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股関節の痛みは放っておいちゃダメ!原因と症状や考えられる病気と治療法|予防法とストレッチや注意点など解説します!

股関節の痛みの原因は、日常の動作やスポーツ、体の歪みだけでなく、股関節の病気や骨の異常、または他の場所の病気や障害が原因であることもあります。股関節痛の初期症状や歩けないなどの重い症状、原因、考えられる病気や疾患を解説し、病院で受けられる治療法、自分でできるストレッチやトレーニング、ツボなどの予防法を紹介するので参考にしてください。また、整形外科か整骨院・整体、何科へ行くべきかも解説します。



股関節の痛みの原因は?予防法や病気は?

股関節やその周辺が痛くなるのは、どんな原因によるのでしょうか?股関節痛の原因はまず、股関節自体の異常、股関節以外の異常とに分類できるようです。

股関節の異常といっても、骨の変形や炎症、病気など様々ですし、それらを引き起こす原因も人によって異なり、治療法や痛みの予防法も違ってきます。

股関節以外の異常としては、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などによる坐骨神経痛が多いといわれています。これらの病気は腰痛を伴うケースが大半であり、股関節自体の病気と誤診することは少ないとされていますが、たまに股関節の痛みだけが生じることもあるようです。

体にいくつかある関節の中でも股関節はもっとも大きな関節であり、頭から腰までの上半身と、腰から足までの下半身をつなげる大切な役目を持つ関節です。

股関節は肩の関節と同じく丸い形の関節で広い可動域が特徴です。ですが日常生活で重い物を持ったり長時間歪んだ体勢でいたりすることで負担がかかりすぎると股関節が変形します。関節が変形すると股関節だけでなくお尻・足の付け根・太ももなど腰回りに痛みを生じる元となります。

今回は、日常に潜む股関節痛の原因、初期症状や悪化してからの症状、股関節自体に起こる様々病気について解説しますので、しっかりと体の状態を把握し治療・予防に役立ててください。

股関節の痛みの原因

日常生活の癖や動作

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股関節やその周辺組織は体の上半身と下半身を繋いでいるので、常に負担にさらされているといえます。バランスの悪い姿勢や立ち方、座り方、歩き方など、日常生活の癖や動作によって大きな負荷がかかることもあります。

股関節の前面に痛みがあるときは、突然のダッシュやストップ、しゃがみこみなどによって、腸腰筋という股関節の周辺にある筋肉を痛めたことによる場合もあるといわれており(腸腰筋腱膜炎)、長時間座ったままでいると股や腰にだるさや痛みを感じることがあるようです。

外側あるいは滑液包の周りに痛みを感じる場合があります。滑液包とは動きをスムーズにする関節液が満たされた袋であり、運動のしすぎによってこの滑液包が刺激され圧痛を感じたり外側が痛むことがある、これを転子滑液包炎といいます。

また、外側に痛みがあり、股関節がずれたように感じるときは、バレリーナによくみられるとされる大腿筋膜腸筋のスナッピングが原因の可能性もあるようです。

外側上方に強い痛みがある場合は、圧迫や外傷によるヒップポインター(骨盤帯の打撲)によって現れる可能性があるといわれています。痛みのせいで状態を曲げたり捻ることが困難になったり、腫れや変色が生じることもあるようです。

また、筋肉ではなく、日常の癖や動作によって股関節自体や腰が変形している場合もあるそうです。

スポーツ障害

運動をするのはよいことですが、体に筋肉がついてなかったり慣れない動作を長時間行ったりするとオーバーユースやマルユースが起こりやすくなります。

必要以上に体に負担がかかることをオーバーユース、そして間違った体の使い方をすることをとマルユースといって、間接が歪みます。ですから体の動かし方や体力をつけるなどの基本をしっかりマスターしないままスポーツを行うと、股関節の痛みを引き起こす場合があります。

サッカー、バレエ、テニス、ゴルフ、サーフィン、スノーボード、スキーなどがこれに当たり、バスケットボールやフットサルなどの球技も挙げられます。

股関節は体の中で最大の関節とされ、常に多大な負荷がかかっていると同時に、大きな動きがある関節でもあるといわれています。したがって、体のどこかに歪みや障害があると、結果的に股関節への負荷が大きくなるといわれています。

