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卵巣出血はなぜ起こるの?5つの特徴や症状・後遺症はあるのか?!治療や予防法も見逃さないでしっかりチェック!

激しい腹痛を伴うと言われている「卵巣出血」ですが、知らない方も多いのではないでしょうか?しかし、卵巣出血を起こしてしまった場合、「妊娠に影響は?」などの後遺症も気になってしまいます。そこで今回、卵巣出血の原因や症状、特徴について徹底解説していきたいと思いますので、ぜひ参考に早期に対処できるようにしていきましょう。



卵巣出血とは

卵巣出血とは、腹部の外傷や排卵することによって卵巣に傷ができてしまい、卵巣からお腹の中へ出血すること言います。傷の大きさによって出血や腹痛の程度は異なりますが、出血していても気づかないため、血液が腹部に溜まった時に腹痛が突然起こると言われています。

また卵巣出血は、12歳~52歳までの月経がある期間に起こるとされていますが、特に20歳代~30歳代に多い傾向があり、10歳代では12%程度、40歳代以降では10%を占めると言われているそうです。

卵巣出血はあまり知られていませんが、月経がある期間であれば誰にでも起こる可能性があります。出血量が少なければ自然に出血は治まり、溜まった血液も体に吸収されてしまうため、安静にし経過観察での治療になります。しかし、出血量が多い場合や出血が続く場合は、症状が悪化してしまうこともあるため緊急手術が必要になる場合が必要になりますので、早期に産婦人科の受診が必要とされています。

卵巣出血の症状

下腹部の激しい痛みが起こる

主に性交渉後に起こることが多いとされていますが、何かしらの原因で卵巣を刺激し血管が破れてしまうことで出血を起こすと言われています。その後、出血が続いてしまうと徐々にお腹の中に血液が溜まり、腹膜を刺激して下腹部の激しい痛みを引き起こすとされています。

また、吐き気や嘔吐、下痢などの症状が出る場合もあります。出血量によって痛みの程度は様々ですが、激しい下腹部痛を感じる場合は大量出血を起こしている可能性もあり、緊急手術によって出血を止める必要があります。

貧血や低血圧になる

卵巣の出血だけではなく体に出血が起こった場合、体に必要な血液が失われてしまうため低血圧などを引き起こすとされています。また、失われた血液を組織の水分を取り入れ補おうとするため、血液の濃度が薄まり貧血を起こすと言われています。

出血量が多い場合は、身体の内臓機能を維持するために必要な血液量が不足してし酸素供給ができなくなってしまう状態になってしまうため、出血性ショックを起こし命の危険を伴う可能性があります。そのため、輸血や造血剤などの投与が必要になることもあります。

卵巣出血の特徴

右の卵巣に起こりやすい

卵巣出血が右側の卵巣に起こりやすい原因として卵巣周辺にある「S状結腸」が関係していると言われています。このS字結腸は左側の卵巣周辺にあり、クッションの役割をするため衝撃を緩和し、血管の破裂を防ぐとされています。

しかし右側の卵巣周辺には、このS字結腸がないため何かしらの衝撃が卵巣に直接伝わるため、血管の破裂が起こりやすく、出血や腹痛を引き起こすとされています。

黄体期に発症しやすい

黄体期とは、排卵期が終わってから次の生理が始まるまでの期間を言います。月経周期には生理が始まる「月経期」、卵巣にある卵胞が成長する「卵胞期」、成熟した卵胞から卵子が飛び出す「排卵期」、そして排卵が終わり次の月経開始までの期間を「黄体期」と4つの期間に分かれています。

卵巣出血は、「卵胞期」「排卵期」「黄体期」のどの期間でも起こるとされていますが、約90%は「黄体期」に起こると言われています。これは、排卵時にできる黄体の中に血液が溜まり大きくなることで、何かしらの原因によって破裂しやすく、出血や下腹部痛に繋がるとされています。

性交渉後に発症しやすい

黄体期に激しい性交渉を行うと卵巣出血を引き起こしやすく、出血や激しい腹痛によって救急車で運ばれる女性が増加しているようです。

性交渉時に行うピストン運動が深い場合や、激しい動きによって卵巣にある血液を含んだ黄体を刺激してしまうため、破裂を引き起し出血に繋がるとされています。そのため、卵巣出血が見られる24時間~48時間以内に性交渉が行われていることが多いようです。

卵巣出血はなぜ起こるのか

黄体出血により

卵子が排卵された後に卵胞が黄体へと変化します。形は様々ですが、黄体内部に血液を含んでしまうこともあります。その大きさは8cm程度に膨らんでしまうこともあり、大きいだけで腹痛を引き起こしてしまうこともあるそうです。

