TOP > 部位から探す > 上半身 > > 【頚椎の痛み】首のこりだけじゃない!もしかして病気が潜んでいるかも!?5つの原因と解消法についてまとめ!

【頚椎の痛み】首のこりだけじゃない!もしかして病気が潜んでいるかも!?5つの原因と解消法についてまとめ!

頚椎に痛みがある、首がまわらない、肩や腕まで痛みやしびれがある方!実は怖い病気が潜んでいるかもしれません。首こりだと思って放置していたら手術が必要になってしまうことも。軽症のうちなら日常生活を見直すことで悪化を防げる可能性もあります。頚椎の痛みについて原因、症状、治療法について解説します。



頚椎に痛みを感じたら

人間の頭の重さは4~6kgあり、首の骨である頚椎、背骨、首や肩などの筋肉で支えています。

5Kgのお米を重い浮かべると、細い首でそんなに重たい頭を支えられるのかと驚きますね。

重たい頭を支えるため負担がかかりやすい上に、加齢や日常生活の悪い癖などで、慢性的な首のこり、痛みとなってあらわれることが多いのです。首のこりだけではなく、治療が必要な病気が隠れていることもあります。我慢をしていたら、手足のしびれや運動障害が出てくることも。頚椎の痛みについて、原因、症状、解消法などについて解説します。

頚椎のしくみ、その役割とは?

頚椎とは

頚椎とは背骨の一部で首の骨にあたります。ブロックのような形をした骨7つから成り、それぞれがクッションとなる軟骨(椎間板)と関節(椎間関節)、靭帯により連結しています。また、背骨の中には、手足の筋肉を動かす運動神経や手足の感覚を伝える知覚神経、内臓の働きを調節する自律神経が通っています。

頚椎の役割

背骨全体の役割は体を支え、動かし、脊髄や神経を保護することです。中でも頚椎は、一番近い頭を支えて動かすはたらきをしています。それぞれの骨の間にある椎間板がクッションの役割をしているので、頭を上下左右、斜め方向とさまざまな方向へ動かすことができるのです。

重たい頭を支えるため首の筋肉は緊張状態にあると言えます。そこに何らかの原因が加わると、痛みやこり、しびれなどの症状が起こります。

頚椎に痛みがでる原因とは?

1.運動不足

運動不足によって、体全体の筋力が低下すると急な運動や動きで筋をちがえたり、筋肉痛が起こったりします。また、血流も悪くなりますので、首だけではなく、肩や背中にまで痛みが起こる原因になります。首の場合は、特に後ろへ反らせる動作をつらく感じることが多いようです。

また、パソコン作業、デスクワークなど長時間同じ姿勢でいると、筋肉が緊張し、血行が悪くなり、やはり首筋や肩がこる原因になります。パソコンの画面と顔の高さが合わず、アゴをぐっと前に出して画面を覗き込んでいませんか?この姿勢でいると、首の自然なカーブが崩れて首から肩にかけて筋肉が凝り固まってしまうのです。

2.加齢

頚椎を含む背骨にある椎間板という軟骨は、常に頭や体を支えているため10代後半から老化が始まると言われています。これが40~50代以降になって、頚椎自体がすり減ったり、椎間板の水分が減少することで潰れたような状態になってしまいます。

老化した頚椎や椎間板などの影響で神経が圧迫され首の痛みが現れます。最初は、なんとなく首が痛いという程度ですが、だんだんと強くなって、腕などのしびれを感じることもあります。

3.枕の高さが合わない

多くの方が経験していると思いますが、朝、起きた時に首に痛みを感じるのが寝違えです。睡眠中は体の動きが少ないため、不自然な姿勢で寝ていたり、冷え、枕の高さや布団のかたさが合わないなどで首の関節や筋肉に負担がかかって痛みが起こります。大抵短期間で痛みが消えますが、まれに頚部の捻挫、扁桃腺など鼻やのどの病気が原因の場合もありますので、痛みが長引く場合は病院を受診してください。

4.スポーツや事故・怪我

交通事故や転倒、激しいスポーツなどで、首に衝撃を受けると、頚椎や靭帯、筋肉が傷ついてしまいます。これがムチウチ症、頚椎捻挫と呼ばれるものです。主な症状は首や背中にかけての痛みですが、ほかにも頭が重い、めまい、耳鳴り、吐き気などの症状が出てくることがありますので、きちんと病院で診断・治療をうけましょう。