スポーツをしていて股関節の痛みを訴える人が多いのは、体の歪みや動作の癖によって正しくないフォームで繰り返し運動することが要因のようです。

妊娠・出産

女性は妊娠・出産によって股関節の痛みが生じることがあるといわれています。妊娠中の体重増加によって股関節への負担が大きくなったり、出産時に足を広げることで産後も痛みが続く場合もあるようです。

また、妊娠初期と後期には、出産に向けて骨盤が開くように、リラキシンというホルモンが多く分泌されるといわれていますが、このホルモンは骨盤周辺の筋肉を緩める作用があるといわれており、体が歪みやすくなったり、痛みを引き起こすことが知られています。

出産後は骨盤が大きく開いている状態になるため、産後1か月以内にもかかわらず無理に動いてしまうと、歪んだまま固定されて股関節の痛みが続く原因となってしまうようです。

仰向けになった際、足の開き方に左右差があれば、股関節のバランスが悪い可能性が高いため、痛みが起こりやすいといわれています。産後は安静にして骨盤の緩みが戻るのを待ち、できるだけ早く股関節を整えることが大切です。

股関節の痛みの症状

なんとなく痛い

初めは、歩行時や起立時に足の付け根に違和感や不快感を覚えることが多いといわれています。重たくなったような感じや、張った感じ、何かがひっかかっているような感じ、と形容されることもあります。運動後や動作の変わり目に感じることが多いようです。

また、長時間歩いた後の疲労感で症状が始まることもあるといわれています。次いで、違和感や疲労感がなんとなく痛むようになり、徐々にはっきりした痛みに変わっていくようです。

股関節だけでなく、腰・お尻・太もも・膝などに鈍い痛み(関連痛)が生じることもあり、痛みが現れる部位は、原因や障害の場所によって個人差があるといわれています。

関節の動きが悪い

症状の進行に伴い、股関節の動きが悪くなることで可動域が狭くなってくるといわれています。可動域が90度以下になってしまうと、足の爪切りや靴下の着脱など日常生活の様々な動作が難しくなるようです。

また、股関節が曲がった状態で伸びなくなってしまうと、それを補うために腰が反った姿勢になり、お尻が突き出た状態になることがあるといわれています。

足を引きずる

痛みや疲労感が強くなってくると、足を引きずる(跛行)が現れるようです。跛行は、痛みを避けるためや、筋力低下を補うために起こるいわれています。

また、長時間歩けない、重いものを持てない、階段の昇降がしにくくなる、といった症状も現れるようです。

普段と違う行動をすると炎症が増し、痛みが出たり足を引きずるなどの症状が出ることもあります。

股関節の痛みで考えられる病気

変形性股関節症

変形性股関節症とは、クッションの働きをしている関節軟膏がすり減ったり傷ついたりして、剥き出しになった骨が破壊されたり、増殖したりする疾患だといわれています。表面にくぼみができるので、関節がスムーズに動かせなくなったり関節が硬くなり、例えば激しくぶつかったとき衝撃を吸収しにくくなり関節の機能が低下します。

多くの場合、強めの痛みや安静時の痛みの軽減を繰り返しながら、徐々に病状が進む慢性疾患とされており、まれに数か月の間に急速に悪くなるケースもあります。成人女性の股関節疾患のうち最も多いといわれ、特に高齢者によく見られるそうです。

原因不明のうちに関節の軟骨がすり減り、骨が変形してしまう「一次性変形性股関節症」と、先天的な股関節脱臼や股関節の発育不全(臼蓋形成不全)などによって発症する「 二次性変形性股関節症」の2つがあり、日本では後者の割合が非常に高いようです。

大腿骨骨頭得壊死症

大腿骨骨頭とは、大腿骨(ももの骨)の上端で、股関節と繋がっている部分です。骨頭への血液供給は、大腿動脈と静脈によって行われていますが、血管の走り方がとても複雑であるため、血行不良になりやすい構造になっているといわれています。

大腿骨骨頭壊死症とは、大腿骨骨頭への血流が障害されて骨が壊死してしまう病気といわれ、国の特定疾患に指定されています。大半は原因不明とされていますが、ステロイド剤の使用量が多い人や、アルコール摂取が多い人によく見られるといわれています。

関節リウマチによる股関節症

関節リウマチによる股関節症とは、体のあちこちの関節に炎症が生じ、関節が腫れて痛みが起こる病気とされています。初めは手足の指関節に痛みや腫れなどの関節炎が生じ、ついで肘・肩・首などの関節に炎症が広がっていくといわれています。

