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末端冷え性を侮るべからず!大きな病気の兆候?! 6つの症状と意外な原因、7つの改善法まで徹底的に解説!

夜、布団に入っても足先だけ冷たくてなかなか眠れないという経験はありませんか?多くの方が苦しんでいる冷え性ですが、実は手先や足先が冷えるのは寒い冬だけではありません。冷えの原因が外の気温以外の思わぬ原因によって、血流が悪くなっている可能性もあるのです。また、末端冷え性は糖尿病や動脈硬化など、大きな病気のサインである可能性も?!末端冷え性に悩んでいる方、ご自分に当てはまるかどうか確認してみてください。



末端冷え性とは?

末端冷え性は、体の中心部の体温はそれほど低くないのに、体の手先や手足といった体の末端の血行が悪く、指先や足底・足指が異常に冷たい状態をいいます。

冷えは特に10代~30代の女性に多いといわれ、最近では男性でも4人に1人は冷えに悩んでいるとのデータもあります。

女性に多い理由に「無理なダイエットをしている」「低血圧」などの理由があります。また、末端冷え性は痩せている人に多く、その原因は、熱を生み出す筋肉の量が少ないので、熱が逃げないように血管を細くし自己防衛をした結果、手足の先が冷えてしまうのです。

末端冷え性の症状6つ

手先や足先だけが冷える

体温が正常でも、手先や足先だけが冷えている症状が末端冷え性です。通常、心臓から送り出された温かい血液は、動脈を通り体の隅々にある毛細血管に運ばれてきます。

本来人の細胞はまん中に「核」があるためふくらみを持っています。一方、赤血球の形を見てみると、核が無くまん中がへこんでおり、細い血管にも入りやすい構造になっています。しかし、寒くなると血管が収縮するため、脱核した赤血球でさえも、毛細血管を通りにくくなるのです。

血液は、栄養や酸素、水、白血球を含んで全身を回っています。血行が悪いということは、酸素や栄養、免疫の役目を果たす白血球が行き届いてないということになります。

貧血、動悸、めまいが起こりやすい

体が冷えると防御反応が働き、これ以上体温を下げまいとして、交感神経が優位になり筋肉を緊張させ、血管を収縮させます。その結果、収縮した筋肉が血管を圧迫し、血液の流れが悪くなります。

血液の赤血球には栄養を運ぶ以外に、酸素を運ぶという重要な役割があります。しかし、体内の血液の循環が悪くなると、脳内への血液の循環も滞るようになります。

特に脳内に酸素が足りないと一時的に貧血となり、めまいや立ちくらみなどを起こします。また、冷えに伴う動悸はストレスや自律神経に何らかの障害があることがあります。

冷えが原因で腰痛、肩こり、頭痛になる

末端冷え性で冷たくなるのは手先や足先だけではありません。心臓から遠く外気に触れる顔や頭も、冷たくなる傾向があります。

人間の頭はすいか1個分ほどの重さですが、この頭を支えているのが、後頭部から肩にかけての筋肉の「僧帽筋」です。この僧帽筋が緊張し血のめぐりが悪くなると、血液中に老廃物や乳酸が溜まり、筋肉痛のような症状が起こります。

慢性的に血流が滞ると、さらにこりや痛みが発生し、ひどい肩こりになることがあります。また、冷えによって体を丸め姿勢が悪くなると、腰に負担がきます。その結果、腰痛を引き起こすことがあります。

また、冷えが原因の頭痛は緊張性頭痛と呼ばれる病気に発展することもあるため、注意が必要です。

免疫力の低下、風邪にかかりやすくなる

私たちは目に見えないウイルスや細菌などの様々な有害物質に囲まれて暮らしています。

血液中には免疫に大きくかかわる白血球が存在しています。白血球は私たちの体内を常にパトロールし、体内にウイルスなどが侵入して細胞を傷つけると、素早くウイルスを退治し、他の白血球の応援隊を呼ぶ免疫機能を備えています。

こうした素早い白血球の対応によって、私たちは健康な体を維持することができています。しかし、血流が悪くなると、緊急時に白血球が呼ばれても駆けつけることができません。

