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ヘルパンギーナは子供だけじゃなく大人も感染する?冬にはあまりかからない?9つの気になる主な症状と治療などを紹介!

ヘルパンギーナとは、乳児や子供を中心として夏に流行するウイルス性咽頭炎で、いわゆる夏風邪のひとつです。高熱を伴いますし、大人でもかかることがあり、ウイルス感染症であるため、ワクチンや特効薬がなく、髄膜炎や脳炎に重症化する危険もあります。感染経路や症状、かかる年齢や感染率、手足口病との違いとともに、治療法やケア方法、予防法、食事の留意点、保育園や学校へ行くタイミング、出席停止の有無などを解説します。



ヘルパンギーナとは

急性のウイルス性咽頭炎

ヘルパンギーナとは、突然の発熱と口の中にできる水泡状の発疹が特徴的な、急性のウイルス咽頭炎です。子供の感染がほとんどといわれ、特に乳幼児の罹患率が高く、夏季に流行するいわゆる夏風邪のひとつとされています。

原因となるウイルスは大多数がエンテロウイルス属で、特にコクサッキーウイルスA群が原因であることが多いそうですが、コックサッキーウイルスB群やエコーウイルスが原因の場合もあるといわれています。

夏風邪といっても、ウイルス性感染症であり、特効薬や予防接種もないため、あなどってはいけません。高熱がつづいたり、髄膜炎や脳炎、心筋炎といった生死を脅かしかねない状態に重症化する危険性もあるからです。

乳幼児を中心に夏季に流行

ヘルパンギーナが流行する季節や期間は、原因となるエンテロウイルス属の性質と一致します。熱帯では1年を通してみられるようですが、温帯では夏と秋に活発になるようです。

日本では、例年5月頃から増えはじめ、7月頃に流行はピークを迎え、8月頃から減り始めて9~10月頃になるとほとんどみられなくなるとされています。なお、日本での臨床分布は、毎年西部から東へと流行が推移するといわれ、流行規模は毎年ほぼ変わらないといわれています。

ヘルパンギーナにかかる患者の年齢は、5歳以下の乳幼児が約90%以上で、特に1歳代が最も多く、次に2歳、3歳、4歳がつづき、0歳と5歳は大体同じくらいの臨床数が報告されているそうです。

夏風邪の代表的疾患

夏は食中毒や熱中症、あせもなど、予防するべき病気がたくさんありますが、「夏風邪」にも注意が必要です。風邪は寒い冬になるもので、夏風邪はクーラーで体を冷やしてしまうからなる、と考えがちですが、夏風邪の実態は主にウイルスによる感染症だといわれています。

インフルエンザウイルスは乾燥すると活発になるため、冬に猛威を振るいますが、夏の湿気を好むウイルスもおり、ヘルパンギーナや手足口病など、エンテロウイルスによる病気は、代表的な夏のウイルス性感染症だとされています。

また、ヘルパンギーナの原因となるウイルスは、コクサッキーA群が中心ですが、たくさんの種類があるといわれています。つまり、同じヘルパンギーナの特徴が出ても、原因ウイルスが違うこともあるということです。

したがって、ヘルパンギーナは病名というより、様々な原因ウイルスの夏風邪で引き起こされるひとつの症状と捉えることもできるようです。

感染経路

飛沫感染

感染経路は、ヘルパンギーナ患者の咳やくしゃみによって飛び散った、唾や鼻水などに含まれるウイルスによる感染が最も多いといわれています。飛沫による感染力は、症状が現れる急性期が一番強いようです。

接触感染

エンテロウイルスは、患者の唾液・痰・鼻水・鼻の粘液のなかに入っているため、これらの分泌液が付いたものを触り、その汚染された手でウイルスを自分の口や鼻などの粘膜へ運んでしまうと、感染してしまうことがあるといわれています。

患者が咳やくしゃみをして、ウイルスの入った細かい唾が食器などに付き、知らないうちに口へ運んでしまうということもあるようです。

糞口感染

エンテロウイルスは、便の中にも入っており、手や食べ物、水などによって運ばれ、感染することがあります。乳幼児のおしめを替えるとき手に排泄物が付き、よく手を洗わないで食事などをすると、知らないうちにウイルスを口へ運んでしまうことがあるようです。

