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虫歯について知ろう!初期に治療しておくと治りやすい?痛みがなくても放置しないで!5つの症状や7つの原因を紹介!

虫歯について知ろう!初期に治療しておくと治りやすいの?痛みがなくても放置しないで!5つの症状や7つの原因のまとめ!



虫歯について知ろう

虫歯ができて歯医者で治療をした経験をお持ちの方は多いと思います。明らかな虫歯はなくても、冷たいものがしみたり甘いものを食べると痛むという経験をしたことがある人は少なくないでしょう。もしかするとそれは、虫歯のサインかもしれません。

「虫歯は痛くなってから治療するもの」という考えをお持ちなら、改める必要があります。歯に痛みをもたらす歯髄は、歯の奥深くにあります。つまり痛みを生じている虫歯は、かなり進行してしまっているということです。早期の虫歯であれば軽い治療で済みますが、進行した虫歯では治療も長引き、最悪の場合歯を抜かなければならなくなってしまいます。

虫歯の進行度に応じた症状や治療法、虫歯の原因や気になる疑問点など、虫歯についての基礎知識をまとめました。

虫歯の症状

CO(要観察歯)

「CO」とは、歯の表面が脱灰(エナメル質からリン酸カルシウムの結晶が溶出している状態)し、溶け始めている状態です。この時点ではまだ痛みを感じることはありません。健康な歯の表面は透明感のある色をしていますが、脱灰を生じている歯は白っぽく濁ります。

このレベルであれば治療の必要はなく、適切な歯磨きやフッ素塗布などで進行を防ぐことができます。歯には再石灰化作用があり、C0の時点であれば再び元の健康な歯に修復されていきます。しかし歯磨きが不十分な場合は進行して治療が必要なレベルになってしまうので、要観察歯として経過を注意深く見ていく必要があります。特に乳歯や生えたばかりの永久歯は弱く、虫歯の進行が早いため注意が必要です。

C1(初期段階の虫歯)

「C1」は歯の表面のエナメル質が脱灰し、小さな穴が開く段階まで進んだ虫歯です。C1になると茶色や黒色に変色し、初期段階の虫歯といえる状態になります。この時点での自覚症状は冷たい水がしみることがある程度で、痛みを感じることはほとんどありません。しかし歯質が溶けて穴が開いてしまった状態まできているので、再石灰化による自然修復はできず、治療の対象となります。

C2(進行した虫歯)

「C2」は、歯のエナメル質の奥にある象牙質にまで虫歯が進行してしまった状態のものをいいます。象牙質はエナメル質よりも軟らかく溶けやすいため、この段階まで進行してしまった虫歯は進行のペースが早いのが特徴です。表面のエナメル質にはごく小さな穴しか開いていないにもかかわらず、その奥の象牙質はかなり虫歯が進行してしまっていることも少なくありません。

歯髄の近くまで虫歯が進行している場合、冷たいものだけでなく熱いものの刺激でもしみるようになります。見た目には一見して小さな虫歯であっても、熱いものがしみるという場合は奥深くまで虫歯が進行している可能性が高いため要注意です。

C3(歯髄まで進行した虫歯)

「C3」は、虫歯が象牙質の奥にある歯髄にまで達してしまっている状態のものをいいます。この段階までくると歯髄が炎症をきたすことで、常にズキズキと痛むようになります。

激しい痛みがあるレベルまで虫歯が進行してから歯科を受診した場合、神経が興奮しているため麻酔が効きにくく、より痛みを伴う治療となる可能性があります。神経をとる処置が必要となり、治療期間も長引きます。歯髄は血管やリンパ管、神経などが集まった組織で、歯に酸素や栄養を運ぶという重要な働きをしています。この歯髄を取り除いてしまうと、歯が脆くなったり、歯の色が変わってしまうことがあります。

C4(歯質が失われた歯)

「C4」は虫歯が進行し、歯冠部のほとんどが溶かされてしまった状態です。末期状態の虫歯といえるでしょう。C3の段階では歯髄が炎症をきたして激しい痛みを伴いますが、C4まで虫歯が進行すると歯髄が完全に死んでしまうため、痛みを感じなくなります。あくまでも神経が死んでしまって痛みを感じなくなっただけであり、治ったわけではありません。

