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粉砕骨折とは?手首の場合全治するまでどれくらいかかるの?入院期間や事故などの3つの原因と3つの治療方法を 紹介!

人の骨が砕けてしまう骨折をご存知ですか?実は、骨は折れるだけではなく、砕けてしまう粉砕骨折というものがあるようです。ここでは、粉砕骨折の治療方法や手術、入院の必要性、そして後遺症はあるのかなどの情報をお伝えします。



粉砕骨折(ふんさいこっせつ)とは?

複数の亀裂が生じた骨折

骨折には、たくさんの種類があります。一般的には、何らかの衝撃を受けた結果、骨に一カ所亀裂が入って折れてしまったり、折れずにヒビが入ることをイメージする方が多いようですが、実は骨が砕けてしまう骨折もあるのです。

それが「粉砕骨折」です。粉砕骨折は、何らかの強い衝撃を受けた結果、骨に複数の亀裂が入ってしまい、名前の通り骨が砕けてしまう骨折のことを言います。

粉砕骨折の原因とは?

激しい運動

粉砕骨折の原因のひとつに、激しい運動が挙げられます。粉砕骨折の場合、何らかの激しい衝撃を受けることで、骨に複数の亀裂が入ってしまい砕けてしまうため、普通の生活をしていて激しい衝撃を受けることなどほとんどありません。

しかし、激しい運動をしている場合は違います。例えば、ラグビーや空手、サッカーなど、チカラの強い者同士がぶつかり合って競うため、一人のチカラだけではなく、二人のチカラがぶつかり合うため、かなり激しい衝撃を生み出してしまいます。そのため、ぶつかり合った部分が、粉砕骨折をしてしまうこともあるようです。

事故

事故によっても粉砕骨折することがあります。例えば、走行速度としてはそれほど速くないイメージの時速40キロで走行していたとしましょう。対向車や壁などに衝突した時、人間はどれほどの衝撃を受けるのでしょうか。それほど大きな衝撃は受けないのではないか、と想像する人も少なくありませんが、一説によると、高さ約10mから落ちた時とほぼ等しいダメージを受けると言われています。

そのため、交通事故などが起きた時、車内で圧迫された結果、ひざなどを粉砕骨折する方が多いようです。どんなにシートベルトやエアバッグなどの安全器具が発達したとしても、事故の衝撃に人間の身体は耐えきれないようです。

高齢者

極端な話ですが、骨が強ければ強いほど、どんなに衝撃を受けても折れにくいのですが、骨が弱ければ弱いほど、ほんのちょっとした衝撃で折れてしまうのです。人間の骨は、年齢と共に骨密度(骨の強さ)が弱くなってしまうようです。

そのため、骨密度の低下により、普通なら骨折程度で済むところを、粉砕骨折してしまう可能性が高くなるのです。実際、粉砕骨折をする方は、激しいスポーツや事故の場合を除き、骨密度の低い高齢者の方が多いと言われています。

粉砕骨折の症状とは?

激しい痛み

骨折は、かなりの衝撃を受けて筋肉で覆われていた骨が折れてしまうことなので、痛いのは当然です。また、神経を傷つけることによっても痛みが生じます。しかし、粉砕骨折の痛みの原因は、骨折した部位周辺の筋肉神経の断裂によるものだけではありません。

骨の外側の「骨膜」には神経があり、粉砕骨折の場合、骨が細かく砕けているので、それと共に骨膜にある神経も同じように砕けてしまっているのです。その結果、かなり強い痛みを伴うと言われています。

炎症

粉砕骨折をすると、損傷を受けた組織や骨のかけら、内出血した血液などが、身体を修復しようとする免疫細胞によって取り除かれていくようです。そのため、免疫細胞は血液と一緒に粉砕骨折した部分へ集まりだすので、粉砕骨折した周囲は腫れて炎症を起こすようです。

炎症は、身体の免疫細胞が粉砕骨折を治そうと頑張っている証拠だと言われています。この炎症も、骨折から2~3日でピークを迎えるようで、炎症が治るまでには数週間かかるようです。

治療法は?

自然治癒

骨折した時骨折した部分を骨がずれないようにギブスなどで固定している姿を見た事があるでしょう。それは例え骨折しても骨の中にある生きている細胞が自らつながろうとするからです。

そのため、粉砕骨折や通常の骨折のように骨折の種類は問わず、骨折の治療は骨がつながるまで待つ、という自然治癒が原則だと言われています。

自然治癒の力をしっかりサポートするために、骨折した個所をできる限り動かさないようにして、必要なタンパク質やカルシウム、ビタミンなどを適量摂取することで、自然治癒力を高めるようにすると良いでしょう。

骨折した個所がきちんとつながるまで、ギブスなどで固定して安静に過ごさなければなりません。しかしどうしても痛みがひどい時は、医師に相談してみましょう。鎮痛剤などの治療薬が処方されることもあります。

手術療法

粉砕骨折の場合も、インプラントと呼ばれる金属製のボルトやプレートを使用し、骨折部分を固定する骨接合手術が行われるようです。ただし、粉砕骨折は骨が砕けているため、一度の手術で終わらない場合があるようです。そのため、粉砕骨折を手術する際は、何度かに分けて手術を行うことがあるようです。

なお、手術で使用したボルトやプレートは、粉砕骨折した部分の骨がしっかりと接合している場合は、再手術を行って、ボルトとプレートを取り出すようです。

針灸治療

粉砕骨折をしてギブスで固定されていると、固定されている関節が動きにくくなってくるようです。特に、粉砕骨折の場合、ギブスが外れるまで数ヶ月かかることもあるため、関節の可動域が低下するだけでなく、筋肉も固くなって動かせなくなってしまいます。

そこで、粉砕骨折した部位がつながった後は、関節の可動域を広げたり、固くなった筋肉を柔らかくしたりしながら筋力を回復させます。そのために、針灸治療を行ってから骨折した部位をリハビリすると、痛みも少なく、治りも早くなるようです。

入院期間は?

