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太股の肉離れはどんな治療をするの?サポーターや適度なストレッチなど5つの治し方や応急処置などを解説します!

太股の肉離れは1度発症してしまうと、完治まで時間がかかったり、再発するリスクがあったりとなかなか厄介な怪我です。スポーツをする人にとって、発症するリスクの高い怪我でもあります。肉離れになったときの治療法、ならないための対策を紹介します。



太股の肉離れが起きやすい原因は?

筋細胞・筋膜の部分断裂

太股の肉離れが起こるのは、筋細胞・筋膜が筋肉の収縮に絶えきれず、部分断裂を起こすのが主な原因とされています。筋肉の収縮に絶えきれない理由として、柔軟性を失っているということが考えられます。筋細胞・筋膜が柔軟性をなくす理由としては、筋肉の使い過ぎによる疲労の蓄積から、筋肉が張った状態になっていること。

運動不足などにより筋肉を使わない事から、本来の柔軟性を失っていることが考えられます。若い人よりも成人を過ぎた人に肉離れが多いのも、加齢から筋肉の柔軟性の低下が原因だと言われています。

筋肉が非常に多い

太股が肉離れを起こす原因のひとつとして、非常に筋肉が多いということが挙げられます。太股は大腿四頭筋とハムストリングで覆われています。大腿四頭筋は、骨盤、大腿骨、頸骨をつなぐ筋肉で、大腿直筋・中間広筋・外側広筋・内側広筋の4つの筋肉で構成されています。また、後ろ側のハムストリングは、大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋の3つの筋肉で構成されているのです。

これらは体の中の他の筋肉でも非常に強く、運動でさかんに使われる部位なので、肉離れが起こりやすくなるのです。小さな子供に肉離れがあまり起きないのは、筋肉量が絶対的に少ないのと、柔軟性のある筋肉がついているからです。筋肉量が増えるとそれだけ筋断裂などの損傷が起こるリスクが増えるのです。

複数の関節につながっている

筋肉が複数の関節につながっていればいるほど、太股の肉離れが起こりやすいという特徴があります。大腿四頭筋は、膝や股関節といった脚を動かす上でとても重要な複数の関節とつながっています。複数の関節とつながっているということはその分、筋肉がよく動き、伸縮する機会も多くなります。

そのため、筋肉が疲労して伸縮性を失ったり、強くひっぱられることも増え、その結果、肉離れが起こるということも考えられるのです。

太股の肉離れの症状の特徴は?

軽度(自力歩行可能)

筋肉の結合組織が部分的に切れた状態や少し伸びた状態、つまり軽度とされる肉離れの場合、自力歩行にはほとんど支障がなく、痛みはあまり感じることはありません。走行時に痛みを感じやすくなります。痛みが弱いからといって、十分なケアをせずに激しい運動を続けたりすると、症状がどんどん悪化してしまう危険があります。

早く治して肉離れを長引かせない、癖にさせないためにも早めに病院に行って治療しましょう。

中程度(自力歩行が難しい)

軽度の場合よりも筋肉の断裂が激しくなり、筋膜の損傷・皮下内出血が発症している場合です。自力歩行が困難となってきます。我慢をすれば走ったり簡単な運動したりすることもできなくはないですが、十分なパフォーマンスは発揮できなくなるでしょう。

無理な運動で悪化させると、歩行や運動ができなくなる危険もあり、重度の肉離れを引き起こす可能性もあります。病院で診断を受け、きちんとした治療の必要があります。早めの完治のために運動は控えることをおすすめします。

重度(自力歩行がほぼ不可能・激痛)

重度の肉離れになると、激痛を伴い、運動、自力歩行がほぼ不可能となるでしょう。早期の医師の診断が必要となり、医師の指示のもと治療に専念することとなるでしょう。幹部を指で圧迫して診断すると圧痛顕著により陥没が確認できます。

テーピングや松葉杖などで患部をケアしながらの生活になることもあるでしょう。完治までにも数ヶ月かかると考えられるため、医師や専門家による治療が必要になります。

肉離れの応急処置の方法は?