痛みを感じないからと言って放置すると、歯根部まで虫歯が達します。達した虫歯によって歯根膜が化膿すると、袋状の膿胞を形成します。歯根部に膿胞ができると、歯茎に激しい痛みを伴ったり、腫脹したり、歯肉から膿が出てくるようになります。

虫歯を治療せず長く放置した状態にしておくと、虫歯菌や細菌が患部から体内へ入り込み、全身のあらゆる場所に炎症をきたしてしまうリスクもあります。中には重篤な状態に陥り命の危機にさらされたというケースや、死に至ってしまったケースも報告されています。たかが虫歯と甘く見ることは禁物です。

虫歯の原因

虫歯が出来るメカニズム

口の中には常在菌がいて、虫歯菌や歯周病菌もまた常在菌に含まれています。口の中の常在菌はおよそ700種類あり、その中の3分の2が糖や炭水化物を取り入れ、酸を放出するといわれています。それらの菌を総称して、虫歯菌と呼んでいます。放出された酸が歯のカルシウムやリン酸イオンを溶かしていき、それらが溶け出した歯の状態を「脱灰」といいます。

虫歯菌は主に歯垢(プラーク)の中に集合体で潜んでいます。歯に張り付いた集合体は、バイオフィルムと呼ばれる特殊な膜で表面を覆い、外敵から身を守っています。虫歯菌は食べ物として摂取された糖分や炭水化物を取り込み、バイオフィルムの中で一斉に酸を放出し、歯を溶かしていくのです。

口の中は、通常であれば中性です。飲食をしたあと、2~3分で歯の表面は酸性に傾きます。その後は新鮮な唾液が分泌されることによって、酸は少しずつ中和され、約1時間後には元の中性へと戻ります。つまり食べ物や飲み物を摂取した直後から1時間程度の間が、最も虫歯が進行しやすい時間といえます。

脱灰をきたした歯はもう元には戻らないのかというと、そうではありません。唾液の中に含まれるカルシウムイオンやリン酸イオンが再び歯の表面に沈着し、歯が破壊されるのを防ぐ働きをします。これを「再石灰化」といいます。

しかし脱灰が持続するとどんどん歯は破壊されていき、やがては穴が開いた状態になります。この状態が「虫歯」です。一度虫歯をきたした歯は、再石灰化では元のようには自然修復しません。

虫歯で自覚症状が現れるのは、多くは象牙質まで虫歯が到達したときです。最初は冷たいものがしみたり、甘いものを食べると歯が痛くなったりする症状が現れます。象牙質は歯の表面のエナメル質より虫歯が進行しやすいため、何らかの自覚症状がある場合は早めに歯科を受診しましょう。

虫歯が歯髄に達すると、激痛が生じるようになります。治療もより大変なものになりますので、そうなる前に治療を済ませておくことが肝心です。

さらに放置して虫歯が進行してしまった場合、神経が死んでしまいます。痛みはなくなりますが、治ったわけではありません。口の中には大量の細菌がいますので、患部から細菌が体内に侵入して危険な状態となることもあります。絶対に虫歯を放置しないようにしましょう。

歯磨きが下手

歯を磨いているのに虫歯になるという場合は、歯磨きが下手である可能性が高いです。バイオフィルムに保護された虫歯菌を落としきるには、歯ブラシの毛先をしっかりと狙った歯面にあててこすることが重要となります。

歯磨きは、歯ブラシの毛先を歯面に直角にあてて、細かく軽くこするように磨きましょう。この磨き方を「スクラッピング法」といいます。歯が重なっている部位は磨き残しやすいので、歯ブラシを縦にするなど方向を変えて磨きましょう。

歯と歯茎の境目には、歯肉溝と呼ばれる1mm程度の溝があります。ここに歯垢がたまると、歯茎は炎症を起こし、溝が深くなっていきます。これを歯周ポケットといいます。歯周ポケットをつくらないようにするために、歯と歯茎の境目は念入りに磨きましょう。歯ブラシを45度の角度に倒し、毛先を歯周ポケット内に入れるように磨きます。これを「バス法」といいます。

