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指先のしびれの原因って何?病院を受診する必要性は?7つの原因や病気に6つの原因の見分け方を知って適切な処置を!

指先がしびれること、ありませんか?頻度にもよりますが、痛みほど辛くないために「きっと大丈夫」と自己診断して病院を受診しない人が多いとか。しかし、しびれの原因には放置すると危険なものもあります。まずは、可能性としてどんな原因が考えられるのか、またどうすべきかをチェックしましょう!



指先のしびれが気になる…、そんなときは?

体の中でしびれを感じやすい部分と言えば、足で。多くの人が長時間正座をすると足がしびれた、という経験があるでしょうが、膝の構造を考えるとその理由は分かりやすいです。膝の中には知覚神経と運動神経が走っています。いつもは伸ばしているので何も問題ないのですが、折り曲げるとこの2つの神経が圧迫されます。だから足がしびれるのです。足のしびれを経験したことがある人は多いと思いますが、指先のしびれはどうでしょう?

足のしびれほどではなくとも、指先にしびれを感じる人はいます。そしてその原因は、心配不要なものから病院を受診した方がいいものなど様々です。

原因を自己判断することは危険ですが、可能性としてどのような原因があるのか、そしてその見分け方や対処法などを知っておきましょう。まずは、指先のしびれの原因と疑うべき病気からチェックしましょう。

指先のしびれの原因や疑いのある病気

手根管症候群

指先のしびれが起こる病気はいろいろありますが、その一つが手根管症候群です。メジャーな病気として知られているのですが、手首の構造から説明すると、手首には当然神経が通っています。その神経を束ねているのが手根管という器官です。

この神経は親指から薬指まで4本の指を支配しており、手根管症候群になるとこの4本の指がしびれます。しかし支配を受けない小指だけはしびれないのです。原因は何らかの理由で神経が圧迫されるということですが詳しくはわかっていません。ただ症状として指が動かしづらくなったり、筋肉が萎縮したりするということがあるようです。

また原因として一つ考えられるのは女性ホルモンとの関係です。女性は妊娠や出産をし、家事や育児に追われるようになると手首の負担が増えます。すると手首の神経も圧迫されることが多く、男性より女性の発症率が上がってしまうのです。女性特有の甲状腺機能低下にリウマチ、男性にも見られる糖尿病や腎不全、アミロイドーシス、自己免疫疾患も原因と考えられています。

肘部管症候群

肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)とは、神経を固定するための靭帯やガングリオンなどの腫瘍が尺骨神経をひじの内側で圧迫する、あるいは引っ張る状態が続くことで起こります。ほかにも加齢、子供のころ骨折したと言ったように、ひじが変形していたり、スポーツや仕事でひじをよく使う場合も発症します。

最初は小指と薬指が少ししびれるかな、という程度ですが症状の進行に伴い筋肉はやせ衰え、小指等すり指が変形し始めます。

糖尿病

糖尿病を患っている人の中で、血液コントロールが不良で高血糖が続いていたり、糖尿病を発症して長期間経過している場合、また高血圧や脂質以上などの生活習慣病や喫煙や飲酒の習慣がある場合には、痛みやしびれを感じる感覚異常を引き起こす糖尿病性神経障害などの合併症が進行することがあります。

指神経麻痺

指神経麻痺とは、指の神経が刺激を受けることによって起こる感覚障害です。指の腹と呼ばれる指先の内側で指紋のある部分によく見られる症状です。道具や楽器を継続して同じ動作で使用することで指の一部に強く当たり刺激となり、その部分の指神経が圧迫されることで起こります。

指神経は、手首方向から伸びる神経が枝分かれして、各指に2本の神経両端が走っています。

指神経は感覚をつかさどる神経であるため、指先のしびれ以外の指の運動障害などは引き起こしません。そのため、物がつまみにくい、手首を使う動作でしびれ感が増大する場合には、指神経麻痺以外の感覚障害の可能性が高くなります。

血行不良

正座を長時間し続けたときに足がしびれるのは、圧迫により血行が悪くなるためです。同じように、例えば頭の下に手を置いたまま眠ってしまうと、手や指がしびれることがあります。この一時的な血行不良は心配ありませんが、普段から血液の流れの悪い”血行障害”となると大変なので注意しましょう。

血行不良は、肩こりや腰痛だけではなく、筋肉を硬直させて体をゆがませます。体のゆがみが引き起こす症状としては足のしびれや指先のしびれです。正座をしたりどちらかの足に力をかけることもしていない、重たいものを持ったりしていないという場合でもしびれることがあります。その原因は血液がどろどろになっているためで、食生活が乱れている、運動不足やたばこ、ストレスなどが考えられます。ストレスなどが考えられます。

