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腰痛に効く湿布!「温・冷」湿布の違いと使い方や症状別の選び方!オススメの湿布薬と注意点まで紹介します!

腰痛は日常生活にも支障が出るため、湿布を貼ることが多いですよね。でもお店に行っても種類が多く、どれを購入したら良いか分からない、何に気を付けたら良いか分からない…という方も多いのではないでしょうか。実は痛みごとに効く湿布は違うんです。さらに効果が出やすい適正な使い方や、注意点をご紹介します。



腰痛時の湿布の使い方とは?

急に腰が痛くなったという場合や、長時間座っている仕事が多く慢性的に腰が痛いという場合どうしていますか?

お風呂で湯船につかって温める、という方やマッサージや整体に行くという方もいるかもしれませんが、湿布を貼るという方が実は多いのではないでしょうか。

薬局でも数多くの種類が並びとても身近な湿布ですが、案外何も分からないまま何となく貼っている場合も多いと思います。どんな時にどんな種類を選び、どんな風に使ったら良いのか、また利用する際の注意点までご紹介します。

腰痛の種類とは?

今や腰痛は珍しいことではありません。デスクワークや運転手など座りっぱなしの仕事の方や、重い荷物を運ぶ仕事の方、そして立ったり座ったり前かがみの姿勢を繰り返す主婦の方も、腰に負担が掛かり腰痛になる可能性があります。

まずは、大きく2種類に分けられる腰痛についてご紹介します。

急性腰痛

急性腰痛とは、いわゆる「ぎっくり腰」と呼ばれているのが急性の痛みです。起き上がったり持ち上げた瞬間に急激な鋭い痛みに襲われ、その場から動けなくなります。これは腰の筋肉が負荷に耐え切れなくなり、炎症が起きてしまった状態で赤く熱を持っていることがあります。ぎっくり腰が起きる原因は大きく3つ考えられています。

筋肉疲労:日常生活などの積み重ねで起きる筋肉への負担が、回復しないまま蓄積されてしまっている場合に、耐え切れなくなったときに急性腰痛を引き起こします。

骨格のゆがみ:仕事上などで同じ体勢を続けていると、同じ骨格や筋肉を使うことになります。すると起きる骨格のゆがみに対応するため、筋肉がバランスを取ろうとし続け、それが蓄積することで急性腰痛を起こします。

急な過負荷:勢いよく姿勢を変えたときやスポーツなどで、日常ではない急な負荷を腰に与えたときに急性腰痛を起こします。

慢性腰痛

慢性腰痛とは、長期間に渡り慢性的な痛みが続いている状態のことを指します。急性腰痛がずきっとくる鋭い痛みであるのに対し、慢性腰痛は重く鈍い、長時間続く痛みが特徴です。

デスクワークや運転に携わる仕事、店員などの立ち仕事といった長時間同じ姿勢で過ごすことが多い方に、起こりやすいと言えます。放っておいたり重症化してしまうと、神経痛につながることもあります。

湿布薬の種類とは?

痛みを抑える成分が含まれる湿布

「痛みを抑える成分が含まれる湿布」は比較的成分は弱めにできているため、体には優しい湿布薬と言えます。主に慢性腰痛には、こちらのタイプが合っています。

薬局などで販売されている湿布薬の主な成分で言えば、サリチル酸メチルです。

痛み自体をブロックする湿布

「痛み自体をブロックする湿布」は比較的成分が強めにできているため即効性はありそうですが、体への負担・副作用の可能性は強くなります。主にぎっくり腰や急なつらい痛みなどの急性腰痛には、こちらのタイプが合っています。

薬局などで販売されている湿布薬の主な成分で言えば、インドメタシン、フェルビナク、ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)です。

冷湿布と温湿布の違いとは?

冷湿布は急性の痛みに

冷湿布は、ぎっくり腰などの急性の痛みに使います。急性の痛みは炎症を起こしたり腫れている場合が考えられるため、冷たい湿布を貼ります。

冷湿布が冷たく感じるのは、メントールやカンフル、ハッカ油などが使われているためです。だから貼った時にひんやりするんですね。

なお、冷湿布が効果があるのは急性の痛みを感じてすぐと言われています。我慢して数日経過した後では冷湿布は効き目がありません。我慢しないで、冷湿布を貼りましょう。

温湿布は慢性的な痛みに

慢性的な痛みには温湿布を使います。日常的に腰痛を感じ、お風呂であたためるとラクになる、という場合は温湿布を貼りましょう。

温湿布はカプサイシンなどの成分が浸透することで温かくなるものや、湿布自体が熱を持つものなどが存在します。いずれの場合も、温湿布は血行の改善を主な目的としているため、貼ることで血管を拡げて血流をよくする効果が期待できます。

温湿布の注意点とは

入浴時にピリピリすることがある

ただし温湿布には注意したい点があります。カプサイシンを含んで作られた温湿布を使い、はがしてすぐに入浴すると肌がピリピリとした痛みを感じてしまいます。これはカプサイシンが唐辛子に含まれる成分のため、肌が痛くなってしまうと考えられています。

カプサイシンを含んで作った温湿布をはがした後は、少し時間をおいてから入浴するようにしましょう。

ぎっくり腰の場合は?

