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手首骨折の原因と種類とは?後遺症が残ることって?手術などの治療法やリハビリの方法を徹底解説!

手首を骨折すると、いつものように手が使えないのでとても不便な思いをすると思います。治療中は人の助けが必要だったりして大変ですが、一刻も早く治すためには適切な治療が必要です。手首が痛いけどまさか骨折!?と思って放置すると、後遺症などが残ってしまうこともあるのです!今回は、手首を骨折する原因や治療法などをまとめました!



手首を骨折してしまったら?

手首を骨折してしまうと、治療中は日常生活を送るのもとても困難です。思うように手が使えず、利き腕であれば尚更大変な思いをすると思います。

今回は、手首の骨折の原因や症状、どのように診断を受けて治療を受けられるのか、さらに後遺症のリスクから、リハビリをサポートしてくれるおすすめグッズまで、徹底的に解説いたします。

手首のつくり

手首の構造と機能

手首には、肘からかけて橈骨と尺骨という2本の骨が通っており、掌には27個の骨がびっしりと組み合わされています。手首を触ってみると、間がくぼんでいて、2本の骨があることがわかると思いますが、橈骨と呼ばれる部分は、その親指側で、尺骨は小指側ということになります。

肘から手首周りの筋肉は、指を動かすためのものがほとんどです。手首周りの特に手の平側の筋肉は、掌の骨にくっついたような状態で、それにより私たちは指を動かしているのです。

手首の骨折ってどんな病気?

橈骨遠位端骨折の原因

「手首骨折」と主に言われるのは、「橈骨遠位端骨折」と呼ばれ、親指側の橈骨の手首近くで発生する骨折を指します。転倒して、手を強くついた衝撃なのでの発生が原因として多く見られています。特に、骨密度が弱まっている高齢者は、転倒などの少しの刺激でも発症しやすいといわれています。

若者の場合は、スポーツや交通事故、転落事故、又は激しい転倒などのとても強い衝撃が加わることで発生します。高齢者の4大骨折にも数えられ、発生頻度は高齢者になる程高くなるとされます。全体的に、男性よりも、女性の発生率が高く、その差は3倍程ともいわれています。

高齢者でも、80歳を過ぎると発生頻度は減少します。それは、反射神経が鈍り、転倒時にとっさに手が出なくなるからといわれています。

橈骨遠位端骨折の種類

骨折のずれを転位と呼び、この転位によって橈骨遠位端骨折の種類が分類されます。ここでは、転位による4つの種類を解説いたします。

■コーレス骨折(コレス骨折ともいう)

転倒時に、地面に掌をついて骨折した場合は、骨折部は手の甲の方向にずれて、手首の手の甲側がポコっと膨らんで見えます。橈骨遠位端骨折では最も多いタイプです。

■スミス骨折

転倒時に、手の甲を地面に位置付けてしまった場合は掌側に骨折部が転位します。何か物を持ったままや、自転車で転倒したとき、ハンドルを持ったまま手の甲をついてしまったりすることで起こります。

■背側バートン骨折

手の関節の中、手の甲側が骨折してずれることを「背側バートン骨折」と呼びます。手関節の骨折により、掌部分がずれます。

■掌側バートン骨折

手関節の、掌側を骨折してずれることを「掌側バートン骨折」といいます。手の関節の中に、粉砕骨折が見られると、治療が大変難しくなります。そのため、「バートン骨折」だと見受けられる際には、割れていてずれている部分が複数ないかを注意深く調べることが大切です。

橈骨遠位端骨折の診断と治療

骨折したかな?と思ったらまず冷やす

転んで手をついた後、手首が痛む場合は、手や指が動かせたとしても骨折をしている可能性があります。自分では判断が出来ないので、とりあえず患部を固定して、心臓の位置まで上げ、冷やすという応急処置を行って、速やかに病院の診察を受けてください。

診断

病院では、初めに視診にて腫れ具合や痛みがある場所を確認し、レントゲンで実際に骨折があるかどうかを確認します。さらに詳しく調べる時にはCT検査を行います。レントゲンでは難しい関節内での骨折の転位のと骨折の種類を確認することが可能です。

ギプス治療できるか、手術が必要かを判断するためにとても重要な検査となります。また、骨折した骨が皮膚を突き破ってしまっている「開放骨折」の場合は、緊急手術が必要になります。

治療

骨折に転位がない場合は、ギプスで固定します。ギプスをはずすタイミングは約4週間です。もしも、転位がある場合には、レントゲン室で骨を透視する特殊なテレビモニターなどを用い、皮膚の上からずれている部分を戻す「徒手整復」が施され、その後にギプスでの固定に入ります。

「徒手整復」のほかには、「フィンガートラップ牽引整復法」と呼ばれる整復法もあります。これは、指にサックをつけて上から吊るすように引っ張り上げ、腕には重りをつけて上下に引っ張り合います。この時の橈骨を引き上げる作用を利用し、手で折れた位置を元に戻すようにする方法です。

骨折した患部を手で直接触るのに痛みが伴うため、部分麻酔での対応となる場合が多いです。この整復法も、その後にギプスで固定します。「徒手整復」、「フィンガートラップ牽引整復法」いずれも、4~6週間程度固定します。

「徒手整復」で回復しやすい場所まで戻せない場合や、ギプス固定を行なっているときの定期的な健診で、再びずれが見られる、又は、骨折が関節内に骨折が及んでずれている場合は、手術治療が必要です。このときは、全身麻酔での施術となります。

