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動眼神経麻痺は不治の病なのか?まぶたが開かない、物が2重に見えるなど10の症状と原因・5つの治療法を徹底開設します!

動眼神経って聞いたことありますか?漢字から想像するのは目を動かす神経?その通り、眼球運動に関わる神経です。でもそれだけではなくて、まぶたが開けられない、太陽が眩しくて目も開けられないなんていう症状が出ることもあるようです。どんな症状があれば動眼神経が麻痺しているのか?どんな治療があるの?治るの?などなど、疑問解決のお手伝いします。



瞼が異様に重い時は「動眼神経麻痺」を疑え

瞼が重く感じて目が開かない、物を見るときおでこの筋肉を使ってまぶたを持ち上げようとするなどのように瞼が異様に重く感じるときは、動眼神経麻痺の可能性があります。片方のだけのこともありますが両方に現れることもあります。

瞼が重く開きにくい状態は眼瞼下垂(がんけんかすい)と呼ばれます。動眼神経麻痺の主な症状の一つが眼瞼下垂です。動眼神経麻痺は突然現れることが多いと言われており、その原因は脳梗塞や脳動脈瘤、糖尿病などが疑われ、血液検査やCT、MRIなどの精密検査にて診断されることが多いようです。1日の中での変動がある場合は重症筋無力症などの可能性もありますが血液検査での診断が可能だと言われています。

動眼神経は12対ある脳神経のうちの一つで、主に眼球運動(外方向と鼻の方向へ動かす筋肉を除く)と眼球のレンズの調整(瞳孔の大きさ)をする役割があるようで、麻痺すると眼球の動きが制限されるだけではなく瞳孔が開いてしまうために太陽の光などがとても眩しく感じるようです。

動眼神経麻痺の症状

動眼神経麻痺の症状は

  1. 眼瞼下垂
  2. 眼球運動障害
  3. 麻痺性外斜視
  4. 複視
  5. 瞳孔散大、対光反射・調節反射の障害の5つが主なものとして言われています。

実にさまざまですね。

またどのような自覚症状で気付くのでしょうか。順に見てみましょう。

眼瞼下垂

眼瞼下垂はまぶたが開けられなくなる症状のことを言います。自覚症状としては、重くて開けられないと感じるようです。片方だけのことや両方のまぶたに起こることもあるようです。

眼瞼下垂は、動眼神経が支配している上眼瞼挙筋と呼ばれるまぶたを押し上げる筋肉が麻痺してしまうことによるものです。程度はいろいろですが、黒目にまぶたがかかってしまうことで見えにくいと感じることが多いようです。

その場合にはおでこの筋肉を使ってまぶたを吊り上げようとすることで、庇おうとすることが多いと言われています。それでも見にくいと顎を上げで下の方を見ながら視野を確保しようとするため、眼精疲労や肩こりの原因にもなると言われています。

眼球運動障害

眼球の運動も神経によってコントロールされています。眼球の運動は6方向(右左と上下、斜め方向)があり、その組み合わせによって動きます。

動眼神経は、目を下の方向に動かす、目を外側(耳の方向)へ動かす筋肉以外のすべての筋肉を支配しています。すなわち、動眼神経が麻痺すると目を外(耳側)、下にしか動かせないということです。また眼球も、外下方に寄ります。

物が見にくいという症状と外見的に良くない時になることが多いようです。

麻痺性外斜視

麻痺性外斜視とは動眼神経の支配する筋肉が働かなくなることによって、麻痺していない目を外側に動かす筋肉のみが働いて起こります。

神経の麻痺の程度によりますが、常に眼球が外側にあったり、時々起こるなど様々なようです。

斜視があると外見的にも問題を生じますが両目の視る機能にも影響を及ぼし、2重に見えるということがあります。これは次に詳しくお話ししますが、複視と呼びます。

複視

複視とは物が2重に見えることです。片方の目の神経が麻痺すると、両目が同じように物を見たり、追いかけたりできなくなり、両方の目の情報が統合できなくなり、2重に見えます。

