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頭痛が続く時に考えられる5つの病気?特徴や原因は?ストレスは関係ある?その治療や予防法を紹介!

頭痛が続くと困りますよね。市販薬でいいのか、病院に行ったほうがいいのか悩みますよね。ここでは、頭痛が続く時に考えられる5つの病気それぞれの特徴・原因・治療法・予防法について詳しくみていきましょう。



頭痛が続く

頭痛は、脳の血管の拡張や精神や筋肉の緊張、炎症や出血など何らかの刺激を受けることによ

って起こります。

頭痛は誰もが経験する最もありふれた症状の一つなので、市販薬を飲んで、病院に行って治療するまでは・・という考えになりがちです。ですが、中には重篤な疾患を原因とするものもあるので、頭痛が続く時には、頭痛の種類をきちんと知って、必要に応じて病院を受診し治療を受けましょう。

片頭痛の可能性

特徴

思春期から40代に多くみられます。女性のほうが男性よりも3~5倍ほど多く、遺伝的要素が高いともいわれています。

頭痛の頻度は月に数回程度で、多いときは週に1、2回頭の片側または両側がズキンズキンと脈を打つように痛み、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。光や音に敏感になり、動くと痛みが強まります。

痛みの前兆として、「閃輝暗点」と呼ばれる症状が表れることがあります。目の前で光がチカチカする、視野の中がきらきら光る、視野が狭くなるなどの症状で、他にも手足のしびれやしゃべりにくくなることもあります。

原因

緊張、不安や焦りなど精神的にストレスを受ける状況が続くと、偏頭痛は起こりやすくなります。睡眠不足や過眠、疲労のたまりすぎも偏頭痛の原因になります。

また女性の場合、生理に伴うホルモンバランスの変化によって偏頭痛が悪化してしまうことがあります。これは、エストロゲンが減少することが関係しているといわれています。

そのほかにも、天候や気圧の変化、温度変化、まぶしい光、音(騒音)、臭いなどの環境要因により片頭痛が誘発されることがあります。

食べ物でも誘発しやすいものがあります。アルコールやチョコレート、チーズ、ナッツ類、赤ワインなどです。また、空腹は偏頭痛の原因になることがあります。

頭痛を止める屯用薬を、慢性的に(毎週2~3回以上で3ヶ月以上)服用することにより起こってくる頭痛を、薬物乱用頭痛といいます。これは、脳が痛みに敏感になり頭痛の回数が増え、薬が効きにくくなってくるものです。

治療方法

病院の薬としては、片頭痛の急性期治療には、軽度~中等度の頭痛には消炎鎮痛薬、中等度以上の頭痛や過去に消炎鎮痛薬の効果がなかった場合には、片頭痛特異的治療(トリプタン系薬剤など)が使用されます。エルゴタミン製剤や漢方薬も、発作開始直後に使用すると効果がみられることがあります。

心理的ストレスが原因になっている場合は、抗うつ剤、精神安定剤などの服用で症状が軽減することもあります。

予防方法

仕事のない週末に寝だめする人もいますが、寝すぎることや普段のリズムと変わることは体にとって大きなストレスとなり片頭痛を誘発しやすくなります。毎日規則正しい生活をしましょう。

アルコールは片頭痛を誘発するので控えましょう。

対処法としては、冷たいタオルなどで痛む場所を冷やして血管を収縮させましょう。コーヒーなどでカフェインを摂取することも効果的です。カフェインには血管を収縮させる効果があります。

緊張型頭痛の可能性

特徴

緊張型頭痛とは慢性頭痛の中でも最も多いものと言われていて、頭痛で受診する人のほとんどがこのタイプです。首や肩こりなど、首筋から肩にかけて緊張状態が起こり、そして徐々に頭痛へと発展する症状が緊張型頭痛の特徴です。

毎日痛みが起き、持続時間は30分から1週間持続します。頭を何かで締め付けられるような重い痛みが続き、首や肩のはりやこりを感じることが多く、目の疲れ、身体のだるさ、めまいなどを伴うこともあります。

原因

原因としては、身体的ストレスと精神的ストレスがあげられます。

身体的ストレスとしては、悪い姿勢、長時間のデスクワークなど同じ姿勢である、睡眠不足などによる筋肉の緊張や血液循環の悪化などです。その他、目を酷使したことによる眼精疲労、骨格の歪みや歯のかみ合わせなども緊張型頭痛へと繋がります。

