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歯ぎしりの原因とは?最大の理由はストレスだった!マウスピースの作り方やそれ以外の予防法、治し方まで徹底解説します!

朝起きたら奥歯や顎が痛かったり、頭痛がしたり、という症状に悩まされていませんか?実はこれらの症状の原因は歯ぎしりにある可能性があることをご存知でしょうか。ここでは大人や子供の歯ぎしりの原因や、歯ぎしりにより生じる悪影響、歯ぎしりの治し方について解説しています。自分や身近の方の歯ぎしりに悩まされている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。



歯ぎしりとは

歯ぎしりとは

歯ぎしりや歯のくいしばりは医学用語で「ブラキシズム(口腔内悪習慣)」とも呼ばれています。ブラキシズムによる悪影響は、歯のヒビや歯根の露出、歯周病悪化のリスク増加、顎関節症、無呼吸症候群など様々です。

最近の研究では、歯ぎしりやくいしばりはストレスに対する防御反応としての生理反応であることが明らかになっています。

歯ぎしりやくいしばりの癖のある方は、自分では気がついていないことがほとんどです。ただ、歯ぎしりやくいしばりを放置してしまうと、様々な障害に発展してしまうため注意が必要と言われています。

歯ぎしりによるダメージは、一晩で一生分の咀嚼に匹敵するとも言われており、これが連日続くとなるとその蓄積されたダメージは計り知れないものになります。歯ぎしりによる悪影響を最低限に食い止めるためにも、原因や予防法をしっかりとおさえて適切に対処するようにしていきましょう。

歯ぎしりの種類

(1)グラインディング

歯ぎしりの中で一番頻度が高いもので、ギリギリ、ボリボリとした耳障りな音が特徴的です。これは顎を左右に大きく動かして歯を擦り合わせることにより生じるもので、一般的に歯ぎしりというと、このグラインディングを指すことがほとんどです。

(2)クレンチング

奥歯を強く噛み締めるタイプの歯ぎしりで、歯を擦り合わせることがないため音がせず、本人や周囲の方も気がついていない場合がほとんどです。ただ、音がしなくても奥歯には凄まじい力がかかっているため、クレンチングの間は頬がポッコリと膨らむのが特徴的です。

(3)タッピング

歯をカチカチと打ち鳴らすタイプの歯ぎしりです。歯ぎしりの中では一番稀な対応で、この症状が出る方はほとんどいないと言われています。

歯ぎしりセルフチェック

あなたは大丈夫?簡単にできるセルフチェック!

歯ぎしりの中には自分では気づきにくいタイプのものもあります。ここでは、すぐに出来る歯ぎしりのセルフチェックについてご紹介していますので、ぜひ1度確認してみてください。

歯ぎしりセルフチェックリスト

  • 朝起きると顎に重さを感じたり、疲労を感じることが多い
  • 親やパートナーなど、普段一緒に寝ている人から歯ぎしりを指摘されたことがある
  • 寝る前に比べて朝起きた時の方が、歯のしみなどの知覚過敏の症状を感じやすい
  • 頬や舌などに歯を押し付けたような痕が残っていることがある
  • 仕事中や勉強中など、何かに集中している時、無意識に歯を食いしばっていることがある
  • 歯が折れたり欠けたりしやすい。また、歯に亀裂が入っている
  • 下顎の骨が盛り上がって、コブのようなものが出来ている
  • 治療済みの歯に入っている詰め物やインプラントが外れやすい

いかがでしたでしょうか。もしこのチェックリストの項目に当てはまるものが多いようであれば、一度歯科医院で相談してみることをお勧めします。

手っ取り早く確認するには録音を

手っ取り早く歯ぎしりを確かめるためには、スマホのアプリなどを使用して睡眠中の音を録音しておくという方法があります。歯ぎしりは放置しておくと様々な悪影響をもたらすことが多いですから、出来るだけ早期に自分の歯ぎしりを自覚して適切な対処を取ることがとても大切です。

歯ぎしりの原因

ストレス

歯ぎしりの最も大きな原因と言われているのがストレスです。引っ越しや就職などの環境の変化により歯ぎしりが強くなった場合は、ストレスが原因である可能性が非常に高いと言えます。

