TOP > 部位から探す > 頭・顔 > 頭・脳 > 激しい頭痛に注意が必要!高熱や吐き気は大丈夫?見逃してはいけない6つの症状と5つの病気の特徴を学ぶ!

激しい頭痛に注意が必要!高熱や吐き気は大丈夫?見逃してはいけない6つの症状と5つの病気の特徴を学ぶ!

突然の頭痛に襲われて1日がパァになってしまった、という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。生きていれば誰もが必ず一度は「頭痛」の辛さを体験すると思いますが、そんなよくあることだからこそ「危険な頭痛の兆候」を見逃してしまいがちです。「いつもの頭痛」と思っていたら、実は命の危険をともなった症状だった、という話もあります。危険な頭痛とはどんなものか、改めてきちんと学んでおきましょう。



突然の激しい頭痛、そんなときには?

「頭痛持ち」なんて言葉が昔からあるほど、頭痛は身近な症状です。人によっては慣れを感じてしまっている場合も多いのではないでしょうか?かくいう私も頭痛持ちの1人で、眉間にシワを寄せては痛み止めを飲んでごまかすことも高校生くらいの頃からしょっちゅうでした。

季節の変わり目、急激な気温の変化、生活や環境のストレス、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れ…頭痛はちょっとした原因で起きる、風邪よりも「よくある」もの。だからこそ、「たかが頭痛」「いつものこと」と、我慢しようとしてしまいがちです。

でもその頭痛が、命の危険を知らせるSOSだったとしたら、その我慢が命取りになることがあります。「いつもより痛みがひどい」と感じたら、それは体からの救援信号だと思うように意識をチェンジすることが、大切な命を守る結果に繋がります。

激しい頭痛を感じたらまず行うこと

すぐに病院へ

激しい頭痛によって最も危惧されるのは「くも膜下出血」や「脳出血」などの頭の病気です。

しかし、これらの本当に恐ろしいところは、特に前触れや自覚症状がない人でも起きるということ、そして症状の現れ方が人それぞれだということです。

よく耳にする、「突然何かで殴られたような頭痛」が起こる人、「卒倒・昏倒」してしまう人もいれば、痛みはひどくて吐き気があるが、意識ははっきりしていて自力で歩くことも出来るという人もいます。

激しい頭痛には原因も対処法も様々あり、医師が判断しなくてはならない場合がほとんどです。意識を失うほどではなかったとしても、まずは救急に連絡し病院にかかりましょう。

救急車を呼んでも良いのか判断出来ない場合、救急相談センター(#7119)や子供の救急相談センター(#8000)に連絡しましょう。最寄りの救急診療の病院情報などをすぐに教えてくれます。もしお住まいの都道府県や地域に該当の窓口がない場合は、通常通り消防署(119)に連絡し、救急外来の情報を依頼して下さい。

病院へ行くまでは絶対安静に

病院へ行く手配、準備が出来たら、受診時までは安静にしておきましょう。安定している場所(床やベッドの上など)に体を静かに横たえ、呼吸しやすい姿勢を取ります。

体温が下がり過ぎないよう、保温出来ればベストですが、もし毛布を取るために立ち上がったり歩きまわったりしなくてはならない場合はなくても構いません。もし、頭痛がある状況で、身体を締め付けるものがあれば取り外して体に締め付けのない、ゆるやかな状態にしましょう。

食事などを摂取してしまうと気分が悪くなり、嘔吐の可能性が高くなります。嘔吐してしまうと、吐物によって窒息の危険性もありますので注意しましょう。呼吸をゆっくり行うように集中し、救急車を待つようにしましょう。

危険な頭痛の症状:こんな時は病院へ!