歯ブラシでは落としきれない歯と歯の間は、糸ようじや歯間ブラシを使用して歯垢を落とすようにするとよいでしょう。

親知らずは手前の歯と比べて背が低く、斜めに生えていたりもするため歯ブラシが届きにくいです。そのため、最も虫歯のリスクが高い歯といえるでしょう。親知らずは特に入念に、親知らず1本を狙って磨くようにしましょう。

こうした歯磨きの手技も大切ですが、虫歯を予防するには歯磨きのタイミングにも気をつける必要があります。

前述したように脱灰は飲食後2~3分ではじまります。そのため飲食後すぐに歯磨きをするのがよいのかというと、決してそうではありません。酸によって歯の表面が溶けはじめている状態のときに歯磨きをすると、歯が削れてしまい虫歯になりやすい歯をつくってしまうことに繋がります。再石灰化による修復が完了するまでには20~40分の時間がかかりますので、飲食後

間食を頻繁にする

昔から「甘いものを食べると虫歯になる」といいますが、甘いものを一切とらなくても虫歯にはなります。確かに甘いものに含まれる砂糖の主成分「ショ糖」は、虫歯菌が最も酸を作りやすいとされていますが、ごはんやパンなどの炭水化物に含まれるブドウ糖や、果物に含まれる果糖など、ほかの糖類でも酸はつくられます。ほとんどの食べ物には糖が含まれますので、甘いものだけが虫歯の原因となるわけではありません。

脱灰は飲食してから2~3分で始まりますが、酸で溶けた歯が再石灰化で修復されるまでは20~40分かかります。つまり、再石灰化で歯の表面が元通りになる前に食べ物が入ってしまうと脱灰が継続し、歯の表面はどんどん溶かされていってしまうのです。

アイスクリームのように糖分は多いけれど流れやすく歯に付着しにくいものより、甘くはないけれど口の中に残ってしまうポテトチップスのようなもののほうが虫歯になるリスクは高いともいえます。勿論最も虫歯のリスクが高い食べ物は、甘くて口の中に残りやすいものといえるでしょう。

間食が多い場合、それだけ脱灰の頻度が高くなり、再石灰化が間に合わないということになりかねません。間食は控えるようにし、飲食をした直後はうがいをし、そしてその後に歯磨きをしっかりと行うようにしましょう。

虫歯菌が多い

口の中に虫歯菌が多い場合、それだけ虫歯になりやすいといえます。虫歯菌が多いということは、歯磨きがしっかり行えてない、飲食する機会が多い、糖の摂取量が多いなどの理由が考えられます。

唾液の量が少ない

唾液の量や質も、虫歯のなりやすさに影響します。唾液には口の中の自浄作用があるため、唾液の量が少ない人は虫歯になりやすい傾向にあります。夜寝る前の歯磨きが特に重要といわれるのは、夜眠っているときは一般に唾液の分泌量が減少し、唾液による自浄作用や再石灰化作用が低下するためです。口を開けて寝るタイプの人では、さらに口の中が乾くので虫歯になりやすいといえます。

唾液の分泌量が豊富で、中和力が強く再石灰化の能力の高い質の良い唾液の人は虫歯になりにくいとされています。こういう人は食事の回数が少なく、よく噛んで食べている人が多いとも言われています。

詰め物の隙間から

虫歯を削って詰め物やかぶせ物をすると、残った部分の歯は通常よりも数倍虫歯になりやすいとされています。一度削った歯の寿命はおよそ50年とされており、80歳の時点で自分の歯をどれだけ残せるかは歯のケアを継続することが重要と言えるでしょう。

歯が弱い

歯磨きの方法が正しく、食事にも気をつけているにもかかわらず虫歯になりやすいという人は、唾液の質や量のほかに、歯が弱いという原因が挙げられます。

虫歯になりやすい歯に、「エナメル質形成不全」というものがあります。これは歯の表面を構成するエナメル質が先天的に不足しているものです。永久歯の10%にみられ、決して珍しいものではありません。

エナメル質の不足が軽い場合は、歯の表面に限局的な白斑や着色がみられます。大きく不足しているものでは、エナメル質の表面に環状の溝や、不規則な欠損を生じます。中にはエナメル質の大部分が形成されず、象牙質が露出してしまっているものもあります。

