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【摂食障害の原因・症状・治療法とは?】最悪の場合、死に至る危険も!拒食症と過食症チェック方法とおすすめクリニックもご紹介します!

摂食障害という病気があります。食事制限を極端にする拒食症・食べ過ぎて人によっては自ら吐いてしまう過食症の2つがあります。摂食障害は様々な症状を引き起こし、最悪の場合死に至る恐ろしい病気です。そんな摂食障害の原因・症状・治療法・おすすめのクリニックなどをまとめました。



悪化すると死に繋がることも!摂食障害の症状と治療法とは?

摂食障害、という病気をご存知でしょうか。摂食障害は主に、大量に食べてしまう「過食症」、極端に食事量を減らす「拒食症」の2つに分かれます。失恋してあまり食べられなくなったり、ストレスで食べ過ぎてしまったりという、多少の拒食や過食を経験したことのある人は多いかと思います。

しかし、どんどん痩せてきているのに食事をほとんど摂らなかったり、過食の後に食べたものを全部吐いたりするようなら、治療が必要となってきます。身体や心に異常が現れたり、最悪の場合死に至ることもある恐ろしい病気です。

摂食障害とは?

病的な拒食と過食

摂食障害は、病的な拒食あるいは過食が特徴です。拒食になるきっかけとして、ダイエットや受験、自信を失うような失敗などが挙げられます。

痩せている状態が進行しても食事をとる量が増えず、ますますやせが進行していくケースと、拒食状態がある時点から、突然大量に食べてしまうという過食症へ移行する2種類のタイプが知られています。

拒食症は更に、「制限型」(食べないで痩せていくタイプ:「過食を伴わない拒食症」)と「むちゃ食い/排泄型」(過食嘔吐・下剤乱用などを伴うタイプ:「過食を伴う拒食症」)に分けられます。

過食症は、嘔吐や下剤乱用を伴うタイプ(排泄型)と伴わないタイプ(非排泄型)に分けられます。過食などによって自ら吐くことを、自己誘発性嘔吐と言います。

痩せている=スタイルがよいとされる文化的な背景のある地域に多くみられ、約95%が女性、特に思春期・青年期の女性に多いとされています。最近、低年齢化および高齢化しているといわれ、世界的にも大きな社会問題になっています。

摂食障害は心の病気!

摂食障害は、心の病気です。摂食障害は精神的なストレスなどで発症することが多いです。うつ病など、何らかの気分障害や不安障害、パーソナリティ障害等が併存する率が極めて高いため、精神科等での治療が必要となります。また、摂食障害には様々な合併症があるため、内科、消化器科、婦人科、整形外科、歯科などでの治療が必要です。

生命の危険もある、大変危険な病気

著しい痩せなどが見られると、身体にも様々な問題が生じます。体重の減少が見られたときに、特に注意しなければならないのは低血糖発作です。血糖値が低下し、意識障害やけいれん発作を起こすもので、しばしばみられる症状です。発見が遅れると死に至ることもあります。

身長によっても違いますが、体重が30kgを切ると低血糖発作を起こしやすくなります。痩せが目立ってくると、ほとんどの人に貧血が認められます。身体は酸素不足になり、疲れやすい、めまいを起こす、顔色が悪いなど様々な症状があらわれてきます。また、痩せて極端に栄養状態が悪くなると、脳が萎縮することがあります。脳が萎縮すると思考力や記憶力の低下が見られます。

摂食障害の原因とは?

ダイエット

摂食障害を発症したきっかけは、「ダイエット」と訴える場合がほとんどです。拒食症や過食症を発症する時期は思春期が圧倒的に多く、患者の大半が10~20代の女性です。若い世代の女性は痩せたいという願望が強く「もっとやせたい、太りたくない」という思い、過度のダイエットに走る傾向が強いのです。

最初は軽い気持ちで始めた食事制限が次第にエスカレートしていき、やがては食べることに対する恐怖心が生まれて拒食症を引き起こしたり、反動で過食症を発症して、食べては嘔吐したり暴飲・暴食を繰り返すようになる人も少なくありません。

コンプレックスが根っこにあるため自覚症状や危機感が薄いことが多く、症状を悪化させてしまうケースが多いのが特徴です。成長期に摂食障害を起こすと、無月経など後々まで様々な悪影響を及ぼす危険があります。

