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膀胱炎の4種類の原因・症状・治療法って?男性や妊婦はかかりやすいの?市販薬と5つの予防法をご紹介!

膀胱炎に悩んでいませんか?ここでは、4種類の膀胱炎について原因・症状・治療法、男性の膀胱炎や妊婦の膀胱炎についても解説します。そして、市販薬と5つの予防法について紹介します。詳しくみていきましょう。



膀胱炎とは

膀胱炎は、尿を溜めておく膀胱の粘膜に炎症が起きる病気で、多くの女性が経験する病気です。女性の2人に1人は生涯で一度は経験するとも言われています。特に20歳から40歳代の女性によく起こります。

女性に多いのは、女性の尿道(尿道口から膀胱の間)が約4cmと短いためで、働く女性や更年期の女性に多いのが特徴です。尿を溜める臓器である膀胱の粘膜に炎症が起こる病気で、大半は細菌によるものです。トイレを我慢したり、冷えやストレスを溜めることで悪化することがあります。

放っておくと、辛い痛みや血尿、高熱の原因となる腎盂腎炎を引き起こす可能性があるので、きちんと治療し、再発防止のため予防に努める必要があります。きちんと治療すれば比較的早く治る種類もあります。しかし再発することが多いので、ここでは、5つの予防法を紹介します。

また、膀胱炎には、原因によりいくつかの種類があります。ここでは、4つの膀胱炎について解説します。当てはまる症状があったら、早めに医療機関を受診しましょう。

膀胱炎の種類

急性膀胱炎

急性膀胱炎とは、いわゆる膀胱炎と一般的に呼ばれる病気です。基礎疾患のない女性がほとんどです。細菌感染によって起きる膀胱炎で、原因菌の8割以上は大腸に常在している大腸菌です。大腸菌は、便の中や肛門の周囲や膣の付近にも存在しています。急性膀胱炎が女性に多いのは、尿道口と肛門の位置が近いためです。

症状としては、1回の尿量が少なく頻尿になる、排尿中や終わりにしみるように痛む、残尿感がある、尿が白く濁るなどです。

慢性膀胱炎

慢性膀胱炎とは膀胱の粘膜の炎症が持続している病気です。細菌感染によって起きる急性膀胱炎が再発を繰り返して慢性化するケースと、何らかの基礎疾患が原因になって細菌感染する慢性複雑性膀胱炎、細菌感染以外の原因で慢性化する非細菌性膀胱炎(若年型と中高年型)があります。

出血性膀胱炎

出血性膀胱炎とは、ウイルス感染、ウイルス感染に伴うアレルギー性の炎症などが原因で起きる病気です。そのほか、抗がん剤で発症することもあります。子どもがかかりやすく、アデノウイルスによるものが最も多いと考えられています。

症状として、目で見てわかる真っ赤な血尿、頻尿、排尿痛です。そのほか、残尿感があったり、微熱程度の熱が出ることがあります。

間質性膀胱炎

間質性膀胱炎とは、膀胱の粘膜が傷つき、間質(粘膜下層)や筋層にまで炎症が及び、膀胱の筋肉が萎縮する病気です。日本では10年ほど前から知られるようになりましが、原因はまだ解明されていません。

主な症状には、頻尿、知覚過敏、尿意切迫感があり、とくに膀胱に尿がたまるとだんだん痛くなる(膀胱痛)のが特徴です。排尿すると楽になるそうです。

急性膀胱炎とは

原因

急性膀胱炎は、細菌が本来は無菌である膀胱に尿道から入り、増殖しておこる感染症です。殆どの原因菌は大腸菌などの腸内常在細菌であり、自分の菌に自分で感染するのです。

膀胱炎の原因となる細菌は80~85%が大腸菌です。黄色ブドウ球菌を5~10%で、その他、肺炎桿菌、プロテウス、シュードモナス属、エンテロバクターなどの感染によっておこります。

女性の尿道が短く、また尿道口と膣や肛門の間が近いので、肛門周囲にいる細菌が入りやすい

ために、どうしても雑菌が侵入しやすく、膀胱炎をおこしやすくなります。膀胱炎の原因となる細菌感染は、不潔であったり、不潔な状態で性行動をすることで起こります。男性は極めてまれです。