エナメル質形成不全は歯が骨の中で形成される時期に、ビタミン不足や栄養障害、ホルモン異常などによって引き起こされることがあるほか、遺伝による場合もあります。こうした全身的な要因では、複数の歯に症状がみられることが多いようです。

一方局所的な要因としては、乳歯の虫歯がひどかったり、乳歯が外傷を受けたりした場合に、のちに生えてくる永久歯に影響が及んでエナメル質形成不全となることがあります。乳歯は虫歯になっても生え変わるのだからと軽視せず、適切な処置や対処を受けることが大切です。

虫歯の治療

部分的に白く濁った歯

「CO」の段階です。虫歯菌が出す酸によって歯の表面のエナメル質が脱灰し、白く濁ります。この段階であれば適切な歯磨きやフッ素塗布などを行うことで、歯の再石灰化作用により元の健康な歯に戻すことができます。虫歯になりかけている状態なので、放置すればいずれは虫歯になってしまうでしょう。

歯科医院では、これ以上要観察歯を悪化させないよう適切な歯磨きの方法や注意点などを指導

します。虫歯がなくても、定期的な歯の検診を受けるようにしましょう。フッ素入りの歯磨き粉があるので、使用するとよいでしょう。カルシウムやリンなどのミネラルを含むものを使用するのも効果的です。日常生活では、飲食後は必ず歯磨きをし、お菓子や糖分を含むジュースなどの飲食は控えめにしましょう。

初期の虫歯

COから虫歯へと進行し、歯の表面のエナメル質が脱灰して溶け、小さな穴が開いた「C1」の状態です。穴が開いた部分は、茶色や黒に変色します。

治療は、虫歯になった部分を全て取り除き、詰め物を詰めるだけの簡単な治療です。虫歯とな

った部分が残っていると、残った部分からまた虫歯が再発してしまいますので、虫歯となっている部分はきれいに取り除かれます。この段階の虫歯は歯の表面のエナメル質だけなので、麻酔は不要なことが多いです。もし麻酔が必要となった場合も、削ったり詰め物をしたりといった治療中は全く痛みを感じません。

削った部位にコンポジットレジンと呼ばれる樹脂の詰め物を詰め、治療は終了です。コンポジットレジンは歯の色に近い素材で、プラスチックを歯科用に開発したものです。ペースト状ですが、特殊な光をあてることによって短時間で固まります。ただし強度は金属やセラミックよりも弱いので、大きく欠けた部位や噛み合わせの際に力がかかる部位には向きません。

奥歯など噛み合わさる面に接する歯では、削った後型取りをして金属の詰め物を作ります。この場合は詰め物を作るのに日数を要しますので、2回にわたる治療が必要となります。近年ではレジンでも強度の高いものが開発され、ある程度までの虫歯であれば使用されることも多くなってきています。

虫歯が広がってきた歯

虫歯が歯の表面のエナメル質にとどまらず、その下の象牙質まで進行した「C2」の状態です。歯の中の象牙質は軟らかく溶けやすいので虫歯が広がりやすく、一見して小さな穴でも中は広範囲に虫歯となっていることがあります。

この段階の虫歯の治療には麻酔が必要となりますので、痛みがないか確認しつつの作業になります。歯髄にまで虫歯が達していない場合、C1と同様に虫歯となった部分を全て取り除き、詰め物をかぶせるだけの治療となります。しかし虫歯が広範囲に及ぶ場合は削り取る部分も大きくなりますので、詰め物ではなく歯の全体を覆うかぶせ物が必要となることもあります。

虫歯を取り除き、型取りをして詰め物またはかぶせ物をつけることになります。治療は2回で終了です。

虫歯が神経に達した歯

虫歯が神経のある歯髄にまで達した「C3」の治療は、根管治療が必要となるため少々大変です。この段階まで進行した虫歯では歯髄が炎症をきたしてズキズキと痛むので、神経が興奮しているため麻酔が効きにくいことがあります。痛みを伴う治療となることもあるため、できるならこうなる前に治療しておきたいものです。

虫歯となっている部分を取り除き、必要があれば同時に神経も取り除きます。神経を取り除いた場合、歯髄が残っていると後の感染の原因となるため、歯髄は全てきれいに取り除く必要があります。隅々まできれいにするため、根管の長さも測定します。歯髄の状態によっては治療期間も長くなります。

