呼びます。腫瘍の発生した部位によって、硬膜外腫瘍、硬膜内髄外腫瘍、髄内腫瘍の三つに分けられています。

脊髄腫瘍があると、腫瘍による圧迫によって脊髄症状として手足のしびれや脱力がみられますが、症状はゆっくり進行していくといわれています。

脊髄損傷

脊髄損傷という病気は、よくスポーツ選手や事故などで大きな怪我をした時などに見られる病気として聞いたことがあるかもしれません。背骨に大きな力が加わって、背骨が折れたり、脱臼したときに、その内部にある脊髄までにダメージが加わり、何らかの形で脊髄に損傷がおきたことをいいます。

しかし、この脊髄損傷は若いスポーツなどをする人だけではなく、実は一番お年寄りに多い病気だそうです。これは、お年寄りが転倒することで、脊髄に衝撃がくわわって脊髄損傷となるケースが多いからです。

脊髄損傷の症状として、手のしびれなどを感じることがあります。もし、手が使いにくくなったり、転びやすくなってきたと感じたら、専門の脊椎脊髄外科などを受診してください。

手のしびれがある場合に考えられる神経の病気

他にも手のしびれがある場合に気をつけたい神経の病気はいくつかあります。次の5つの病気をチェックしておきましょう。

変形性頚椎症

変形性頚椎症という病気は、首の頸椎が徐々に傷んでくる状態をいいます。頚椎は首の骨のことで、頭の重さ、およそ成人では5~7kgを支えているだけでなく、さらに両側の腕の重さがかかっていて、寝ている時以外は持続的に負担が加わっている状態になっています。

この頸椎が変形性の変化を起こすのは、自然な加齢に伴う変化であり,いたしかた無いことです。また姿勢が悪いことや運動不足、肩こりによって頚椎に負担をかけていることも原因になります。これらの負担が長い時間をかけて首の関節をだんだんと変形させてしますのです。頸椎の変形に伴い、手のしびれや筋力の低下等、神経圧迫の症状が現れることがあります。

頸椎椎間板ヘルニア

ヘルニアというと腰痛の原因になる、椎間板ヘルニアが有名ですが、首の頚椎でヘルニアがおこる頚椎椎間板ヘルニアという病気もあります。もし、首を後ろや横に倒したときに腕に痛みやしびれが走るという症状が出る場合には、頸椎椎間板ヘルニアかもしれません。

また、肩こりや肩甲骨の痛みの原因の一つには、椎間板が原因である可能性もあります。いままで問題なかったのに、何気なく首を動かした時などに動きずらいといった症状が出る場合にも注意が必要です。

胸郭出口症候群

あまり聞きなれない「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」という病気は、手のしびれをうったえる、若い人に多いといわれています。女性であれば20~30代で、元々なで肩、事務仕事などの多い人に多くみられます。また、男性であれば中高年でむしろ筋肉質で怒り肩ぎみの人、首が短いことが多く、 作業やスポーツなどで上肢や首をよく動かす方に多くみられるということです。

原因は、腕の方へ伸びる神経は首から鎖骨のあたりを通って腕まで伸びています。この鎖骨の辺りで、筋肉や骨により神経が押されるために症状が生じる病気です。症状としては、手、腕のしびれや痛みだけではなく、肩や首、肩甲骨などのコリやだるさが出ることがあります。また、冷えや発汗、吐き気なども見られることがあります。

手根管症候群

手のしびれの原因は手根管症候群が多いといわれています。手首で神経が圧迫され、親指、人差し指、中指と、薬指の半分がしびれるのが特長です。しびれる指が脳梗塞の場合とは異なるため鑑別することが必要です。

手根管症候群ならば神経伝導検査を受ければ診断がつくといわれています。しかし、専門医でないと鑑別が難しいため、誤った診断が下されてしまう場合があるので注意が必要です。手根管症候群は手術で改善できるほか、手首を無理な使い方をしないように心がけるだけでよくなることもあると言われています。

肘部管症候群

肘部管症候群というのは、肘で尺骨神経に怪我などによる圧迫や引っ張る力などが加わって、生じる神経の障害です。原因は、腫瘍や、加齢による肘の変形、子供の時に骨折したことによる変形、野球や柔道などの肘に負担がかかるスポーツなどが挙げられます。

肘部管症候群では、麻痺の進行により症状が異なり、初期であれば手の小指とくすり指の一部にしびれた感じがみられます。さらに、麻痺が進行すると手の筋肉がやせてきたり、小指とくすり指が変形してきてこわばったようになってしまいます。

手のしびれがある場合に考えられるその他の病気

神経や脳以外にも内科的な病気などから手のしびれが起こることがあります。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症では重症になると、手足にしびれが見られることがあるといいます。甲状腺ホルモンレベルが下がってくるにつれ、ほとんどの臓器の機能に影響が出てくるので、さまざまな身体的症状を経験するようになります。