股関節に炎症が及ぶと、股関節を伸ばせなくなったり、立つ・座るといった動作や、階段の昇り降りなどがスムーズに行えなくなるようです。また、股関節の可動範囲が制限されるため、歩き方がぎこちなくなることもあるようです。

原因不明だとされ、男女比は1:4で、女性に多い病気だといわれています。30~50歳を中心に、若者から高齢者までかかることがあるそうです。治療法は、まず薬物療法や運動療法が行われますが、症状が進行した場合は、人工骨頭や人工股関節による置き換え手術を行うこともあるようです。

股関節炎

股関節炎とは、何らかの要因で股関節の中に細菌が入ることで起こる炎症(感染症)だとされています。血行性のものや骨髄炎によるものが多く、寒気や震え、股関節の激痛が起こり、膿が溜まって腫れや熱が強くなるといわれています。乳児が感染することもあるようです。

大腿骨頸部転子部骨折

大腿骨頸部骨折とは、股の付け根の骨折をいい、骨折した場所によって内側骨折と外側骨折に分類されています。

内側骨折とは関節の中の骨折、外側骨折とは関節包(関節を包む袋)の外での骨折((大腿骨転子部骨折)を指し、症状や治療も異なるようです。

外側骨折の場合、足の付け根~お尻や太ももに激痛が生じ、立つことも歩くこともできなくなるといわれ、骨折のずれが大きいケースでは、膝や爪先が外側を向いてしまうこともあるようです。

内側骨折は、外側型より痛みが軽く、骨折直後に歩けることもあるといわれています。股関節は体の奥にあるため腫れが目立たず、症状をうまく伝えられない認知症の方などでは、動作時の痛がる様子を見逃さないことが必要です。

診断は問診による所見に加え、レントゲンやMRIで分かるそうですが、多くの場合手術が必要になるようです。早期の手術が大切だといわれており、寝たきりを防ぐためにも早めにリハビリを始める必要があるといわれています。

大腿骨頚部骨折は、特に高齢者に多く、骨粗鬆症によって骨がもろくなると少し転んだだけでも骨が折れやすくなるからだといわれています。高齢者が寝たきりになってしまう理由の第3位は骨粗鬆症による骨折だそうですが、そのうち1/4が大腿骨頚部骨折が原因だといわれています。

骨折といっても、その後の生活の質を変えてしまいかねない重大な病気です。特に女性は、閉経後のホルモン変化で骨粗鬆症になりやすいといわれており、十分注意しなければなりません。

股関節の痛みの主な治療法

薬物療法

薬物療法とは、薬によって関節の炎症や痛みを抑える方法とされ、薬の形態には痛みを抑える内服薬、鎮静効果配合の湿布や座薬、痛みと関節保護をする注射などの種類を原因や症状によって使い分けます。また非ステロイド系抗炎症剤、ステロイド剤、ビタミンB製剤なども用いられるそうです。

股関節の痛みに対する治療法には、保存療法(薬物療法や理学療法)と手術療法があるといわれており、痛みの度合や場所、現れ方、考えられる原因や病気によって変わってくるため、医師に症状、職業や運動習慣などを詳しく伝える必要があります。

運動療法

運動療法とは、痛みの緩和や、筋力低下・関節や神経の機能回復を目的とした治療で、股関節の周辺筋肉を強化することで股関節にかかる負担を軽くし、痛みを軽減したり、骨の変形の進行を抑える効果があるとされています。

また、体を動かすことで、生活習慣病の改善、高齢者の転倒・骨折予防、寝たきり予防にも効果が期待できるといわれています。基本的に筋力強化と関節の動きの改善を同時に行うようですが、患者さんの症状や病気、筋力によって異なるため、医師や理学療法士と一緒に進めていくものとされています。

手術療法

薬物療法や運動療法であまり良くならない場合は、手術療法を行うこともあるといわれています。自分の股関節を金属と特殊プラスチックでできた人工関節に置き換える方法(人工関節置換術)や、痛みのある関節の骨を切除して取り除いたり、向きを変えて矯正する方法(骨きり術)などがあるようです。

片側の股関節がかなり破壊されている場合や、痛みが強い変形性股関節症、肉体労働をする若い方、感染症を併発し人工関節置換術を行えない場合などには、関節固定術を用いることもあるといわれています。股関節の軟膏を除去し、金属プレートなどで固定する方法だそうです。