軽症なら1日、重症なら数カ月以上

粉砕骨折で入院をした場合、どれくらい入院しなければいけないのか、気になりますよね。だけど、粉砕骨折をした個所によって、入院期間は全く違うのです!例えば、左手を粉砕骨折してしまった場合、入院は必要でしょうか?入院は、経過観察が必要な場合や、動くことのできない人がするものです。左手を粉砕骨折したとしても、定期的に病院に通って経過観察を行えば良いし、自宅で日常生活を起こることも可能ですよね。

そのため、生活に支障の無い個所の粉砕骨折であれば、1日くらいの入院で済み、頸椎や腰椎を粉砕骨折してしまった場合は、数か月間入院することが必要だと言われています

完治するまでの期間は?

まず最初に「完治」がどういう意味なのか、ご説明しましょう。

まず、完治と間違えられやすい「全治」は、骨もつながってお医者さんに診察してもらう必要は無くなったけど、今まで通り日常生活を送るためにリハビリが必要な状態を「全治」と言います。

一方、リハビリも終わって、今まで通り日常生活が送れるようになった状態を「完治」と言います。

では、粉砕骨折が完治するまでどれくらいの期間がかかるのか見ていきましょう!

2~3カ月

手首が粉砕骨折をした場合、約1カ月ほどギブスで固定を行うようです。骨折箇所のつながりが、思うように進まない場合、骨のズレが戻らない場合は手術を行うことが多いようです。手首の場合は、日常生活で頻繁に使う部分なので、リハビリをしっかりする必要があり、完治まで2~3カ月かかると言われていま。

鎖骨粉砕骨折は、ラグビーや柔道などで起こることが多く、骨をつなげるために胸を張るような姿勢を保つ必要があります。そのため、鎖骨固定用のバンドなどを利用して、胸を張る姿勢を保たせます。手術による整復や固定は通常選択されませんが、スポーツ選手の場合は早く復帰するために手術をすることもあるようです。鎖骨骨折についても、完治まで2~3カ月かかると言われています。

3~6カ月

遊具などで遊んでいる子どもが、落ちた時に手をついた時に起きやすいひじの粉砕骨折ですが、治療は粉砕骨折した部分が小さければギブスを固定するだけのようです。しかし、整復が難しい場合には手術を行う必要があるようです。腕は日常生活を送る上で、かなり頻繁に使用する部位ですので、リハビリもしっかりと行う必要があります。そして、ある程度筋力も上げなければいけないため、完治まで3~6カ月かかると言われています。

踵の粉砕骨折の場合、整復さえうまくいけば、骨は付きやすいのでギブス固定は比較的短期間で済むようですが、長く固定してしまうと骨萎縮により痛みが長引く場合があるようです。そのため、多少痛みを感じながらも日常生活に戻ることが推奨されているようです。完全に痛みを感じなくなる完治までは約3~6カ月かかると言われています。

6ヶ月~1年

足首は体重のすべてがかかる部位のため、粉砕骨折をした場合、完治までの期間が長引くと言われています。実際に、足首を粉砕骨折した場合、手術療法になるケースが多いようで、手術後4週間は体重をかけることができないようです。そして、炎症反応を起こすこともあるため、慎重に経過を見ながらリハビリをする必要があるため、完治まで6カ月~1年ほどかかるようです。

腰椎を粉砕骨折した場合、とにかく患部を安静に保つ必要があるようです。約3~4週間ほどで損傷した骨は形成されるため、身体を動かしたときの痛みも無くなってくるようです。しかし、腰の筋力が低下したことにより、日常の生活を送ることがしんどくなるため、背中の筋肉を増やしながら、バランス感覚を取り戻すトレーニングを行うようです。腰椎の粉砕骨折も、完治まで6カ月~1年ほどかかるようです。

粉砕骨折の後遺症は?

痺れ、痛み

骨がくっついて治ったとしても、粉砕骨折した時に骨の周りの筋肉や神経を損傷しているため、それが痺れや痛みとして現れてくるようです。

骨の変形

骨折を治療するときに、きちんと元の形に戻してつながれば良いのですが、たまに骨がズレたままつながってしまうことがあるようです。その結果、外観上も変形が見られるだけでなく、機能障害を起こすこともあるようです。

ただし、子どもの場合には、ある程度の変形であれば、自然と元に戻ることがあるようですが、大人の場合は自然に戻ることはないようです。

筋肉の炎症化

骨折の影響で、筋肉に出血が起こってしまい動脈の血行障害や筋肉の繊維が壊死してしまう

「コンパートメント症候群」が起こるようです。コンパートメント症候群になってしまうと、スポーツなどの激しい運動を行ったときに痛みが出るだけだが、そのうち、日常生活にも支障が出るほど痛みが強くなるようです。

間接の可動域が狭まる

ギブスなどで骨折した個所を固定していると、関節周辺の組織が固くなってしまい、関節の可動域が狭まってしまうようです。そのため、日常生活に戻るためには、少しずつリハビリを繰り返しながら可動域を広げる必要があると言われています。

肺の血管が詰まる

骨折などで長期間寝たきりの生活をしていると、血栓というものが血管の中にできてしまい、ベッドから起きて初めてトイレに行くときなどに、肺に血栓が詰まってしまい肺塞栓症を患う方が多いようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?粉砕骨折という聞きなれない症状ですが、普通の骨折と同じように、自分の身にも起こりうる病でしたね。万が一、あなたが粉砕骨折をしてしまった場合には、この記事を思い出して落ち着いて対処していただければ幸いです。