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親知らずの腫れを繰り返してる?!歯の生え方に問題があるの?原因や症状と予防方法、抜歯に至るリスクまでを徹底的に紹介します!

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親知らず・歯茎の腫れ

友人や家族との会話の中に、「親知らずが痛くて」と、話題になったことはありませんか?親知らずが痛くなるのには、原因があります。場合によっては炎症がひどくなり、顔まで腫れてしまうこともあります。親知らずの腫れについて、詳しくみていきましょう。

親知らずって?いつから生える?

一般的に広く知れ渡っている名称は「親知らず」です。歯科用語では「智歯」といい、歯科医院で飛び交っている呼び名は、「8番」と言われています。

8番と言わている理由は、歯科では歯に番号が振られていて、左上、左下、右上、右下と、それぞれ前歯から1番として数え、8番目にあるのが、「親知らず」となります。

親知らずは通常「18歳臼歯」と言われ、多くは20歳前後に生え始めてくる歯です。親知らずが生えるのには、普通の歯の並びに沿ってきれいに生えてくる人と、歯茎の中に完全に埋まってしまい生えない人、少し歯の一部を出して生えている人がいます。

親知らずが痛い

親知らずが生えてくるときに痛みを伴うことで、親知らずの存在に気付いた人も多いと思います。生え始めの時期では、歯茎の中から外側に向かって出てこようとしている動きで、痛みを感じることがあり、多くの人は鈍いうずいた感じがあるとの訴えが多いようです。

親知らずが生えてくると、歯茎を突き破る痛みが徐々に軽減し、きちんと生えると痛みも消失します。ただし、親知らずがきちんと生えてこない場合は、炎症を繰り返す場合があります。炎症を起こして痛みを伴う場合は、生え始めの時に歯磨きが不十分で起こる炎症がよくみられます。親知らずの周りに炎症が起こることを、「智歯周囲炎」といいます。

親知らずがまっすぐ上に向かって生えずに、斜めにはえてきたりすると、歯磨きがうまくできずに虫歯になることもあります。虫歯になることで、歯茎の炎症と、虫歯による痛みを伴う場合もあります。

親知らずが生えてくる時期が30歳以降では、歯周病菌を伴った炎症で歯茎が腫れることがあります。歯と歯茎の境目の溝に汚れが付着した環境では、細菌の影響により歯茎が腫れたり、炎症の具合によっては白い膿が出る状態にまで悪化することもあります。

片側の上下で親知らずが生えるとして、先に生えてきた親知らずが、後から生えようとしている噛み合わせの、親知らず周囲の歯茎を噛むことがあります。噛み合わせの調整をしないと、歯茎をかみ続けてしまうため、場合によっては先に生えてきた親知らずの抜歯をしなければなりません。

痛みの期間・対策・薬

親知らずが痛みだすと、生え始めであれば2、3日から1週間ほど痛みが続くことが多く、ほとんどが歯茎を押し破ってくる痛みや炎症なので、消毒の処置から序所に痛みが軽減していきます。

親知らず周囲の炎症の具合にもよりますが、腫れ始めの2、3前から痛みがだんだん強くなり、腫れのピークに達すると、痛みが軽減していくようです。炎症が強いと麻酔や痛み止めも効きにくいため、消毒と化膿止めの服用で腫れが落ち着くのを待ち、痛みには痛み止めでの対処療法をとることが多いようです。

この腫れには膿を伴うことが多く、膿を外側にだしてあげることで、更に痛みが軽減します。自然に歯茎の内側から外側に出る場合もありますが、歯科では「切開」と呼ばれる、膿を外側に出す方法がとられることが多いようです。

親知らずが腫れて痛いときや、腫れがなかなか引かない場合には、冷やすことで、痛みが緩和できることもあります。切開した後の痛みや腫れにも利用してみてください。痛みが強いときには放置せずに歯医者でみてもらいましょう。

応急的に市販で痛み止めを購入する場合には、薬剤師在中のみの販売となる「ロキソニン」と呼ばれる痛み止めがよいでしょう。歯医者で取り扱う痛み止めの成分とほぼ似ているためです。

歯周ポケット

歯と歯茎の境目の溝を「歯周ポケット」と呼びます。歯の周囲には歯周ポケットがあって、歯茎があるという状態です。この歯周ポケットがゆるくなると汚れが入りやすくなるため、細菌が増殖しやすくなります。