また、近親者の入院や死亡によりかなりストレスが強くなることがあり、歯の欠けや詰め物が取れるなどの症状が出ることもあります。現代社会ではストレスをなくすことはほぼ不可能ですから、自分なりのストレス発散方法を見つけてストレスとうまく付き合っていくようにしましょう。

くいしばりの癖

夜寝ている間に、無意識に行っているくいしばりの癖が出てしまって歯ぎしりとなっている場合があります。日中にふと気づいたらくいしばっているという方は、その癖を筋肉が記憶していて、寝ている間に出てしまうのです。

これは子供の指しゃぶりと同じようなものですから、日中意識して歯と歯を接触させないように意識しておくことで、睡眠中の歯ぎしりを予防することが出来る場合があります。

虫歯や歯周病の影響

歯周病や虫歯を放置していると、短期間に噛み合わせが変化することがあります。

通常、人は成長や歯のすり減りなどの変化に対応するため、歯ぎしりを行って自分で噛み合わせを調整します。このような変化はある程度必要なことで、加齢と共に顎や歯の状態が変化して噛み合わせが変化するのは当然のことです。

ですが、虫歯や歯周病などにより短期間に急激に噛み合わせが変化すると、歯ぎしりが悪化してしまいます。また、歯ぎしりによって虫歯や歯周病が悪化するという悪循環も生まれてしまいます。

歯並びが悪い

歯並びが綺麗な方でも歯ぎしりをしてしまうことがあるため、歯並びだけが原因とは言い切れませんが、歯並びが悪いと噛み合わせが変化しやすく、歯ぎしりが生じやすくなると言われています。

また、歯並びの悪い方が歯ぎしりをすると、擦れ合っている歯が少ないために、ぶつかっている歯にかなり多くの負担がかかってしまい、さらに多くのダメージがかかることになります。

飲酒、喫煙

寝る前に過度な飲酒をすると、眠りが浅くなって安眠出来ず、歯ぎしりが悪化してしまうことがあります。また、飲酒や喫煙は血流を悪くするために呼吸のリズムを乱しますから、眠りを浅くさせてしまいます。

眠りが浅くなると睡眠中にもどんどんストレスが蓄積してしまため、歯ぎしりを引き起こしたり悪化させたりする原因になってしまいます。

子供の歯ぎしりの原因

歯の使い方の練習

まれに歯が生え出した頃の赤ちゃんにも歯ぎしりが見られることがあります。これは、今まで何もなかった口の中にいきなり生えてきた歯に混乱し、「これは一体なんだろう」と考えながら口を動かしていることが原因です。

赤ちゃんの歯ぎしりは歯に慣れるために行っているものですから、全く心配は要りません。また、下の歯が生えてくるとさらに激しく歯ぎしりを行うようになることもありますが、この時期の歯ぎしりがその後の歯並びや顎に影響を与えることはありません。

顎の発達を促すことにも繋がりますから、乳歯が生え始めてきた赤ちゃんの歯ぎしりは、そのまま自然になくなるまで放置しておいても問題ありません。

歯の生え変わり

子供が歯ぎしりをしているのを見ると驚いてしまいますが、実は歯ぎしりは子供にもよく見られる現象であって全体の30%から35%の子供で歯ぎしりを行うとされています。

子供が歯ぎしりを行う原因の1つは、歯の生え変わり。乳歯が抜けて永久歯が生えてくる頃に歯ぎしりを行うようになった場合、睡眠中の無意識の間に噛み合わせの調整を行っているためと考えられています。

子供がいきなり歯ぎしりを行うようになると、何かストレス状態にあるのではないかと不安になってしまいがちですが、子供の成長過程において歯ぎしりはよく見られるものです。落ち着いて見守るようにしてくださいね。

体や顎の成長

歯ぎしりをすることが多くなる4歳から6歳頃は、乳歯から永久歯に生え変わるだけではなく、成長に伴って顎や体が大きくなって、歯と歯の間に隙間が生じるようになります。そうすると噛み合わせが悪くなってしまうため、その調整をするために歯ぎしりを行っているのです。

同時に歯ぎしりを行って、永久歯が生えてくるスペースを確保しているとする説もあります。

何はともあれ、この時期の歯ぎしりは正常に成長している証拠でもありますから、安心して見守ってあげてくださいね。

ストレス

子供の歯ぎしりの原因は、ほとんどの場合成長に伴うものですから心配はいりませんが、中には注意が必要な歯ぎしりも存在します。その原因がストレス。

入園や入学、引っ越しといった生活の変化や、兄弟の誕生、ママが仕事を始めて今までのように構ってもらう事が出来なくなった場合など、寂しさを感じたり、自分の思い通りにいかない状況が続くと、歯ぎしりという形でストレスが表に現れてくる事があります。