ウイルスなどの異物の駆逐に必要な量の白血球が、応援にこられなければ、私たちはウイルスに負け、様々な病気を発症してしまうのです。

生理不順や生理痛・更年期障害が重くなる

生理痛が重い人の特徴として、手先足先が冷たいことに加えて、下腹部が冷えていることがあります。触診してみると、おへその上と下とでは体温が違うことがわかります。

おへそより下は子宮や卵巣がありますが、下腹部が冷えていると骨盤内の血流が停滞し、うっ血を起こします。生理のとき経血も流れにくくなりり、経血を押し出そうとして子宮が収縮します。すると痛みが生じひどい生理痛となるのです。

冷えで卵巣に血液が行き渡らないと、卵巣から出るホルモンの分泌が乱れ、生理不順となる場合もあります。また、子宮以下の下半身が冷えると、そこに存在していた熱は上昇して行き、のぼせや発汗など更年期障害もひどくなる傾向があります。

不妊の原因

子宮や卵巣内の血行が悪くなると、卵子が成熟しなかったり、卵巣と卵管が硬くなり排卵しづらくなったりします。例え排卵した場合でも、受精卵が着床するためには、子宮内をたっぷりと血液を含んだ弾力のある状態にしておかなければなりません。

冷えによって子宮が硬くなり、血行不良によって子宮内に血液が充分送られていない場合、結果的に不妊の原因となってしまうことも考えられます。妊娠を考えている人は、まずお腹を冷やさないこと。そして手足を温めることは基本中の基本です。

末端冷え性の3つの原因

血液循環が悪い

血液の循環が悪い理由の一つに、女性の場合は低血圧があります。痩せ型の若い女性によく見られ、朝が弱い、なんとなく元気が出ず顔色が優れない、こういった症状の場合低血圧が多く、血行不良の原因ともなります。

また、悪玉コレステロールの摂りすぎも血行不良の原因となります。普段の食生活で、悪玉コレステロールを摂りすぎると、血管内に悪玉コレステロールがこびりつき、脂肪の塊ができて血流が悪くなるのです。

さらに、糖尿病なども血行障害の原因となります。私たちは糖を摂取すると、膵臓からインスリンが分泌され、糖を分解します。しかし、インスリンの出が悪いと、充分に糖を分解することができません。

分解されていない状態で糖が血液中に流れると、特に手先や足先にある毛細血管で詰まり、血液の流れを止めてしまいます。すると、手先足先に血流が行き届かなくなってしまうのです。そのまま放置しておくと壊疽を起こし、手足の切断などという最悪の選択となる場合もあります。

筋肉量が少ない

女性や痩せている人に末端冷え性が多い原因に、筋肉の量が少ないことが挙げられます。血液は心臓というポンプを持ち、全身に血を送り込み、また心臓まで戻します。

そして、手先や足先の血管から心臓へ血液を戻すには、送り返す力がやや弱くなるので、筋肉を動かして血流を促す必要があります。

しかし、ポンプの役目を果たす筋肉の量が少ない女性は、手先足先の血流が極端に悪くなります。また、筋肉には、それ自体で熱を作り出すので、筋肉が足りないと体温も低くなり、結果として末端冷え性になってしまうのです。

自律神経の異常

私たちの体は、交感神経と副交感神経の二つの自律神経が交互に支配することで、バランスが保たれています。人間はストレス状態が長く続くと、この自律神経のバランスが乱れ、ホルモンバランスが崩れてきます。

私たちの視床下部が「ストレス」を認識すると、下垂体に命令してダメージを受けた細胞を修復するホルモンを出すよう指令を出します。そして、二次的に副腎から「アドレナリン」や「コルチゾール」というホルモンを出させてさらにダメージを回復させようとします。

