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肩の脱臼はクセになる!?痛みとは素早くおさらば!7つの治療法とサポーターの効果的な使い方について詳しく解説!

日常生活のちょっとした衝撃で、肩を脱臼してしまうことはあります。そして、肩を一度脱臼してしまうと、ちょっとした衝撃で脱臼を繰り返してしまう可能性が非常に高くなってしまいます。そこで、肩の脱臼について、症状から治療法まで詳しく解説していきます。



肩の脱臼について

みなさんは、肩を脱臼されたことはありますか?ほとんどの方は無いと思いますが、スポーツ選手が肩を抑えているシーンはテレビなどで見たことがあると思います。ラグビーや柔道などの激しいスポーツの場合、ぶつかり合ったり投げられたりした後、腕に力が入らずに腕が垂れ下がっている姿がよく見られますよね。あれは多くの場合、肩が脱臼している状態だと言われています。

「自分はスポーツしないから大丈夫」と思ってはいけませんよ。肩の脱臼は激しいスポーツをしている人だけでなく、日常生活の中の意外な場面で起こりうることなのです。まずは、肩の脱臼とは何なのか見ていきましょう!

肩の脱臼とは

まず、脱臼について説明しましょう。脱臼は、骨の位置が関節からズレてしまった状態のことを言います。その状態が肩で起こった場合を、「肩を脱臼した」と言うのです。

肩の関節は、腕の骨の上にある上腕骨頭という丸い部分と、受け皿である肩甲骨の関節窩からなる健康上腕関節のことを言います。関節周囲を人体や筋肉で補強されていますが、人間の身体の中で一番動く範囲が大きい関節であることから、関節の安定性は低く、強い力が加わると脱臼しやすいと言われています。

原因

スポーツなどで強い衝撃を受けた時に脱臼することはよくありますが、それだけではありません。日常生活の中にも、脱臼する可能性はあるのです。例えば、部屋の中を歩いていて、何かのコードに足が引っ掛かってこけそうになった時、あなたならどうしますか?

普通なら、手をついて身体を支えますよね。実はこの行動が、肩を脱臼する原因になると言われています。腕を伸ばして手をつこうとしたときが、最も肩に衝撃を与えやすく、衝撃を受け止めきれない肩が脱臼してしまうようです。

症状

肩を脱臼してしまうと、ガクッという肩が脱臼する音と共に、かなり激しい痛みに襲われて、肩がまったく動かなくなります。無理に動かそうとすると、肩に激痛が走ってしまいます。肩を脱臼している場合、肩周囲の靭帯を損傷しているため、激しい痛みと腫れが生じてしまうようです。

痛みについて

肩を脱臼してしまった場合、そのままの状態であればいつまでも激痛を伴いますが、きちんと整復(肩関節を元の状態にする)を行うと、痛みはすぐに治まるようです。

ただし、肩を脱臼した際に、周りの靭帯が伸びてしまっているため、ギブスなどで固定をする必要があり、だいたい3~4週間の固定が必要だと言われています。肩の痛みについても、どうしても痛みが治まらない場合は、痛み止めなどの薬を服用することもあるようです。

脱臼骨折とは

症状

肩関節に何らかの力が加わった時に、肩が脱臼するだけでなく骨折までも起こした状態を、脱臼骨折と呼ばれています。多くの場合、上腕骨の骨折が多く、ガタッという肩が外れる音と、ボキッという骨が折れる音が聞こえるらしく、その瞬間に激痛が走り、肩と腕が腫れあがると言われています。

診断

腫れの状況から、ある程度の診断はできますが、損傷具合をきちんと確認するためにレントゲン検査を受けて、骨折の状況や脱臼の具合、骨のズレの程度を診断するようです。基本的にはギブスで固定をして自然治癒を待つようですが、骨のズレの程度がひどい場合は、手術をすることもあるようです。

脱臼の治療方法

挙上整復法

挙上整復法は、以下のように治療するようです。

【まず患者(肩を脱臼した人)を仰向けに寝かせます。そして、治療者は患者の脱臼した側の腕を前方拳上位で少しずつ軽度外転位させていきます。その状態から、完全に拳上位または直角90度屈曲位になったら、少しずつ外転させていき、頭外方に牽引していく。

これらの手技でほとんどの場合は治ると言われていますが、これでも治らない場合は治療者の親指で患者の腕の付け根を関節窩(肩の受け皿)に押し込みながら肩を内旋(内側へ回旋)させる】

スティムソン法

スティムソン法は、以下のように治療するようです。

【まず、患者(肩を脱臼した人)を診察台にうつ伏せに寝かせます。脱臼した側の腕を、診察台の端からダラっと垂らします。垂らした腕の手首に、重さ2.5~5キロのバンドをつけて、15~20分ほどそのままにします。脱臼した肩周辺の筋肉が疲労して緊張が解けた時に治療が完了します】

この治療法を実施している15~20分の間、決して動いてはいけないようです。

固定する

肩を脱臼した場合、少し動いただけで神経が刺激されてしまい、激痛が走ってしまうことがあります。どんなに慎重に動いたとしても、何かとぶつかったり、ちょっと力が入っただけで痛みを伴ってしまうため、患部を固定する必要があります。

患部を固定する場合、まずはテーピングで処置を行います。脱臼した肩周辺の筋肉を補強するように、筋肉の流れに沿ってテーピングを行うことで、肩の負担を和らげる効果があるようです。そして、三角巾などで腕を吊って、腕の重さを肩に伝えないように、脱臼カ所を固定することが有効だと言われています。

リハビリ

リハビリを行う場合、あくまでも損傷した肩に影響のない範囲で行う必要があります。そのため、まずは手指の運動から始め、受傷後1週間ほどで軽く肩を動かしながら、3週間後から肩関節を90度上げる範囲で軽く運動をやるようです。