突然歯ぎしりが始まった場合や、歯ぎしりやくいしばりにより歯が磨り減っている、または顎に痛みを感じている時は歯科を受診するようにしてください。普段、定期検診などを行っているかかりつけの歯科医がある場合には、そこで相談してみるのも良い方法です。

子供がストレスを感じていることになかなか気付かないこともありますので、普段から子供の様子には注意しておき、何か普段と違う行動をとるようなことがあったら、適切にフォローしてあげるようにしてくださいね。

歯ぎしりで起こる悪影響

歯のすり減り

歯ぎしりを長期的に行っていると、歯はどんどん磨り減っていきます。通常、加齢と共に歯や顎は磨り減っていくものですが、これらの自然な歯や顎のすり減りは特に問題はありません。

歯ぎしりが原因で急激に歯がすり減ってしまうと、歯の表面のエナメル質がなくなり柔らかい象牙質が出てきてしまうことがあります。また、急激にすり減ることで噛み合わせが変化して、さらに歯ぎしりを悪化させてしまうことにもなります。

顎の骨への影響

歯ぎしりを行うと、顎関節症になって顎に痛みを感じることがあります。顎は、左右の関節部分のみで頭の骨と繋がっていますから、歯ぎしりによって顎の関節に必要以上の力が加わると、顎の関節にある軟骨のズレや変形、骨に穴が開くなどの異常を生じて顎関節症を引き起こしてしまうのです。

顎関節症は、下記のセルフチェックにより簡単にチェックすることが可能です。もし気になる症状がある場合には、ぜひ一度確認してみてくださいね。

<顎関節症セルフチェック>

  • 歯ぎしりやくいしばりをしてしまう事に、自分で気がついている
  • 顎の周りの筋肉に痛みを感じることがあったり、筋肉の硬直を感じることがある
  • 頭痛や首の痛みにしょっちゅう悩まされている。また、これらの痛みが歯を噛み締めた時に増強される
  • ストレスを感じると、歯のくいしばりや顎周りの痛みが増す
  • 口を大きく開くと顎に引っかかりやギシギシとした違和感を感じたり、バキッとなることがある。また、ひどい時には、口が開かないこともある
  • 首や頭、顎に外傷を受けたことがある
  • 顎以外の関節にも関節症のような問題を生じている
  • 歯を噛み締めた時に、長く噛み締めていることが出来ない
  • 歯の噛み合わせが変わることがある
  • 前歯で噛み締めたり、食べ物を引き裂くことが難しい時がある
  • 歯の知覚過敏がある。または歯が動いたり、歯のすり減りや割れがある

いかがでしたでしょうか。上記の項目に当てはまるものが多いほど顎関節症になっている可能性が高くなります。出来るだけ早期に歯科医院を受診して、適切な処置をとるようにしてくださいね。

歯のしみや痛み

歯ぎしりは、歯だけではなく歯茎にもダメージを与えてしまいます。また、歯ぎしりにより歯の根元や噛む面の削れを生じていたり、歯に亀裂が入るようになると象牙質が削れられて神経過敏の状態になるため、歯のしみの原因になります。

また歯ぎしりによって歯に亀裂が入り、そこから細菌感染を起こすと神経が死んでしまうことがあります。初期の段階ではしみや噛んだ時に少し痛みを感じる程度ですが、症状が進行すると強い痛みとなることがあります。

ただ、歯ぎしりによる亀裂は通常小さいものである場合が多く、歯医者のレントゲンでも確認出来ないことが多いです。そのため、亀裂に気づかず、突然激しい痛みに襲われることもあるようです。

歯が割れる

歯ぎしりにより、歯に必要以上の大きな力がかかる状態が慢性化していると、歯がその圧力に耐えきれずに割れてしまうことがあります。特に神経がない歯は水分が少なくなっているために、もろく割れやすい状態にありますから注意が必要です。

歯が割れるとその亀裂から細菌が歯の内部に入り込み、歯茎の腫れや口臭の原因にもなります。歯が大きく割れてしまった場合、抜歯をしなければならないこともあります。また、神経が残っている歯が割れた場合は、強い痛みを生じることも少なくありません。

