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頸椎の病気6つと怪我を徹底解説!ヘルニアや骨折、捻挫にはどんな種類があるの?手術の費用や4つの矯正方法も紹介します。

頸椎は重い頭を支えているため、負担がかかりやすい場所です。ここでは、頸椎の病気6つと怪我について詳しく解説します。また、頸椎手術の費用や頸椎の痛みに効果がある4つの矯正方法についてなど詳しくみていきましょう。



さまざまな頸椎の病気や怪我

頚椎は頭部と体幹部をつなぎ、頭部を支える役割を果たしているため、非常に負担がかかる部位です。頸椎の病気は慢性的な肩こりから、重度な障害をもたらす病気まで様々です。

ここでは、6つの頸椎の病気と2つの怪我について解説します。そして、頸椎手術について、頸椎の痛みに効果がある矯正方法も紹介します。

当てはまる症状があった場合は、病院を受診してくださいね。

頸椎のしくみ

頭を支えるための骨

頚椎は24個ある脊椎の、上から7個までの椎骨を指します。成人の頭は5~7kgとたいへん重く、これに加え両側の上肢の重さも頸椎にかかり、頸椎は寝ている時以外は大きな負担を強いられている部位です。

加齢による様々な頸椎の病気は、こうした負担に耐え続けてきた結果、徐々に傷んで出てくるものです。軽い頸部痛や肩こりだけの場合は、市販の鎮痛薬や湿布などで様子をみてもよいでしょうが、痛みがずっと続いたり、だんだん悪化したり、手足のしびれや痛み、運動麻痺などのさまざまな神経症状が現れるような場合は、病院を受診する必要があります。

頸椎の病気について

頸椎椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアというと、腰部での椎間板ヘルニアをよく連想しますが、頚部でも椎間板ヘルニアが発症します。頸椎症と呼ばれる骨の変形から生じることが多く、重症例になると、脊髄を圧迫する「頚椎症性脊髄症」と呼ばれる疾患になることがあります。頚椎の椎体と椎体の間に存在する椎間板という組織が突出して神経組織を圧迫した状態です。

症状としては、首や肩、腕に痛みやしびれが出たり、箸が使いにくくい、ボタンがかけづらくなったりします。また、足のもつれや歩行障害が出ることもあります。後頭部周辺の痛み(頭痛)や、しびれ感も 頸椎が由来であることが多いのです。

治療法としては、痛みが強い時期には、首の安静保持を心掛け、頸椎カラー装具を用いることもあります。また、鎮痛消炎剤の服用や、神経ブロックなどで痛みを和らげます。症状に応じて牽引療法を行ったり、運動療法を行ったりすることもあります。これらの方法で症状の改善がみられず、上肢や下肢の筋力の低下が持続する場合、歩行障害・排尿障害などを伴う場合は手術的治療を選択することもあります。

後縦靱帯骨化症

後縦靱帯骨化症とは、椎体骨の後縁を上下に連結し、背骨の中を縦に走る後縦靭帯が骨になった結果、脊髄の入っている脊柱管が狭くなり、脊髄や脊髄から分枝する神経根が押されて、感覚障害や運動障害等の神経症状を引き起こす病気です。

症状としては、初期には、首筋や肩甲骨周辺、指先の痛みやしびれがあります。さらに症状が進行すると、痛みやしびれの範囲が拡がり、脚のしびれや感覚障害、足が思うように動かない等の運動障害、両手の細かい作業が困難となる手指の巧緻運動障害などが出現します。

重症になると立ったり歩いたりすることが困難となったり、排尿や排便の障害がおこったり、一人での日常生活が困難になることもあります。

治療法としては、手術をしない場合、骨化によって圧迫されている神経を保護することが治療の主目的となります。頚椎ではまず安静保持を保つため、外固定装具(頚椎カラー)の装着等を行います。その他、薬物療法として消炎鎮痛剤や筋弛緩剤等の内服で自覚症状が軽減されます。