5.頚椎や背骨の病気

加齢により椎間板が老化したことで起こる変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎椎間関節症などの病気が痛みの原因である場合があります。ほかにも、背骨が何らかの原因で曲がってしまう側弯症、関節リウマチなどの炎症性疾患などが原因で頚椎に痛みが起こる場合もあります。単なる首こりと放置すると、手足の麻痺をきたすような重い症状へ進行し、手術が必要になることもあります。

また、化膿性脊椎炎といって抵抗力が弱っている時に脊椎や頚椎に細菌が感染すると、背中や首の痛み、発熱などの症状を起こすことがあります。脊椎や脊髄にできる癌である腫瘍が痛みを起こしていることもあります。首を動かさなくて痛みが続く場合には、早めに検査を受けましょう。

頚椎に痛みがあるときに考えられる病気とは?

頚椎椎間板ヘルニア

【症状】

ヘルニアの出方により痛みが出る場所は異なりますが、首に痛みが出たり、肩、腕にしびれが出るのが主な症状です。脊髄が圧迫されると、箸が使いにくいなど手や指がうまく動がせなくなったり、歩行に障害が出たり、頻尿、尿失禁など膀胱直腸に関する障害などがあらわれます。

【原因】

30~50歳代に多く見られます。頚椎、背骨をつなぐクッションの役割をしている椎間板は年齢とともに小さな亀裂が生じます。加齢やスポーツなどの衝撃でその亀裂から椎間板が後方に飛び出すことが原因です。

【治療法】

頸椎カラー装具で首を固定するなどして、首を動かさないようにすることが大切です。同時に鎮痛消炎剤を服用したり、痛みが強い場合は神経ブロック注射をすることで痛みが和らぎます。痛みが改善されない場合や、歩行障害・排尿障害があり日常生活に支障がある場合は手術を検討します。

変形性頚椎症

【症状】

首が動かしにくい、首や肩の痛み、肩こりや軽いしびれを感じます。症状が進み、脊髄まで圧迫するようになると手指が動かしにくい、歩行障害、排尿障害が出ることもありこれを頚椎症性脊髄症と呼びます。

【原因】

加齢により骨と骨の間隔が狭くなり椎間板に亀裂が入ったり、骨にトゲのようなものができたりすることによって起こります。加齢のほかにも、悪い姿勢や首に負担のかかる姿勢で長時間作業をすることで、症状を進行、悪化させることがあります。

【治療法】

できるだけ安静にすることからはじめて、軽い運動療法を行います。しびれがある場合は、鎮痛消炎剤を服用したり、痛みが強い場合は神経ブロック注射をすることで痛みが和らげます。脚にまでしびれや痛みが出る場合は手術を検討します。

胸郭出口症候群

【症状】

特に腕をあげる動作で首から肩腕にかけて痛み、しびれ、こりなどを感じます。進行すると、手の握力が低下したり、細かい動作をしにくいなどの症状が出ることがあります。

【原因】

首の筋肉と肋骨の一番上の骨、筋肉などの隙間から腕に向かう血管や神経が出ているのですが、そこが圧迫されて起こります。肩幅が狭く、なで肩の女性や、重いものを運ぶ仕事をしている人に見られます。

【治療法】

腕を上げての作業、重いものを持ち上げる仕事、リュックサックで重いもの持つなどの行為は控えるようにします。軽症の場合は、腕の動きに関連する筋肉を強化する運動、消炎鎮痛剤を使用します。日常生活に支障が出る痛みがある場合は、手術を検討します。

後縦靱帯骨化症・黄色靱帯骨化症

【症状】

頚椎にある靭帯が固く骨化して、脊髄を圧迫する病気です。背すじにこりや痛みを感じる症状からはじまり、進行すると首や肩の痛み、手足のしびれ、手指がうまく動かせなくなったり、歩行障害、膀胱直腸障害などが起こります。

【原因】

はっきりした原因はわかっていません。40~50歳の男性に多く見られ、研究段階ですが糖尿病との関連が指摘されています。

【治療法】

通常は急激に症状が悪化することはありませんので、日常生活で首に負担がかからないよう注意することが重要です。手指がうまく動かなくなったり、歩行が困難になった場合は、手術が勧められます。