脳障害

脳梗塞などの脳障害の場合にも、指先がしびれることがあります。動脈硬化が起こると血圧が変わるなど、脳の動脈の血流も悪化しやすくなります。たとえば脳の中でも手足の感覚器官につながる場所で動脈硬化が起こり、血流が滞り、必要な酸素や栄養も行きわたらなければ、発作を起こしたように手足がしびれるということです。

一過性脳虚血発作と呼ばれる脳梗塞の前触れの症状の場合には、短時間で手足のしびれがよくなるという特徴を持ちます。そのため、しびれの症状がすぐに治まったからといって安心せず、検査を受けたり脳梗塞を予防する必要があります。

循環器系障害

指先のしびれ以外にも、歩くとふくらはぎの痛みを感じるようなら循環器系に障害があるかもしれません。循環器系の障害の多くは軽度の症状が多いのですが、中には皮膚に潰瘍ができたり、壊死したりすることもあります。

指先にしびれが起こる場合、手足の先の血流が滞っているなど考えられるのですが、その病気として考えられるのは閉塞性動脈硬化症やパージャー病などです。

50代以降の男性に多く見られる閉塞性動脈硬化症の原因は動脈硬化です。動脈硬化は生活習慣病の一種でコレステロールや中性脂肪などが血管の内側について固まることで血行を悪化させることで起こります。血液の通り道が狭くなるので酸素や栄養が行きわたりづらくなり、血管は弱くなるとされています。特定疾患のパージャー病は20~40代に多く見られる病気で、抹消動脈に炎症が起こり、血液障害が見られる難治性の病気です。

指先のしびれの原因の見分け方

手根管症候群の症状の場合

手根管症候群の場合には、正中神経と呼ばれる手の神経が傷つくことにより、以下のような特徴的な症状が現れます。症状が進行するにつれしびれ自体は弱くなることがありますが、筋肉の委縮が進んでしまうと回復が難しいため、我慢し過ぎは禁物です。

たとえば親指から薬指にかけて半分までしびれが生じている、4本全部と言うより指のしびれは部分的なもので小指だけがしびれないといった症状が見られます。しびれだけでみれば手のひらのみに起こって手の甲はしびれませんし、しびれる時間帯も早朝や夜間に多いです。また手全体を見たときに、親指の付け根が痩せてきて細かい作業がしづらくなることもあります。

つまようじを使用して、自宅で手根管症候群を見分けましょう。以下に当てはまる場合には、手根管症候群の可能性があります。

1:親指~中指の先をつまようじで軽くさした時の感覚と、小指をさしたときの感覚に明らかに差がある

2:薬指の小指側と中指側をつまようじで軽くさした時、中指側だけにしびれや鈍い感覚がある

糖尿病の場合の症状

糖尿病性神経障害は、足の指先や足の裏の痛みやしびれといった不快感をまず感じることが多く、指先のしびれを感じることはほとんどないと言います。しかし合併症が進み、痛みやしびれが出始めると日常生活に支障が出ることもあったり、冷えたりすることもあります。ところがこれも一時的なもので消えてしまうことがあるようです。

痛みやしびれの症状が消えても、糖尿病による神経障害は自然治癒はしませんので必ず主治医に相談しましょう。糖尿病を患い10年程経過した人の約半数に現れる障害だと言われています。初期段階で症状に気づき、適切な処置を受けることが最も大切です。

左右対称にしびれる場合

しびれを感じる原因は、全身の病気の場合と感覚神経の経路のどこかに障害がある場合とのふたつに大別されます。その代表例が糖尿病なのですが、糖尿病は両側にしびれを生じますので、どちらか一方のみしびれているということはありませんし、両足がしびれてから手や指先のしびれが起こるため、分かりやすいでしょう。

ですから片方のみしびれている、足にしびれはなく手だけしびれているという場合は神経経路に障害が生じている可能性が高く、別の方向から指先のしびれを見ていく必要があります。

片側だけしびれる場合

左右対称ではなく片側のみに痺れを感じる場合には、その原因を脳に見ることができ、症状も左右どちらかがしびれる、あるいは上半身化下半身かしびれるといったように、体を半分に割った状態でしびれを捕らえることができます。ですから半身のみのしびれであれば脳の病気や障害を考えましょう。

脳の病気の場合には、多くのケースで上半身と下半身の両方の左右どちらかのみにしびれが起こりますが、小さな脳梗塞などの場合に、稀に片手のみにしびれが現れ、下半身のしびれ感がないことがあるそうです。また、顔面の左右どちらかにもしびれを感じた場合には、脳の病気である可能性が高くなります。