症状が重度の場合は手術治療をおこないます。手術方法は骨化の状態や部位に応じて様々な方法があります。頚椎では神経の圧迫を取るため骨化部位を摘出して、その部位を自分の骨等で固定する前方法と、骨化部位はそのままにして神経の入った脊柱管を拡げる後方法があります。一般的に後方法が選択されます。

頸椎症性脊髄症

加齢変化による頚椎症(椎間板の膨隆や骨のとげの形成)の変化によって、頚椎の脊柱管の中にある脊髄が圧迫されて症状が出ます。

症状としては、ボタンのはめ外しや箸の使用、字を書くことなどが不器用になったり、歩行で脚がもつれるような感じや階段で手すりを持つようになったりという症状が出ます。手足のしびれも出てきます。

比較的若年の場合、かけ足やケンケンをしにくくなるなどの軽度の症状が自覚できますが、高齢者では気づくのが遅れる場合があります。

治療法としては、一般的に日常生活に支障があるような手指巧緻運動障害がみられたり、階段昇降に手すりが必要となれば、手術的治療が選択されます。

頸椎症性神経根症

加齢変化による頚椎症の変化によって、脊髄からわかれて上肢へゆく「神経根」が圧迫されたり刺激されたりして起こります。遠近両用眼鏡でパソコンの画面などを頚をそらせて見ていることも原因となることがあります。

症状としては、中年~高齢の人で肩から腕の痛みが生じます。腕や手指のシビレが出ることも多く、痛みは軽いものから耐えられないような痛みまで程度はそれぞれです。

一般に頚椎を後ろへそらせると痛みが強くなるので、上方を見ることや、うがいをすることが不自由になります。上肢の筋力低下や感覚の障害が生じることも少なくありません。

基本的には自然治癒する疾患です。症状が出ないように頚椎を後方へそらせないようにし、適切な方向への頚椎牽引や症状が強いときには治療法としては消炎鎮痛薬の投薬などが行われます。治るまでに数か月以上かかることも少なくなく、激痛の時期が終われば気長に治療します。

筋力低下が著しい場合や、強い痛みで仕事や日常生活が障害されている場合は、手術的治療を行う場合もあります。

関節リウマチ

関節リウマチは、体のあちこちの関節に炎症が起こり、関節が腫れて痛む病気です。進行すると関節の変形や機能障害(使えなくなること)が起こります。

頭を支えている頸の関節が侵されると、ずれやすくなったり(環軸関節亜脱臼)、後頭部が痛んだり、手の力が入りにくくなったりしびれたりします。全身症状として、疲れやすさ、脱力感、体重減少、食欲低下がみられます。涙や唾液が出にくくなるシェーグレン症候群がみられることもあります。

関節リウマチの原因は不明なので、関節リウマチの原因をとりのぞく根治療法は今のところ期待できません。治療法として、非ステロイド抗炎症薬(消炎鎮痛薬) 、副腎皮質ステロイド(ステロイド)、メトトレキサートなどの抗リウマチ薬と免疫抑制薬 、生物学的製剤などが使用されます。

破壊された関節の働きを再建するために手術が行われることもあります。

脊柱管狭搾症

中高年男性に多い脊柱管狭窄症は、神経をおさめている脊柱管の内面が、前からは椎間板・椎体後縁骨棘の突出、後ろからは黄色靭帯の肥厚、横からは椎間関節の棘で狭くなった状態を指します。また脊椎すべり症(上下の背骨がずれ)で、脊柱管が狭くなった場合にもありえます。

症状は神経や神経周辺の血管も圧迫されるため、脊柱管内で上下の自由移動ができず、数百m、数十m歩くと痛みやしびれで立ち止まり、休憩しなければ次の歩が進まない間歇跛行(かんけつはこう)が生じてきます。しゃがんだり、前屈すると血管や神経の首絞め状態が開放されるため、再び少し動けるようになります。

