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センノシドは便秘の治療薬!?バリウムを飲んだあとに使えばいい?腹痛などの副作用や作用機序について詳しく解説!

センノシドは、センナと呼ばれる植物由来の成分でつくられ、大腸を動かすことにより、便通を改善できる下剤です。センノシドの作用機序や効果効能、発現時間やラキソベロンとの違い、使用上の注意などについて解説していきたいと思います。センノシドには使用するうえで注意が必要な方もいらっしゃいますので、是非一読してから服用するかどうかお考えいただけたらと思います。



センノシドって?

人は、栄養を摂取して生きることが必要であるため、食事をしなければなりません。食事に含まれる栄養を腸から吸収し、その残りカスを身体の外に排出し、また新しい栄養素を取り込む必要があります。人によっては、この残りカスがなかなか出にくくお腹の中に長時間留まらせることがあり、これを便秘と呼んでいます。

便秘は様々な原因でおこるといわれています。便が大腸に停滞していると、お腹が苦しくなるだけでなく、食欲不振や気分不良などの症状が出てきてしまうといわれています。

そこで、便秘を解消する目的で使用されるものに1986年から発売されているセンノシドというお薬があります。成分名がセンノシドで、商品名はプルゼニドといいます。センノシドは大腸刺激性の下剤だそうです。

センノサイド錠のジェネリック医薬品(後発品)として、1961年から発売されている「プルゼニド」があります。この主成分はプルゼニドと同じで、効果・副作用もプルゼニドと同等だといわれています。センノサイド錠は、残念ながら2014年12月で発売中止となったそうです。

センノシドは一体どのような特徴のある便秘薬で、どんな副作用があるのでしょうか?どんな患者さんに向いているお薬なのでしょうか。センノシドの作用機序や、効果や特徴、作用・副作用について解説していきたいと思います。

センノシドとは

作用機序

便が長期間、大腸に停滞していると、便の水分が大腸で吸収されてしまい、便が固くなってしまいます。

便が大腸に長く留まれば、留まるほど、便から水分が吸収されていき、便が固く小さくなるといわれています。便が小さいと排便しやすいように思えますが、実は、便が小さくなればなるほど、腸への刺激が弱まってしまい、腸に刺激を起こさず、排便を促す蠕動運動が弱くなってしまいます。

その結果、さらに便秘が悪化し、便が出にくい構造が出来上がってしまうのです。腸の蠕動運動が弱くなってしまうと、便が肛門側へ押し出す力も弱くなってしまうため、便が排出しにくくなり、便秘に陥ってしまいます。そこで、大腸の動きを活発にし、蠕動運動を行うようにすれば、便秘を改善することができるということにつながります。このときにセンノシドなどの下剤を使用するのだといわれています。

センノシドは、センナと呼ばれる植物由来の成分でつくられています。センナは生薬(しょうやく)の1つで、植物に含まれる成分なのですが、薬としても効果があるといわれています。

センナには「センノシド」と呼ばれる成分があります。この成分を人間の身体の中に取り込むと、腸内細菌によってセンノシドが分解され、大腸を刺激する成分レインアンスロンに変換されるそうです。このレインアンスロンが引き金となって、大腸の蠕動運動が活発化し、便が肛門に押し出されるというわけです。

肛門付近で停滞していた便が押し出されることで、腸の動きが活発に戻り、他の便が動き押し出されるようになると、便秘も解消されるという仕組みです。大腸を動かすことにより、便通を改善できるということです。

以上のような作用機序で、大腸を刺激し蠕動運動を活発化させることで便秘を解消する治療薬がセンノシド(商品名:プルゼニド)だということです。

どんなとき使うの?

大腸検査の前には、大腸に溜まっている便を排出しておかなければなりません。また、胃の検査を行うときに使われるバリウムを飲んだ後に、速やかにバリウムを体外に排出しなければ、お腹の中で固まってしまうことがあります。(写真の白い部分が胃から大腸まで流れたバリウムです)

また、短期的に腸の運動が低下している「弛緩性便秘」の治療薬として使用することもあるとのことです。

効果、効能、発現時間

センノシドの効果効能、発現時間についてお話しします。センノシドの添付文書によると、効果、効能は

便秘症

と記述があります。センノシドは下剤で、使用する疾患は便秘症です。さらに細かく言いますと、センノシドは、下剤の中でも「大腸刺激性下剤」という種類に属すといわれています。効果があらわれはじめるのはセンノシドを服用し、8~10時間後だそうです。

大腸刺激性下剤とは、大腸を刺激することで大腸の動きを活発化させ、便を排出しやすくする薬になります。そのため、腸管の動きが悪いために起こる便秘「弛緩性便秘」に効果的な下剤だといわれています。