手術では、正確に骨折部を整復して、プレートと数本のスクリューを使って固定をします。術後には、ギプスでの固定は必要なく、リハビリが早期開始できますので、関節や筋肉の衰えをなるべく防ぐことが出来ます。

しかし、手術治療をしても、骨がくっつくまでの期間には大差がありませんので、注意する期間はギプス治療の時と変わらないので、注意してください。

橈骨遠位端骨折の後遺症と予後

神経症状

手首の骨折を放置していると、変形して骨がくっついて固まってしまって、手指を動かすことが難しくなったりする機能障害が残ることがあります。このように、本来の整復位置に固定しない場合を、「変形治癒」と呼びます。

また、骨折時に、骨や腫れにより神経を圧迫される場合があり、手の指が痺れたりする症状が現れたりしますが、変形治癒により神経が圧迫され続ける位置で骨が固まってしまうと、「手根管症候群」と呼ばれる神経の障害を残すこともあります。

骨化性筋炎

骨化性筋炎とは、関節や筋肉などに大きな損傷があると、本来骨のない筋肉に骨組織が形成されてしまうという疾患です。

打撲や筋肉の使い過ぎなど、筋肉に大きなダメージが加わると炎症時に引き続きカルシウムが沈着してしまい、石灰化現象を起こしてしまいます。それにより、筋肉組織内に骨が形成されてしまうのです。

激しく転倒して手首を打ち付けた場合や、無理なリハビリで手首周辺の筋肉が炎症を起こしてしまう場合などは、後遺症としてこの骨化性筋炎が発生するリスクも考えられます。

橈骨遠位端骨折の予後

手首を骨折して、正しい整復が行われずに変形を起こしてしまうと、上記で紹介したような後遺症を残してしまう危険性があります。さらに、手首の場合、意識しすぎて動かさないでいると指や関節の動きを悪くしてしまう場合もあります。

そのため、異変を感じたら、病院でなるべく早く診断と治療を受けることと、専門家の指導の下適切なリハビリを行うことが非常に大切となります。

手首の骨折 リハビリは?

当日からリハビリ開始

ギプスでの治療を開始した場合も、手術での治療後も同様に、当日から手と指、肩を自分で動かす運動を取り入れます。関節が拘縮しないように予防するためです。

さらに、腕を意識的に上げ、手首を心臓部まで上げることで、腫れを防ぐような動きも取り入れます。自分で動く自動運動により、静脈を心臓に戻すポンプを正常に働かせ、血流の改善や腫れを防ぐことが出来るのだそうです。

手術後2日目頃からは、手の関節を使ったリハビリを開始します。

ギプスをはずしてからのリハビリ

ギプスをはずした後や、手術後2~3日が経過してからは、手の関節のリハビリを開始します。その時期に合わせて、医療用粘土やボールを使って手を動かす運動や、日常生活の中で取り入れる作業でのリハビリも指導されます。

この関節可動域訓練は、手関節の拘縮を防ぎ、手首の可動域を復活させるために用いられます。

手首の骨折でかかる期間(全治・完治)と費用は?

全治と完治

手首を骨折してから、手関節の可動域が正常に戻るまでは、手術治療の場合は3~6か月、ギプス固定などの保存療法の場合は1年以上かかるケースも少なくないそうです。また、握力が骨折前までに回復するのには、関節の可動域回復よりも、さらに時間がかかるといわれています。

骨折してから、握力の回復は6か月で70~90%といわれ、完全回復までには1年~10年をようするというケースも少なくありません。

入院・手術にかかる費用

手術治療を行う際の入院費用は、病院により異なりますが、だいたい1泊か日帰りでの手術が多いため、費用がとてもかかるということはなさそうです。

手術費について案内をしているデータが少ないため、大体の金額でもご紹介することはできませんが、手術費についても入院費についても、「観血的手術」と呼ばれる、実際に切って手術をする場合は民間の加入している保険で適用される可能性があるため、ご加入の保険会社に問い合わせてみてください。

入浴をサポートする市販グッズの紹介

骨折時にギプスなどを濡らさないように入浴が出来る防水アイテムです。はめるようにつけるだけで、ゴムがピッタリと密着し、水の浸入を防ぎます。腕用と脚用があり、サイズも豊富です。手首まで、肘まで、肘より上まで覆えるタイプを選ぶことが出来ます。

■口コミ

息子がアキレス腱を怪我して手術をしました。お風呂に入るときが大変だったのですが、この商品を見つけてとても助かっています。水にぬれる事もなく快適に使っています。

防水プロテクター Mitt

手の入口のシール部分はウェットスーツの素材を使用していて、撥水や防水効果が非常に高いアイテムです。洗剤で洗って、何度も繰り返し使えるので、節約にもなります。ギプスと長いお付き合いになりそうな場合は、試してみる価値あるかもしれません。

■口コミ

手を怪我して肘から下をギプスで固めています。最初は少し不安だったのですが、使ってみると腕を締め付けられることもなく、水にぬれることもありませんでした。安心してお風呂にはいれるのでとてもよかったです。

まとめ

手首を骨折してしまうと、思いのほか治るのにも時間がかかりますし、その間とても不便です。しっかりと適切な治療やリハビリを受けることで、少しでも回復を早くしたいものです。転んだりして手首に異常を感じたら、なるべく早く診察と治療を受け、後遺症を防いで完治させましょう!