もともと膀胱粘膜には細菌に対する防御力が備わっているので、普通、膀胱に細菌が入ってもすぐには膀胱炎にはなりません。膀胱の主な働きのひとつである排尿は、尿道や膀胱に存在する細菌を尿で洗い流す役割があります。

膀胱炎になる人は普通の健康な人が多いので、ストレスや過労による疲れや、風邪や無理なダイエットなどでの体力を消耗した時や、尿意があるのにトイレを我慢する、体の冷えなども原因の一因として考えられています。

症状

トイレが近くなる「頻尿」、排尿時に痛みを感じる「排尿時痛」、排尿が出切った感じがしない「残尿感」などが、膀胱炎の代表的な症状です。また、普段は透明な尿が濁る「混濁尿」「膿尿」、あるいは「血尿」などもみられます。

痛みは排尿の終わりに強く、また、血尿も排尿の終わりに濃くなることが多いです。ただし、他の細菌感染症と違い膀胱炎で熱発することはないそうです。

排尿時に感じる不快感だけでなく、発熱をはじめとした全身症状や、腰のあたりに痛みを感じる場合(背部痛)は、細菌が膀胱からさらにさかのぼって腎臓にまで達している膀胱炎が悪化した腎盂腎炎になっている可能性があります。

治療法

軽度の膀胱炎の場合は、病院で診察を受けても、自然治癒で治していくことがあるそうです。

排尿は、膀胱内に溜まった細菌を外に洗い流す役目があります。尿をたくさん作るように、多めに水分を摂り、どんどん排尿を促します。

急性膀胱炎で細菌が原因と考えられる場合は、抗生物質の投与が主な治療方法になります。急性膀胱炎の原因菌は大腸菌がおおいので、大腸菌に有効なクラビットに代表されるニューキノロン系やパンスポリンやフロモックスなどのセフェム系の抗生物質が処方されます。

その他にサワシリンやビクシリンなどのペニシリン系剤を使用します。 特にニューキノロン系剤は、非常に広範なスペクトルを持つ抗菌剤で、多くの菌に効果を示します。処方された抗菌剤の服用を続けても症状が改善されない場合は、耐性菌の場合が多く、尿培養や薬剤感受性検査の結果を踏まえて薬剤の変更が行われます。

急性膀胱炎の場合、内服薬は4~5日の処方になります。飲み始めて1~2日で症状は落ち着く方がほとんどです。しかし内服を途中で止めてはいけません。数日薬を服用した後、自覚症状がなくなり、尿検査で炎症所見が消失すれば内服薬を中止できます。

膀胱炎により起こる頻尿や残尿感などの不快感を取り除くために、漢方薬が併用されることもあります。漢方薬は個々の患者さんの体調や体格などに合わせて、保険適応のエキス剤が使用されます。また、痛みがひどい場合は鎮痛剤が併用されることもあります。

頻尿や残尿感に対しては、抗コリン剤と呼ばれる、よく頻尿の治療に使われる薬を使う場合があります。これは、膀胱の収縮を抑える薬です。

慢性膀胱炎とは

原因

細菌感染によって起きる急性膀胱炎が再発を繰り返して慢性化している場合があります。また、慢性複雑性膀胱炎では、膀胱胆石や前立腺肥大症、尿路胆石、膀胱腫瘍、糖尿病、尿道の狭窄などの基礎疾患や、膀尿道カテーテルを入れていることによって尿の流れが悪くなり、細菌が膀胱内に侵入して起きた炎症が続くことが原因です。

例えば、膀胱結石である場合、膀胱内に結石があり、結石には細菌がいるため、膀胱内の細菌の繁殖・感染が長く続きます。何らかの基礎疾患のために、かかりやすく、また治りにくくなっている状態なのです。

非細菌性の若年型慢性膀胱炎の原因ははっきりしていないそうです。また、中高年型慢性膀胱炎では、女性が更年期以降、女性ホルモンの分泌が低下することにより、膀胱粘膜が変性したり、過敏になって炎症が起きると考えられています。