例えば、むくみです。むくみが声帯にまで及ぶと嗄声となります。月経異常がおきたり、疲れやすく意欲の低下がみられます。便秘になりやすく体重が増加することがあります。

初期には手のしびれは特徴的では無いようですが、重症になってくると症状が出てくる場合があります。

糖尿病

糖尿病が原因で手のしびれが見られる場合もあります。これは、糖尿病が進行してくるとおきてくる、糖尿病神経障害と呼ばれる糖尿病の合併症です。手や足などがしびれる、という症状が出てきます。

糖尿病は様々な合併症をおこします。先ほどの糖尿病神経障害の他にも糖尿病網膜症や糖尿病腎症を引き起こすことが知られています。

そこまでいかなくても、虫歯や歯周病、高血圧や不整脈、便秘や下痢、皮膚炎など様々な生活習慣病の温床になっています。生活習慣から見直していきたいものです。

メニエール病

メニエール病というと難聴やめまいの症状が代表的ですが、手のしびれが見られる場合もあるそうです。メニエール病とは、自律神経失調により、内耳のリンパ液の調節がうまく行かなくなることで起こる病気です。この原因のほとんどはストレスで、多忙や几帳面な人に起こりやすいと言われています。また女性ホルモンのアンバランスで自律神経失調が起きやすいため、更年期を前にした40歳代の女性に多いといわれています。

発病のごく初期は、耳のふさがった閉塞感やブーという低い音の耳鳴り、軽い難聴がみられますが、次第にめまいが起こるようになります。ただし、激しい頭痛と嘔吐、手足のしびれ、目のかすみなどの内耳からくる症状以外が見られた時は、救急で脳神経外科などを受診した方がよいといわれています。

緊張性頭痛

緊張型頭痛は、頭全体がぎゅっと締め付けられるように痛みます。痛む場所は、頭全体だけではなく、首や後頭部に及びます。

めまいや肩こりを伴うこともあり、原因は名前の通り筋肉の緊張によるものと考えられています。現代社会はパソコンやうつむいての事務作業など、筋肉が緊張しやすく、またストレスも原因となります。

手のしびれの症状については、首や肩のコリとともに現れることがありますが、個人差が大きいものです。

膠原病

膠原病には、全身性エリテマトーデスや関節リウマチ、シェーグレン症候群など様々な病気がふくまれます。自己免疫疾患の総称で、比較的女性に多く見られる病気です。

全身の血管や皮膚、筋肉、関節などに炎症が見られる病気の総称であり、症状として原因不明の発熱や湿疹、関節の痛みなどが共通してみられます。膠原病になると、レイノー現象と呼ばれるもので手足の感覚が鈍ったり、冷たい水につけたときや冬の寒い朝に手足の先が白く変色してみられ、しびれなどの症状が見られる徴候がでることがあります。

原因不明の発熱や湿疹、関節の痛みなどの症状が見られた場合に、全身的に膠原病の所見がである脱毛や口内炎の所見があるかどうかを確認します。受診する場合は膠原病科などを受診するようにしてください。

自律神経失調症

自律神経というのは、自分の意思ではコントロールすることができない神経です。「ちょっと1分だけでいいので、心臓を止めてもらえますか?」なんて言われてもできませんよね。自律神経は、心臓や腸など生命を維持するために勝手に働いてくれている神経で、交感神経と副交感神経の2つから成っています。

自律神経失調症とは、この自律神経による調節・制御機能が不調になった結果、様々な症状が繰り返し出現したり良くなったりする症状のことをいいます。症状は一つではなく、さまざまな症状が合わさって起こることが多く、手や足のしびれも自律神経失調症に見られる症状に挙げられます。他にも手がほてったり、力が入らないという感覚が見られる場合もあるかもしません。

手のしびれの主な治療法は?

手のしびれの主な治療法は次の通りです。症状や程度によってどれが適応となるかは違いがあります。あくまでも参考程度にしてください。

手術

手のしびれが強く、他の薬物療法を試しても症状が改善しない場合には手術が適応となることもあります。手術の内容については、原因によって変わるといえるため、医師と相談することが大切です。侵襲性が少ない、内視鏡手術でも治療できる場合もあるようです。また術後にはリハビリを行って、機能をなるべく回復させるために訓練を行っていきます。

リハビリ

しびれの治療法として低周波治療器で行う電気の治療や、整体で筋肉や身体のゆがみを整える方法などがあります。これらは神経の圧迫を少なくして、血流を良くする目的があります。

また作業療法士による、手指や腕を動かすリハビリも療法もあります。このようなリハビリを行うことで筋肉の動きをスムーズにし、血流がよくなります。

冷房などの冷えで筋肉が緊張しないように、身体を温めるようにしたり、水分やミネラルを摂取すること、よく歩くことや筋肉を鍛えることなどは自分で出来るリハビリです。無理ない範囲で取り組んでみてはいかがでしょうか。しびれは何らかの身体からのサインなので、生活習慣を変えていくことも良い方法です。

投薬

治療については薬物治療やリハビリが第一で、手術が適応となることは少ないといわれています。原因となる病気に対する投薬を行う場合と、しびれという末梢神経障害そのものに対して投薬する場合があります。後者については、消炎鎮痛剤を投与して痛みそのものを取ったり、ビタミンB1、B12などを用いて神経の働きを高めることを目的として投与します。