RICE処置

肉離れが起こった時の応急処置にRICE処置という方法があります。RICEは英単語の頭文字をとってつけられたもので、Rは安静(rest)、Iは冷却(ice)、Cは圧迫(compression)、Eは挙上(elevation)です。具体的な方法を説明します。

・R(安静)

肉離れの症状が出た時に重要なのが無理に運動を続けず、安静にするということです。初期の軽度な段階で治療を行い完治させることは、治療期間が短く、くせにもなりにくくなります。

・I(冷却)

患部を冷却することで痛みを軽減し、血管が収縮されることで患部の炎症や腫れを抑える効果があります。

・C(圧迫)

患部を圧迫することで、腫れを抑えることができます。テーピングなどが有効な手段となってきます。

・E(挙上)

肉離れした箇所を心臓より高い位置に挙げることで、血流をコントロールして、腫れや炎症を抑える効果があります。

肉離れが起きたときのこれらの処置を適切に行うことで、その後の完治までの期間も短くなります。ただし、RICE処置はあくまで応急処置なので、その後に病院で医師の診断を受けて、きちんとした治療を受けることをおすすめします。

肉離れを早く治すためには?

肉離れを早く治すために家庭でもできる治療法の紹介をします。内出血や腫れが治まった後は保存療法で完治させるのが基本の肉離れ。肉離れの起こる原因として、柔軟性が足りないということを説明しましたが、いつまでもアイシングし続けるとこの柔軟性が失われていきます。

内出血、腫れが治まった後はアイシングが逆効果になってしまうことも。出来るだけ早く完治させるために、知っておいて損はない治療法です。

温熱治療(血液を循環させる)

肉離れの症状が軽度の時や、痛みが引いた場合に有効な治療法として、温熱治療で血液を循環させるという方法があります。血行を良くすることで自然治癒力が高まり、患部の完治が早まります。また、筋肉を十分に温めることにより、筋肉が柔らかくなるので、ストレッチなどの効果を高める作用もあります。

ぬるめのお湯に長時間つかる、温湿布や温タオルで温めることなどで、家庭でも温熱治療を行うことができます。

軽いマッサージ

軽いマッサージは血行が良くなり、肉離れの完治に効果的です。やり方はグイグイ押さずに、患部を優しく刺激する程度で、心地よさを感じるくらいがちょうどいいです。指でマッサージするというより、手のひらなど広い面積で圧力を分散して、血流を良くする程度のマッサージがいいでしょう。

注意をしなければいけないのが、圧迫などの強いマッサージは悪化の原因となり逆効果です。

強いマッサージを行うことで他の部位を傷つけたり、傷つきやすい治りかけの患部がまた悪化することも考えられます。

テーピング・サポーター

筋肉の負荷をかかりにくくするために効果的なのがテーピング・サポーターです。テーピング・サポーターを使うことで、損傷した筋繊維を保護し、圧迫することで悪化を抑制して、完治を早める効果があります。ただし、注意したいのが強く巻きすぎると、患部が圧迫されすぎて損傷がひどくなったり、血流が悪くなってしまう恐れもあります。

専門家の指導のもとテーピング・サポーターを使うことをおすすめします。

適度なストレッチ

適度なストレッチは血流を良くするので、損傷部分の回復に効果があります。患部を温めた後など、筋肉が伸びやすい状態の時にやさしくほぐして、伸ばす程度のストレッチがおすすめです。損傷部分は筋肉が固まっているので、無理の無いストレッチをしてください。早く治そうと焦る気持ちもわかるのですが、くれぐれも無理は禁物です。

