TOP > 部位から探す > 頭・顔 > のど > 喉に膿が出来た!?痛みや腫れは大丈夫?原因として考えられる3つの病気と子どもや妊婦への対処法を教えます!

喉に膿が出来た!?痛みや腫れは大丈夫?原因として考えられる3つの病気と子どもや妊婦への対処法を教えます!

喉に白っぽいものができている場合、膿の可能性があります。喉に膿ができることによって痛みを感じる場合もありますが、逆にまったく痛みを感じない場合もあります。そんな喉にできる膿について、原因となる3つの病気と、対処法をご紹介します。



喉に白い物が!これって膿なの?

膿(うみ)とは、炎症を起こして化膿した部分から出てくる黄白色の液が溜まったものです。膿は身体のさまざまな部分にできる可能性がありますが、実は喉にも膿が発生することがあります。喉は風邪などの病気に罹ったときに炎症を起こしやすい場所です。また、食べものなどによって喉が傷つき、炎症を起こして膿ができることもあります。

ここからは喉にできる膿の主な種類や膿ができる原因などをご説明します。

膿はあるけど痛くない…膿栓かも?

喉に膿があるように見えるけど痛みは感じないという場合は、「膿栓」ができているかもしれません。

それでは膿栓の症状や原因についてご説明します。

膿栓の症状

膿栓(のうせん)の主な症状は、「臭い」です。

膿栓は私たちが普段口にしている食べ物などのカスも含んでいます。この膿栓は扁桃の部分にできるものなのですが、普段は扁桃にとどまっています。しかし何らかの要因によって扁桃から口に出てきた場合は、とても強い臭いを出します。

そのため、膿栓が扁桃から出てくると、口臭が普段より強くなることがあります。

膿栓の原因

膿栓ができる原因には、食べ物のかすが溜まったことや、免疫システムなどが影響しています。

膿栓は、喉の扁桃の穴に溜まった食べかすなどのことで、黄白色をしています。また、侵入してきた細菌などと身体の免疫システムが戦って、その結果できた産物も含まれているといわれており、これらのものが合わさって膿栓ができていると考えられています。

膿栓に細菌が侵入したり、繁殖してしまうのは、身体の免疫力が下がっている可能性もあります。疲れやストレス、寝不足などが影響して身体の免疫力が下がり、細菌が扁桃で繁殖しやすい状況になっているかもしれません。

また、急性の扁桃炎を1年のうちに3回から4回ほど繰り返すようになると扁桃炎が習慣化し、「習慣性扁桃炎」と呼ばれるようになりますが、この習慣性扁桃炎の症状として、膿栓が扁桃に付着することもあります。

膿栓の対処法

扁桃で細菌などが繁殖することも膿栓ができる原因のひとつなので、うがいなどで細菌の繁殖を防ぐことが大切です。ただし、うがいをやりすぎてしまうと必要な菌まで殺してしまうので、1日に4回程度の頻度にし、殺菌力の強いうがい薬は最小限にしておきましょう。

また、普段から無意識に口呼吸をしてしまう場合は、喉にウイルスなどが侵入しやすい状態となっているので、意識して鼻呼吸を行うようにすることも大切です。

医師の診断を受けないまま、自分で膿栓を取り除こうとして無理に傷つけてしまうと、扁桃が傷ついて炎症を起こしたり、潰れた膿栓から膿汁が出ることもあります。どうしても気になる場合は、耳鼻咽喉科などを受診するようにしましょう。場合によっては掻き出すなどの治療を行うこともあります。ただし、必ずしも膿栓がすべて取れるとは限らないそうです。

慢性的な扁桃炎によって膿栓ができている場合は、扁桃炎の症状の治療を行うことも必要です。場合によっては扁桃の摘出を行わなければならないこともありますが、治療や手術を行わずそのままにしておくと、日々の暮らしにも影響を及ぼすこともあります。症状や異変に気づいたらできるだけ早めに医師による診察を受けましょう。

喉が痛くて腫れている…扁桃炎かも?

“扁桃(へんとう)”は、リンパ球は密集したリンパ組織が集まってできており、外から入ってくる細菌やウイルスなどが身体のなかに侵入してくるのを阻止する役割を持っています。扁桃炎はこの部分に炎症などが起こる病気です。

それでは、扁桃炎の症状や原因などをご説明します。

扁桃炎の症状

扁桃炎には、急性扁桃炎、慢性(習慣性)扁桃炎などがあり、症状が少し違ってきます。

「急性扁桃炎」

急性扁桃炎は、口蓋垂(のどちんことも呼ばれる)の左右にある口蓋扁桃の部分に、急性的な炎症が生じる病気のことです。

急性扁桃炎の主な症状は以下の通りです。

・38℃以上の高熱がある

・喉の痛みがある

・食べ物やつばなどを飲み込むときに痛い

・身体がだるく、悪寒がする

このほかにも、首のリンパ節が腫れることもあります。

急性扁桃炎には特殊なものもあり、なかには肝機能に一時的な影響を及ぼすものもあります。

また、風邪の症状に似ているので誤った対処をしがちですが、急性扁桃炎を放置しておくと、扁桃だけでなく扁桃の周りにも炎症が起き、扁桃周囲炎や扁桃周囲腫瘍などに発展することがあります。この扁桃周囲腫瘍に発展すると、扁桃の周囲に膿のようなものができてしまいます。

「慢性(習慣性)扁桃炎」

急性の扁桃炎を1年のうちに3回から4回ほど繰り返すようになると、扁桃炎が習慣化し、慢性扁桃炎となります。この症状は小学校に入学する前が発症のピークだと言われています。