脊椎腫瘍

【症状】

背骨にできた腫瘍です。良性と悪性があり、ほかの部位で発生した癌が転移する場合が多くを占めます。腫瘍ができた部位により痛みが出る場所が異なり、頚椎腫瘍は主に首、肩、腕に痛みやしびれを感じます。進行すると運動麻痺、膀胱直腸障害などが起こります。

【原因】

転移性の脊椎腫瘍は、最初に癌が発生した部位からその細胞が脊椎の骨に運ばれ癌細胞が増殖します。癌細胞によって骨が破壊され、体を支える機能が働かなくなったり、神経が圧迫されて痛みや麻痺が生じます。

【治療法】

手術と抗がん剤などの化学療法、放射線療法などを組み合わせて治療します。

頚椎に痛みがあるときの治療法と対策

1.ストレッチで柔軟性をつけよう

長時間首に負担のかかった姿勢で作業をしたり、猫背などの姿勢が影響して頚椎に痛みやこりが起こる場合は、ストレッチをして筋肉の緊張を緩めましょう。ただし、頚椎の病気で重い症状が出ている場合は行わないでください。

1.椅子に座り両手を背中側の腰の位置に持っていきます。左手で右の手首をつかみ、右腕を左側に引っ張ると同時に首も左斜め下に倒します。30秒×5回左右それぞれ行ってください。

2.肩の位置は水平のまま腕を前にだし、壁を手のひらでおしつけます。30秒×3回じっくり背中を伸ばしてください。

3.椅子に座り、倒す方の手を頭に添えて頭を真横に倒します。首を横にかしげた状態から頭を斜め前に倒し反対側の肩を少し下げます。30秒×5回左右それぞれ行ってください。

2.冷やす?温める?

寝ちがえやむちうち症など急に強い痛みが生じている時は、筋肉が熱をもち炎症を起こしている状態です。そのため、痛みが発生して2~3日は安静にして炎症部分を冷やすと痛みが和らぎます。痛みが落ち着いてくると、筋肉は疲労し硬くなり鈍い痛みへと変化していきます。その時には、お風呂や蒸しタオルなどで首周辺を温めると血行がよくなり筋肉がほぐれていきます。

3.枕や布団の選び方は?

枕や布団などの選び方で重要なのは、スムーズに寝返りを打つことができるかということです。人は20~30回は寝返りを打ちますが、枕の高さが合っていなかったり、重たい布団をかけていると寝返りを十分に打つことができません。

枕は頭が沈み込まない硬さがありフラットな形がよいとされています。自分に合った高さをチェックするには、まず仰向けに寝て喉や首筋が圧迫されず、後頭部から肩にかけて変な力が入らないかどうか確認します。次に、横向きでも寝て、体の中心が床と並行になっているか確認してください。最後に、手を胸の前でクロスし、左右に寝返りが打てるか確認しましょう。

整形外科で自分にあった枕を作成してくれる病院もありますし、家にあるものでつくることもできるそうです。玄関マットを折りたたんだものを下敷きにして、その上にタオルを重ねて高さを調節します。注意点としては、崩れや沈み込みで高さが変わってきてしまうので、定期的に高さを確認する必要があるという点です。

4.市販の薬は効くの?

頚椎の痛みが筋肉などの炎症が原因の場合は、鎮痛消炎成分インドメタシンやフェルビナクなどを配合した湿布や塗り薬を使用したり、消炎鎮痛剤を服用することで一時的に和らぎます。

しかし、頚椎の病気が原因の場合は効果がありません。痛みが長引いたり、しびれや運動障害が出る場合は、病院を受診しましょう。

頚椎が痛いときは何科に行くべき?

整形外科に行きましょう

頚椎の痛みがある場合、まずは、骨、筋肉、関節、神経など体を動かす部位に関する診療を行っている整形外科を受診しましょう。整形外科にも首、手、足、膝関節など細かい部位に分けて専門的に診察していたり、スポーツの選手の怪我を専門としている病院もあります。もし、診察の結果ほかの問題があれば、専門の科へ紹介してもらうことができます。

まとめ

頚椎の痛みにもさまざまな原因、症状があります。まずは、日常生活で姿勢に気を付けたり、ストレッチなど軽い運動をしてみましょう。痛みが改善されない場合は、早めに整形外科を受診してください。