弛緩性便秘になりやすい人とは、排便時に腹圧をかける筋力が低下している場合や、繊維質の少ない食事を摂っていたり、過度なストレスを抱えていたり、鎮痛剤・抗不安薬など薬を飲まれている場合などだといわれています。高齢者や女性に多いといわれています。

用量用法

センノシドA・Bカルシウム塩として、通常、大人は1日1回12~24mg(1~2錠)を就寝前に水と一緒に服用するそうです。

便秘がひどいようであれば、1回48m(センノシド4錠)まで増やすことができるといわれています。年齢や症状、効果の発現具合などで増減することができるそうなので、医師に相談してみるとよいでしょう。

保存方法

保存方法は、室温で構わないそうですが、湿気には注意して保存することが大切とのことです。

市販で買える?

センノシドはプルゼニド錠やセンナリド錠の有効成分「センノシドAB」として、下記の医薬品以外にも、多くの種類がジェネリック発売されています。

気を付けていただきたいのは、センノシドは生薬からできているため、「やさしい効き目」を謳っているものが多いのですが、植物由来だからといって効き目が強くでる場合も、副作用がでる場合があるのも知っておいてください。

ラキソベロンとの違いは?

ラキソベロンの成分はピコスルファートナトリウムで液剤と錠剤タイプがあります。ラキソベロン錠とラキソベロン内用液です。

下剤のタイプ的にいうとセンノシドと同じ「大腸刺激性下剤」になります。センノシドと同じ、腸の動きを活性化させ、排便を促すという作用の他にも、ラキソベロンには、腸管から体内に水分が吸収されるのを防ぐ効果もあるといわれているため、便が硬くなって排便しにくい方にもある程度の薬効がある下剤作用とのことです。

また、ラキソベロンは大腸から体内にほとんど吸収されることはないという特徴があるため、妊婦さんや子供にも処方されることがあり、センノシドと比較すると、安全性が高い薬といえるそうです。

しかし、ラキソベロンもセンノシドも長期間の使用で、耐性が出てきてしまい、量を増やさなければならない可能性の生じる薬といわれているので、その点は注意が必要です。

センノシドの使用上の注意

他の薬との飲み合わせ

センノシドは他の薬と一緒に服用しても安全だと考えられています。しかし、服用している薬が同じ下剤でスト、効果が重なり、効果が出すぎてしまう可能性も感がられますので、他の薬を服用している場合は、医師や薬剤師に申し出るとよいでしょう。また、他の医療機関でも、必ず、「センノシドを服用中」ということを伝えることが大切です。

使用してはいけない方

下記の方はセンノシドの服用はしてはいけないといわれています。

1. センノシドの成分センノシドABカルシウム塩、もしくはセンノシド製剤を服用して、アレルギー等の過敏症が出たことのある方。

2. 急性腹症が疑われる方や痙攣性便秘の方。これらの方が服用すると、蠕動運動が必要以上に起こり、お腹が痛くなるなどの症状がさらに悪くなる可能性が出てきてしまうとのことです。

3. 重症の硬結便と診断された方。下剤の経口投与では十分な効果がなく、お腹が痛くなるなどの症状がさらに悪くなる可能性が出てきてしまうとのことです。

4. 電解質失調(特に低カリウム血症)のある方にはセンノシドの大量投与はしてはいけないそうです。下痢により、電解質を喪失するため、電解質失調の状態が悪くなってしまう危険性が出てくるとのことです。

医師に相談するべきこと

持病やアレルギーのある方、また妊娠している可能性のある人、妊娠中、授乳中の方は医師にそのことを伝えることが大切です。また、他の服用中の薬も医師にお薬手帳を渡して、教えることが必要です。もしかすると、薬が原因で便秘になっていることもあるため、確認してもらうとよいでしょう。

使用するうえで注意が必要な方

高齢者

センノシドに限らず高齢者では生理機能が低下しているため、薬は慎重に投与することが大切です。

なぜなら、高齢者は、薬の吸収力が低下しているのですが、薬を代謝したり、排泄したりする能力における低下の方が著しいといわれており、一般的に、成人と比較すると、薬の作用や副作用が増大する傾向にあるといわれています。そのため、どんな薬でも効きすぎや副作用が出やすい傾向にあるため、薬の服用には慎重にならないといけないそうです。

妊婦、産婦

妊婦は原則禁忌となっているとのことです。

そのため、妊婦もしくは妊娠している可能性のある方には、治療で便秘が解消されるという有益性が竜早産の危険性を上回ると医師により判断される場合にだけ、投与することができるそうです。