急に起きる激しい頭痛

突然、ハンマーやバットのような物で強烈に殴られたような衝撃と痛みが襲い、「目から火花が出たように感じた」「突然にうめき声をあげて倒れた」という状態になったら、くも膜下出血や脳出血などの危険な状態である可能性があります。

命の危険がある病気の場合は、この強い痛みと同時に意識を失ってしまうというイメージが根強く広がっていますが、実際に卒倒・昏倒する人は全体の2~3割程度という説もあります。大半の人は痛みが襲っても意識は保てている場合が多く、しかしこの痛みが断続的に続くようになります。

突然強くなる頭痛

朝の起床時にひどい痛みがあり、時間経過とともに段々緩和されるものの、何かの拍子でまた痛みが急に強くなるという場合には、脳腫瘍や髄膜炎などの「脳神経を圧迫している状態」である可能性があります。

こういった病変の場合、徐々に進行するものと、急性的に悪化するものがあり、専門医でないと判断が出来ないこともよくあります。また、これらの頭痛の場合、毎日のように痛みがあるために「慢性頭痛」と自己判断をしてしまうケースもよくあるので、数日以上続くようなら一度病院で検査をしましょう。

痛みが徐々に強くなる

時間経過とともに痛みが徐々に強まっていく場合も、脳腫瘍や髄膜炎による圧迫や脳動脈硬化などの血管性の痛みである可能性があります。

頭痛とともに手足にしびれや痙攣、顔面や体に冷感(ひんやりするような感覚)、そのほか神経症状に異常を感じる場合もありますので、一刻も早い診察が必要となります。頭痛以外にも症状を感じている場合には、すぐに病院にかかってください。

頭痛とあわせて発熱する場合

激しい頭痛とともに、38度以上の熱、吐き気や悪寒がともなう場合、髄膜炎などの頭の病気である可能性もあります。この場合、インフルエンザや風邪と似たような症状であるために、「寝てれば治る」と自己判断し、恐ろしい結果を招いてしまうことがよくおこります。

頭痛と同時に首の痛みがあったり、発熱が続き解熱剤を飲んでも下がらない、ということがあった場合は風邪などではなく頭の病気の可能性も視野に入れ、医師の診察を受けた方がよいでしょう。

手足のしびれ・けいれん

それまでなんともなかったのに、急に手足にしびれや違和感、虚脱感(力が入らない状態)、冷感などが起こったり、顔面の痙攣、ろれつが回らない、ということが起きた場合は、脳出血や脳梗塞、慢性硬膜下血腫などの病気が疑われます。

これらの場合、一刻も早い診察と処置が鍵を握っていて、手遅れになると命の危険もさることながら、後遺症などを負ってしまう場合も多くあります。また、重症度も人により様々で、頭が痛くて歩いて病院に行ったら脳梗塞と診断された、という例も多いのが特徴です。

軽度・重度の判断は素人には出来ません。おかしいなと感じたら必ず病院へ行くようにしましょう。

嘔吐・吐き気

危険な頭痛が体を襲った場合、嘔吐や吐き気を伴うという人が多いです。これは痛みによるショック症状や病気による神経障害などが原因となって起こっている状態で、風邪などによる頭痛では、通常は吐き気は伴いません。

嘔吐や吐き気がある状態の頭痛は、原因はなんであれ日常生活を無理に行おうとするとよりひどい状態になってしまったり、予想出来ない結果を招いてしまうこともあります。

頭痛と嘔吐が同時に起こるようなら、病院で検査を受け、落ち着くまでは安静が必要です。

危険な頭の病気とは

くも膜下出血

激しい頭痛が起きた時、真っ先に疑ったほうがいいと言われるほど身近にある恐ろしい病気がくも膜下出血です。

脳は髄膜とよばれる膜で表面を覆われています。その膜は3層構造になっています。3層構造の中のくも膜から出血し、すぐ近くにある脳脊髄液に血が混じってしまうという症状です。多くの場合は「脳動脈瘤」の破裂が原因として起こりますが、事故や転倒などにより頭部を強く打つことからも起こりうる恐ろしい病気です。

若干の差ではありますが女性に起こりやすい傾向にあり、年齢層は35歳前後~60代前半が最も多いと言われています。男性は40代~50代が多く、働き盛りの年代の突然死の原因としても高い部類とされています。