精神的ストレスとしては、対人関係や仕事、家庭で悩みや不安を抱えることで自律神経がうまく働かなくなり、緊張状態が続くことによります。

治療方法

病院の薬としては、薬物療法を中心に治療を進められます。消炎鎮痛薬、筋弛緩薬、抗不安薬が症状に合わせて適宜組み合わせられます。消炎鎮痛薬で炎症を鎮め、筋弛緩薬で緊張した首筋や肩の張りを解消します。また、抗不安薬で身体の緊張状態を解いていきます。

痛みを取りつつ身体を緩めて血行促進を促すことが治療の主な方向です。消炎鎮痛薬としては、ロキソニン、ボルタレン、ブルフェンなどを用います。筋弛緩薬ではミオナールやテルネリン、抗不安薬ではデパス、ジアゼパムなどが症状と体質に合わせて用いられます。

予防方法

緊張型頭痛の原因となる身体の緊張は首の痛みや肩のこりに関係するため、原因となる生活習慣の見直しが必要です。身体の張りやこりをほぐすため日常的にストレッチや運動を行いましょう。また温湿布などで首から肩にかけて温めたり、お風呂につかるなどして血行をよくしましょう。

それでも首の痛みや肩こりが解消されない場合は寝具の見直しも検討に入れると良いでしょう。特に枕が合わないまま入眠すると、首筋の張りや肩こりの悪化に繋がります。

また精神的ストレスが身体の緊張状態を生むため、ストレスの原因を取り除いたり、ストレスをためないように、自分なりのストレス発散法を身につけましょう。

群発頭痛の可能性

特徴

群発性頭痛は、片頭痛に比べるとかなり珍しい病気とされています。この病気は女性より男性が3~6倍多いのが特徴です。また発病する年齢は、20代、30代が多く若い男性に多い病気です。

群発性頭痛の発作は、非常に特異的なおこり方をします。毎日ほぼ決まった時間に始まり、夜中から朝方にかけて、特に眠ってから2時間位でおこることが多く、1回の発作は15分から2時間位続きます。1日1回起こるのが普通ですが、2、3日に 1回、あるいは 1日に 4~5回の場合もあり、期間は2~4週間ですが、患者さんによっては数ヶ月続く事もあります。これを群発期といいます。

非常に痛みの強い頭痛ですが、通常短時間で痛みは止まります。痛みは片側の眼の周囲や眼の奥が多く、次いでこめかみ、側頭部、前額部に起ります。左右両側が同時に痛むことはなく、同じ群発期には同じ側が痛みます。群発期によって痛みの左右が変ることがあります。痛い時には鼻水や涙や汗が出たり、眼が充血したり、瞼が重くなったりします。

原因

まだ明らかになっていない点が多いですが、頭部の血管の拡張が関係しているのではないかと言われています。脳の奥の太い血管が腫れ、周囲に炎症が起こり、周りの神経が刺激されて起こると考えられています。

そのため、血管を拡張させるアルコールの摂取は厳禁です。また、心臓の病気等で血管を拡張させる作用のある薬を服用している人は、主治医に相談が必要となります。

治療方法

病院の薬としては、片頭痛に有効なトリプタン製剤が群発性頭痛にも効く事があります。点鼻薬や皮下注射製剤もあります。痛みが出た直後に服用や点鼻をします。ただし、この薬は全ての患者さんに効くわけではなく、全く効かない場合もあります。他の痛み止めではインダシン座薬のような消炎鎮痛薬が有効なこともあります。また、安定剤や抗うつ薬を使用することもあります。

頭痛発作が生じたときに、酸素マスクをして高流量(1分間10L)の酸素を10分以上吸う酸素吸入治療が行われることもあります。これを行なうと、頭痛が軽減します。

予防方法

熱いお風呂は血管を拡張させます。頭痛が起きている期間はお風呂はシャワーを使いましょう。

群発性頭痛が現れている間にアルコールを飲むと血管が拡張され頭痛が悪化するので、発作時はアルコール禁止です。群発性頭痛患者には喫煙者が多いので、頭痛持ちはまず禁煙をしましょう。

肩や首筋のこりをほぐすのに効果的なのがマッサージです。筋肉へのストレスを軽減する事ができます。

慢性疲労症候群の可能性

特徴

これまで健康に生活していた人が、風邪を引いた後などにある日突然、原因不明の激しい疲労感に襲われ、それ以降、微熱、頭痛、抑うつ、睡眠障害など精神神経症状が長期にわたって続いて、健全な社会生活が送れなくなる病気が慢性疲労症候群です。