運動療法で股関節の痛みを治療する方法

筋肉ストレッチ

最初に2本足で立ち、転倒しないように壁などに手を付きます。

1.足を後ろに蹴り上げたりせずに、立った状態のままゆっくりかかとを後ろに上げるようにしながら筋肉や腱を伸ばします。呼吸は止めないように自然な状態で行います。

2.痛みがなければ約30秒間その姿勢をキープ。できたらもう片方の足も行いましょう。

口を心持ち開けながらストレッチをすると呼吸が止まりにくいです。

ご自分のできる範囲内で伸ばし、痛みが出たときは無理をしないでください。何度かストレッチをしているうちに可動域も広がります。

筋力トレーニング

・中殿筋(股関節外側の筋肉)を強化するトレーニング

立った状態で手すりか机につかまったまま、片端を横にゆっくり開き、戻す運動です。この運動をする時は片足で立つ状態が多くなります。片足で立つことで体のバランスが崩れやすくなるので、転倒には十分気を付けてくださいね。

勢いよく開いたり足を無理に高く上げると、逆に腰などを痛めてしまうこともあります。「ゆっくり、できる範囲内」で、股関節外側の筋肉を使っていることを意識しながら行うのがポイントだそうです。

・腸腰筋(股関節前面の筋肉)を強化するトレーニング

できるだけ背筋を伸ばし椅子に腰かけ、足踏みをするように足を上げる運動です。

・足全体の筋力トレーニング

手すりや机に両手をつけて足を肩幅に開き、背筋を伸ばして立ちます。手で支えながら体を前へ倒し、お尻を落としていきます。落とせるところまで落としたらしゃがみ、再びゆっくり膝を伸ばしていきます。

このとき、膝と爪先が同じ方向を向くようにするとともに、膝が爪先の位置より前へ出ないようにしてください。膝が前へ出すぎると、膝へ負担がかかりすぎて逆効果だそうです。

水中運動

水中運動は、浮力によって股関節への負荷を少なくし、全身の緊張を緩和するとともに、呼吸や循環の機能改善にも効果があるといわれています。ただし、間違ったやり方だと効果が期待できないばかりか、腰や足を痛めてしまうこともあり得るので、理学療法士やインストラクターの指導のもと行うようにしてください。

・水中前歩き

前面へ両腕を伸ばしながら歩くとバランスがとりやすいそうです。膝を持ちあげて足を前方へ出したとき、上半身を前方に屈めると自然に背中が丸まり、腰痛予防の効果が期待できます。

・水中横歩き

あまり大股にならないようにし、腰が反らずやや前屈みになるくらいの歩幅で行います。爪先と膝が同じ方向を向くように注意してください。

・水中後ろ歩き

背後から水圧がかかることで自然に前屈みになるため、腰痛予防効果があるといわれています。後ろに気を付けながら行ってください。

ウォーキング・ランニング

ウォーキングは股関節の痛みが緩和され、症状が落ち着いている時に行うようにしてください。固いアスファルトは衝撃が負担になってしまうことがあるため、芝生や土の上など柔らかめの場所を歩くようにしましょう。

目安は30分~1時間ほどで、歩行後に心地よい疲労を感じるくらいにしましょう。ただし、股関節の状態、筋力や体力、他の病気の状態などによって異なるため、まずは医師に相談するようにしてください。

途中で痛みや違和感を覚えたときは歩くのをやめ、いったん休むようにしましょう。長時間や長距離歩くときには杖を使うと負担が軽くなるそうです。

ウォーキングと同じく、ジョギングも股関節をほぐし、全身運動によって血行や新陳代謝を改善する効果があるといわれています。といっても、歩くスピードくらいでゆっくり走るスロージョギングが良いそうです。

無理をしたり急に走ってしまと、ジョギングによって股関節の状態が悪化してしまうこともあるそうなので、まずは専門医に相談するようにしてください。

自転車を使う

自転車も股関節痛の運動療法として効果があるといわれています。障害が少なく安全な道を選ぶようにし、自転車から降りるときは痛みが軽い方の足から降りるようにしてください。

自転車の適切な座高は、ペダルが最も下にきたとき膝が軽く曲がる状態だとされています。また、腰をサドルから浮かす、いわゆる立ちこぎも負担となるそうなので、やらないようにしてください。

股関節の痛みの予防法は?

