TOP > 部位から探す > 上半身 > 小腸・大腸 > 胃腸炎と頭痛が同時ですごく辛い!?熱や関節痛が出たりするの?カロナールやバファリンなどの治療薬も詳しく紹介!

胃腸炎と頭痛が同時ですごく辛い!?熱や関節痛が出たりするの?カロナールやバファリンなどの治療薬も詳しく紹介!

感染性胃腸炎はウイルス性の胃腸炎です。発熱、下痢、嘔吐、頭痛と風邪様の症状を見せるかと思うと、髄膜炎様の症状も見せます。大人も罹りますが、お年寄りやお子さんが多いのが特徴です。特に、ノロウイルスの流行には注意が必要です。そこで、感染性胃腸炎と頭痛について解説いたします。



胃腸炎と頭痛の関係

胃腸炎にもいろいろありますが、中でも感染性胃腸炎の成り立ちは、ウイルスや細菌に感染することで発症いたします。嘔吐や下痢を繰り返すことが多い胃腸炎で、細菌のサルモネラ菌、カンビロバクターや、ウイルスのノロウイルス、ロタウイルスで、この他にも風邪を含めて胃腸炎を発症する細菌、ウイルスはいくつかあります。

特徴的な症状は消化器系は当然ですが、発熱や頭痛を起こす場合もあり、消化器系に留まらないことがありますので注意を要します。その胃腸炎と頭痛の関係を見ていくことにいたします。

胃腸炎と頭痛もある理由は?

風邪と似た症状を伴う胃腸炎

ノロウイルスに感染する胃腸炎では、多かれ少なかれ次のような症状を伴います。もちろん個人差はありますが、激しい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、悪寒の他に38℃ぐらいの熱が出ます。

当然、こうなる数時間前には膨満感や胃もたれなどの胃部不快感が出る場合があります。ですが、2~3日も経てば大抵の場合は治癒し、後遺症もほとんどありません。しかしながら、免疫力が落ちている時には重症化することがあります。特に、老人や乳幼児は注意をすることが大事です。

症状に着目すると、風邪と同じような症状を見せることがあり、胃腸風邪と呼ばれることがあります。例えば、嘔吐、下痢、腹痛を伴いながら発熱がある風邪様の症状をみせるのが特徴ですが、明らかに風邪とは違います。ここではノロウイルス胃腸炎とするのが正しい診断なのです。

危険な脱水症状

今のところでは、ノロウイルスに効果が期待できる抗ウイルス薬はありません。一見抗生物質が効くように思えますが、効果は期待できません。それよりもマイナスに作用して、下痢の状態を引き延ばすことがありますので注意を要します。

したがって、対症療法の選択をすることになり、中でも経口、もしくは点滴(経静脈輸液)での水分補給を施すことで脱水症にならないようにします。特に、高齢者、乳幼児に対してはしっかりと水分管理を行います。

ストレスが胃酸過多に

私たちの身体の中には意志に左右されない生命活動を維持する神経があります。それは自律神経です。その自律神経は交感神経と副交感神経(迷走神経)が相拮抗する働きをしています。

心臓などの循環器系は交感神経の緊張が、消化器系は副交感神経の緊張が影響を及ぼします。ここでは消化器系ということで、ストレスを受けると副交感神経が刺激されることで、胃酸、ペプシンの分泌が盛んになることで、胃は緊張し胃粘膜が傷つきやすくなります。胃の血流が悪くなると、胃酸やペプシンの攻撃に耐えられなくなり、胃粘膜に炎症が起こります。これが、進むと胃潰瘍になります。

十二指腸も同様で酸に弱いため、胃酸が流入するようなことがあると潰瘍ができます。このようにストレスを受けると、胃や腸は胃酸に曝されることによる炎症で、吐き気や痛み、不快感に襲われることになります。

脳の疾患ではないが

嘔吐、発熱、頭痛などの症状があった場合にまず疑うのが髄膜炎ですが、実は、ウイルス性の胃腸炎でも同じような症状を見せることがあります。特に、吐き気が強い場合には、頭痛だけでなく、関節痛、筋肉痛の症状も見せます。

夏季では、髄膜炎とウイルス性胃腸炎の診断をするのは難しい面もありますが、吐き気とともに下痢が見られた場合は、ウイルス性の胃腸炎と診断することになります。

どんな対処方法があるのか?