治療法としては、初期から中軽度の場合は、脊柱管内に仙骨ブロック等を定期的に行い、神経周辺を滑りやすくしてやると、歩行距離が延び坐骨神経痛も緩和してきます。

繰り返しのブロック注射でも痛みが治まらない場合は、内視鏡下脊柱管拡大術などの手術が必要となってきます。

頸椎の怪我について

頸椎圧迫骨折

交通事故や落下事故でも骨折を起こすことは少なく、むち打ちや胸腰椎の圧迫骨折が多いのですが、首に全体重がかかり過屈曲すると、頚椎でも圧迫骨折を起こす事があります。ラグビーやアメフトなどのコンタクトスポーツだけでなく、浅いプールでの飛び込みや体育の授業で行う倒立前転、プロレスごっこなど身近なところでも起こります。

症状としては、頚椎圧迫骨折だけで、後方の脊髄に損傷がなければ、首の痛みが主症状となり、二次的に痛みによる可動域制限がおこります。頚椎の前方部分には神経や食道、気管があり、のどや首の付け根の違和感を生じることもあります。

神経症状がなく程度の軽いもの、単純な骨折で関節突起や後方部分に損傷がなければ安定損傷であり、ほとんどが保存療法が適応となります。頚椎粉砕骨折や脱臼がある場合は不安定損傷で、不用意に頸椎を動かすと脊髄に二次損傷を与えるので、治療法としては頭蓋直達牽引のままで、専門病院にて手術が行われます。

頸椎損傷

頸椎損傷とは、一般的に「むち打ち症」として呼ばれています。主に交通事故などで大きな衝撃を受けることで発症してしまう症状です。頸部が大きな衝撃によって過度に引き延ばされてしまい、その周辺の筋肉に損傷を与えたり神経を圧迫してしまったりすることが原因です。

骨折などのように目立った外傷や症状はありませんが、痛みやめまい、だるさなどを引き起こすもので、逆に言えば視覚的にも分かりやすい症状ではありません。 交通事故に遭った当日には発症せず、数日、数ヶ月後になってようやく症状が現れることもあります。それが不調の原因をさらに分からなくします。

首や肩周辺の筋力の低下が見られることも重要な症状の一つです。筋力の低下は身体を動かしにくくしたり、筋肉の制御が上手くできなくなってしまうために肩こりなども引き起こしてしまいます。

病院での治療法は、投薬治療として、消炎鎮痛剤、筋弛緩剤(過度に緊張した筋肉をやわらげる)、ビタミン剤(血行やしびれなどを改善)、精神安定剤(精神や自律神経を安定させる)などが行われます。

また、ブロック注射が行われることもあります。鍼灸マッサージ治療には、痛みや筋肉の緊張をやわらげる作用があるため、長期化しているむち打ち損傷の諸症状に対して直接働きかけ効果があるそうです。

頸椎の手術方法

頸椎椎弓形成術

頚部もしくは胸部の後方に約3cmの皮膚切開を行い、手術用の顕微鏡をみながら、頚椎椎弓(頚椎の後ろの屋根)片開き式に拡大し、人工の骨を用いて脊髄を除圧する方法です。手術時間は1~2時間程度で、麻酔時間を合わせて、手術場には3~4時間ほど入っています。

この手術での出血は100cc以下で、高度な貧血がない限り輸血を行うことはないそうです。

手術の翌日には頚椎ソフトカラーを巻いて歩行が許可され、4日目からシャワー浴などが可能です。約1~2週目には退院が許可されます。術後1ヶ月間は頚部の運動は控え、事務的作業は1ヶ月後、肉体的作業は2ヶ月目から可能だそうです。

手術費用は、入院日数や治療の内容により変わってきますが、16日入院で、3割負担で35万円ほどだそうです。

前方除圧固定術

全身麻酔下で頚部の前を約5cmの皮膚切開を行い、顕微鏡をみながら、頚椎椎間板ヘルニアや後縦靱帯骨化巣などの脊髄を圧迫している病変を摘出し脊髄や神経根の除圧を行います。そして椎間板もしくは椎体の摘出部に人工骨もしくは骨盤から一部骨を採取して移植、固定を行う方法です。