きれいにした歯髄の中に薬を入れ、仮の詰め物でふたをします。歯髄の中が完全にきれいになるまで、1~2週間毎に仮の詰め物を取って歯髄の中を洗浄し、また薬を詰めてふたをするという処置が必要となります。歯髄の中がきれいになったら、歯髄が感染しないように防腐剤を詰めて土台を立て、かぶせ物を作ります。かぶせものが仕上がったら、セメントで歯に固定して治療は終了です。

それぞれの過程で1週間ほど開ける必要があるので、最短でも1カ月以上かかることが多いとされています。

神経が死んでしまった歯

神経が死んでしまった歯は「C4」となります。C3の時点では歯髄の炎症により激しく痛んだ歯ですが、神経が死んでしまうと痛みを感じなくなります。

残っている歯質が多ければ、前述の「虫歯が神経に達した歯」の治療方法同様に歯髄をきれいにして土台を作ることができることもあります。

歯の頭がほとんどない歯

残っている歯質がほとんどない場合は、歯を残すことは厳しくなります。歯を抜歯し、傷が治った後に入れ歯やブリッジ、インプラントなどで補うことになるでしょう。

抜歯後の選択肢

入れ歯

入れ歯の最大のメリットは安全であることです。治療の際の事故などで深刻な影響が出ることはほとんどありません。また、保険がきくため安いのもメリットと言えるでしょう。顎の骨や口の中の状態に左右されず、どのような状態であっても作ることができます。

デメリットは、違和感や不快感が感じられることです。慣れるまでは違和感はより強いものとして感じられるでしょう。咀嚼力が落ち、硬いものを噛めなくなるケースも少なくありません。また合わない入れ歯を装着した場合、痛みが生じたり外れたりするわずらわしさがあります。

ブリッジ

抜歯した歯の両端の歯を橋桁としてかぶせるのがブリッジです。入れ歯よりも違和感が少なく、自分の歯と同じ感覚で噛むことができます。見た目の仕上がりも自分の歯と同様につくることができ、目立ちません。1~2本の欠損であれば保険がきくので、安価で済みます。

ただし橋桁として使う周囲の歯を削らなければなりません。場合によっては削る面積が多く、神経を取り除かなければならないこともあります。削った歯がブリッジを支えるわけですから、当然負担がかかります。削った歯が虫歯になったり、歯周病になる可能性も高まります。

インプラント

インプラントは、抜歯した部位に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯をつけるという治療方法です。通常のインプラントでは抜歯後の傷口が治って、骨が安定してから埋め込むことになりますが、現在では抜歯即時埋入インプラントといって、抜歯と同時にインプラントを埋め込む方法もあります。

周囲の歯に負担をかけることなく、違和感もなく噛むことができ、見た目も美しいとメリット揃いのように思えますが、インプラントを扱うには技量が必要です。技量不足の歯科医院で施術を受けた結果、顔面の神経損傷、骨の損壊など重大な医療事故が生じてしまった例もあります。またインプラントに保険は使えないため、自費治療となります。かかる治療費が高額(1本あたり10~50万円)であることもデメリットと言えるでしょう。

虫歯の疑問

乳歯が虫歯だと永久歯は?

乳歯はどうせ永久歯に生え変わるのだからと軽視し、虫歯を放置するようなことはしてはいけません。なぜなら乳歯の虫歯は、のちに生えてくる永久歯にも影響を及ぼすからです。

前述したように、乳歯に虫歯があった場合はエナメル質形成不全といって、エナメル質が不足した状態の永久歯が生えてくる誘因となります。生えてきた永久歯が白や茶色に変色していたり、欠けてしまっていたりすることもあります。

乳歯の大きな虫歯を放置すると、隣り合う歯が傾いて永久歯の生えるスペースが不足したり、噛み合わせの歯が通常より伸びてしまったりすることがあり、将来的な歯並びにも影響を及ぼすことがあります。

このように乳歯のトラブルは永久歯にも影響を与えてしまう可能性がありますから、乳歯をしっかりとケアし、虫歯の予防・治療を小さな頃から心掛けてあげましょう。

前歯の虫歯の治療法は?