日常生活において、喫煙や飲酒の習慣がある場合や高血圧の方、更に、遺伝的要因である血管奇形などが原因となることもあるため、親戚や家族などにくも膜下出血の経験をされた方がいた場合は注意が必要です。当てはまることがある場合には、定期的に脳ドッグなどでの検査を受けた方が安心です。

髄膜炎

髄膜炎には「細菌性髄膜炎(化膿性髄膜炎)」と「無菌性髄膜炎」(ウイルス性髄膜炎)の二種類があり、大人と子供で症状の出方に違いがあります。

大腸菌やインフルエンザ菌などの細菌が脳の髄膜へ感染すると細菌性髄膜炎となり、おたふくウイルスやヘルペスウイルスなどによるものであれば無菌性髄膜炎と称されますが、症状に大きな違いはありません。

大人の髄膜炎の場合、頭痛に加え首の硬直(首を曲げづらくなる、頭を振れなくなる)、38度以上の高熱、意識障害などが起こります。乳児や幼児の場合は、これらに加え黄疸、嘔吐、けいれんなどが起こることがあり、どちらの場合も感染した菌や処置の遅れなどにより、後遺症や障害が残ることもあります。

また、風邪などの症状に酷似しているために、「風邪が治りきっていないのだ」と自己判断をする場合も多く、症状が進行してから初めて病院にかかるという人も少なくありません。首の後ろの緊張が強い、高熱が数日続いているという場合には自己判断はせず病院に行きましょう。

脳出血

健康系のテレビ番組などでもよく取り上げられる「脳出血」でも、激しい頭痛を感じることがあります。何の前触れもなく突然始まる頭痛、そして吐き気が同時に起こるという場合が多いようですが、頭痛以外に自覚症状を感じられないということもあります。

根本原因は高血圧症などにより、脳の血管が破れて脳内に血液が一気に流れ込んでしまうことで起きると考えられていて、日本人には特に多いとされています。喫煙や飲酒、また塩分過多の食事が多いと発症する傾向が強くなります。

出血した場所により症状が異なりますが、手足が動かしづらくなる運動機能障害、ろれつがまわらないなどの言語障害、物が見えにくいなどの視覚障害など、様々な機能障害が起こり、脳出血治癒後も後遺症としてそうした機能障害が残ってしまうことがあります。

成人であれば誰でもなり得ると警鐘を鳴らす医師も多い病気ですので、もしも頭痛と吐き気が突然現れたら、迷わず病院へ行くように心がけて下さい。

脳腫瘍

脳腫瘍はその名の通り、脳内に出来る腫瘍のことです。良性と悪性の2つがあり、発症率は10万人に10~12人と推定されています。原因はまだ定かではないですが、生活習慣、遺伝などが考えられているようです。

脳出血と同様に、頭痛と同時に様々な症状が異変として現れますが、脳腫瘍の場合、その腫瘍の進行スピードによっても症状の出方が異なるため、すぐに異常に気付けないという場合も多くあります。

起きやすい症状として、主には頭痛と嘔吐、運動機能障害や言語障害、顔面神経の麻痺やめまい、耳鳴りなどが現れることが多く、腫瘍の位置や大きさによっては年齢に関係なく認知障害が起きることもあるようですが、個人差も大きいため、異変を感じたら病院で精密検査を受けるようにして下さい。

慢性硬膜下血腫

慢性硬膜下血腫とは、主に「頭をぶつけた」などの外傷が原因となって起こる症状です。頭蓋骨の下にある「硬膜」と、脳を包む「くも膜」の間に、ぶつけた時から数日~数ヶ月かけて血液や髄液が溜まっていき、血腫を作ります。この血腫が脳を圧迫し続けると、頭痛や吐き気、半身の麻痺や言語障害などの症状が現れることがあります。

軽症の場合は自然吸収されることを様子を見ながら経過観察となることもありますが、重症化した場合、またその危険性がある場合は外科的手術が必要です。この硬膜下血腫が「脳ヘルニア」と呼ばれる症状まで進行してしまうと、呼吸障害などを起こし命の危険もありますので、早い対応が望ましいでしょう。

