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胃が熱い感じは何?!その原因4つと症状、潜んでいる病や対処法など東洋医学の視点から解説します!

胃が熱いとはどういうことをいうのでしょう。私たちの身体は、口からお尻まで、一本の管でできているそうです。そして口から入る食べ物は、管を通りながら消化・吸収されて、残りのカスなどは肛門から排泄する仕組みになっているそうです。東洋医学の言葉、「胃熱」とは、胃に熱がたまり、食べ物の下降を邪魔し、管内に滞りが生じた状態のことをいうそうです。



ムカムカ、胃が熱い!それは「胃熱」

東洋医学では、人間を自然界の中のひとつとして捉え、自然界と密接につながり、また人間の内蔵なども自然界の一部として捉えるそうです。たとえば、細胞や器官などはそれぞれ機能は持っていながら、それもひとつの自然になる、自然界とつながっている、ということになります。そして、胃は飲食物を消化・吸収し、「気」を全身に行き渡らせる重要な役割りをしているのです。いわゆる源となるということです。

話を胃熱に置き換えましょう。冒頭でも少しお話しましたが、東洋医学では、「胃熱」とは熱が胃にとどまり、胃が働きすぎて興奮状態になることを言います。みぞおちのところに熱をもった感じになるのを「胃熱」と呼び、胃が熱い、燃えるような感覚になります。胃の熱い空気が上にあがってくるので、胸焼け(胃から食道の方へ胃液が逆流になった症状)などにもなるそうです。

また、文字通り、胃が熱いので、のどが渇く症状も出ます。食べてもすぐお腹が空いたり、便秘になったり、歯茎の腫れなどの症状が出たりもするそうです。

胃が熱い原因とは?

暴飲暴食

胃は、伸び縮みできる袋なので、ある程度は食べ物を入れることができますが、限度を超えて胃の壁が引き伸ばされると、胃の壁の筋力というものが低下していき、消化の働きをする運動機能が低下していきます。限度を超えたものを消化しようとすると、胃酸が大量に分泌。結果、胃の粘膜を荒らしていってしまうのです。

そして、塩辛いものをたくさん食べたり、冷たいものを食べ過ぎたりすると、粘膜細胞が傷をつけられてしまう場合もあります。暴飲暴食後、胃痛や吐き気の症状が出た場合、急性胃炎の可能性があると言われています。不摂生な食生活を続けることにより、慢性胃炎やピロリ菌の感染による胃・十二指腸潰瘍が発生する可能性もあります。

飲酒・喫煙

少量のお酒などは、食欲を増進させる特徴があるのですが、大量に飲むと、強く胃が刺激されることになり、胃酸と胃粘膜のバランスがおぼつかなくなり、結果、胃粘膜が荒れることになります。その上、大量にお酒を飲むことは、胃の運動機能も低下させるため、健康な胃を保つための機能が影響されることになってしまいます。

そして、胃が空っぽの状態でお酒を飲むと、お酒が直接胃粘膜に触れるため、刺激が強くなり、大きなダメージを与えてしまいます。また、タバコは胃の粘膜の血の流れの低下をまねき、胃酸の分泌を促して、胃にダメージを与えてしまいます。

精神的緊張(ストレス)

うまくはかどらない仕事や人間関係、家庭の悩み…。それが引き金となり、ストレスが悪化し、胃が熱くなったりする場合があるようです。ぜん動運動、胃酸の分泌を促す副交感神経と、それらを抑える役割のある交感神経は、ストレスを強く感じすぎると、働きが狂ってしまいます。胃が緊張したり、疲れたりすると、肝の機能が低下して、気がめぐらなくなる、と言われています。

炎症がないのに、胃に異常をきたしていたら、最近では機能性ディスペプシアと呼ぶ症状があるとのことです。それは強いストレスによる胃への痛みや違和感などがあった場合、診断されます。ストレスを感じると、ストレスのホルモンが分泌され、ストレスに負けないように頑張りますが、ストレスホルモンの分泌を促進する因子には、胃の運動機能を抑える傾向があると言われています。

なので長期のストレスにより、胃では機能性ディスペプシアが起こりやすくなるそうです。

胃が熱い時の症状とは?

灼熱感

胃の痛みと灼熱感は、胃潰瘍とほとんど区別がつかないようです。ムカムカ、胃が焼けるような感じで不快な症状が起きます。食べ物は、辛い物や味の濃い目のものを好む人が多いようです。そして、のどが渇きやすいとのことです。

ムカつき、吐き気

食道から食べ物が胃に入り、十二指腸へ難なく流れていくのが普通とのことですが、胃のぜん動運動が逆方向に流れる、逆ぜん動により、食べ物が胃酸と一緒に逆に流れてしまい、吐き気やムカつきの原因になる恐れがあるそうです。全部吐いてしまうまではいかない、なんとなく気分が悪い状態が続き、辛い症状を引き起こすとのことです。

喉の渇き

渇くということは、熱があるということですよね。東洋医学では、胃などに余計な熱があると、口の中が渇くということから、「口渇」や「口苦」という言葉があるとのことです。一気に水を飲まないようにしましょう。少しずつ、少量の水をこまめに摂るといいようです。