栄養管理

人間の体は毎日の食事でできています。日常生活の中で股関節の痛みを予防するには、栄養バランスが取れた食事を意識しましょう。サケや鯖などの青魚やショウガ・ミカンなど柑橘系の果実、ポリフェノールが含まれる緑茶などには炎症作用が含まれていますので、積極的に摂りたいものですね。

アルコールの飲みすぎやカフェインの取りすぎは控えるようにしてください。

体重管理

体重が1kg増加すると、股関節への負荷は3~5kg増すといわれています。股関節への負担を軽減するためにも予防するためにも、肥満には注意しましょう。適正体重は身長や年齢だけでなく、股関節の状態や症状によっても異なるので、医師と相談するようにしてください。

一般的にはBMIは22が標準といわれ、この数値だと一番病気になりにくいといわれています。BMIは、体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}とされています。

ストレッチ

股関節の歪みを整え、股関節痛の予防効果があるといわれるストレッチを紹介します。

1.床かベッドに座り、体の前で左右の足裏をぴったり合わせます(足裏に下敷きを挟んで垂直になるくらいぴったり)。あぐらに似た姿勢です。手で爪先を持ちあげないようにしてください。

2.両膝の高さを比べます。

3.正座のような姿勢をとり、かかとをお尻の外側にずらします。このとき爪先が内側を向くように気をつけます。

4.膝の高さが低かったほうの足だけ前へ伸ばします。

5.曲げているほうの太もも外側がストレッチされているのを意識しながら、ゆっくり3呼吸おきます。

6.両足を伸ばします。そのまま後方へ体を倒し寝られる人はそうします。ただし、膝や腰が浮くと効果がないそうなので、無理のない範囲で行ってください。

7.また1の姿勢になり、足裏を合わせて状態を前方に倒します。そのまま3呼吸おいてから上体を戻します。手で爪先を持ちあげないようにしてください。

正しくできれば1日1~2セットで十分だそうで、回数よりも正確に行えているかが重要だといわれています。このストレッチは股関節の可動域を改善する効果があるとされています。

最初に可動域の左右差をチェックしてから(膝の高さチェック)、ストレッチ後にまた可動域をチェックして両膝の高低差が改善されているようであれば、ストレッチが正しく行われ可動域が修復されたということが分かるといわれています。

なお、ストレッチは体を温めてから行うとより効果が上がるといわれているので、お風呂上りが最適のようです。

歪みを直す

体の歪みを直すことも効果的な予防法だといわれています。足が開きにくい、あぐらがかきにくい、歩き方が左右でアンバランスというような場合は、股関節が歪んでいる可能性があるようです。

股関節の歪みをチェックできるといわれる方法をご紹介します。

  • 足を前へ伸ばして床に座り、肩の力をぬきます。
  • 足の付け根に手の甲を付けます。指先が内側を向くようにします。
  • お尻だけ動かし、前方へ約2mくらい進みます。このとき、足を上げたり膝を曲げたり、肩や腕の反動を使わないようにして下さい。
  • 約2m進んだら、こんどは同じように後ろへ下がり、元の位置まで戻ります。

股関節に何らかの異常がある場合はうまくできないそうです。お尻歩きチェックをした際、下記の項目に該当する人は、股関節が歪んでいる可能性があるといわれています。

  • 肩が上がったり体がねじれたり、足に手を押し付けてしまうなど、上半身に力を込めないと進めない
  • 足を上げたり、肩や腕の反動を使わないと進めない
  • まっすぐ進めない、斜めに進んでしまう(前方、後方どちらかだけが斜めになることも)
  • 股関節から音が鳴る
  • 前屈みや猫背になってしまったり、首をすくめたりしてしまう
  • 疲労感が強い

膝が曲がってしまったり、状態が後方へ倒れてしまい、足を伸ばして座れないという人は、股関節だけでなく全身に歪みがある可能性があるそうです。体が硬いだけと思いがちですが、体に柔軟性がないということは、体の歪みなどのせいで関節が正常に動いてないことが多いようです。

股関節の痛みを和らげるツボ

陽陵泉(ようりょうせん)

陽陵泉は股関節の痛みに効果があるといわれるツボです。場所は膝下の外側にある少し突き出た骨から、指1つ前下にあるくぼみ、押して痛みを感じるところです。押し方は、床に座ってひざを曲げた状態で行います。両手の親指の先を使い徐々に強く指圧していき、今度は徐々に力を弱くして指圧します。

懸鐘(けんしょう)