自学症状としては、何かどう見えているかよくわからなくなり、気分不良に陥ることもあるようです。

また疲れていると一時的に目の前がぼやけることもありますが、複視と疲れ目の区別方法としては、片方の目を覆ってみると物が2重に見えないということであれば複視の可能性が考えられます。

瞳孔散大、対光反射・調節反射の消失

瞳孔とは黒目の中心部分の黒いところを言います。瞳孔はピントを合わせたり、目の中に取り込む光の量を調節します。光を感じると反射的に瞳孔はちいさく縮むようになっています。動眼神経によって支配されている瞳孔括約筋は瞳孔の大きさを調節し、またレンズの厚みも調節します。その結果、瞳孔は散大、つまり広がったままになってしまうのです。

対光反射、調節反射の消失とは、光の量を感知して目のレンズの厚さなどが調節できなくなることです。光を目に当てると瞳孔括約筋が収縮する対光反射という自律神経による反応が起こりますが、筋肉が麻痺するため行えなくなってしまいます。

動眼神経麻痺の原因

動眼神経の麻痺する原因は様々ですが、起こり方によって幾つかの種類に分けられます。

1つは脳の中にできものができて神経を圧迫することで起こるもの。

2つ目は動眼神経自体が何らかの障害を受けるもの。

3つ目は原因不明。

の3つがあります。

動眼神経麻痺と思われる症状が疑われる時は、まずは眼科への受診が望ましいでしょう。病院では、精密検査や血液検査などが必要になることがあります。

脳腫瘍

脳内に出来た腫瘍が動眼神経を圧迫することにより起こります。脳外科での手術治療が行われることが多いようです。

脳動脈瘤

脳動脈瘤は脳の血管に瘤状の膨らみができることで、破裂するとくも膜下出血などの命に関わる病気です。

特に神経麻痺が出ている原因が脳動脈瘤である場合には大きな瘤である可能性が高く、治療や対応も慎重にされることが多いようです。

脳の動脈瘤は高血圧や動脈硬化、加齢によるものもありますが遺伝的な要素から発生することもあり、高齢者だけに関わる病気ではないようです。

脳動脈瘤の診断はMRAと呼ばれる脳の血管のみを撮影して異常がないか判断されます。他にも造影剤を注入して詳しく検査をされることもあるようです。

頭部外傷

頭部を打ち付けたりといった外傷性のものでも、動眼神経麻痺は起こり得ます。その場合は受賞した直後から症状が出ることが多いようです。

頭部外傷から動眼神経麻痺を発症する場合、直接動眼神経を傷つけてしまうケースは少ないようですが、ごくまれに存在するようです。

糖尿病性神経障害

糖尿病の症状の中で最も、早く出現するのは神経障害です。血糖のコントロールが不良、高血圧、高脂血症、喫煙、糖尿病になってどのくらいの期間が経っているかなどが重要な要素となってくるようです。

また糖尿病性神経障害が原因の場合は、他の四肢の筋肉などにも神経障害(しびれや力が入りにくい)などの症状が起こることがあるようです。

ホルネル症候群

脳と脊髄などの神経経路が侵されるホルネル兆候は、軽度の縮瞳、眼瞼下垂、眼瞼陥凹、顔面の発汗低下が主症状であり、動眼神経麻痺の症状と一部類似しています。ホルネル徴候は、頸部や胸部のリンパ節の腫大や甲状腺による圧迫、内頚動脈と言われる脳の血管の一つの動脈瘤や閉塞などによって起こると言われています。

年齢に関係なく発症したり、先天性に起こっていたりと様々な年代で起こり得るもののようです。

原因不明

残念ながら現代の医学の進歩をもってでも、原因がわからないこともあります。

動眼神経麻痺を生じる原因の18%が腫瘍によるもの、外傷によるものが13%、脳動脈瘤によるものが18%、糖尿病などによるものが17%、その他の原因12%、不明が20%という報告があります。原因がわからない病気もまだまだあるのかもしれませんね。

症状が出た際の受診科目は?

では動眼神経の麻痺が疑わしい時は、どこに受診すればいいのでしょうか?