他にも神経の電気活動を抑える目的で、抗てんかん薬、リリカ、メキシチールなどの薬が使われています。程度が軽い場合には単独で、もしくは内服薬と併用して、患部に消炎鎮痛成分を含む湿布薬や塗り薬を使うこともあります。

原因となる疾患が何かある場合はその治療が優先されます。例えば、原因が糖尿病神経障害であれば、糖尿病の治療を行わなければいけません。膠原病であれば、それぞれの原因に対する治療が必要になるということです。

痛みがひどい時は、ステロイド剤の注射や局所麻酔剤を部位に投与して痛みを取る処置を行うこともあります。治療方法はしびれの原因や、程度によって異なるので医師に相談してみることをお勧めします。

手のしびれを和らげるツボ

軽い症状であったり、セルフケアでなんとかしたいという方にはツボ押しもおすすめです。次のツボが手のしびれを和らげる効果があるといわれています。

曲池(きょくち)

曲池(きょくち)は、肘の表と裏の境目で関節の外側に位置します。ひじの内側のくぼみの少し外側です。ここを親指などの指先を使って強めに刺激します。

曲池は皮膚・消化器系に効果的なツボでもあります。大腸経のツボであり、便秘や下痢などの消化器系の症状がある場合や、疲れ目、頭痛、そして「美容」にも効果が高いそうです。押す時は、骨のくぼみを反対の手の親指を使って押してみましょう。一回につき5~10秒を5セット行うのがおすすめです。

少府(しょうふ)

少府(しょうふ)は手のひらにあるツボです。このツボも手のしびれや腱鞘炎などに効果があります。特に薬指から小指にかけて痺れる場合や、肘が痛い時に効果的だそうです。他にも、動悸や息切れといった心臓病による症状にも効果を発揮します。

ツボの位置は、指を軽く握って小指が掌にあたる所です。薬指と小指の手掌部のクボミの辺りにあります。。手のひらの小指と薬指の間で、指の付け根から2cmほど手首の方に下の位置にあります。押す時は、親指でツボを押しつつ、人差し指は手の甲の側から挟みながら押すと効き目もアップします。

大陵(だいりょう)

大陵(だいりょう)は手のしびれで、例えば手根管症候群などにも使えるツボといわれています。場所は、手のひら側の手首線の真ん中にあります。一般的に鍼灸院で手根管症候群の治療を行う場合はこのツボを刺激することが多いそうです。このツボは、手根管症候群だけでなく、自律神経の調節や鎮静作用が期待できるともいわれています。

押し方は親指で約5分間もむように軽く押すとよいでしょう。テレビなどを見ながらでも押せるので、習慣づけると良いかもしれません。

手のしびれがある場合は何科へ行けば良い?

手のしびれがある場合は、何かを受診したら良いのでしょうか。いくつかの候補がありますが、代表的な診療科を紹介したいと思います。

神経内科

手のしびれがある場合は、神経に問題があるなら神経内科に受診するとよいでしょう。例えば、神経内科の場合は、原因が脳にある場合や、手根管症候群や胸郭出口症候群や、問題が脊髄にある場合、また糖尿病性神経障害など内科的な問題がある場合でも対応してもらうことができるでしょう。

専門的な検査を受けて原因が判明すれば、適切な治療が開始できます。また、原因が体の他の部分にある場合には、その専門医を紹介してもらうことも可能です。まずは神経内科で総合的に見てもらうと良いでしょう。

脳外科

脳外科、脳神経外科でも手のしびれについて診察してもらうことができます。例えば、脳腫瘍、脳出血、くも膜下出血など脳に病気がある場合には、脳神経外科が専門となります。脳だけでなく首の神経などについても脳外科で診てもらうことも可能です。さらに、脳神経外科の場合には、外科的手術に至る場合も対応してもらえるでしょう。

整形外科・内科

手根管症候群や胸郭出口症候群、頸肩腕症候群など手や腕のしびれを伴う病気は整形外科でも対応可能です。整形外科の場合には、リハビリなども相談可能だと思われます。整形外科は街中でも見つけやすいので、すぐに行けるのもありがたいところです。

また、内科でもしびれの症状を診てもらうことも可能です。手のしびれを伴う病気には内科的な疾患も様々にあります。たとえば糖尿病性神経障害であれば内科や内分泌科などに受診した方が良いでしょう。膠原病の場合は、総合病院が勧められますが、膠原病科やアレルギー内科などで対応してもらえるでしょう。

手のしびれの原因が自分ではわからないということが殆どだと思うので、迷って決められない場合は総合病院にいって診療科を相談するのも方法の一つです。

しびれは身体のSOS!きちんと向き合おう!

手のしびれには思った以上に様々な原因があるということが分かりましたでしょうか。どれか自分の原因と思われるものは見つかりましたか?手のしびれは場合によっては体におこっている異常のサインかもしれません。

しびれているだけと軽く考えて、重大な病気を見過ごさないように気をつけてください。また、病気が特にない場合には、セルフケアでも手のしびれは改善することができます。手は生活する上でとても大切なパーツですから、いつまでも健康に手を使っていけるようにケアをしていきたいものですね。