胃腸炎の治療は?

ノロウイルスに効果のある抗ウイルス薬はありません。そこで、どのような治療法があるのかを探ってみました。胃腸炎の治療で肝心なことは、原因菌やウイルスを体外に排出することと。水分の摂取です。というのも、胃腸炎に感染すると嘔吐や下痢の症状を起こします。

嘔吐や下痢をすることで、実は、原因菌、ウイルスを体外へ排出しているのですが、それを薬で止めるようなことをしますと、原因菌、ウイルスは体外へ排出されずに体内に残ってしまいます。酷かもしれませんが、そうならないようにするために、嘔吐、下痢を止めずに全部出し切ることが大事なります。

もちろん、症状の具合のよっては、整腸薬や下痢止め薬を服用することもあります。また、原因菌が細菌の場合では抗生物質を使うこともあります。

胃腸炎の治療で最も大事なのが水分の補給です。嘔吐と下痢を繰り返すと、体内から水分を消失することと、電解質であるミネラル、ビタミンも失うことになります。このような脱水状態をそのまま放っておくと生命に危険が及ぶこともあり得るのです。

胃腸炎の予防方法は?

ノロウイルス感染症の特徴は、吐物や下痢便の大量のウイルスが含まれていて、それらが人に感染することで発症します。したがって、感染症の予防には、手洗いを徹底することと、ノロウイルスは乾燥すると空気中に浮遊することも考えられますので、うがいやマスクが日常的に必要になります。

そのためには食事前は当然ですが、排便後も石鹸などで手洗いの励行が大事になります。その際に気を付けることに、手洗いタオルの共用は避けることが挙げられます。また、糞便、嘔吐物の処理を迅速に進めなければなりません。

もし、患者がいた場合には、周辺のドアノブ、机、いすなど、患者が触れると思われるところの消毒を徹底的に行います。その場合、アルコールはウイルスに効果がありませんので、家庭用のキッチンハイターを薄めたもののほうが効果があるそうなので、それを使うことをお勧めいたします。

頭痛の治療は?

ウイル性の胃腸炎には抗ウイルス薬は効果がありませんので対症療法で治療に当たります。したがって、頭痛の場合には、鎮痛薬、熱が高い際には解熱剤を、そして、嘔吐には吐き気止めの薬剤を使用します。中には、食事、水分を摂れない場合もありますので、栄養補給のためにも点滴で水分を摂ります。

そこで鎮痛薬ですが、鎮痛薬にはアセチルサリチル酸(アスピリン)を主体にしたものと、イブプロフェンを主体にしたもの、アセトアミノフェンを主体にしたもの3種類があります。それぞれ、特徴がありますので、症状にあわせて使い分けることが大事なります。

頭痛の予防方法は?

頭痛の原因としてはいろいろ挙げられていますが、その中では血管の拡張、肩の筋肉の凝り、睡眠不足、ストレス、脳の病気などがあります。片頭痛や緊張性頭痛、群発頭痛などがその代表です。

その原因の中で、睡眠不足とストレス、それに運動不足については、自分の意志でコントロールすることができるので、率先してそのことの解消に取り組むことが大事になります。睡眠不足に対しては、十分に睡眠をとることで対応し、ストレスに対しては、心身の安定に心がけることで対応します。

また、運動不足については、ウオーキングやストレッチなどで対応します。すべては生活習慣と関係している部分がありますので、一度見直してみることも必要になるかも知れません。

薬はどうなのか?