慢性扁桃炎の症状は急性扁桃炎と似ていますが、場合によっては扁桃に白い膿栓ができることもあります。また、慢性扁桃炎は急性期を過ぎると、喉の痛みも軽くなり、微熱や喉の乾燥感を感じる程度になり、なかにはほとんど症状を感じない場合もあるそうです。ただし、喉の痛みは軽くなりますが、症状が治ったわけではなく、持続的な痛みや違和感を感じるそうです。

扁桃炎の原因

扁桃炎の原因は、扁桃に細菌が感染することによって起こる場合と、ウイルスが感染することによっておこる場合があります。身体の免疫力が低下すると、細菌やウイルスに感染しやすくなります。そのため、風邪を引いて免疫力が下がっている場合などに扁桃炎が発症しやすくなります。また、喉に炎症などがある場合も扁桃炎になりやすくなります。

扁桃炎の原因となる菌には、インフルエンザ菌や黄色ブドウ球菌、肺炎球菌などがあります。

扁桃炎の対処法

扁桃炎で膿が発生している場合は、扁桃にできている膿を取り除き、扁桃の洗浄などを行って薬を付けるなどの治療を行います。扁桃の周囲にできてしまった膿(腫瘍)は、針などで刺して膿を取り除いたり、切開して膿を出すなどの治療を行います。

そのほかにも、感染した細菌などに対する抗生物質や、うがい薬などの薬を処方されることもあります。扁桃炎によって脱水症状が起きている場合もあるので、その場合は点滴治療などが行われます。

急性扁桃炎の症状を繰り返して慢性化してしまっている場合は、手術によって扁桃炎を摘出することもあります。

喉でかかる性病「咽頭クラミジア」

咽頭クラミジアは、性行為によって咽頭に感染する性病のひとつです。

海外と比べ日本では感染者が多く、女性に多く発症すると言われています。自覚症状も少ないので気づかないうちに感染し、悪化すると不妊症の原因となることもあります。

咽頭クラミジアの症状

咽頭クラミジアの症状は、喉の腫れや発赤などです。発熱することもありますがほとんど微熱で、喉の痛みもあまり感じることがないそうです。目で見ても症状がわかりにくいため、咽頭クラミジアを発症していても、自覚症状はほとんどないと言われています。

また、咽頭クラミジアによって扁桃腺炎などを起こすことがあります。そのため、咽頭クラミジアによる扁桃腺炎によって、喉に膿ができることもあります。

咽頭クラミジアの原因

咽頭クラミジアは、オーラルセックスなどの舌や喉などを使った性行為によって感染します。自覚症状も少ないため、自分や相手が感染しているとは気づかず、それによって感染が拡大してしまうこともあります。

咽頭クラミジアの対処法

咽頭クラミジアはオーラルセックスによって感染するので、コンドームなどの避妊具をつけて感染を防ぐことはできません。

性行為をする相手や自分がクラミジア感染していないかどうか、検査を行うことが大切です。

咽頭クラミジアは自覚症状が少ないため、自己判断で感染しているかどうかを調べることは難しいものです。耳鼻咽喉科や婦人科、性病科などを受診して、感染しているかどうかを検査しましょう。また、咽頭クラミジアの治療は、性器に感染しているクラミジアの治療よりも時間がかかるといわれています。そのためできるだけ早く治療を受けることが大切です。

喉に膿?こんなときはどうする?

ここまで喉に膿ができる原因についてご説明してきました。

ここからは、実際に喉に膿ができてしまったらどうすればいいかをご紹介します。

子どもの喉に膿が!

発熱や頭痛、悪寒、喉の痛みなどの症状が現れて急性発症した場合は、急性扁桃炎の可能性もあります。この場合扁桃に白い膿のようなものができることがあります。風邪の症状と間違えやすいですが、風邪薬を服用しても症状が治らないこともあるので、小児科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。

また、細菌のなかでもA群β溶連菌という菌による急性扁桃炎は5歳から9歳の子どもに多く発症すると言われています。急性扁桃炎の症状がひどい場合は、脱水症状を起こすこともあるので、点滴などを行うこともあります。

妊婦なのにどうしよう?

妊婦の場合は、喉の痛みや扁桃にできた膿などに対して自己判断で対処してしまうと、症状が悪化したり、胎児に影響を及ぼすことがあります。また、扁桃炎は風邪の症状とも似ているので、風邪薬を誤って服用してしまうこともあります。

妊娠中に喉の違和感や膿などを見つけたら、まずは耳鼻咽頭科などで診察を受けるようにしましょう。また、扁桃炎は免疫力の低下によって発症したり、急性扁桃炎が慢性化することによって扁桃炎の症状が習慣化してしまうこともあります。扁桃炎を繰り返し発症している場合は、事前に医師に相談しておくことも必要です。

喉に異物が!病院に行くべきなの?

喉に異物ができている場合は、喉に炎症が起きていたり、細菌などに感染している可能性もあります。また、咽頭クラミジアのように、自覚症状がないため自分でも気づかないうちに性病などに感染している場合もあります。

自己判断で対処せず、できるだけ早く耳鼻咽喉科などを受診しましょう。

また、膿栓などのように、鏡などで喉の膿を自分で確認できる場合もありますが、無理に掻き出そうとすると喉を傷つけてしまうこともあるので、自分で対処しないようにしましょう。

終わりに

喉はウイルスや細菌が身体のなかに侵入するのを防ぐ大切な部分で、とてもデリケートです。

子どもの場合は扁桃炎を発症しやすく、治療を行わなければ扁桃炎の症状が慢性化してしまうこともあります。また、自覚症状のほとんどない病気もあるので、ほんの少しでも違和感を感じたら、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。