空腹感

胃の働きは、食べ物を胃の中に入れて、消化することですね。でも、この胃の調子が悪かったりすると、消化機能に異常があらわれるのだそうです。症状として、食べてもすぐにお腹が空くというのは、熱が胃にこもってる証拠だそうです。胃の熱により、消化機能が狂ってしまい、空腹感を感じるのだそうです。

口臭

東洋医学では、口臭の原因を、胃熱とするそうです。口の中がベタベタする、口内炎、舌のコケが赤い、または黄色っぽくなる、舌の色が赤い、歯茎が赤く腫れて痛みを伴い、出血するなど。また、過食症気味、お酒を飲みすぎ、すぐお腹が空く、便が臭う、胸焼けがするなど、やはり胃に余計な熱がこもった場合、口臭の発生の原因となるようです。

胃熱から考えられる病とは?

消化不良

消化不良は、暴飲暴食をしたり、刺激の強い食品(にんにくなど)、そして脂肪が多い食品などを食べ過ぎ、またはお酒を飲みすぎたり、炭酸飲料の飲みすぎなどによって、胃酸の分泌が乱れて、膵臓(消化酵素の分泌をしてくれる)の機能も低下し、消化不良となります。

胃酸過多症

胃液の中に含まれるという塩酸、ペプシンを胃酸と呼ぶそうです。消化や殺菌の働きをする重要な役目を担っています。胃酸粘膜の細胞から分泌されますが、過剰に分泌されると塩酸により、酸度が高くなり、胃の粘膜を傷つけ、酸症状と言われる症状が見つかります。胃酸過多症は、胸焼けなどの酸症状に使われる言葉だそうです。

その他には、ゲップ、酸っぱい胃液が胃から口に流れてくる(こみ上げる)酸症状などがあります。胃熱による胃酸過多は、脂っこい食べ物、味付けが濃いもの、お酒、辛いものなどの食べ過ぎが原因で、胃に熱がたまり、胃酸を増やします。上腹部痛、便秘、お腹が空く、冷たいものが欲しくなるといった症状が出ることもあります。

胃炎・胃潰瘍

胃の炎症による胃炎や、胃壁のただれ(ひどくなると、筋肉をえぐりとった状態)による胃潰瘍は、東洋医学でいうと、脾と胃に関係しているとのことです。お酒の飲みすぎ、辛い物の食べ過ぎによって、直接的に脾と胃を痛め、ストレスで肝を刺激して、脾を傷めることにより、胃腸を悪くします。

気の滞りにより、胃熱をつくりだします。東洋医学的には、怒りも、気滞※となり、胃炎・胃潰瘍を起こすと言われているそうです。※気滞…身体の中の気が滞っている状態

胃熱の対処法は?

暴飲暴食を避ける

やはり、一番の原因とも言える、暴飲暴食。これを止めると、かなり楽になる可能性が出てくると思われます。胃をいたわりましょう。胃が傷ついている状態の時は、消化の良い食べ物がいいでしょう。ただし、食欲のない場合もあると思います。その時は、飲み物だけでも飲みましょう。水分補給をすることで、かなり違うはずです。少しずつ、少量の水をこまめに摂取しましょう。

そして食事の量を減らす時でもできるだけ、1日に必要な栄養素を摂れるように心がけましょう。甘いとか、酸っぱいとか、辛い!とか味の強いものは避けるといいようです。そして薄めの料理をすることが大切です。お酒は食前酒なら、食欲増進を助ける役目をしてくれるので、絶対にダメとは言えないでしょう。

何にしても、適度がいいのす。腹八分目にしておくのが一番無難だと言えるでしょう。そして、お茶も食後にいただくようにしましょう。

咀嚼をしっかりする

食べ過ぎや胃の負担を減らすには、よく噛むことが大切です。満腹中枢が刺激を受け、自然と食事の量が減ります。よく噛むことで、暴飲暴食を防ぐことはもちろん、脳の視床下部にある、満腹中枢が刺激され、満腹になったという合図をきちんと感じられるようになるのです。

また、よく噛むことで唾液が出て、糖の分解が進みます。そのことによって、満腹中枢が刺激され、少しの量でも満腹感を得られるようになるとのことです。

そして、食後20分後にはレプチンというホルモンが分泌され、満腹中枢が刺激されるので、よく噛み、時間をかければ、レプチンが分泌され、暴飲暴食が防げるというわけです。

規則正しい生活

不規則な生活が続いている人は、胃熱を開放するため、規則正しい生活に戻すことがベストですが、なかなか簡単にはいかないのでしょう。少しずつ、すすめていく方が健全だと思われます。早寝、早起きをしましょう。