セラミックやインプラントの破損

歯ぎしりにより強い力がかかると、歯のセラミックの詰め物やインプラントが破損してしまうことがあります。セラミックの詰め物は、通常噛み合う歯を傷つけないために歯と同じか少し硬めのセラミックを使うことが多いのですが、歯ぎしりにより強い力が加わると割れてしまうことも少なくありません。

セラミックの割れを防ぐためにさらに固いセラミックを使うという方法もありますが、これは噛み合う歯の欠けの原因となったり、歯を支える骨にダメージを与える可能性が高いですから、あまりお勧め出来ません。歯ぎしり自体をコントロールしてセラミックやインプラントの破損を防ぐようにしましょう。

美容面

歯ぎしりの時に使用される筋肉は、顔の周りにある筋肉です。歯ぎしりが慢性的になっている方はこの筋肉が発達してしまい、エラが張ったような感じで顔が大きく見えてしまうようになる場合があります。

この筋肉は生きていくためには必要不可欠な筋肉ではありますが、歯ぎしりやくいしばりにより異常に発達してしまうと、筋肉や骨の成長を促せて顔が大きくなってしまいますから注意するようにしてくださいね。

肩こりや頭痛の原因

歯ぎしりは首や肩のこりの原因になります。歯ぎしりに使われる筋肉は顎の筋肉だけではなく、首や肩にかけて繋がっている多くの筋肉を使用します。そのため、歯ぎしりによって筋肉が緊張して筋肉疲労を起こし、慢性的な肩こりの原因となることがあります。

同時に歯ぎしりの際には顎から頭の横にかけて広がる側頭筋という筋肉が使われます。歯ぎしりによりこの筋肉が緊張すると、頭が締め付けられるような偏頭痛を生じることがあるとされています。

肩こりが頭痛の原因となることも少なくありませんから、慢性的な肩こりや頭痛に悩まされている方は、一度歯ぎしりを疑ってみてください。歯ぎしり対策をとることで朝目覚めた時の肩こりや頭痛から解放されたという方は、意外と多いんですよ。

周囲の人の睡眠妨害

歯ぎしりは、歯ぎしりをしている本人に悪影響を与えるだけではなく、周囲に寝ている人の睡眠妨害となります。一緒に寝ている方から歯ぎしりを指摘された場合は、あなたの歯ぎしりにより睡眠の途中で強制的に起こされてしまっている可能性が非常に高いです。

自分のためだけではなく周囲の人のためにも、出来るだけ早期に歯ぎしり対策を行っていくようにしてくださいね。

歯ぎしりの治し方

マウスピースで歯ぎしり防止

歯ぎしり対策のために有効とされているのがマウスピースです。歯ぎしりはその根本となっている原因が特定しにくいため、治療を行っていても確実に止めるためには時間がかかってしまう場合が多いです。

そのため、歯ぎしりによる歯や顎への悪影響を食い止めるために、マウスピースで歯を守る必要があるのです。歯や神経は一度失ってしまうと元に戻すことは出来ませんが、マウスピースであれば削れてしまっても作り直すことが出来ますよね。

マウスピースは歯科で作成するだけではなく、市販されているものを通信販売などで購入することも可能です。ただ、市販のマウスピースは自分で形を整えて歯に合わせるもののため、奥歯までしっかり覆うことが出来ていない場合もあります。

そうすると噛み合わせが悪くなって、噛み合わせの治療のために矯正治療を行う必要が生じることもあります。マウスピースの利用を検討している場合は、可能であれば歯科医で型取りをしてもらい、自分に合ったものを作ってもらうようにしてくださいね。

枕で歯ぎしり対策

歯ぎしり改善のためには、普段使っている枕を変えることも有効とされています。合わない枕を使用していると歯ぎしりの原因になるばかりか、ストレスや睡眠不足による疲労の原因にもなります。

枕を選ぶポイントは、出来るだけ低いもので柔らかすぎず、横になった時に自然な気道の形を確保できるもの。高すぎる枕は気道を阻害して顎にかける負担を強くしてしまいますし、柔らかすぎる素材は首がしっかりと乗りませんので避けるようにしましょう。