肉離れが重度の場合は行ってはいけません。断裂や損傷がひどい場合はストレッチにより、くっつきかけの筋肉がまた離れたりするリスクが高まります。

医師や専門家の指示に従って適切なストレッチを行うことを心がけましょう。

栄養療法

肉離れが起きた時におすすめしたい栄養療法を紹介します。筋肉を作るタンパク質のためにファイバープロテイン。筋肉の動きが滑らかになり、症状が改善しやすくなると言われるミネラルウォーター。筋肉を増強させるために必要なアミノ酸のBCAA。

治癒力を高め、傷を回復させる効果の期待されるアミノ酸の一種、グルタミン。これらの栄養をバランス良く摂取することで、肉離れの回復が早まるのではないでしょうか。

肉離れを予防するためには?

テーピング処置

肉離れの際にテーピングをする主な目的は、

  1. 肉離れ発生時の応急処置
  2. 患部の支えと緩和
  3. 関節・人体の補助
  4. 肉離れの発生予防
  5. 再発予防

の5つです。

4、5からわかるように、テーピングの重要な役割は、肉離れを発生させないために重要な役割を果たしてくれます。自分でテーピングができるようになることで、再発予防にもなり、不安を取り除いて運動などに励むことができます。

テープには非伸縮性テープ、伸縮性テープ、アンダーラップテープ、キネシオテープなど様々な種類があります。巻き方もいろいろあるので、どの種類のテープが合っていてどんな巻き方が適しているのかは、医師や専門家に相談して決めることをおすすめします。

入念にウォーミングアップ

運動前の入念なウォーミングアップは筋肉に柔軟性を持たせて、肉離れを起こりにくくするための重要な方法です。朝起きた時などに軽いストレッチをした時などに、筋肉が硬くなっているという経験をしたことはありませんか。筋肉はしばらく使っていないと、柔軟性は失われます。

この柔軟性が失われた状態で、激しい運動をすることで、肉離れの可能性が高くなります。肉離れのリスクを減らすために、ウォーミングアップはとても重要なのです。運動前には出来る限り入念なウォーミングアップをすることをおすすめします。

運動後のクールダウン

運動前のウォーミングアップと同じくらい、運動後のクールダウンも重要です。運動で使った筋肉は硬くなり柔軟性が失われます。硬くなり縮まった筋肉をゆっくりと伸ばし、柔らかくする必要があります。硬くなったままだとそこから血液が心臓に戻りにくいといったこともあります。疲労の原因とされる乳酸を取り除くことが期待されるので、筋肉の疲労回復にも効果的です。

運動するたびに入念なクールダウンをして、その日の筋肉の疲労をできるだけ取り去りましょう。気づかないうちに疲労は蓄積されていくものです。疲労の蓄積は筋肉の柔軟性を失わせ、肉離れにつながるので、しっかりとした筋肉のケアをしましょう。

普段からストレッチを行う

体が硬い原因は筋肉が硬くなっていて、柔軟性がなく伸縮しづらいということです。体(筋肉)を柔らかくする方法は、普段からストレッチをするということです。筋肉は急には柔らかくはなりませんが、定期的にストレッチを行うことで、柔軟性を高めることができます。また、ストレッチをすることで基礎代謝が上がり、ダイエットに効果があるなど、メリットはたくさんあります。

通常時の筋肉の柔軟性が高くなればなるほど、運動中の肉離れのリスクも減らすことができるので、肉離れの予防、再発防止のためにも定期的なストレッチをおすすめします。

まとめ

運動をする人にとって切っても切り離せないのが怪我です。その怪我の中でも発症する頻度の高い太股の肉離れ。突然の激しい動きによって筋肉が伸縮しきらずに損傷したり、強い衝撃を受けることで損傷したりします。肉離れは癖にもなり易いので、最初に発症したらしっかりと完治させる必要があります。長ければ数ヶ月かかることもあり、完治までの時間はかかりますが焦らずじっくりと治すことをおすすめします。

肉離れになりにくい柔軟な筋肉を手に入れるためにストレッチや、運動前のストレッチは欠かさずに行いましょう。