高齢の男性に多いとされていますが、若い人でも転倒や事故で起こりうる症状です。アルコールで酔っ払ってしまい、転倒したこと自体を覚えておらず、数日後に頭痛で来院して原因が判明…という場合も多く報告があるようなので、お酒を飲まれる方も充分な注意が必要です。

慢性頭痛にも注意が必要

群発頭痛

慢性頭痛とは、「すぐに命の危険がない」「原因がはっきりしていない」、いわゆる「よくあ

る頭痛」の総称です。大きく分けて3種類あり、2種類以上の慢性頭痛が混在するという辛い症状の人もいます。では、その慢性頭痛について詳しくご紹介します。

まず、30代前後の男性に最も多いとされているのが「群発頭痛」です。この群発頭痛は別名「自殺頭痛」と呼ばれるほど激しく、痛みが始まると立っていられないなど日常生活に支障をきたすこともあります。慢性頭痛全体のおよそ1%程度と、頻度はあまり多くはありません。

アルコールがトリガー(起因)となる傾向も考えられています。

眼の奥がえぐられるような痛み、頭痛と同時に目が充血する、涙がこぼれる、鼻水が出るなどの症状が起こる人もいて、花粉症かと勘違いしてしまう場合もあるようです。

群発頭痛には病院で酸素吸入や薬物で緩和する方法などが効果があるようですので、心当たりのある頭痛で悩まれている人は一度頭痛外来などを受診してみましょう。

片頭痛

慢性頭痛の症状の二つ目は、よく耳にする「片頭痛」です。周期的に「ズキンズキン」「ガンガン」という拍動性の頭痛が、こめかみや眼の奥を中心に起こります。頭痛に悩む日本人の8%は片頭痛だと言われ、20代~40代の女性に多い傾向にあります。

もしも片頭痛が起こった場合は、出来る限り光や音刺激の少ない場所で目を閉じ、安静にしましょう。この時、目や頭を冷やし、血管の拡張を鎮めるのも効果があります。また、睡眠不足などでも起こりやすくなる傾向があるので、まずは生活習慣を見なおしてみましょう。

痛みの度合いによっては吐き気や嘔吐をしてしまう方もいるので、そのような重篤な症状がある場合は、くも膜下出血や硬膜下血腫などの検査をしてみることもおすすめします。片頭痛の影に隠れて病変が潜んでいることもあるので、一度は病院を受診しましょう。

緊張型頭痛

慢性頭痛の中で最も多いとされているのが、この緊張型頭痛です。年齢層の差があまりなく、子供から高齢の方までこの緊張型頭痛で悩んでいるとされています。

頭全体が「まるで孫悟空の輪をつけられているような」締め付けにより痛みを感じる場合や、後頭部付近にびりっとした痛みが断続的に走るという場合もあり、ストレスや環境、睡眠不足などの疲労による体のこわばりが大きな要因であると考えられています。

緊張型頭痛の場合、体が冷えたりこわばったり、肩こりや首こりなどで起きることが多いので、「温めて動かす」方が楽になるのが早いようです。入浴やストレッチ、また少しゆっくりとした睡眠などをとり、体の疲れと緊張をほぐすようにしましょう。

まとめ

体からのサインを見逃さないで

頭痛を始め、「痛み」は体からの呼びかけです。体に異変が起こっている、対処しなくてはいけないと体の中から訴えかけ、命そのものや健やかな日常を守ろうとしているのです。

日本人は我慢強い傾向にあるとよく言われています。確かに、大げさに何でもかんでも痛いと訴えても解決しないことも多いですので、いっそのことジッと耐えて「時」が解決するのを待ちたいと感じる場合もあるでしょう。

しかし、その「時」が命を奪ってしまうこともあるのです。普段感じないような痛みを感じたら、まずは立ち止まって自分の体からのSOSを受け止めてあげるようにして下さいね!