最近は様々な枕が販売されていますが、歯ぎしり予防のためにお勧めはウレタン素材の低反発の枕です。ウレタン素材のものであれば、自然な姿勢と気道を確保することが出来ますし、寝返りをした際にも首がしっかりと枕に乗ります。

歯ぎしりに悩まされている方は、ぜひ枕を見直して自分に合った枕を使用するようにしてみてくださいね。

口の運動で歯ぎしり予防

歯ぎしり予防のために最近注目されている口の運動に、「あいうべ体操」と言われるものがあります。この「あいうべ体操」は本来、口呼吸をしてしまう方に鼻呼吸をすることを学ばさせるために行われていたものでした。

ですが、最近になって虫歯や歯周病予防、口臭やいびきの予防、歯ぎしりの改善など様々な効果があることが分かってきたのです。

あいうべ体操を行うと、口周りや舌の筋肉が柔らかくほぐされるため、歯の噛み合わせに対して口周りの筋肉が上手に対応出来るようになります。そのため、口周りの筋肉の緊張を軽減することが出来るのです。

また、あいうべ体操ではストレスにより歯のくいしばりを生じ、歯ぎしりを行ってしまう場合にも改善効果が期待出来ると言われています。なかなか歯ぎしり対策をすることが出来ないという方は、ぜひ試してみてくださいね。

<あいうべ体操のやり方>

1)まず「あ~」と口を大きく開きましょう。口を楕円形に開くイメージで喉の奥が見えるまで、大きく口を開きます。

2)次に「い~」と口を大きく横に開きます。前歯がきちんと見えて、頬の筋肉が両耳の脇によることを目安とします。横にきちんと開けると、首に筋肉の筋が浮き出てきますから、これを参考にするのも良いですね。

3)「う~」と口を強く前に突き出しましょう。これは口をしっかり閉じることを目的としていますので、口を一文字に結ぶだけでは意味がありません。唇を尖らせて前方に思いっきり突き出すことで、口周りの筋肉が収縮して広範囲の筋肉を鍛えることが出来るようになります。

4)「べ~」と舌を出して、下方向に伸ばしましょう。舌を思いっ切り出すと舌の付け根に少し痛みを感じることがありますが、少し刺激を感じる程度までやった方が効果が上がります。

5)上記の体操を1日に30セットを目安に行います。10セット×3などのように、2回から3回に分けて行った方が効果的です。

あいうべ体操は、声を出さずに行っても問題ありませんが、実際に声を出して行った方がより集中して行うことが出来るためお勧めです。また、入浴中に行うと筋肉が温まっているため、より効果を期待することが出来るとされています。

虫歯や歯周病の治療をする

虫歯を放置していたり、歯周病になっていたりすると、短期間で噛み合わせが変化するために歯ぎしりを悪化させてしまいます。ですから、歯ぎしりを改善するためには虫歯や歯周病をしかりと治療することがとても大切になります。

また、歯ぎしりにより虫歯や歯周病はさらに悪化してしまいます。この悪循環を断ち切るためにも、虫歯や歯周病に気がついたら出来るだけ早い段階で治療を受けるようにしてくださいね。

歯列矯正をする

歯並びが綺麗な方でも歯ぎしりをしてしまうことがあるため、確実に歯ぎしりが治ると言える方法ではありません。ただ、歯列矯正をして歯の噛み合わせが良くなると、歯ぎしりや顎の骨が軽減したという方が多いのも事実です。

歯ぎしりだけではなく歯並びの悪さに悩んでいる方は、思い切って歯列矯正を行ってみることをお勧めします。

マウスピースを作るには

市販のもの

市販されているマウスピースは、大きく分けると2つの種類があります。1つは自分で歯型を作るタイプのもので、歯全体に噛ませるようになっているものです。もう1つは奥歯だけに固定させるものを当てるタイプのものです。

歯型を作るタイプのマウスピースは、1000円以下の安価なものから5000円以上する高額なものまで、かなり価格にばらつきがあります。ただ、現在は1500円程度の価格帯のものが多く出回っている傾向にあるようです。

自分で歯型を作るマウスピースは、まずマウスピースをお湯につけて柔らかくし、口の中に入れてマウスピースに歯型をつけることから始めます。歯型がついたら一度口の中から取り出して冷ますことで、自分の歯型にあったマウスピースが出来上がるというものです。