代表的な急性腰痛であるぎっくり腰は、椎間捻挫(ついかんねんざ)とも呼ばれ、腰椎(ようつい)が瞬間的にずれて腰の筋肉が炎症を起こしてしまう状態のことです。

ぎっくり腰は急な激痛を伴い、炎症を起こした部分は熱を持っていることがあるため、冷やす必要があります。主な冷却方法として以下の2点を試してみてください。

アイシングで冷やす

炎症して熱を持っている部分を直接冷やす方法として、アイシングが有効です。アイシングパックや保冷剤などを使い、15分程度腰の痛みがある部分を冷やします。

ぎっくり腰になってしまった直後からアイシングを使うことで、痛みの部分の冷却ができます。

冷湿布で対処

冷湿布は熱がある部分に貼ると、ひんやりとした気持ちよさを感じます。こちらも炎症が起きて痛みを感じているうちに貼らないと効果が期待できません。

まずはアイシングで冷却してから冷湿布を貼って対処、という形も良いですが、どちらかが自宅にある場合はひとまず冷湿布、またはアイシングを使って熱を持っている炎症部分を冷やしましょう。

またいずれの場合も、ソファなどに落ち着いて座ったり楽な姿勢を取り、しばらくは安静にします。

おすすめの湿布薬とは?

ドラッグストアなどで販売されている湿布薬は、それだけでひとつのコーナーができているほど種類が豊富です。どれが一番効くのか、何を買ったら良いのか分からずに迷ったことはありませんか?ここからは、主な市販湿布薬を紹介します。

フェイタス5.0大判

久光製薬株式会社より販売されている冷湿布です。腰に貼りやすい大きなサイズで伸縮性が高く、そのまま腰へ貼ることができます。

「フェルビナク」という鎮痛消炎成分がふくまれており、痛みを和らげてくれるとされています。

フェルビナクとは、皮膚の下にある患部へ直接浸透し、酵素の連鎖反応により生み出される、痛みのもとであり神経を刺激する物質(プロスタグランジン)が発生してしまうのを阻止する成分です。

つまり、痛みのもとである物質の発生を阻止することで、痛みや炎症の発生を抑えることができる仕組みということです。

また貼ってから10分以内にひんやりとした効き目を感じる即効性も特徴です。縦横と全方向に伸縮性が高いためはがれにくいとされています。

ただし喘息などの持病がある方や、15歳未満の子どもには使えませんので、注意が必要です。

バンテリンパップS

興和株式会社より販売されている冷湿布です。伸縮性が高く水分を含んだ面が肌にソフトな使

用感を与えます。

バンテリンの成分である「インドメタシン」は炎症を抑え鎮痛作用がある成分です。このインドメタシンが痛みや炎症のもととなる物質(プロスタグランジン)の発生を阻止することで、痛みやはれに効くとされています。

このインドメタシンは、1980年に世界で初めて皮膚から直接、痛みの患部へ浸透させることができたことで有名であり、特徴と言えます。

ただし喘息などの持病がある方や、15歳未満の子どもには使えませんので、注意が必要です。

腰痛パテックス

第一三共ヘルスケア株式会社より販売されている温湿布です。少し厚みのあるシートで、背骨を中心に腰へ貼りやすい形状になっています。

生薬という漢方のサンシンエキスにより炎症が抑えられ、トウガラシエキスが血行を改善することにより、痛みを和らげてくれるとされます。漢方などを使い西洋の薬を利用していないのも特徴です。