前歯の虫歯治療は、小さなものであれば虫歯になった部分を削り取り、レジンを充填することで治療が可能です。レジンとは歯科用に開発されたプラスチックで、歯とよく似た色をしているため治療痕が目立たない仕上がりとなります。またペースト状のものに特殊な光を当てることですぐに固まるため、型を取ったりする必要がなく1度の治療で済みます。

レジンの最大の欠点は、強度が強くないことです。そのため噛んだ際に力が加わるような歯の治療には適しません。しかし近年になってレジンにも強度が強いものが開発され、ある程度の大きさであれば奥歯などにも使用できるようになりました。

またそのほかの欠点としては、レジンは年数が経つと劣化し、変色したり変形したりすることが挙げられます。色が気になったりものが引っかかったりするようになったなら、再治療の時期かもしれません。

虫歯菌は移る?

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、虫歯菌はいません。虫歯の原因菌のひとつであるミュータンス菌という細菌は、赤ちゃんの離乳期頃から感染し始めることが多く、3歳以降では保菌者率は急上昇するといわれています。このことからも、虫歯菌は外部から移る感染症といえるのです。

このように理論的には虫歯菌がいなければ虫歯にはならないといえるのですが、残念ながらそれは現実的ではありません。しかし虫歯菌への感染を少なくすることはできます。赤ちゃんの離乳期以降は、以下のようなことに気をつけるようにしましょう。

・大人の食べかけたものを赤ちゃんに与えない

・赤ちゃんに口移しで食べ物を与えない

・椀やスプーンなどの食器を大人と共用しない

しかしこうしたことに気をつけていたとしても、虫歯菌への感染をゼロにすることは困難です。また虫歯は虫歯菌だけが発生要因ではないので、食生活や生活習慣、口の中の日常的なケアなど、総合的に気をつけてあげるようにしましょう。

虫歯と頭痛の関係は?

虫歯の痛みと頭痛はしばしば併発します。頭部の神経と歯の神経は比較的近い位置にあり、頭痛と歯痛は密接な関係にあるためです。歯痛と頭痛を同時に生じる原因には、以下のようなものが挙げられます。

・虫歯が歯髄にまで及んだ場合、神経が刺激され、その刺激が鼻の奥などの深部にまで及んだとき、頭痛をも生じることがあります。

・虫歯から細菌が侵入し、脳に達する可能性もあります。虫歯を放置すると細菌が全身に巡ることになるので、とても危険です。

・虫歯による炎症が悪化して副鼻腔炎を生じることがあります。副鼻腔炎は副鼻腔と呼ばれる場所に膿が溜まる疾患ですが、鼻閉、咳、頭痛、頭重感などの症状が引き起こされます。

・頭痛が先行する場合もあります。三叉神経系に何らかの異常をきたすことで生じる群発頭痛は、目や鼻の神経にも影響が及ぶことがあります。その延長として、歯痛を引き起こすこともあります。

虫歯の自然治癒は可能?

歯は虫歯菌の放出する酸によって脱灰しますが、再石灰化の作用によって元の健康な歯に修復されます。しかしこの再石灰化作用が及ぶのは要観察歯の「CO」までであり、虫歯になってしまうと残念ながら自然治癒は不可能となります。

歯に茶色や黒い点が生じたらそれは虫歯ですので、いくらきれいにブラッシングしても元に戻すことはできません。しかし早期の虫歯であれば治療も軽いもので済みますので、虫歯に気づいたらなるべく早く歯科を受診するようにしましょう。

早期の虫歯は自覚症状がありません。定期的に口の中を鏡でチェックしたり、歯科で定期検診を受けるなどして、虫歯の予防・早期発見に努めましょう。

まとめ

虫歯は予防することがとても重要です。適切な歯磨き、食生活、生活習慣などに気を配り、虫歯をつくらないよう心がけましょう。

しかし唾液や歯の質によっては、気をつけていても虫歯になってしまいやすい人もいます。もし虫歯になってしまったら、早い段階で治療するようにしましょう。虫歯が進行すればするほど削る部分が多くなりますし、治療の際の苦痛や費用の負担が大きくなります。

初期の虫歯は無症状のことが多いので、特に気になる症状がなくても定期的な歯科検診を受けるのが望ましいといえます。痛みを生じた虫歯は、かなり進行しています。できればそうなる前に、治療を済ませておきたいですね。