表面的には汚れていないように見えても、便器やノブにウイルスが付着していることもあるので、トイレに行った後はしっかり手を洗うようにしましょう。回復後2~4週間後であっても、便にウイルスが含まれているといわれており、長期間の注意が必要です。

かかる年齢

0歳児が44%

エンテロウイルスの感染率が最も高いのは0歳児で、44.2%といわれています。つまり、感染経路があれば半数近くの赤ちゃんがかかってしまうともいえます。

0歳児の感染は、エンテロウイルスの中でも特にコクサッキーウイルスB群の検出が多いといわれており、このウイルスはヘルパンギーナや手足口病だけでなく、新生児に重い全身症状を引き起こすこともあるようです。

中でもウイルス性髄膜炎は、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスなどのエンテロウイルスが原因であることが、全体の約90%を占めるとされています。これらのウイルスに新生児が侵され、母親に抗体がない場合は、特に重症化する可能性が高まるとされています。

脳炎、心筋炎、脳脊髄炎、肝炎などに重症化すると、最悪死亡したり、神経発達の遅れにつながるケースも報告されています。

1歳~4歳児が15%

エンテロウイルスの感染率が最も高いのは0歳児だとされていますが、1~4歳の幼児の感染率も15.0%と高く、ヘルパンギーナの症例数自体は1歳児が最も多いといわれています。

次いで、2歳、3歳、4歳の発症数が多く、0歳~5歳だけでヘルパンギーナ罹患者の約90%以上を占めるとされているので、この年齢層は特に注意が必要といえます。

また、検出されるウイルスの種類も、0歳児と同じくコクサッキーウイルスB群やエコーウイルスが多いといわれているので、重症化するリスクもあります。

免疫力は赤ちゃんほど低くはないけれど、赤ちゃんよりも感染する機会が増えるため、症例数が最も多いと考えられます。

5歳~9歳児が11%

5歳~9歳児におけるエンテロウイルスの感染率は11.6%とされています。これは、感染経路があれば1割以上がかかってしまうということなので、油断は禁物です。幼稚園や小学校で流行することも考えられます。

10歳~19歳も11%

10代におけるエンテロウイルスの感染率は11.9%といわれ、学校で過ごす時間が長いことから、集団感染の可能性も高くなるようです。2008年には大分県の高校で夏風邪が流行して、30人以上の生徒が感染し、そのうち11人が髄膜炎にかかってしまったそうです。

11人は運動部に所属しており、夏休みの強化練習で集団で過ごす時間が長く、共同トイレが感染源である可能性が高いとされました。この時は、手洗いうがいをきちんとする、同じタオルを使ったり、同じ水を飲まないといった指導によって、さらなる流行を食い止めたそうです。

このことから、10代の感染率は11%強だといっても、どのような生活をしているかによってリスクも変わってくると思います。

また、エンテロウイルスによる夏風邪が髄膜炎に重症化する率は、14歳以下が多く、特に女子より男子が多いといわれていますが、14歳以上であっても集団発生が報告されており、注意が必要です。

20歳以上の大人も17%

ヘルパンギーナは、主に10歳以下の子供がかかることが多いといわれる病気ですが、大人であっても体調不良や疲労により免疫が低下している時は、感染してしまうことがあります。

実際エンテロウイルスの感染率は、20歳以上で17.3%とされており、決して低い数字とはいえません。一般的にヘルパンギーナは数日で回復する疾患だといわれています。

しかし、大人が感染した場合、39℃以上の高熱や、熱による強い全身倦怠感、関節痛や手足の痛みなど、やや症状が重いケースもあるようです。高熱が出ている間は仕事などを控え、安静にするようにして下さい。

なお、20歳未満では男性の罹患率が多いのですが、20歳以上では女性の方が多くなるといわれています。それは、成人女性は乳幼児の世話など、エンテロウイルスに曝される機会が多くなるからだそうです。

エンテロウイルスは珍しいウイルスではなく、特に夏から秋には知らないうちに接触していることも多いそうです。エンテロウイルスの種類は多いので、自分が免疫をもっていない種類のウイルスに接触してしまい、感染してしまっても、多くの場合は軽症であるか、無自覚であることが多いといわれています。

しかし、出産を控えた妊婦の場合は、分娩時に新生児も感染してしまう恐れがあります。新生児が感染したとしても、重症化する割合は低いとされていますが、稀に心筋炎や肝炎を引き起こし、最悪死亡するケースも報告されています。