この血液を含んだ黄体に性交渉などの刺激を加えてしまうと破裂し出血に繋がるとされています。その後、お腹の中で血液が溜まり激しい下腹部痛が起こる状態になるそうです。

性交渉時の刺激が主な原因とされていますが、性交渉だけではなく何かしらの刺激が黄体に加わることで破裂し出血を起こしてしまう可能性もあります。

排卵の衝撃により

排卵は、卵巣内にある卵胞が卵子を生理開始日から14日前後まで成長させます。その後、成熟した卵胞が裂け卵子が飛び出し卵管を通って子宮へと向かうことを「排卵」と言います。この時、卵巣から飛び出す卵子の影響で卵胞液や少量の出血が腹膜を刺激して、軽い排卵痛を感じることもあります。

排卵に伴い、卵巣の被膜が破れることで少量の出血や軽い下腹部痛が起こるもありますが、自然に治まると言われています。しかし、何かしらの原因で排卵時に卵胞が破れた部分の出血が止まらず、大量出血を起こしてしまうこともあり、卵巣出血と呼ばれています。

ストレス

卵巣出血が起こってしまう原因はまだ解明されていませんが、ストレスも原因になってしまうことがあると言われています。特に過度のストレスを感じてしまうとホルモンバランスが崩れ不正出血を起こすとされています。

ホルモンバランスが乱れてしまうと、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量のバランスが乱れ、子宮内膜を維持する力が弱くなってしまったり、子宮内膜が過剰に厚くなってしまうことで、一部が剥がれ出血を起こしてしまうとされています。

過度のストレスが長く続き放置してしまうと、症状が悪化してしまう可能性もあるため注意が必要です。

外傷性の原因により

卵巣出血は、卵巣から出血が起こりお腹の中に血液が溜まることが多くの原因とされていますが、外傷性の原因による出血の場合もあります。例えば、不妊治療で採卵を行った時、性行為、卵巣手術などがあたります。

また、激しい運動や交通事故などにより腹部に外傷が起こった場合にも出血を起こしてしまう場合もあります。外傷によっても様々な原因で出血してしまう場合もありますので、受診の際には医師に報告するようにしましょう。

卵巣出血の治療法

1週間ほど安静にする

卵巣出血は、安静にしていればお腹に溜まった血液は体に吸収されてしまうため自然になくなると言われています。また、出血部分も自然に止血させる場合がほとんどと言われています。

しかし、出血量によっては貧血や低血圧などの症状を引き起こしてしまう場合もあるため、状態に応じて輸血が造血剤の投与が行われる場合もあり、入院が必要になる場合もあります。

入院や開腹手術をする

ほとんどの卵巣出血は安静にしていれば自然と治まるとされていますが、出血が止まらず大量の血液がお腹の中に溜まってしまう場合や出血が続くことで貧血などの症状が強く見られる場合は、症状が悪化してしまう場合もあるため開腹手術によって止血する必要があります。

また、貧血などの症状の状態によっては、輸血や造血剤を投与し入院によって経過観察が必要になる可能性もあります。

卵巣出血の後遺症

妊娠・出産に影響なし

卵巣出血は20歳代~30歳代に多くみられる傾向があるため、卵巣からの出血が起こってしまうと「今後の妊娠に影響はない?」「出産に支障はない?」と不安になってしまいますが、卵巣出血が起こっても妊娠・出産に影響することはないと言われています。

また、大量出血を起こしてしまうような重い卵巣出血でも、通常と同じように妊娠・出産することもできるとされているため影響や支障はないと言われ、ほとんどの方が普通に妊娠・出産をされているようです。

卵巣出血の予防法

ピルの服用

ピルというと避妊効果のある薬ですが、それ以外にも

  • 生理痛の軽減
  • 月経不順の改善
  • 子宮外妊娠の発症頻度が低下
  • 子宮内膜症、子宮体がん、卵巣がんなどの予防と改善
  • ニキビや多毛症を改善

などの作用もあります。

ピルには排卵を制御する作用があるとされているため、排卵時に起こる卵巣の損傷を減少させ、正常な状態に保ちことができると言われています。そのため、卵巣出血が起こってしまった場合や繰り返してしまう場合には、再発を防ぐためにピルを服用する場合もあります。

まとめ

今回、卵巣出血についてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?

卵巣出血は、主に性行為などの刺激が卵巣に加わることで出血を起こしやすくなっていますが、様々な原因で出血すると言われています。しかし、出血しても自然に治まることが多いようですが、稀に大量出血をおこしてしまうこともあり、詳しい原因は解明されていません。

また、出血直後は症状があまり現れないため、お腹に血液が溜まることで下腹部痛を引き起こし発覚することが多いようです。そのため、性行為後などは注意し、症状が現れたら放置せずすぐに病院で受診するように心がけましょう。

卵巣出血は、特別な病気ではありません。生理が起こる12歳~52歳であれば誰にでも起こる症状ですので、卵巣出血のことを知り症状や発症のタイミングを把握しておくことで早期に対処できるようにしておきたいですね。