親知らずの歯茎が痛む状態は、一番奥の歯であるため磨きずらく汚れが溜まりやすい場所だからです。歯茎の炎症の予防には、食べかすや汚れができるだけ付着していないことが望ましいです。

歯周病菌が気になる年齢では、歯周病菌による炎症もあるため、できるだけ普段の歯ブラシは歯周ポケットを意識した歯ブラシが大切になります。

原因

親知らずに起こる炎症は、顎の大きさに親知らずの生えてこれるスペースが足りていないないことが原因となっている場合もあり、生えきれない親知らずが磨きにくくなって汚れが溜まり、炎症を引き起こすことが大きい原因です。

磨きにくいと虫歯になりやすくなります。虫歯があるのに気付いたときには、早めに歯科で見てもらう方がよいでしょう。

親知らずのほとんどの腫れの原因には、歯茎を押し破ってくる生え始めに腫れと、歯周ポケットと呼ばれる歯茎の溝に汚れが溜まり起こる炎症、噛み合わせの歯で傷をつくる炎症、虫歯菌による炎症などの影響が多くみられるようです。

歯科受診

親知らずが痛みだして、最初に受診するのは一般歯科です。一般歯科で診察をし、親知らずの痛みの原因について説明を受ける形となります。

診察ではレントゲンをとり、炎症の具合や虫歯、歯周病の進行状態を確認します。親知らずは顎の関節に一番近い歯のため、顎の関節下から存在する下顎管の神経に近いです。歯科医師は親知らずの抜歯も含めて検討するので、下顎管の神経と親知らずの距離感を確かめるためにも画像の撮影は必要です。

治療方法

親知らずの痛みが歯茎の炎症による智歯周囲炎の治療方法は、歯茎の溝に入り込んだ汚れをとり、消毒と薬で様子をみることがあります。智歯周囲炎を繰り返す患者では、今後の影響を考え抜歯を選択のひとつとして提示する場合もあります。

親知らずの痛みが虫歯の場合、虫歯の治療で済む状態であれば、治療が行われますが、虫歯の程度によっては神経を取らなければいけない状態もあります。虫歯の治療が奥側の歯になるにつれて神経をとる処置は難かしくなります。

通常であれば虫歯の進行具合に沿った治療を選択しますが、人によっては顎があまり開かない状態など、歯科医師が常に万全の治療が施せないお口の環境も影響してきますので、親知らずの虫歯は小さいうちに治療するほうが良さそうです。

親知らずの小さい虫歯の治療でも、生え方の影響により治療より抜歯を選択した場合がよいこともあります。手前の歯にぶつかった生え方などをしていれば、歯ブラシが難しく、親知らずと隣の歯の虫歯を繰り返すことも考えれれます。

腫れないようにするケア対策

親知らずが通常の歯と同じように生えてきたら、歯ブラシを意識して磨く必要があります。歯科での定期受診をして、プロの手できれいにしてもうこともよい方法です。

歯ブラシの中には、部分的に磨きやすい歯ブラシとして、「ワンタフトブラシ」というものがあります。親知らずのような磨きにくい場所を磨くのに適した歯ブラシで、歯科医院ではほとんど取り扱っている歯ブラシです。

智歯周囲炎は歯茎の溝の汚れの付着が影響しているので、歯茎の溝に歯ブラシの毛先をいれるような感じで汚れをかき出しながら、歯茎もマッサージするようにします。歯茎が痛くない力で磨くことが大切です。

歯茎に傷がある場合には、傷が治るまで歯茎に歯ブラシを当てないことです。歯ブラシで傷を刺激している間は歯茎が痛いので、傷が治ってから歯茎に当てるようにし、傷がある間は歯にだけブラシを当てるようにしましょう。

歯茎からの出血に驚く人もいますが、出血が歯茎の溝に汚れが付着している影響であれば、出血がでる間は炎症があり、出血がなくなれば炎症も治まったと考えてよいでしょう。

歯ブラシの当て方は歯科知識のある人とない人では、勘違いしている部分が多くあるようですので、歯科医院を受診した際には、プロに指導を受けて自宅でケアできるようにしてみましょう。

親知らずの炎症・智歯周囲炎(pericoronitis)

親知らずの周囲の炎症を智歯周囲炎(pericoronitis)と言い、歯科医院では歯冠周囲炎「perico」という病名で取り扱われます。ほとんどが軽度の炎症の場合が多いのですが、炎症がひどい場合もあります。炎症がひどいとどのような状態になりるのか?何に気を付けなければならいのか、みていきましょう。