その中に、正しい食生活を取り入れ、身につけましょう。夜更かし、睡眠不足は胃を荒らすきっかけを作ります。そして働きすぎも胃粘膜の防御力を弱くします。

ストレスをためない

ストレスをいきなり減らそうとしても、なかなか減るものではないと思いますが、少しずつ改善していく方法があると思います。ストレスには、良いストレスと悪いストレスがあるようです。ストレス=身体や心が受ける刺激。そして、その刺激に反応した状態を指すそうです。むしろ適度なストレス=やる気が出るようなストレスは、本人自身が成長したりするなど、いいことでもあります。

ただ、今の世の中はストレス社会です。悪いストレスをうまくかわすことも大切です。ただ、ストレスは侮れません。放っておいたり、我慢したりすると、神経症やうつ病を引き起こしたりします。その時は、心の疲れを無視することは良くありません。生活習慣や、心のバランスを見直すことで、少しずつ改善していくでしょう。

ツボ押しマッサージ

暴飲暴食の人

・足三里(あしさんり)は、胃痛を和らげる特効薬とも言えるツボです。場所は、スネの外側の筋肉がついている所で、ひざの皿の下端から、指の幅4本分下の所。押したときに、筋肉がへこむ部分です。

・裏内庭は、足の裏の、人差し指の付け根にあります。手で、指を曲げたときに、指のはらが触れる部分です。

胃熱の人、のどが渇く人

・胃の裏側にある胃兪(いゆ)は、胃の働きを調整してくれるツボと言われています。自分でツボを押すときは、こぶしをツボに当て、仰向けになり、体重をかけます。

・足の指の間の中庭(ないてい)も、胃につながるツボと言われています。

ストレスで胃が辛い人

・肝の働きを良くする太衝(たいしょう)を刺激しましょう。足の親指、人差し指の骨を甲の方になぞっていくと、骨の出ているところにぶつかります、その手前に少しくぼみがあります。そこを刺激すると良いそうです。

・内関(ないかん)のツボは、気の巡りを良くする働きがあり、胃の痛みを和らげるとのことです。内関は、手首のしわの真ん中から、ひじの内側に向かって、親指の幅が2本分の所にあります。

…いかがでしょうか。ツボがわかりにくい場合は、鍼灸院などに通われるのもひとつの手です。そこで教えてもらうと、今度から症状が出た場合は、自分でツボを押して和らげることができるでしょう。

消化を助ける胃腸薬

胃痛や、ムカムカするような熱を帯びた不快感などには、やはり薬も必要ですよね。

消化剤は、消化酵素(胃液や腸液に含まれる酵素とほぼ同じような作用をもつ)からなっていて、消化を助ける役割をもっています。消化酵素が分解できる食べ物の種類は限られています。そのため、ほとんどの薬が、複数の消化剤が配合されて出来ているそうです。

主な成分は、ジアスターゼ(酵素の初期の研究の歴史で主要な成分のひとつ)、リバーゼ(脂肪の代謝に主に関わっている酵素)です。

消化を助ける漢方薬

漢方薬は、効果も副作用も穏やかと言われています。3つほど挙げていきましょう。

・安中散…あらゆる漢方胃腸薬の基礎となる漢方薬です。ストレスからなる胃炎や胃痛、胸焼け、胃のもたれ、急性・慢性に関わらず効果を発揮するとのことです。また、温める効果もあるため、生理痛にも効果があるようです。

・小建中湯…胃腸の働きが弱く、体力がない人の便通を良くする漢方薬です。身体のだるさも取ると言われています。

・人参湯…冷え性で、下痢をしやすい、胃腸虚弱の人にオススメです。

下痢を伴う場合、急性胃腸炎の恐れあり

急性胃腸炎とは、急に嘔吐したり、下痢をしたりする症状で、一過性のものです。嘔吐は胃炎で、下痢は腸炎が一般的な症状です。

・細菌性の場合は嘔吐、下痢。重症化してしまうと、血液が混じった下痢、発熱や腹痛を伴い、血圧の低下や、意識障害などを引き起こす可能性があります。

・ウイルス性の場合は、水のような下痢が特徴です。

急性胃腸炎に気づいたら、一過性で、1~2回の下痢の回数で治まるようなら、生菌製剤(生菌製剤の代表的な菌として乳酸菌、ビフィズス菌、糖化菌、酪酸菌などがあります)で様子を見ることができます。しかし、だんだん悪化する場合や、血便などの回数が続くようなら、胃腸科や消化器科、あるいは内科で診てもらうのが良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。胃が熱いということは、このような怖い症状も出たりするので、自分で勝手に判断せず、症状が重くなる前に診てもらうのが一番いいのでは、と思います。今まで説明させていただいたのは、ほんの一部ですが、参考にしていただけたら嬉しく思います。

東洋医学からの視点で書かせていただきましたが、やはり漢方はやわらかく効いて、副作用も少ないので、オススメしますが、そこは漢方薬専門のところで聞いていただけたら、より専門なことが聞けて、効果もあがるでしょう。

そして、なるべく暴飲暴食を避けること。ストレスをうまくかわす工夫を試みること。これが一番大切だと思うのですが、いかがでしょう。いろいろやってみるうちに、きっと自分に適した胃への負担を軽減させる方法が見つかるでしょう。皆さんの胃の調子がよくなりますように!