厚生労働省の疲労研究班が行った調査によると、1000人に3人がこの病気にかかっていることが分かりました。さらに最近では、不登校の子供の中に、慢性疲労症候群とみられる症状の子供がいることも分かっています。

原因

今のところ慢性疲労症候群の原因に関しては、感染症説、免疫異常説、内分泌異常説、代謝異常説、精神・神経疾患説などさまざまな検討がなされていますが充分に説明できる原因は明らかになっていません。

多くの場合、風邪のウイルス感染症などが誘因となっているか、疲れや様々なストレスによる神経内分泌免疫系の不具合が関与していると考えられています。

治療方法

慢性疲労症候群の患者は働きたくても働けないまので、まず、治療が必要な病気であることを認識してもらい、必要なら休養をとります。

薬剤としては漢方薬(補中益気湯など)、ビタミン剤(ビタミンC、ビタミンB)、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、三環系抗うつ薬が使用されます。精神療法としては、認知行動療法などが行われます。軽い有酸素運動も治療法としてあります。

認知行動療法とは、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法の一種です。認知というのは、ものの受け取り方や考え方という意味で、ストレスを感じると私たちは悲観的に考えがちで、問題を解決できない心の状態に追い込んでいってしまいがちです。認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できる心の状態をつくっていくそうです。

予防方法

慢性疲労症候群の患者さんは、自分の身体の状態を無視して、自分の心の疲れを見ないふりをしてがんばっている方が多いのでリラックスが苦手な人が多いです。慢性の緊張は症状を悪化させるので、その人にあったリラクゼーション法をみつける事が大事です。

お風呂にゆっくり浸かったり、ストレッチで体の緊張をほぐす、ハーブティを飲んだりとリラックスしましょう。

食物線維やミネラル、ビタミン、不飽和脂肪酸の比率も理想的なのが日本食です。疲れた心身を癒すだけでなく、疲労の予防にも最適です。食生活に取り入れましょう。

脳腫瘍の可能性

特徴

脳腫瘍とは、頭蓋骨の内部に発生する腫瘍の総称です。脳腫瘍が出来た場合の症状の一つに、頭蓋骨で囲まれた内部の圧力が高くなることによって起こる症状があります。頭蓋内圧亢進(とうがいないあつこうしん)症状と呼ばれ、頭痛・嘔吐(吐き気)・傾眠などが起こります。

頭痛は、痛みが強く起床時が多いことが特徴です。起床時に最も強くて午前中に徐々に軽快する頭痛があれば、脳腫瘍が疑われます。

原因

頭痛の原因は、腫瘍が大きくなり圧迫されることによりおこる症状です。

治療方法

取れるものなら手術で取ってしまうのが一番だそうです。手術療法としては、レーザーで焼いたり超音波で腫瘍を砕いたり、種々の手術機器が開発されています。手術後に放射線療法を追加する場合もあります。

脳から発生する腫瘍は周囲の脳に浸潤していて、全部摘出することは特別な場合を除いて不可能だそうです。この場合には、放射線療法や化学療法などの補助療法を追加する必要があります。

従来の放射線療法に加えて、ガンマナイフやエックスナイフ・サイバーナイフなどの定位的放射線手術、さらには重粒子線などを使った治療法が開発されつつあります。ホウ素中性子捕捉療法では、腫瘍にだけ取り込まれる性格の物質を投与し、そこに中性子を照射することで、その物質が取り込まれた細胞だけをやっつけるという治療法で、正常な細胞をほとんど傷つけることがない利点があります。

脳の血管は薬が通りにくいのですが、腫瘍の栄養血管は正常の血管と異なり、薬が通りやすくなっています。テモゾロマイド(商品名:テモダール®)という薬は、脳から発生した腫瘍に対して、放射線との併用療法によって有意な有効性が証明されていて、飲み薬で副作用も少ないため、外来通院でも使用できるそうです。

まとめ

頭痛が続く時に考えられる病気としては、片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛といった慢性頭痛と、慢性疲労症候群、脳腫瘍があります。

慢性頭痛の場合、市販の薬を数回試してみても改善がみられない場合は(痛み初めに飲みましょう)、頭痛外来などを受診しましょう。群発性頭痛の場合は受診して治療を受けましょう。疲労感とともに頭痛が続く場合はもちろん、激しい頭痛と吐き気がみられる場合は、脳腫瘍の疑いが考えられますから、すぐに病院を受診してくださいね。