アドレナリンはストレスを緩和してくれますが、その一方で血行を悪くする上に中性脂肪を増やしてしまうため、血液がドロドロとする原因となることがわかっています。

コルチゾールは白血球の中にあるリンパ球を溶かしてしまうことで免疫力の低下を引き起こしてしまうことがあります。

末端冷え性にならないために気を付けること

偏った食生活はやめる

昼食や夕食の代わりにスナック菓子やジャンクフード、インスタント食品で済ませてしまう方はいませんか?私たちは普段、カロリーについては敏感ですが、食事の栄養バランスについては、ついつい無頓着となりがちです。

例えば、朝食に野菜ジュース、昼食に野菜サラダ、夕食にお豆腐だけなどというメニューは明らかに、体を冷やすメニューです。また、朝昼晩、麺やパスタなどの糖質の多い偏った食事も、糖尿病などを発症し、血流が停滞し冷えの原因となってしまいます。

ここでいうバランスの良い食事とは、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれている食事のことです。血液の中に充分な栄養が含まれていると、体を構成する細胞に充分な酸素と栄養が供給され、新陳代謝が促進し、自律神経も整えられて行きます。

また、体温を上げる熱を発生させるためには、筋肉を作る良質なたんぱく質を摂取することも大切です。卵や豚肉なども積極的に取り入れていきましょう。

たばこを控える

たばこに含まれるニコチンが体内に吸収されると、ホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れてきます。また、ニコチンは血管を収縮させ血流を悪くします。

さらに喫煙は動脈硬化の原因となります。血管が収縮された上に血管壁が硬くなり、さらに血流が悪くなり冷えの原因となりますので、たばこはなるべく控えましょう。

アルコールを控える

適度な飲酒は、血管を広げ血流を良くする効果があります。しかし、アルコールを飲み過ぎると、抗利尿ホルモンの活動が抑制され、お手洗いの回数が増えます。その結果、体内の水分が失われ、血液がドロドロとなり、血流が悪くなります。

特にビールは体を冷やす飲み物の代表というべきものです。ビールには他のお酒に比べるとカリウムが多いため、抗利尿ホルモンの働きが抑制されやすいと言えます。

もしお酒を飲むならば、ビールは1杯までとし、そのあとは熱燗やお湯割りの焼酎などに切り替えましょう。

末端冷え性の改善方法

体を温める食べ物、飲み物を摂る

体を温める食べ物の選び方の基本は、「硬い根菜」であること。「北方産」であることです。例えば、ニンジンやレンコン、ごぼうや生姜などはそれに当たります。

一方、「軟らかい食べ物」は体を冷やすと言われます。例えば、パンやマヨネーズ、クリームなどは、油を含んでいるため、体を冷やしやすいと言えます。またコーヒーやカレー、バナナ、パイナップル、レモンなどの南方産の食べ物は体を冷やすとされています。

飲み物については、ビールよりは熱燗の日本酒、お湯割りのウイスキー、白ワインよりは赤ワインの方が冷えには良いとされますので、飲むアルコールの種類にも気を配りましょう。

体を温める特効薬!生姜を摂ろう

生姜は、心臓を刺激し血管を開き血流を良くすることで、体を温める効果があります。また、発汗・排尿を促し体液の流れも良くします。コレステロールを下げ、白血球の機能を高め、抗菌作用もあるなど、その薬効は世界中に知られています。

日本では生姜は、料理では薬味や魚料理の匂い消しに主に使われますが、普段から摂り入れるには、生姜湯や生姜紅茶にして飲むのがおすすめです。

できるだけ新鮮な生の生姜が効果的ですが、面倒臭い場合は、チューブ入りの生姜でも代用できますので、是非試してみてください。

ぬるめのお風呂に長く入る

日常生活で簡単に体を温められる方法といえば、入浴です。きちんと入浴すると、温熱によって血管が拡張し血行が促進されます。その結果、内臓や筋肉への酸素供給や栄養補給が増し、腎臓や肺からの老廃物も排泄され、血液が浄化されます。

お湯の温度に関してですが、42度以上の熱めのお湯は、活動の神経である交感神経を刺激し、血管が収縮し筋肉が緊張してしまいます。

人は、38度から41度くらいまでをぬるいと感じ、リラックスの神経である副交感神経を刺激することで、血管を拡張します。また、ぬるめの湯に20分から30分長く浸かることで、血管やリンパ管を圧迫し、血行やリンパ液の流れをよくし、むくみや冷えをとってくれます。