抗生物質・リンパ腺の腫れ

親知らずの周囲の炎症が強いと、口を動かすだけでも痛みを感じ、顎を開けられなくなることもあります。顎が開かない状態では、歯医者での治療も困難になります。親知らずの炎症の周囲を消毒洗浄したら、抗生物質の入った口腔内用の軟膏を塗布し、炎症の軽減をはかります。

炎症がリンパ腺まで影響を及ぼすことあり、炎症が広がることで熱を伴うこともあります。炎症が喉の奥側まで広がると唾を飲むこむのにも痛みを伴うため、食事量が減ってしまう場合も考えられます。炎症を抑える抗生物質の薬を服用し、炎症がひくまで様子をみていく必要があります。

親知らず周囲の歯茎が一部歯にのっている状態などは、汚れがその中に入り込みやすく炎症を繰り返すこともあるため、歯茎を切除する処置も取られます。膿が溜まる場合には切開する場合もあります。

親知らず腫れが引かない時

多くの歯医者で装置の機能に違いがあるものの、炎症部分にあてることで、早めに炎症を取り除く処置として使用される「レーザー治療」があります。

歯茎の周囲や溝を洗浄後、レーザーを炎症を起こしている箇所へ照射します。無接触なため、痛みのある部部に触れずに治療できます。炎症がある部分には適した治療として多くの歯医者で取り扱われています。

レーザー治療の効能は細菌数を減らすことができ、炎症がある部分を焼き取ることで、傷ついた部分の細胞が再生するように助ける働きがあり、「創傷治癒促進作用」といった特徴がレーザーの照射にはあります。

抜歯・腫れ

親知らずの生え方が正常で、噛み合わせとして歯の機能を十分に果たしている場合、ほとんどが抜歯はしません。抜歯に移行する状態であるのには、噛み合わせの機能を果たしておらず、炎症を繰り返し、他の歯や隣の歯に与える影響なども検討したうえで、抜歯への判断をします。

親知らずを抜歯する場合には、炎症が引いてからの処置が取られます。患者サイドからみたら、痛みのあまり「今すぐ抜いて欲しい」といって受診するケースもありますが、炎症がある間は麻酔が効かないうえに、抜歯した後の治りも遅くなるため、痛みがある場合に歯医者では抜歯することができません。

炎症も引いていて、親知らずの抜歯が困難以外の状態であれば、抜歯後はほとんどが軽度の痛みで済み、傷口の縫合も不要です。しかし困難な抜歯になると腫れや痛みが出る場合もあり、傷口を縫合することもあります。まれにしこりのような腫れがでたりすることもあるようです。

抜歯後はしばらくは傷口であるため、炎症を早く引かせるためにも、抗生物質のお薬は指示通りに飲みきりましょう。

口腔外科への紹介

親知らずの炎症をきっかけに、一般歯科で抜歯すると判断された場合、口腔外科への紹介を受けることがあります。これには抜歯の際に何らかの処置が必要になったとき、設備が限られた一般歯科医院では処置対応が難しいと判断されるため、設備のある口腔外科を紹介をする必要があるときです。

紹介の多くは下顎管の神経に触れいてるか、触れている可能性のある場合であり、神経に損傷がでたときにでも対処できるようになっているからです。口腔外科の紹介を受けたら、現在の親知らずの状況についての説明を記載した「紹介状」を受け取り受診する手順を踏むと、スムーズに口腔外科を受診できます。

親知らずの抜歯(口腔外科)

口腔外科を専門として取り扱う歯医者は、民間開業歯科にも存在します。CT撮影が可能な設備も近年では増えてきています。紹介先としての多くは病院に付属している歯科口腔外科が一般的です。受診する際には休診日の可能性もあるので、一度確認して受診される方がよいでしょう。

埋状歯

口腔外科で取り扱う親知らずは、ほとんどが一般の開業歯科では難しいとされる「埋状歯」です。埋状歯とは、親知らずが一部分だけ生えてきているが、残りは生えきれずに埋まった状態か、ほとんど顎の骨に埋まっている状態の歯のことです。

埋状歯抜歯術

親知らずが一部、もしくはほぼ完全にうまっている状態で抜歯する方法を「埋状歯抜歯術」といい、埋状歯抜歯術に用いられる時間はおよそ30分ほどから1時間程度かかるようです。

抜歯方法は、親知らずを覆っている歯茎を切り、抜歯に必要な骨の一部分と引っかかる歯の部分の一部を削り、歯を切り分けて抜いていきます。抜歯後は歯茎を元のように縫合します。