手術時間は1~2時間程度で、麻酔時間を合わせて、手術場には3~4時間ほど入っています。この手術での出血は20cc以下で、輸血を行うことはないそうです。

午前中の手術であれば夕方に、午後の手術であれば翌日にレントゲン写真を撮影してから歩行が許可されます。骨盤から骨を採取した場合や、多椎間の固定を行った場合は、手術翌日からの歩行となります。シャワー浴は4日目から許可され、約1~2週目には退院が可能です。術後1ヶ月間は安静にし、事務的作業は1ヶ月後、軽作業は2ヶ月目、重労働は3ヶ月目から可能です。費用は、40~60万円ほどだそうです。

後方除圧固定術

首の後ろの皮膚を切開して行う除圧固定術です。神経の通る脊柱管を構成している椎弓の一部を切り取って神経の圧迫を取り除き、患者さん自身の骨を移植したり、スクリューなどで固定して頸椎の安定性を高める手術です。費用は、前方除圧固定術と同程度だそうです。

頸椎の痛みに効果がある矯正方法

頸椎枕

頸椎枕の特徴はこの枕で寝ると、寝ている間に生理湾曲(背骨の正しいS字)ができ姿勢がよくなります。自分の頭の重みで、無理なく頚椎の牽引ができ、正しいカーブが出来ます。この枕で使用して首が痛くなるという人は、首の生理湾曲が出来ていないという証拠で、少しずつ使い続けると、自然と生理湾曲を作ることが出来ます。

使用方法は、仰向けに寝ることです。首のへこみにあわせて使い、頭は浮いている状態です。横向きで寝る場合は側頭部(耳の上)を乗せると、首から尾骨までまっすぐに寝る事が出来ます。

枕を使って、首を右に左にゴロゴロし、次は下を向いて、上を向くというストレッチを5分程度行うとさらに良いそうです。

頸椎矯正クッション

猫背が続くと必然的に首が前に押し出されて、目線を上げるために頭だけ前を向くので、ストレートネックになる人が多くみられます。

ストレートネック専用矯正クッション「ネックリリーフ」の特徴 は、緊張性の頭痛や首の痛み、肩こりなどを解消するために開発されたリラクゼーション・ピローです。1日20~30分の使用で背部から頸部の筋肉、頚椎の椎間板や周囲の軟部組織に加わる緊張や痛みを和らげることができます。使用するときは、膝を曲げて行います。

タオル整体

タオルを使った整体で、誰でも簡単にでき、この整体の特徴は首痛・慢性の痛みがアッという間に消えるそうです。タオルさえあれば、いつでも好きなときにできるということもタオル整体のよさです。コリや痛みを感じたときだけでなく、痛みが治まったあとも、楽しみながらコリや痛み、大病を予防できます。

自分の生活リズムにあわせて、くり返し続けていくことで、何をやっても治らなかった首のコリや痛みを自力で改善することが可能だそうです。

普通のタオルを2~3枚結んでつなげ、タオルを首にかけ、タオルを体に巻いて引っ張ることで首筋や背筋などを正し、タオルの結び目や交差で頸椎(7番付近)への手技、指技とするものです。

まとめ

頸椎は重い頭を支えていて、負担が大きい場所であるために、老化などにより病気が起こりやすいのです。頸椎の怪我もむち打ちをはじめとして意外と多いようですね。

症状によっては手術が行われますが、おおむね、1~2週間の入院で、1,2ヶ月後には仕事復帰できるようです。費用は3割負担では多く感じますが、高額医療助成などの制度を利用するとよいですね。

頸椎が痛い場合の矯正法がありますので、軽度な場合は、ぜひ実践してみてくださいね。