前項でも述べたように脳内の病気で動眼神経麻痺は起こることが多いようですね。だからと言って、脳外科や神経内科にいきなり行っても、必ずしも的確であるとも限りません。

やはり目の症状ですので、眼科に受診してみてはいかがでしょうか。眼科医も脳外科の病気が疑わしければ紹介してくれますし、大きな病院のならレントゲンなどの画像診断で対応して必要な診療科に紹介してくれるでしょう。個人の病院でも連携を取っている他科に紹介してくれるので心配はないと思います。

ただし、緊急を要するほかの身体のサイン、例えば意識が朦朧としている、出血があるなどの場合はそちらを第一にして救急受診することが望まれますね。その際には担当医師に動眼神経の症状を話しておくとどちらにも対応できて安心できますね。

動眼神経麻痺の治療法

では動眼神経麻痺が起こったらどのような治療法があるのでしょうか。

原因がある場合はもちろんその原因に対する治療が必要です。その他に飲み薬や手術、リハビリなどいろいろな治療法があるようです。

まずは医師の診察を受け、相談しましょう。

原因疾患の治療

まずは動眼神経麻痺を引き起こしている原因となっている病気の治療が先決です。例えば、脳動脈瘤や脳腫瘍などで動眼神経が圧迫されて麻痺を起こしているなら、脳外科での手術などが必要になるようです。脳動脈瘤の場合は、破裂する前に一刻も早い対処が必要となると言われています。

糖尿病によるものなら血糖値のコントロールなどの糖尿病に対する治療が必要となってくるようです。

ステロイド薬

動眼神経に炎症を起こした場合には、炎症を鎮めることで症状が改善すると言われており、その場合はステロイド薬の内服などが処方されることがあるようです。

手術

動眼神経麻痺を引き起こしている原因がもし脳動脈瘤や脳腫瘍なら、それらを取り除いたり、動脈瘤が破裂しないようにする手術が必要になる時もあります。動脈瘤は破裂するとくも膜下出血を起こし生命の危険を伴うため、迅速な対応が必要となるようです。

破裂する前に、開頭手術でクリッピングという動脈瘤をつまんで破裂しないようにしたり、瘤になっているところをコイルと呼ばれるもので詰めてしまう手術を対処が必要となことが多いと言われています。

動眼神経麻痺から起こる眼瞼下垂が長期にわたり変化が見られない場合には、対処としてがおでこの筋肉とまぶたの筋肉を結びつけるように手術を行うなどの手術が行われることもあるようです。

リハビリ

目のリハビリというのは残念ながら、あまり聞くことがないのが現実なようです。通常、複視と呼ばれるものが2重に見える動眼神経麻痺の症状がある場合には、眼帯などでその麻痺している目を覆うと2重に見えなくなるのでそのように対応されることが多いようです。

ただし、使わないでいると何も改善しないのではない可能性を考え、あえて眼帯を外し日常生活を行うと、目の動きが改善したという報告もあるようです。特別な方法ではありませんが、手軽に行えるので試してみるのもいいかもしれません。

鍼灸治療も効果的

一般に病院などでの手術や投薬などは西洋医学と呼ばれ、鍼灸や気功などと呼ばれるものは東洋医学と呼ばれています。

東洋医学の一つである鍼灸によって動眼神経麻痺の回復が早くなったという報告もあるようです。

鍼に電気刺激を与え動眼神経の活性化を促し、回復を早めたりといった効果があるようです。

動眼神経麻痺は不治の病なのか?

動眼神経麻痺を起こしている原因はいろいろあるということを、先ほども述べましたが、症状自体に対する治療方法は対処療法がほとんどです。

原因となる病気がある場合は、その原因に対する治療が先決となります。例えば脳動脈瘤によるものなら、脳動脈が破裂してしまう前に手術を行ったり、糖尿病が原因であれば糖尿病に対する治療を行うことが必要であると言われています。

同時進行で眼鏡や眼帯の処方を行うこともあるようです。

まとめ

いかがでしたか?動眼神経が麻痺すると、いろいろな症状が出るようですね。もしも思い当たる節があるときは、早めに受診するのが望ましいようです。表情は目に現れるとも言いますから、大事な瞳のケアは万全にしたいものですね。