知っておいていただきたいこととして、妊娠中の投与に関するセンノシドの安全性は確立しておらず、センノシドを投与した場合、子宮収縮を誘発して、流早産の危険性がでてきてしまうため、妊婦もしくは、妊娠している可能性のある方にはセンノシドの大量服用はしないよう指導することが大切な事だそうです。

また、授乳中の方が服用される場合には、授乳を避けさせることが良いそうです。授乳中の方にセンノシド製剤を投与した場合、乳児にセンノシドの成分が移行してしまい、乳児に下痢が確認されたとの報告があるとのことです。

小児

低出生体重児、新生児、乳児に対して、センノシドの服用の安全性は確立していないそうです。センノシドを飲ませないようにしましょう。

腹部手術後の患者

腹部手術後の患者はセンノシドの服用は注意が必要だそうです。理由として、腸管蠕動運動亢進作用により腹痛等が起こる可能性が高いため、消化管の手術後の服用は特に注意が必要とのことです。

センノシドの副作用

腹痛

センノシドは、副作用の少ない安全な薬だといわれています。重い副作用はないそうです。しかし、下剤ですので、量が多いと腹痛になりやすくなるとのことです。センノシドを服用し始めて、かえって、胃腸の調子が悪化した場合は、早めに医師に相談し、適量に調整すると改善するそうです。

長期服用で効き目が悪くなる

便秘を治療する薬の中でも、センノシドはいち早く効果をあらわす薬だといわれています。便秘改善のために効果の高い薬だといわれていますが、長期間の服用はセンノシドの効き目が悪くなるそうです。なぜなら、服用期間が長いと、センノシドの大腸刺激に対する「慣れ」が出てきて、効果が落ちてくるからだそうです。

また、効果が少なくなってきた感じがするからといって、どんどんセンノシドの量を増やしてしまうと、徐々に薬がなければ便が出なくなる「下剤依存症」になってしまう危険性も出てきてしまいます。自然排便が難しくなって、毎回排便するためには、下剤に頼らないといけない体質になってしまうため、安易に大腸刺激性の薬に依存してしまうのは考えものだということです。

ただ、医師に処方されたものを処方された用法を守り、適切に服用するには有用な薬だといわれいるため、バランスを充分に考慮し、服用することが大切だそうです。長期間、何カ月にも服用し続ける薬ではなくて、医師によって決められた一定期間、用法用量を守り、服用するように心がけましょう。

低カリウム血症

短期間の服用ではみられないそうなのですが、センノシドの長期の連用で低カリウム血症になることがあるそうです。低カリウム血症の症状として、だるかったり、筋力低下がみられたり、反対に便秘になってしまったり、動悸がしたりするとのことです。このような症状がありましたら、かかりつけの医師に相談するように心がけましょう。

下剤性結腸症候群

長期にセンノシドを服用していると、血液中のカリウム分が減少してきて、上記の低カリウム血症になるだけでなく自己の排便しようとする力がますます弱ってしまうそうです。便秘対策に食事や運動なども取り入れ、センノシドに頼らなくてもいい生活を見つけることも大切です。

過敏性腸症候群

センノシドやセンナは、服用が長期・大量になってしまう腸の蠕動運動を活発にするのではなく、腸のけいれんを引き起こしてしまう可能性が出てきてしまうそうです。そうなると、正常な腸の蠕動運動ができなくなり、腹痛や排便困難などの症状が出てきてしまう恐れもあるといわれています。

このような状態だと、腸の中に溜まったガスも排出されにくくなり、腸にガスが溜まり、ガス型過敏性腸症候群になったり、便秘型過敏性腸症候群になったりする可能性も出てきてしまうそうです。

まとめ

センノシドを代表として、各種下剤の刺激はとても強いため、適量でないと、お腹がひどく痛んだり、刺激がある間は、ずっと便が出続け、下痢になったりします。また、安易に服用し続けていると、下剤で強い刺激を起こさないと腸が動かなくなってしまう可能性も出てきてしまいます。

そして、その状況がもっと長く続くと、強い刺激に腸に慣れが生じ、もはや通常の下剤の量では効きが感じられなくなり、もっと下剤を増やす必要が出てきてしまうことになります。また、下剤を飲まないと便が出ないという不安も重なり、さらに強い下剤に変え、最終的にはどんな下剤も効果がないという重度の便秘にもなってしまう可能性もあります。

軽い気持ちで下剤を使用し、簡単に便がでたことで、どんどん下剤を強くして、下剤中毒ともいえるような状況に陥ってしまう人も多いといわれています。センノサイドは生薬だから安心といった思い込みを捨てて、下剤に頼らなくてもよい生活を送っていく事が大切だと思われます。