肩を動かすことに痛みが無い場合には、肩周りの落ちた筋力をもとに戻すため、少しずつ筋トレを行います。方法は高負荷をかけるのではなく、ゴムチューブなどを使った軽い負荷で行います。リハビリ期間に特に定めはありませんが、日常生活ができるようになってからも、適度な運動を続ける必要があるようです。

子供の場合

子どもは、いつも走り回ったり、友達とケンカをしたりするので、いつケガをするか分かりませんよね。特に筋肉が発達していない子どもの場合、ちょっと腕を引っ張られただけで、肩を脱臼してしまうこともあるようです。

そんな時は、大人と同じように、腕を三角巾で吊って近くの小児科や整形外科に行く必要があるようです。決して、大人の判断で治療を行わない方が良いようですよ。

赤ちゃんの場合

赤ちゃんの場合、ほとんど筋肉がないため関節の可動域もかなり広く、ついうっかり腕をひっぱってしまったり、倒れる時に腕をついたときなど、肩がはずれてしまうこともあるようです。ただし、赤ちゃんの場合、それほど痛みが無いことも多く、肩がはずれても普通にしている赤ちゃんもいるようです。

ただし、腕の使い方が明らかにいつもと違ってくるので、異変を感じた時はかかりつけのお医者さまに相談された方が良いようです。

応急処置

応急処置は「RICE」の法則で対応する必要があると言われています。まずRest(安静)です。まずは患部を無理に動かさず、安静にする必要があります。次にIcing(冷却)です。肩が脱臼した場合、炎症や内出血が悪化してしまう可能性もあるため、きちんと患部を冷やす必要があります。

そしてCompression(圧迫)です。出血と腫れを抑えるために、圧迫しすぎない程度に包帯などを巻いて適度に圧迫する必要があります。最後にElevation(拳上)です。肩を心臓より高い位置に持ち上げるため、イスなどにゆったり座るのが良いようです。

これらの応急処置を行ったうえで、整形外科などの専門医に診察してもらうと良いでしょう。

サポーターについて

種類

肩を一度脱臼してしまうと「また肩を脱臼してしまうのではないか」と心配になりますよね。そんな時には、肩の脱臼予防のために、サポーターを着用しましょう。肩サポーターにはいくつか種類がありますが、大きく分けると、固定するもの、温めるもの、冷やすもの、の3種類に分かれます。

その中で一番使いやすいものは、肩を固定しながら温めることのできるタイプではないでしょうか。肩全体を覆いながら軽く圧迫を加えると同時に、保温効果もあるので肩の血行促進も促されるようです。メーカーによっても色々と違うようですので、まずは肩に着用してみて、実際に身体に合うかどうか確認する必要があるようです。

使い方

肩サポーターについては、きちんと身体に合ったさずのものを装着しましょう。長時間装着する場合は、長時間の圧迫などにより皮膚障害や血行障害のおそれがあるので、適宜装着をし直す必要があるようです。

使用中に痛みや痺れ、新進などが生じた場合は、すぐに使用を中止し、医師などに相談を行う方が良いようです。もちろん、妊娠中や妊娠していると思われる時も、医師などに必ず相談すべきだと言われています。

効果

肩にサポーターをつけることによって、肩周りの筋肉の動きを補ってくれるので、何らかの衝撃を受けたとしても脱臼を予防してくれる効果があるようです。それ以外にも、保温効果のあるサポーターも多いため、つけているだけで肩の血流が良くなり、肩の動きを良くしてくれるようです。

反復性脱臼について

反復性脱臼の原因

肩関節を脱臼してしまうと、靭帯が伸びてしまったり、肩周りの筋肉が弱ってしまうので、何らかの衝撃を受けるたびに肩の脱臼を繰り返すことが多いようです。そのため、ちょっとした衝撃でも肩を脱臼してしまい、癖になることがあると言われています。

特に、最初の肩関節脱臼をした時の年齢が若ければ若いほど、反復性脱臼になりやすいと言われており、10代に初回脱臼した場合、80~90%が再発するのに対し、40代以降では再発はほとんど無いようです。

治す方法

反復性脱臼になってしまった場合、肩関節の骨や靭帯を元に戻す必要があるため、完治を望む場合手術が必要だと言われています。肩を手術する場合、直視下手術(メスで大きく切開して行う手術)を行ってしまうと、完治までに時間がかかることに加えて、神経が入り組んでいる部分を大きく切り開くことにリスクがあると言われています。

そのため、反復性脱臼を手術する場合、肩関節鏡手術を行うことが多いようです。肩関節鏡手術の場合、切開部分が小さく済み、内視鏡で拡大しながら手術するので、より繊細な手術が可能だと言われています。

治療期間

手術をするとなると、どうしてもどのくらい治療期間が必要なのか、そしてどのくらい費用がかかるのか気になりますよね。

反復性脱臼に対して肩関節鏡手術をした場合、約1週間の入院の後、術後2~3週間は装具で固定をして安静を保ち、リハビリを行うようです。術後の経過には個人差がありますが、約6週間で日常生活が問題なく送れ、約3カ月ほどで軽作業や簡単なスポーツもできるようです。

費用については、病院によって値段に違いはありますが、関東の病院で健康保険を利用して一部負担3割の方の場合、約20万~30万円だと言われています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?まだ肩の脱臼をしたことの無い方は、脱臼の原因をご理解いただき予防していただけると幸いです。そして、肩を脱臼したことのある方は、出来る限り予防をして頂くと共に、肩の状況によっては、担当のお医者さまとご相談の上、健康な肩を取り戻して頂ければと思います。