イブクイック頭痛薬

現在市販されている鎮痛剤に多く使われているのがイブプロフェンで、頭痛の痛みを生み出す物質であるプロスタグランジン抑えることで、痛みを鎮める成分です。これを主成分にしているのがイブクイック頭痛薬です。

この薬の主たる効果を発揮するのは、鎮痛作用、解熱作用、消炎作用で、風邪薬や頭痛薬として市販されていますが、筋肉の緊張を取る作用もあることから、肩や首のコリが原因の頭痛にも効果があるとされています。

それに、非ステロイド性の抗炎症薬は、胃腸を荒らすなどの副作用がありますが、イブプロフェンは胃腸への負担が軽く、その上、副作用が起こりにくいので、言ってみれば胃を壊しにくいタイプの薬と言えます。

胃にやさしいバファリン

アセチルサリチル酸(アスピリン)作用で、シクロオキシゲナーゼの働きを抑制します。その結果、痛みの発症部位で、痛み物質であるプロスタグランジンが作られなくなり、鎮痛作用の効果が出てきます。

また、解熱作用は大脳野にある体温調節の中枢に働きかける、プロスタグランジンの産出を抑制することで、平熱まで体温を低下させます。胃の中は酸性に支配されていますので、同じ酸性成分であるアスピリンは溶けきれずに効果を発揮することは出来ません。

それに、溶けなかったアスピリンが胃粘膜に付着して胃を荒らすことになります。そこで、もう一つの成分である、早く効いて胃にやさしい合成ヒドロタルサイト(ダイバッファー)が、アスピリンを早く溶かすことで胃粘膜に対する刺激を抑え込むことで、解熱鎮痛薬としての効果を発揮します。

医科向けのカロナール

アセチルサルチル酸(アスピリン)が、胃を荒らすということで登場したのがアセトアミノフェンです。カロナールは、そのアセトアミノフェンを主成分とした解熱鎮痛剤です。

200mg、300mg、500mgの錠剤から坐薬、粉薬、シロップがありますが、これは一般市販薬ではなく、医師からの処方薬となっています。

カロナールの特徴は他の解熱鎮痛剤に比べて、副作用が少ないことが挙げられます。特に、胃を荒らさないということで支持を受けているようです。さらに、妊婦さんや授乳中のお母さん、お子さんにも、解熱剤と使われているそうです。

気をつけたい飲み合わせ

胃腸炎・胃潰瘍の副作用

頭痛薬は、非ステロイド性抗炎症薬が含まれる解熱消炎鎮痛薬で、痛みの原因になっているプロスタグランジンという物質をブロック、それで痛みを抑え込んでいます。ところが、プロスタグランジンは体内の多くの部位に存在していて、当然胃にもあります。そして、胃粘膜では胃酸分泌、血流の増加、細胞修復などの役割を担っています。

そこに、鎮痛剤が服用されるとプロスタグランジンの産生が抑えられてしまい、胃粘膜では胃酸分泌が減るだけでなく、修復作用も落ち込むため胃が荒れたり、胃痛がでたりして、副作用となって現れてきます。

消炎鎮痛剤は多くの医薬品がある中で、もっとも使われるものですが、これまで見てきた通り胃を荒らすことがよく知られています。特に、長期的に鎮痛剤を使う場合は胃粘膜に炎症が起きないように注意が大事になります。

その中で、非ステロイド性消炎鎮痛剤がよく使われるのですが、そこで出てくるのが副作用で、胃部不快感、胃痛、胸やけなどの胃の症状です。

鎮痛剤は頭痛を招くことも

私たちの身体には、痛みをブロックする機能があるのですが、本来は痛みを抑えるために服用している鎮痛剤が、その機能を貶めることになり、脳の痛みに対する過敏性が高まることで、薬の量が増えるという事態に陥ることがあります。

これを薬物乱用頭痛と呼んでいます。鎮痛剤は、もともとは痛みが強く感じられる際に痛み止めとして服用するものなのですが、痛みに対して予防的な服用をしたり、一日で時間を決めて服用したり、まとめて数種類を服用したりしているうちに、頻発する頭痛を感じるようになります。