懸鐘は、足の痛みや麻痺、足のだるさの他、背中の痛みや首のこわばり、脳卒中後の片麻痺、消化器障害、痔や鼻血などに効果があるといわれるツボです。場所は、くるぶしの外にある最も突き出た所から真上に親指3本分の位置です。

環跳(かんちょう)

環跳は、股関節の痛みに効果があるといわれるツボで、横向きに寝て足を深く折り曲げた際にできる足の付け根のシワの外側にあるそうです。

押し方は、親指の腹で体の中心に向かうようなイメージで強く押します。陽陵泉と同じく、徐々に強くしていってから徐々に弱くし、計3~5分ほどかけて行います。

風市(ふうし)

風市は、股関節の痛みや太ももの痛み、坐骨神経痛の他、脳卒中後の半身麻痺、全身の痒み・蕁麻疹、耳鳴りや難聴にも効果があるといわれるツボです。場所は、まっすぐに立ち、腕を下げて手のひらを太ももの外側につけた際、中指の先が当たる位置だそうです。

居髎(きょりょう)

居髎は、股関節周辺の痛みや歪みに効果があるといわれるツボです。場所は、腸骨(腰にある骨のでっぱり)と大転子(股関節に繋がる大腿骨の先端)の間、腰の前側にあるそうです。

居髎に圧を加えることとストレッチを行うことで、股関節の痛みが緩和されるといわれています。

股関節の痛みは何科へ行くべき?

整形外科

整形外科を受診する目的は、股関節に変形や腫瘍、炎症や壊死が起きていないか、起きている場合はどのくらい進行しているのか、股関節以外の部位に原因はないか、ある場合はどのくらい進行しているか、などを詳しく診察することだとされています。

詳しく正確な診断を行うには、レントゲンやMRIなど検査設備や専門知識の備わっている整形外科でなければなりません。

長いこと我慢したり、それほど大したことはないと考え整体への通院しかしていないと、痛みに耐えられなくなって整形外科を受診したところかなり悪化していた…というケースも少なくないようです。

股関節の痛みは、単なる体の歪みだけではなく、股関節や骨の変形や骨折、病気、また股関節以外の病気が原因となっている場合も多いといわれています。膝が痛いなと思っていたのに、実は股関節が原因だったということも、よくある話です。

歩行後や運動後に足の付け根に違和感を感じる段階で整形外科を受診すれば、早期発見につながります。接骨院や整骨院、整体、針灸では、股関節痛の根本原因が、骨の変形なのか壊死や腫瘍なのか感染症なのか、それとも他の部位に異常があるのか分かりません。

まだ一度も整形外科を受診したことがない、しばらく受診していない、最近症状が悪化した、という場合には早めに整形外科を受診するようにしてください。強い痛みや歩行障害がみられる場合は、至急整形外科へ行くようにしましょう。

早い段階で原因を特定し、適切な治療を始めることが大切です。

整骨院

整骨院や整体へ行くことで、股関節の痛みに効果があるのは、股関節やその他の部位の変形や病気ではなく、体の歪みが原因である場合だといわれています。

股関節の変形、骨の壊死や転移、重大な疾患などは、整体での施術が危険なこともあります。なので、まず最初は整形外科を受診してから、保存療法を続けているが改善がみられない、かつ症状が安定している、という場合に整骨院へ行くのがいいようです。

ただ、整骨院や整体は国家資格ではないので、院によって技術や専門性には差があるのが現状のようです。股関節の治療が得意な整骨院・整体院を見分ける方法としては、「施術前に十分な問診・検査をするか」がポイントだといわれています。

経験の浅い院では、症状や程度、年齢など諸要素にかかわらず、股関節の痛みにはこの方法、とワンパターンの施術を行いがちなので、悪化させてしまうこともあるようです。

股関節痛をひとくくりにせず、詳しい診察をしたうえで施術してくれる、あるいは、現在体がどうなっているか分かりやすい説明をしたうえで施術してくれる、という治療院が良いようです。

股関節の歪みを取って体を安定させよう

いかがでしたか?ひと口に股関節痛といっても、痛みを引き起こす病気や原因は様々だということがお分かりいただけたと思います。体の使い過ぎや年齢のせいと軽く考えず、違和感を感じる場合は早めに整形外科を受診するようにしてください。

特に痛みが強い場合は、重大な病気が潜んでいたり、かなり骨の変形や病変が進んでいる可能性もあります。レントゲンでは分からないこともあるので、MRIなど高度な検査設備がある総合病院への受診をお勧めします。