症状

症状としては下腹部の不快感が現れます。そのほかの症状としては、頻尿、排尿時の痛み、血尿、尿意切迫感などの急性膀胱炎と同じような症状が現れることがありますが、急性膀胱炎に比べいずれの症状も軽度だそうです。人によっては、排尿をしてもすっきりとしない残尿感や尿の混濁があるくらいで、ほとんど自覚症状がないこともあるそうです。

治療法

慢性膀胱炎の治療は、細菌が原因で自覚症状がある場合は抗生剤が使用されます。急性膀胱炎と同じように、大腸菌に有効なクラビットに代表されるニューキノロン系やパンスポリンやフロモックスなどのセフェム系、サワシリンやビクシリンなどのペニシリン系剤が使用されます。急性膀胱炎の場合は、1~2週間で症状は改善しますが、慢性膀胱炎の治療は、長期的になります。

しかし、基礎疾患がある場合、大元の原因である基礎疾患の治療を行わないと、根本的な治療にはなりません。ですから、基礎疾患の治療が優先されます。

急性膀胱炎を発症した人が、発症、治療を繰り返していると、慢性膀胱炎と思われがちですが、単に、急性膀胱炎を繰り返し起こしているだけということもあるそうです。しかし、急性膀胱炎を繰り返しているうちに、慢性的に変わってくることもあるので、1回1回しっかりと治療していくことが大事です。

細菌が原因ではない慢性膀胱炎の場合は、抗菌剤を飲んでいても、効果はありません。

出血性膀胱炎とは

原因

出血性膀胱炎は、主にウイルスの感染やウイルス感染によるアレルギーなどによって膀胱の粘膜に炎症が起こることが原因です。アデノウイルスによるものがいちばん多く、子どもがかかりやすいという特徴があります。

そのほかの原因としては、白血病や悪性リンパ腫などのがん治療に用いられる抗がん剤(特にシクロホスファミド)が原因になることがあり、使用量に比例して発症リスクが高まります。ただし、最近ではメスナという薬を併用する予防法が確立して、抗がん剤による出血性膀胱炎は少なくなっているそうです。

症状

主な症状は肉眼で確認できる血尿です。そのほかに、頻尿、排尿時の痛み、排尿が終わってもすっきりしない違和感がある残尿感、微熱程度の発熱を伴うことがあります。排尿時の痛みは排尿の最中から終わりにかけて強く感じます。

子供の場合、症状を口で言うことができないことがあります。トイレに行く様子がおかしい時は、早めに小児科を受診しましょう。

抗がん剤が原因の場合、重症化すると血尿の中の血液が塊になって閉尿(尿が出ない)を併発したり、膀胱が萎縮することがあります。

治療法

自然に治ることがほとんどで、肉眼で確認できる血尿は数日で消え、尿検査でも血尿は10日間くらいでなくなります。排尿痛、頻尿や残尿感も1週間以内になくなります。

アデノウイルスに効く薬剤はないので、安静と十分な水分摂取を心がけて様子をみます。細菌性尿路感染症(腎盂腎炎)と区別がつくまでは抗生剤を内服することもあります。腎盂腎炎の場合には入院し、抗生剤の点滴治療が必要になります。

貧血をきたすほどの出血なら輸血が必要となり、入院が必要です。出血源が多くないときは、電気凝固止血手術となることもあります。膀胱に止血を促す薬を注入することもあります。

間質性膀胱炎とは

原因

間質性膀胱炎は、はっきりした原因は不明だそうです。何らかの理由により尿が膀胱に浸み込みやすくなっていること、膀胱の間質とよばれる部分に炎症細胞やもろい血管がたくさんみられること、膀胱尿道に関係する神経が過剰に活動していること、などが確認されています。自己免疫や感染(細菌による膀胱炎)、膀胱の虚血、尿中の毒性物質などが複雑に関連して病気の原因となっている可能性も想定されています。

症状

昼夜を問わない頻尿、膀胱付近の痛みなど通常の膀胱炎に症状は似ていますが、細菌感染が見られません。疼痛は尿がたまってくると強くなり、排尿をすると軽くなるのが典型的です。しかし、早めにトイレに行くことで痛みを避けていることもあるので、必ずしも痛みがあるとは限らないそうです。