水平埋伏智歯(すいへいまいふくちし)

水平埋伏智歯とは歯がほぼ水平のように横向きになっていて、骨にほぼ埋まっている親知らずのことを言います。水平なので噛み合わせにはならず、この状態で歯の一部が外側に出ていると、虫歯になりやすく手前の歯に影響がでることも高いので、歯科では抜歯対象になります。

2回法抜歯

水平埋伏智歯の状態で、下顎管の神経に明らかに接触していると確認されると、すぐに抜歯というわけにはいかず、「2回法抜歯」が用いられます。

「2回法抜歯」とは、水平に横になっている親知らずの頭の部分、歯冠と呼ばれる部分を除去し、歯の根っこの部分は残した状態で1回目の抜歯終了です。

3ヶ月ほどしてから、根っこの部分が除去した歯冠部分のスペースまで、移動してきていることを画像などで確認できたら、2回目で完全に抜歯する方法を「2回法抜歯」と言います。

これには下顎管の神経に損傷を与えないように、安全に抜歯するために必要な処置です。早急に根っこの部分が移動するようにする場合は、歯科矯正に持ちいるパワーチェーンというゴムをひっかけ、引っ張り上げる処置をとることもあります。

親知らずの抜歯リスク

親知らずの抜歯をした場合の麻痺について、耳にしたこともあるかもしれませんが、実際に抜歯に伴うリスクをみていきましょう。

下顎管麻痺とは

下顎の部分に太い神経管を下顎管といいますが、親知らずの抜歯時に下顎管に何らかの損傷がでて、しびれのような感覚が出現することがあり、これを下顎管麻痺といいます。

正確な「麻痺」とは運動神経に使用する言葉なので、歯科の抜歯の際に出現する麻痺は、知覚異常であるため、鈍麻と言う呼び方が正しいようです。知覚異常の症状についてみていきましょう。

下歯槽神経麻痺

下歯槽神経麻痺とは、下顎の片側前方や下顎の皮膚、口の中で感じる感覚に異常が起こる麻痺のことをいいます。下歯槽神経は下顎の感覚の神経で、下顎周囲の唇や皮膚、歯や粘膜の感覚を感じるとる神経です。

親知らずの抜歯の際に下歯槽神経に損傷が起きたか、力などの圧力がかかってしまった場合に、出現する可能性がリスクとして存在しています。

舌神経麻痺

舌神経麻痺とは舌の前側の感覚の神経が鈍くなったり、感覚がなくなることをいいます。舌神経は親知らずの後ろ側にあり、抜歯の際に傷つけたり、縫合する際に誤って巻き込んでしまうなどのリスクが生じます。舌の神経はレントゲンに映らないので、どこにあるかの予測は困難だと言えます。

麻痺の予後

損傷した神経の状態や種類によっても麻痺の予後に違いがあります。外側からうけた衝撃や圧迫程度であれば、3週間から数か月で完全回復か、麻痺以前までの回復に至らなくても、感覚が良好だと言われる程度の回復が望めるようです。

神経が完全に切断された状態では、ある程度の回復があっても、痛みに対して敏感になったり、異常な感覚がでることもあるようです。

感覚が回復していく過程としては、序所に感覚が戻るようです。深い部分から先に戻り、それから表面の感覚、痛みの感覚、どこを触っているのかが分かる位置感覚が戻り、その後正常な感覚に戻るようです。

舌神経がまれに損傷を受けた場合、自然に回復する可能性は低く、回復手段としては顕微鏡下による縫合手術があるようですが、日本ではほとんど取り扱う医療機関が少ないようです。

治療

神経が麻痺した場合の治療方法には、薬物療法、痛みの改善効果や治癒力を高める星状神経ブロック、神経麻痺の改善効果のある半導体レーザーなどが用いられています。神経が完全に切断された状態では、神経の縫合手術や移植手術が行われることもあるようです。

麻痺の出現する可能性が高いのは、下顎管と親知らずの歯が接触している場合より、重なっている場合が約3%でたという報告があるようです。

まとめ

親知らずの腫れや痛みには歯茎の炎症が主ですが、生え方による問題や、親知らずが存在している位置によっても対処方法が異なります。親知らずの治療は個人個人違うのです。

歯科での説明を受けたら、しっかり理解した上で予防方法に努めたり、適切な処置をしてもらいましょう。痛みが治まったからといって治療を中断すれば、繰り返すことになりかねませんので、自己判断はしないようにしましょう。