運動をする

冷えの原因の一つは筋肉不足でした。筋肉を鍛えるには、無酸素運動によって筋肉を作り出すしかありません。無酸素運動によって効果的に筋肉を生み出す方法として、加圧トレーニングがあります。

加圧トレーニングは、筋肉に流れる血流を制限して無酸素状態にし、乳酸を発生させます。すると乳酸が溜まっている情報が脳に伝わると、筋肉の成長に欠かせない成長ホルモンの分泌が、何100倍にもなるという効果があります。

但し、素人が加圧トレーニングをやるととても危険なので、必ず専門のトレーナーとともに行って下さい。ジムなどに通えない方は、自宅で1回のスクワットを1分くらいかけてゆっくり行うと、同様の効果が期待できます。

漢方薬を飲む

東洋医学では「風邪は万病のもと」といわれますが、風邪は英語で「Cold」(冷え)といいます。風邪は体が冷え、免疫が働かなくなることで起こる病ですから、「冷えは万病のもと」とも言えます。

冷えの症状を改善する市販の漢方薬はツムラやクラシエなどのメーカーから発売されている「葛根湯」が有名です。葛根湯は「葛根」「生姜」「芍薬」「甘草」などの体を温める成分から構成されています。葛根湯の目的は、血流を良くすることです。風邪の症状以外にも、肩こりにも効くと説明があります。

また漢方薬局では、それぞれの体質に合ったものを調合してくれます。血行を良くする桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や、緊張からくる肩こりなども比較的短期間に解消できる加味逍遙散(かみしょうようさん)などもありますので、一度、漢方薬局で相談してみるのも良いですね。

冷え性に効くツボ

三陰交…くるぶしの一番上から指4本分上、すね骨のすぐ後ろにあります。押すと軽い痛みを感じるところです。血流を良くし、冷えを改善すには重要なツボです。

気海…おへその指2本分下にあります。元気の源といわれるツボです。このツボを刺激すると全身に血が通い、自律神経を整えます。

合谷…手の親指と人差し指の骨が合わさった場所から少し人差し指寄りにあります。全身の痛みを和らげる事から万能のツボと呼ばれています。手足の冷えや肩こりの改善、目の疲れにも良いとされるツボです。

冷え性対策グッズを使ってみる

冷え性の解消には、まず「温める」ことです。冬はもちろん、夏でも湯船につかることが理想的ですが、もしどうしても湯船につかれない場合は、ご家庭でできるフットバス(足浴器)に足を浸かり、足元だけでも温めたいものです。

家庭用のフットバケツなら、ホームセンターなどで安くて1000円以内で購入できます。また、温度調節機能の付いたものでも3000円前後では買えますので、シャワーで済ませてしまう暑い地方の方や夏場などには是非おすすめのアイテムです。

それも難しいという方は、「冷えとり靴下」を履いてみましょう。通販・市販ともに口コミで人気の商品がいくつも出ています。こだわり抜かれた高価な商品もありますが、手の届きやすい安価なものもあります。まずはお試し価格のものを購入し、試してみるのもいいかもしれません。

深刻であれば病院へ

冷えを甘く見ていると、意外な病気が隠されていることがあります。冷え性の大きな原因とされる自律神経の乱れは、うつ病や自律神経失調症によるものである場合も考えられます。

また冷え性は、貧血、糖尿病のサインであったり、不妊症の原因にもなったりしますので、長年冷えを患っている方は、専門医のアドバイスとともに、根本から改善していく必要があります。

まとめ

いかがでしたか?冷えの原因が血流の流れが悪いというのは、なんとなくわかっていましたが、筋肉不足やストレスによっても、冷えが起こるのを知らなかった方も多いのではないでしょうか。

私たちは普段、冷えを甘く見てますが、冷えは今現在は特に大きな病気を引き起こさなくても、将来的に更年期障害が重くなったり、動脈硬化や糖尿病の原因ともなりますので、若いうちから予防して、健康な体作りを心がけていきましょう。