特に生後2週間内に感染した場合に最も重症化する確率が高いといわれています。妊娠中の方、家族が妊娠している方は、特に注意する必要があります。

主な症状

2~4日の潜伏期間

ウイルスに感染してから、ヘルパンギーナの症状が出るまでの潜伏期間は、2~4日ほどといわれています。

突然の発熱

ヘルパンギーナの発症は、突然の発熱で始まることが多く、38℃~40℃の高熱が1~3日間ほどつづくといわれています。熱は2~4日で治まることが多いようです。

咽頭痛

発熱につづいて、またはほぼ同時期に咽頭痛が起こることが多いようです。

咽頭粘膜の発赤

咽喉が赤くなるのも、代表的な症状のひとつだといわれています。咽喉の痛みや痒みを訴えたり、食欲不振になることで気づくことも多いようです。咽喉が赤くなると2~3日は症状が拡大し、痛みが増すといわれていますが、徐々に治癒していくケースが多いそうです。

口腔内に口内炎や水疱

口の中、特に軟口蓋から口蓋弓辺り(のどちんことその周辺)に、直径1~2mm、大きいものだと5mmほどの、周囲が赤くなった、口内炎のような水疱ができることが多いようです。水疱の数は2~20個、通常は4~5個であることが多いといわれています。

同じく発疹を伴うへルペス性歯肉口内炎(へルペス初感染)と見分けにくいこともありますが、ヘルパンギーナの場合は歯茎や舌にできることは少なく痛みも軽度といわれ、のどちんことその周辺に限定的にできることが多いという特徴から診断所見を行うそうです。

ただし、エンテロウイルスの中でも、コクサッキーウイルスA群による感染の場合、咽喉だけでなく、唇や舌、歯茎などに発疹が現れるケースもあるといわれています。また、発疹がなく痛みや赤みだけのケースも広くヘルパンギーナとされるようです。

水泡が破れた後のただれ

水疱が破れると、浅く小さな潰瘍(ただれ)になり、この部分は白色や灰色っぽくみえることが多いようです。飲んだり食べたりする時に、このただれた部分に疼痛を感じることが多いといわれています。

のどの痛みにより水分がとれなくなることもある

潰瘍による疼痛のせいで、食欲不振になったり、食欲があっても飲食ができなくなることがあります。乳幼児の場合は、痛みのために不機嫌になったり、ミルクを飲まなくなってしまうこともあるようです。

痛みによって水分が取りにくい時は、脱水症状に十分注意しなければなりません。オレンジやグレープフルーツなど柑橘類のジュースも酸味があるので、避けた方がいいとされています。

熱すぎない牛乳などが比較的飲みやすいようです。食事は、塩気や酸味の効いたもの、香辛料の効いたものなどは痛みを悪化させることがあるので注意し、消化の良いものにしましょう。

飲食がなかなかできず脱水症状を訴え、点滴による水分補給を受ける患者さんもいるようです。

高熱による倦怠感・関節の痛み

39℃以上の高熱が出ることも多いため、全身の強い倦怠感、関節の痛み、手足の痛み、吐き気など、熱による様々な症状が出ることがあるといわれています。

稀に急激な発熱に伴う熱性痙攣

ヘルパンギーナは口の中の水疱と潰瘍が特徴的な症状ですが、発症自体は高熱やのどの痛みで始まることが多いといわれています。急に40℃の高熱が出る場合もあり、そのせいで熱性痙攣や嘔吐を起こす患者もいるようです。

通常であれば熱は2~3日続き、合併症や後遺症もなく1週間ほどで治まるとされていますが、稀にウイルス性髄膜炎や無菌性髄膜炎、心筋炎、脳炎などを合併するケースがあるようです。

激しい頭痛や嘔吐、麻痺がみられる場合は、脳炎の症状である可能性もあります。高熱、頭痛、嘔吐がひどい場合は小児科か内科を受診するようにしてください。病院の治療では、解熱剤を用いることもあります。

手足口病との違い

初期症状は同じ

ヘルパンギーナも手足口病も、ともに夏季に流行し、発熱や発疹などの初期症状が類似しているため、医師でもすぐには判断しにくいことがありますが、発熱や発疹の症状にも微妙な違いがあるそうです。