また薬剤がストライプ状に塗られていることで、温かい効果が持続する仕組みです。

ボルタレンEXテープ

ノバルティスファーマ株式会社より販売されている冷湿布です。大きく腰にぴったりと貼りやすい形状になっています。

ボルタレンの成分である「ジクロフェナクナトリウム」が、皮膚表面にわずかに作られた隙間から炎症している患部へ直接浸透する仕組みです。

ジクロフェナクナトリウムは、痛みや炎症の原因となる物質(プロスタグランジン)を作り出す酵素の作用を妨げることで、痛みと炎症をおさえる働きをするとされています。

ロキソニンテープ

第一三共株式会社より販売されている冷湿布です。ただし医師の処方箋が必要な湿布薬のため、購入したい場合は整形外科などへ一度受診する必要があります。

ロキソニンテープは強力な鎮痛剤で、皮膚から患部へ鎮痛剤を浸透させる仕組みです。強い消炎鎮痛作用を持っているため、持続している痛みに効くとされています。

他の湿布薬と同様に、痛みや炎症の原因となるプロスタグランジンが合成されるのを抑える作用を持ち、それによって痛みや炎症をおさえてくれるとされます。

強力な鎮痛剤としての効果を持つ半面で副作用も報告されており、貼った部分に皮膚炎が起きたり、胃の調子が悪くなることもあるよう。

いずれも軽度ですが、症状が起こったときは念のため使用を一度やめて医師や薬剤師へ相談してください。

モーラステープ

久光製薬株式会社より販売されている冷湿布です。こちらも医師の処方箋が必要な湿布薬のため、購入したい場合は整形外科などへ一度受診する必要があります。

モーラステープは強力な鎮痛消炎剤で、痛みや炎症の原因となるプロスタグランジンの合成を抑えることで、痛みや炎症をおさえるとされます。

整形外科でよく使われ効果も高いとされているモーラステープですが、その半面で副作用も報告されています。貼った部分が赤くかぶれたようになる「光線過敏症」が最も報告されている副作用で、販売元の久光製薬でもしっかりと注意書きをしています。

光線過敏症を防ぐために、貼っているときやその後しばらくは、貼った部分を直接日光に当てないようサポーターや洋服で覆うようにしてください。

またその他皮膚炎や動悸などの副作用の可能性も報告されているようなので、症状が起きた際は医師や薬剤師へ相談してください。

市販薬と処方薬の違いは?

基本的には同じ

市販されている湿布薬と、医師の処方箋がないと購入できない湿布薬では何が違うのでしょうか。実は基本的には効果を含めて同じのようです。

急いでいるなどの理由で市販の湿布薬で良い場合はドラッグストアなどで市販湿布薬を購入し、医師に診察をしてほしい場合は、その結果として処方された湿布薬を購入する、という使い分けになるのではないでしょうか。

また「お医者さんから処方された湿布薬だから効果があるはず!」「一番売れている湿布薬だから効きそう!」と思い込んで使うことで、プラシーボ効果による可能性も定かではないため、どちらがより効果があるか、などの違いはあまり無いと言えるようです。

こんな方は副作用に注意!

湿布薬には副作用も報告されています。皮膚炎や胃の調子が悪くなる場合がある、といったものもありそのような場合は医師や薬剤師へ相談する必要があります。

ここでは特に注意の必要な喘息や妊婦の方に関する副作用の可能性についてご紹介します。

喘息の既往歴のある方

喘息の既往歴がある方の場合は、湿布薬に含まれている痛み止めの成分が喘息を引き起こす可能性があるため、注意が必要とされています。

これは、痛み止め成分が皮膚から吸収されることで刺激となり、それが原因となって気管支を収縮させる物質が生産されることで喘息を引き起こすことにつながるのだそう。

特にアスピリン喘息という、アスピリンやそれと同じような作用が起こる解熱鎮痛剤で引き起こされる喘息の場合は要注意です。市販されているほとんどの湿布薬がアスピリン喘息を引き起こす可能性があるため使えません。

喘息で既往歴のある方が湿布薬を利用する場合は、事前に医師に相談してみましょう。

妊婦の方

案外知られていないかもしれませんが、妊婦の方がお腹が大きくなったことによる腰痛などで湿布薬を使う場合は、十分に注意する必要があります。

妊娠中にも使える湿布薬かどうかを、必ず医師に確認してから利用してください。特に妊娠後期である8ヶ月以降の場合は「ジクロフェナクナトリウム」を有効成分とする湿布薬を利用するのは、止めた方が良いとされています。

ジクロフェナクという成分が、通常なら痛みに効くのですが、妊婦の方の場合は血中濃度が上がりお腹の赤ちゃんに影響を及ぼす恐れがあると言われています。

妊娠中のホルモン変化により肌が敏感になっているときに湿布薬を利用すると、肌がかぶれやすくなってしまうとされています。

また、授乳中の場合も母乳を通じて赤ちゃんに影響を及ぼす恐れがあるため、注意が必要のようです。

まとめ

いかがでしたか?腰痛にも種類があり、また湿布薬にも種類があります。自分の状態にあった湿布薬を選び、安全に効果的に使い、つらい腰痛を乗り越えましょう。