そのほか指神経麻痺の場合には、ペンや楽器などを持ち刺激を受けた患部のある方の手や指のみにしびれが現れます。

しびれてこぶしが握れない場合

指先のしびれは、頚椎症性脊髄症と呼ばれる中高年に多い病気が原因である可能性もあります。手足のしびれを伴い、指先の動作も困難になります。たとえば箸でご飯を食べることが難しくなった、ボタンをかけるのが大変、文字を書くのが難しくなったと言った変化から、底低部がしびれて歩行や立ち上がりに困難を感じる、歩くのが大変と言ったこともあります。

両腕を前にまっすぐ伸ばし、左右の手を”握って、開く”を1回とカウントして素早く繰り返し、10秒間で何回できたかを数えます。20回以下の場合やこぶしがしっかり握れない場合には、頚椎症性脊髄症かもしれません。

心臓の負担が高いときのしびれ

ストレスを感じている最中や解放された後、運動中、労働作業中など心臓への負担が高い場合に指先にしびれを感じる場合は、狭心症による発作が原因かもしれません。突然起こってすぐ治まるようなら狭心症発作と考えていいでしょう。胸の真ん中に締め付けるような痛みを生じます。

胸の痛みや締め付けられるような感覚、指先のしびれなどの症状のほか、奥歯の痛みや胃の痛みなどを感じることもあります。冠動脈という心臓が正常に動くのに大切な動脈の幅が狭くなり、血行不良が起こることで発作が起こるのが狭心症ですが、発作が収まれば症状は消えるようです。

指先のしびれの治し方

異変を感じたら病院へ

指先にしびれを感じたら、大丈夫だと自己診断せずに病院を受診しましょう。何科を受診するか不明なときには、以下を参考にして下さい。

  • 手や口のしびれ、言語障害など(脳梗塞の疑い):脳神経外科、神経内科
  • 足の冷えやしびれ、歩行時の痛み(閉塞性動脈硬化症の疑い):循環器科、心臓血管外科
  • 喫煙者の下半身の冷え、しびれ(バージャー病の疑い):循環器科、心臓血管外科
  • 手指のしびれ、血行不良(胸郭出口症候群の疑い):整形外科
  • 指と唇のしびれ(低カルシウム血症の疑い):内科
  • 手足の指先が左右対称にしびれる(糖尿病性ニューロパチーの疑い):内科、神経内科
  • 突然起こり、数分で消える半身のしびれ(一過性脳虚血発作の疑い):脳神経外科、神経内科
  • 片側手足のしびれ、頭痛や嘔吐(脳出血の疑い):脳神経外科、神経内科
  • 早朝の頭痛を伴う手足のしびれ(脳腫瘍の疑い):脳神経外科、神経内科

また、しびれ専門の「しびれ外来」を設置している病院やクリニックも存在します。近隣の情報を調査して、自身に合った病院を見つけましょう。

温める

血行不良でしびれが出ている場合には、体や指先を温めてみましょう。指先は、心臓から送り出される血液循環の一番遠い部分です。そのため、どうしても血液不良を起こしやすい場所です。お風呂やエクササイズなどで体を温めて、血液循環の向上を意識しましょう。

指先を動かす

指先を動かすことでも、血行を改善することができます。手根管症候群を始めとする血行障害が原因の場合には、体と指先を温めると同時に、体や指を動かすことも意識して下さい。血行を悪化させる原因となることを、生活から排除するように努めましょう。

ビタミンの摂取

ビタミンが不足することも、手足の指先のしびれの原因となることがあります。ビタミン不足自体あまりないのかもしれませんが、江戸時代はビタミンB1不足の人が多く、脚気患者も大勢いました。江戸患いと言う異名を持つほどの病気で治すためにはビタミンB1を含む蕎麦がいいとさえ言われていたのです。

しかし食の豊かな現在においても、インスタント食品などの栄養バランスの悪い食品やアルコールにより、ビタミンが不足している人は少なくありません。食生活を見直しましょう。

ストレス解消

精神的なストレスもまた、血行を悪化させる原因となります。ストレスフリーな生活を心がけましょう。仕事や対人関係のほかにも、夜更かしによる睡眠不足や睡眠サイクルの乱れ、食生活の乱れによる栄養バランスの偏りなども交感神経の緊張を招くこととなり、血流障害を引き起こします。

まとめ

いかがでしたか?指先のしびれについて解説しました。指先がしびれる原因は、指の同じ場所に刺激を与え続け圧迫したことによる一次的で心配不要なものや、血行不良が原因となる病気、また脳に関連する重大な病気の前触れであるケースなど様々でした。

血行不良が原因だとわかりきっている場合には、食生活の改善や運動、ストレスを排除すること、体を温めることなどで、自分自身での改善が可能です。しかしそれ以外のケースでは、病院を受診して適切な処置を受ける必要があります。

大丈夫だと自己診断せず、専門家の意見を聞きましょう。受診する診療科がわからない場合には、まずは馴染みの内科などを受診して相談してみましょう。