発疹について

ヘルパンギーナは、咽喉や口の中に水疱ができますが、手や足にできることはないといわれています。いっぽう、手足口病は病名の通り、口の中だけでなく、てのひら、足の裏にも白っぽい水疱ができ、全身に広がることもあるそうです。

発熱について

一般的にヘルパンギーナは39℃~40℃の高熱が出るといわれていますが、手足口病の場合は約1/3の割合で37℃~38℃の熱を伴うことが多く、発熱しない患者もいるようです。

簡単に言うと、発疹は手足口病のほうが広範囲で派手にみえるけれども、ヘルパンギーナのほうが高い熱が出る、といえるかもしれません。

ただし、発熱のしやすさや平熱には個人差がかなりある場合もあり、体温だけでは正確な判断はできないでしょうし、誤診の原因になりかねないので、自己判断せず医師の診断に従うようにしてください。

手足口病の場合も、髄膜炎や脳炎などへの重症化には細心の注意を払う必要があります。ヘルパンギーナも手足口病も、おおまかな治療法や予防法は、ほぼ同じだといわれているため、どちらの病気であるかよりも、症状の改善や感染拡大の予防のほうが大切ともいえます。

治療法

特効薬はない

ヘルパンギーナの場合、ウイルスに効く薬はないため、服用することで治療できるような特効薬はないとされており、それぞれの症状を軽くするための対症療法が中心になってきます。

症状による対症療法

ヘルパンギーナの原因ウイルスを退治する薬はないため、ウイルスを排除するには自分の免疫力を高めるほかないそうです。それには、できるだけ安静にし、栄養と水分を補うことが肝心とされています。水分はイオン飲料などが良いそうです。

夏は旅行や遠出も多くなりがちですが、こじらせてしまうと症状の悪化にも繋がりかねないので、十分に休息をとる必要があります。

安静と栄養・水分補給を行ったうえで、高熱には解熱剤を、呼吸器系の症状がひどければ咳止め薬を、消化器系の症状には吐き気止めや整腸剤を用いるとされています。

症状の程度や体調によって、どのような対症療法をとるかは違ってくるので、医師の判断に従うようにしましょう。

対症療法を行っても症状が悪化してしまったり、脱水症状が起こったり、高熱・頭痛・嘔吐など髄膜炎が疑われる場合は、もう一度すぐ小児科を受診するようにしてください。

学校・保育園に行けるのは

ヘルパンギーナは、学校で予防しなければならない伝染病に指定されていないため、出席停止

にしなければならないという規定はないそうです。

感染者が多くなった場合や、流行の拡大や合併症などで保護者の不安が増大した場合などに、校長が校医と相談して「第3種学校伝染病」として処置する可能性のある病気とされています。

ヘルパンギーナは、回復後も長期にわたり、ウイルスが排泄されることがあるため、症状が重い急性期だけ登校・登園を停止しても、流行を防ぎきることは期待できないといえます。

「熱や口の痛みなど主症状がなくなってから2日間経過してから」と個別に基準を設けている幼稚園もあるようです。学校・保育園に行けるのは、熱が下がり、口の痛みがなくなってから、と考えるのが基本的には良いでしょう。

まだ熱がある時は登校させないようにしてください。また、口の痛みのせいで水が飲めない、高熱が3日間以上つづく、元気がなくてぐったりしている、という時は、再度受診するようにしましょう。

かかった場合のケア

脱水症状には注意

口や咽喉の痛みのせいで飲食が難しく、脱水症状を起こしてしまう危険があります。スポーツドリンクやイオン飲料、熱くないミルクなどを、少しずつ補給するようにしましょう。

オレンジジュースなど酸味が強いもの、熱すぎるものは刺激になることがあるので避けたほうがいいようです。幼児の場合は氷をなめさせて少量ずつ水分補給させるのもひとつの方法です。

乳児が哺乳瓶からなかなか飲まない場合は、ストローやスプーンで与えるとうまくいくことがあるそうです。工夫しても水分をとることができないときは、脱水症状を防止するために、点滴による水分補給を行うこともあります。

食事を与える場合は、薄味で柔らかく調理したものだと負担が少ないそうです。水分補給できない、高熱がつづく、頭痛や嘔吐がみられる、という時は受診するようにしてください。