痛みはある種の食べ物をとると強くなったりすることがあり、病気が進行すると、膀胱は萎縮して小さく硬くなってしまうことがあります。

検査法

まず、これまでの経過が問診され、検尿が行われます。下腹部の診察は原則行われません。検査として重要なものには排尿日誌があります。ご自宅で行えるもので、計量カップを用いて尿量を測定した記録で、情報量が多く、とても役に立ちます。

間質性膀胱炎では、一回尿量が常時200cc未満で、昼夜を問わず尿が近いことが多いそうです。この他、必要に応じレントゲン写真、残尿の検査などを行い他の病気の可能性を除外します。間質性膀胱炎が疑わしい場合には、麻酔下で膀胱鏡検査(内視鏡で膀胱あるいは尿道の中を観察する検査)をし、特徴的な出血や潰瘍が観察されます。

治療法

通常いくつかの方法を組み合わせて行われます。完全に治癒することを目指すのではなく、症状の緩和や消失が目標とされるそうです。

水圧拡張は、萎縮した膀胱を水圧で拡張する方法で、麻酔をして行われます。治療の中心であり、診断にも有用です。治療効果が長続きせず、再び水圧拡張を必要とすることもあります。

薬物治療としては、現在日本で入手できる薬剤の中では、抗うつ薬、抗ヒスタミン剤などが使われています。特に塩酸イミプラミンが痛みの緩和に有効だそうです。また、抗アレルギー剤の一種であるトシル酸スプラタストが有効ではと期待が持たれているそうです。

抗凝固剤であるヘパリンや局所麻酔薬である塩酸リドカインを膀胱内に注入することがあり、膀胱内注入療法といいます。

他の治療法ではなかなか効果が上がらず、症状が強い人に対しては、腸管を用いて膀胱を大きくしたり、膀胱そのものを摘出したりする場合もあります。しかし、術後も痛みが続いたとの報告もあり、手術には、慎重な検討が必要です。

膀胱訓練は自分でできる水圧拡張です。かなり有効だそうで、トイレに行きたいと思ったらほんの少し我慢して排尿の間隔をのばしていきます。排尿日誌をつけながら行うと効果的だそうです。

食事について

一般的に、熟成チーズ(チェダーチーズなど)、赤ワイン、大豆など神経伝達物質を含むもの、柑橘類や炭酸飲料など酸性が強いもの、わさびや唐辛子、こしょうなどの香辛料、コーヒーなどカフェインの多く含まれているものを食べた後に痛みが強くなることが多いそうです。

食事の影響は個人差がかなり大きいので、最も大切なのことは、注意して食べてみて、振り返ってみる事で自分にあった食べ物を見つけていくことだそうです。食べた後に痛みが増強する

場合には、尿を希釈するために十分な水をとるといいともいわれています。

ストレスは症状を悪化させる原因にもなります。規則正しい生活をし、リラックスできる環境を整え、自分自身の症状を悪化させる食べ物を避けましょう。

男性の膀胱炎とは

原因

男性では、尿道が長いため膀胱炎は女性ほど多くはありません。男性の膀胱炎は、尿道が感染した後、その感染が前立腺、続いて膀胱へと広がっていくという過程を経て徐々に発生するのが特徴です。

男性が膀胱炎を繰り返す原因として最も多いのは、長期化した前立腺の細菌感染です。高齢になる前立腺肥大症が多くなり、尿が出にくくなります。すると慢性膀胱炎をおこしやすく長期化することがあります。

症状

急性膀胱炎、慢性膀胱炎の症状を示します。頻尿、尿意切迫、排尿時の灼熱感や痛みなどがみられます。これらの症状は数時間あるいは1日中続くのが通常です。急に強い尿意に襲われて

尿が漏れてしまうこともあり(切迫性尿失禁)、この症状は特に高齢者でよくみられます。

まれに発熱もあります。通常は恥骨の上の方に痛みがあり、しばしば腰の辺りにも痛みがあります。夜間の排尿回数が増えること(夜間頻尿症)もまた膀胱炎の症状となります。また尿に濁りが出ることも多く、約30%の患者さんでは肉眼でわかる血尿がみられます。