このような状態では、まずは、頭痛の原因を明らかにすることが大事です。そして、長期間飲み続けていることを止め、正しい薬の処方を改めて行います。さらに言えば、頭痛軽減の方法を探る努力もしなければなりません。そうでないと、胃潰瘍や消化管出血、血液障害、肝臓、腎臓にも障害を起こすようなことになり兼ねません。

水なしで飲んではダメ

なぜ薬を水で飲むかというと、薬の効果を最大限発揮させるためなのです。というのも、薬を飲みやすくすることもありますが、胃の中で早く溶けることで吸収がスムーズにいきます。それを、水なしで薬を飲もうとすると、食道粘膜に付着することで炎症を起こすことになります。

胃が弱いシニア世代や病人では、胃の中に留まって胃潰瘍をおこすことも考えられます。それ故、決められた時間に水か白湯で服用するようにします。それから間違っても、水なしで飲んではいけません。胃でも腸でも溶けないで、そのまま便と一緒に排出されることになり、効果が期待できなくなります。

ジュースはやめよう

手元に水がなくジュースが置いてあった場合、もしかしたらジュースと一緒に薬を飲んでしまうかも知れませんね。しかしながら、それは絶対にやってはいけません。果物ジュースの中には、含まれる成分が小腸での薬の吸収量を変えることで、薬の効き目に変化をもたらすことがあるからです。特に、グレープフルーツが問題で、薬の効き目に影響が及ぶことが知られています。

小腸で薬が吸収される場合ですが、小腸にあるタンパク質の中に、トランスポーターという運び屋があって、そこに届いた薬はトランスポーターに認識された後、細胞内に入ることができます。しかしながら、細胞内にはいったとしても、今度は代謝酵素に認識されないと分解されなくなるので、飲んだ薬すべてが吸収されるとは限りません。

果物ジュースがトランスポーター、代謝酵素の機能を抑制するようになると、薬の吸収量に変化がでて、薬の効果に影響をもたらすようになります。

変な頭痛の場合は病院へ

頭痛は痛みの強さ、痛む部位、持続時間、そして症状も人によって現れ方が様々です。したがって、原因もいろいろあるので治療法も自から異なってきます。中には、生命に直結するような危険なものから一過性で終わるものまで、多くの頭痛があります。

頭痛は、他に疾患を伴わない「一時性頭痛―片頭痛など」、疾患から発因する「二次性頭痛―感染症などによる頭痛」があります。問題になるのは「二次性頭痛」で、頭痛患者の1割に見られます。例えば、くも膜下出血などの頭痛がそうで、手遅れになると死に至ることがありますので、頭痛だからと言って簡単に見ないで、危険な頭痛、変な頭痛を見極めることが大事になります。

そこで、二次性頭痛と思われる頭痛の中で、感染症に起因する疾患で頭痛が随伴症状として見られる、「頭蓋内感染症」「全身性感染症」による頭痛を列挙してみます。

―頭蓋内感染症による頭痛

① 細菌性髄膜炎または髄膜脳炎による頭痛、②ウイルス性髄膜炎または脳炎による頭痛、③頭蓋内真菌または他の寄生虫感染による頭痛、④脳腫瘍による頭痛。

―全身性感染症による頭痛

① 全身性細菌感染による頭痛、②全身性ウイルス感染による頭痛、③その他の全身性感染症による頭痛。

などがあります。二次性頭痛には、感染症以外の疾患からくるものもありますので、いつもと違う変な頭痛を感じたら、すぐに医療機関に行くようにしましょう。

まとめ

感染性胃腸炎は髄膜炎様の症状を見せることがあります。そして、風邪様の症状も見せることがあります。発熱、嘔吐、頭痛があったら、正確な診断を求めることが大事です。そして、鎮痛剤の処方を受けた際には、飲み方に注意をする必要があります。

胃を荒らすことになり兼ねません。特に、お年寄りやお子さんの胃腸炎には危険な場合もありますので、気配りが大事です。脱水症状にも気を付けなければなりません。それと、最も大事なことは、ノロウイルスなどの流行期には手洗いとマスクを励行し、できるだけ人ごみには出て行かないことが望まれます。