食事はのどごしのよいもの

食事は薄味で柔らかい、のどごしのよいものにしましょう。口の痛みが強い場合は、噛まずに飲み込めるものが良いとされています。

プリン、ゼリー、アイスクリーム、ヨーグルト、冷ましたお粥やおじや、グラタン、豆腐などが良いでしょう。熱くない味噌汁やポタージュスープなども食べやすいそうです。

予防法

うがい、手洗いをする

ヘルパンギーナの予防接種はなく、原因ウイルスの種類も多いので、毎年かかってしまう子供もいるそうです。ヘルパンギーナを引き起こすエンテロウイルス属の宿主は人だけといわれているため、人から人への感染を防ぐことが肝心です。

予防策は、「できるだけウイルスと接触しない」「ウイルスと接触しても感染する前に排除する」という2つの方法に大きく分けられ、ウイルスに接触しても排除するには、手洗い・うがいがもっとも基本的で大切な予防だといわれています。

ヘルパンギーナの感染経路は主に、飛沫感染・接触感染・糞口感染ですが、このうち後者2つは、唾や鼻の分泌液、便に含まれるウイルスが、手などによって口や鼻へ運ばれることで感染するといわれています。

唾や鼻汁による感染は、発症後2~3日が最も起こりやすいといわれているので、患者も周囲の人も、予防のためには手をよく洗うようにしてください。

トイレの後や食事の前には、特にしっかり手を洗いましょう。バスタオルは、お尻を拭いたときにウイルスが付くことがあるので、患者と別にしてください。

約1か月は便にウイルスが含まれていることがあるといわれているので、患者のおしめを替える時はしっかり手を洗うようにしましょう。

エンテロウイルスは消毒に強いことが多いとされ、アルコール殺菌には長時間かかるそうです。98℃の熱湯では15~20分で消毒できるといわれています。

ヘルパンギーナには予防接種や特効薬はありませんが、人間の体には免疫という自然の殺菌機能が備わっているので、自分の免疫力を上げることも大切だといわれています。それには、栄養や睡眠をしっかりとり体力を保つ必要があります。

夏にはクーラーを使うことが多いと思いますが、室温の急激な変化によって体調を崩しやすくなるので、あまり室温を下げすぎず、冷えを感じる場合は保温を行うようにしましょう。

マスクを着用

ヘルパンギーナの感染経路は、飛沫感染によるものが最も多いといわれているので、マスクの着用にも大きな予防効果が期待できます。

ウイルスにできるだけ接触しないためには、患者にあまり近づかないようにすることも必要ですが、なかなか難しい場合も多いかと思います。

咳や鼻汁などの飛沫による感染をマスクで防げたとしても、その飛沫が手などに付いて口へ運んでしまえば、感染する可能性もあります。なので、マスクの着用と手洗い・うがいの両方をを徹底すれば、より効果的な感染予防が期待できます。

自分や家族が感染している場合、急性期には人混みに近づかないのが一番ですが、人の多い所や学校・幼稚園などに行くときにはマスクを着用し、周囲に感染を広げないようにしましょう。

自宅のトイレだけでなく、学校や外出先のトイレを使った後はしっかり手を洗うように心がけましょう。乳幼児のオムツを替えるときや、吐しゃ物を処理するときは、マスクと使い捨てのビニール手袋を併用するのがおすすめです。ビニール手袋は現在百均でも販売されています。

まとめ

ヘルパンギーナは突然の発熱で始まることが多く、お子さんが発症してしまうと、びっくりして不安になってしまう親御さんも多いかと思います。

安静と水分補給・栄養補給で自然治癒することが多いといわれていますが、ウイルス性感染症であるため、髄膜炎や脳炎、心筋炎などに重症化する危険性も否定できません。

ヘルパンギーナの発熱は通常1~3日で治まるといわれていますが、高熱がつづくことがあり、激しい頭痛や嘔吐がみられることもあります。そういった場合は髄膜炎などの可能性があるので、速やかに小児科を受診するようにしてください。

ヘルパンギーナにかかっている間は特に水分補給に留意する必要があります。スポーツドリンクやぬるめのミルクなど、飲みやすい飲み物ををこまめに与えるようにしましょう。学校などで流行している場合、家族に感染者がいる場合は、手洗い・うがい、マスクの着用を徹底して感染を防ぐようにしてください。