治療法

抗生物質を使用すると、膀胱内にたまった尿中の細菌はすぐに排除されますが、大半の抗生物質は前立腺の内部には十分に届かないため、前立腺内部の感染はなかなか完治しないそうです。

そのため通常は、数週間にわたって抗生物質を投与する必要があります。薬物治療の中止が早すぎると、前立腺の内部に残った細菌のために再び膀胱への感染が起きやすくなります。

抗コリン作用をもつ薬剤(オキシブチニンやトルテロジンなど)は、尿意切迫の原因となる膀胱の攣縮を軽減させます。ただし、副作用として尿がまったく出なくなる症状を引き起こすことがあるため、前立腺肥大症の男性患者では注意して使用する必要があります。フェナゾピリジン系の薬剤は、組織の炎症を和らげることで痛みを軽減させます。

妊娠と膀胱炎の関係

原因

妊娠中は、膀胱が大きくなった子宮にひっぱられて膀胱容量が大きくるため尿が長時間貯留しやすいことや、妊娠中に増加するエストロゲンやプロゲステロンによって膀胱を収縮させる平滑筋の働きが弱くなり、細菌の膀胱内への侵入を助長させます。

また、妊娠中(とくに妊娠初期)は免疫力が低下しやすく細菌に感染しやすい、おりものが増加して外陰部に細菌が繁殖しやすい、胎児の成長とともに膀胱が子宮に圧迫されて尿意を感じやすくなるなど、これらの理由により、妊娠、出産によって膀胱炎が誘発されやすいことが知られています。

症状

症状としては、急性膀胱炎と同じ症状を示し、排尿時の下腹部痛や昼間も夜間も何度もトイレに行きたくなる(頻尿)、残尿感、場合によっては血尿、尿が白く濁るなどの症状が現れます。

治療法

治療として、通常はニューキノロン系と呼ばれる抗菌剤を3~5日内服しますが、妊娠中は、セフェム系の抗生剤が用いられます。フロモックス、ケフラールなど、一般的に咽頭炎など風邪のときにも使われている薬です。

5~7日間の内服が必要で、症状がなくなっても完全に菌が消え炎症が治まったわけではないので、医師に指示された日数きちんと内服し再発しないようにしましょう。

また、産婦人科によっては、漢方薬による治療が行われることがあります。当帰芍薬散、猪苓湯、五淋散などのほか、排尿がしにくい場合には水滞と補気のため、補中益気湯、五苓散などが用いられ、適宜抗生物質が併用されます。尿所見が改善しても症状が残る場合には清心蓮子飲が有効だそうです。

膀胱炎で受診すべき診療科

内科、婦人科、泌尿器科へ

膀胱炎は内科や泌尿器科で診察してもらえます。女性の場合は、婦人科で見てもらえるところがたくさんあります。妊婦さんの場合は婦人科もしている産婦人科で診察してもらえます。

ですが、耐性菌の問題や再発などもありますので、できる限り泌尿器科で受診をしたほうがよいようです。

慢性化や他の病気が疑われる場合は泌尿器科へ

慢性化やほかの病気が疑われる場合は、泌尿器科を受診しましょう。

膀胱炎の診断には、尿検査が必要になります。内科や婦人科などでも、診察はしてくれますが詳しい尿検査(尿沈渣)や尿培養が行われない場合もあります。慢性化した場合は尿培養や薬剤感受性検査により耐性菌などを検査する必要があります。ほかの泌尿器科の病気が関係している場合もあります。

膀胱炎におすすめ市販薬

ボーコレン(小林製薬)

小林製薬から販売されているボーコレンは、つらい排尿痛や残尿感、頻尿、尿のにごりに効果がある錠剤タイプの第2類医薬品です。11種類の生薬からなる漢方処方「五淋散」エキスを含んでいます。五淋散は、病院や漢方薬局でも膀胱炎に対して処方されている漢方薬です。

腎仙散(摩耶堂製薬)

摩耶堂製薬から販売されている腎仙散(ジンセンサン)は、利尿作用のほか、抗炎症作用を有する生薬を配合してます。猪苓、茯苓など病院で処方される漢方薬にも含まれる生薬です。