一見良さそうな感じではありますが、歯型を取る時にマウスピースがやわらくなっているため、真ん中部分をきちんと口に合わせることが出来ないと左右非対称のマウスピースが出来てしまうことがあります。実際に最初の歯型の成形が上手く出来なかったという方も少なくないようです。

奥歯に当てるタイプのマウスピースは、歯型を成形する必要もありませんし、固定される部分が奥歯だけですので、マウスピースをしているのに違和感が少ないというメリットがあります。

価格も2000円程度のものがありますので、マウスピースを試してみたいという方は、まずこちらから試してみると良いかもしれませんね。

ただ、市販のマウスピースは歯科医院で作るものに比べ、どうしても自分の歯へのフィット感が少なくなってしまいます。歯型に合っていないマウスピースを使用し続けると歯並びや噛み合わせが悪くなってしまうこともありますので注意が必要です。

また、市販のものは耐久性も弱い傾向にあるため、使用が一時的なものになりがちで、結局歯ぎしりの改善にまで至らないこともあります。安価で利用しやすいというメリットはありますが、きちんとデメリットもおさえておくようにしてくださいね。

歯科医院で作るもの

歯科医院でマウスピースを作る場合、まず噛み合わせをチェックして上顎の型を取ることになります。もし虫歯や歯周病がある場合には、先にその治療を行ってから型取りを行います。これは虫歯の治療前に型を取ると、治療後に歯の形が変わってマウスピースが合わなくなる場合たあるためです。

マウスピースは基本的に上顎に入れますが、上顎にマウスピースを入れて気持ち悪くなってしまう方は、下顎に合わせてマウスピースを作ることもあります。どうしても上顎に入れられないようであれば、その旨を医師に相談するようにしてください。

型取り後、1週間から2週間ほどでマウスピースは出来上がります。つけ始めは歯が押されるような感じや違和感を感じることが多いです。違和感が強くて落ち着かない方は、まず日中に1時間から2時間程度マウスピースをつけて、少しずつ慣らしていくようにします。

また、歯科医からは装着時の注意点の指導や洗浄方法などを受けます。しっかりと医師の話を頭に入れて、使用する際に不明点などがあったら、出来るだけ聞いておくようにしてください。

マウスピースは基本的に夜間の寝ている間に使用するものですが、日中のくいしばりを自分でコントロール出来ないときには日中も使用する必要があります。マウスピースを使用する前には、必ず歯を磨いておくようにしましょう。

マウスピースは朝起きたら外します。外した後は1時間ほど歯が浮いているような違和感を受けることがありますが、これは徐々に慣れていきます。マウスピースを外したら、中性洗剤等でしっかりと洗い、ケースに入れてなくさないように注意してください。

また、マウスピースを使用していて、もし不具合が出てきたら歯科医に相談するようにしてください。不具合の調整をしてもらうことが出来ます。自分の歯に合わないマウスピースは、噛み合わせや歯並びを悪くする原因になりますから、放置せずにきちんと対処することが大切です。

歯科医院でマウスピースを作成する場合、保険診療内であれば3割負担の方で、5000円程度で作成することが可能です。ただし、このほかに初診料または再診料、検査料、型取りの費用もかかりますので、少し多めにお金を持っていくようにしましょう。

1度マウスピースを作ると、その後半年間は保険適応によりマウスピースを作ることは出来ません。もし保険適応外で歯ぎしり用のマウスピースを作成する場合は、自費診療になるため歯医者によって値段が異なりますが、概ね1万円から3万円程度で作成することが可能です。

まとめ

歯ぎしりの原因や予防法についてご紹介させて頂きました。歯ぎしりは自分の歯に多大な負担をかけるだけではなく、一緒に寝ている周囲の方の安眠を妨害してしまうことがあります。もし、歯ぎしりの指摘を受けたら、きちんと対策を取ることを考えましょう。

歯ぎしりの予防には様々な方法がありますが、最も効果的とされているのはマウスピースを使用することです。現在は市販のものでも効果の高いものが販売されていますが、やはり歯科医院で作成するものに比べると、歯へのフィット感や耐久性が劣ることは否めません。

自分の歯に合わないマウスピースを使用していると、噛み合わせや歯並びが悪くなり、結局歯列矯正のために何十万円もかかってしまう可能性もあります。なかなか歯科へ行く時間が取れない場合には市販品を使うという選択肢もありですが、出来れば歯科医院で自分に合ったマウスピースを作成するようにしてくださいね。