腎臓の老廃物排泄を促進し、排泄障害や炎症性の疾患にも効果があるため、膀胱炎のほかに、むくみ、尿利減少、腎炎、ネフローゼ、腎盂炎などにも効果があります。服用しやすい散剤で、携帯に便利なアルミ分包包装となっている第2類医薬品です。

猪苓湯(ちょれいとう)

猪苓湯は、漢方の原典である「傷寒論」や金匱要略に記載されている漢方薬で、尿量が減少する、排尿すると痛むというような症状等、泌尿器系の疾患に多く用いられている漢方薬です。病院でも処方されています。ツムラやクラシエなどから販売されている第2類医薬品です。

膀胱炎の予防法

水分を多くとる

排尿は、尿道や膀胱に存在する細菌を尿で洗い流す役割があります。水分を多く摂り、尿をたくさん出して、膀胱内の細菌を体外へ押し流してしまいましょう。

また、トイレに長くいかないと尿が長時間溜まったままなので細菌が膀胱に侵入しやすくなります。特に1日数回しかトイレに行かない人は注意が必要です。水分を多く摂ってトイレに行く回数を増やしましょう。

トイレを我慢しない

膀胱に貯まっている尿には、細菌の繁殖に必要な栄養分が含まれ、体の体温で繁殖しやすい温度が保たれています。トイレを我慢して、膀胱に尿を溜めることを続けていると、膀胱に炎症を起こしやすい可能性があります。

トイレは我慢しないようにしましょう。尿意がなくても、3~4時間ごとに、トイレに行く習慣をつけ、膀胱内の細菌を早めに排出するようにしましょう。

尿道口、外性器の周りを清潔に

尿道口、外性器の周りを清潔に保ち、細菌の侵入を予防しましょう。特に女性は、尿道と膣や肛門が近くにあり、菌が入りやすくなっています。大腸菌が感染しないように、局所の清潔を保つように心がけましょう。

便秘気味の人も膀胱炎になりやすいと言われますので、長期便秘にも気を付けましょう。排便後は前から後ろに拭くようにし、尿道に大腸菌が触れることを少しでも減らすようにしましょう。生理ナプキンやおりものシートは、こまめに交換しましょう。

しかし、清潔を保とうとして、シャワートイレなどで過度に洗浄すると逆に炎症を起しやすくなるので注意が必要です。性交渉時には細菌が感染しやすくなります。性行為後は排尿する習慣をつけ、尿道や膀胱に入った細菌を排出するようにしましょう。または、入浴やシャワーなどで流すようにしましょう。

下半身を冷やさない

体が冷えたり、血流の低下などが起こると膀胱や膀胱の周りの機能が鈍くなり膀胱炎の原因になることが考えられます。体を冷やさないようにしたり、軽い運動などにて血行を良くするような生活を心がけましょう。特に下半身を冷やさないようにしましょう。

疲れ、ストレス溜めない

ストレスや無理なダイエット、過労などはなるべく避けるようにし、身体を健康に保つように心がけましょう。風邪を引いたり、睡眠や栄養が不足している時は、体の免疫力が低下し細菌に容易に感染してしまいます。日頃から抵抗力を保つよう心がけましょう。

まとめ

膀胱炎の多くは、急性膀胱炎で女性に多い病気ですが、きちんと薬を服用しないと再発し、慢性膀胱炎となる場合があります。また、慢性膀胱炎には、何らかの基礎疾患があることが多く、基礎疾患の治療が必要となります。

出血性膀胱炎は子供がかかりやすいため、トイレの後の様子がおかしい場合は、小児科を受診したほうがいいそうです。間質性膀胱炎は原因がよくわかっておらず、完治が難しいようですが、いろいろな治療法がありますので、寛解することが可能です。

男性の膀胱炎は前立腺の病気が関係することが多く、治療が長くなります。妊婦さんは、膀胱炎にかかりやすいので、注意が必要です。

膀胱炎に当てはまる症状があった場合、内科や婦人科、泌尿器科を受診しましょう。慢性の場合やほかの病気が疑われるときは泌尿器科を受診しましょう。

膀胱炎は再発しやすいため、ここにあげた予防法を実践して、膀胱炎にならないようにしてくださいね。