低血糖症

摂食障害は心の病気というのが一般的な考えですが、実は低血糖症によって摂食障害が引き起こされていることが最近の研究によって明らかになりました。低血糖症とは、炭水化物やスイーツなどの糖分を多くとると血糖値が急激に上がり、血糖値を下げるインスリンというホルモンが過剰に分泌されて、様々な症状を引き起こす病気のことです。

血糖値が急激に上がるとインスリンが過剰に分泌され、今度は血糖値が急激に下がってしまうといった現象が原因と言われています。糖分は生命を維持するための大切なエネルギーの源ですが、精製された吸収しやすい糖分を(たとえ吐いても)沢山取り過ぎると、簡単に低血糖症になってしまいます。

血糖値が急激に低下すると、脳に糖分を回すことが出来ないので強い危機感を覚え、脳は血糖値を上げるためにアドレナリンなどを分泌して「生きるために食べるんだ!」と緊急指令を出すのです。このような非常事態では、自分で自分をコントロールできない状態になり、我を忘れて目の前にある食べ物を全部食べてしまうといった過食状態に陥ります。

無理なダイエットによって自律神経が乱れると、脳の満腹中枢に情報を伝える神経伝達物質も不足し、どれだけ食べても満腹感を感じられなくなります。こうした低血糖症と自律神経の乱れが、過食症の大きな原因になっているのです。

ストレス

摂食障害はコンプレックスなど、ストレスが引き金となって発症するケースがとても多いのが特徴です。ダイエットから摂食障害となることは非常に多いですが、両親の離婚などの家庭環境によるストレスや、人間関係などからくるストレスなど、日常の強いストレスが摂食障害を招くケースは少なくありません。

特に職場で業績を上げるように責め立てられたり、過労からドカ食いに走って過食症におちいったり、親の干渉や受験に対するプレッシャーから拒食や過食を引き起こすことが多いと言われています。ストレスをうまく解消できない、まじめな人が摂食障害に陥りやすい傾向があります。

愛情、自尊心の不足

家庭環境や育て方が原因となって、摂食障害を引き起こす場合もあります。両親、特に母親との関係が大きく関わっていると言われ、親が過剰に子供を押さえつけたり過干渉をしてしまうと、子供の自尊心が育たないまま思春期を迎えてしまい、心に闇を抱えて摂食障害に陥るケースも少なくありません。

逆に、親から過度の期待をかけられたことがプレッシャーとなり、強いストレスから摂食障害になることもあります。母親だけでなく、父親の育児への不参加や両親の不仲などが原因で起こったり、家族からの「太ったでしょ」「もっと痩せなさい」などと言われたことが引き金になることもあります。

毎日一緒にいるだけに、何気ない一言がきっかけとなることも多く、自尊心や愛情の不足は摂食障害を完治させる大きな壁になってしまうのです。

成長することへの不安

成長することへの不安で摂食障害になるケースは10代の女性に多いです。成長期の真っ最中にいる女性は、自分の体重や体型に過敏になりがちです。

特に最近ではスレンダーなモデルや芸能人が人気のため、「痩せていないと綺麗じゃない」という意識が強いことが多く見受けられます。標準体重なのにもっと痩せなければ、と思い込み、過剰なダイエットに走る傾向があります。「成長する→体重が増える→嫌われてしまう」という恐怖心から食べる量を極端に少なくし、やがて拒食症を引き起こすことがあります。

拒食症患者に10代女性が多いのもそのためで、心と身体が未熟な年齢で摂食障害を起こすと、後々まで深刻な合併症に悩まされてしまう危険が高まりますので、早期発見・早期治療が重要です。

摂食障害になりやすい人とは?

完璧主義な人

拒食症、過食症といった種類に関係なく、全ての摂食障害を患う人に共通しているのが、完璧を求める性格であるということです。「こうあるべき」「こうでなければダメだ」といった意識がとても強く、それ以外の状態をなかなか認めることができないため、自分を追いつめてしまいます。

また、目標が高いので挫折感を経験しやすく、それが発症のきっかけになることもあります。何でも「良い」加減が大事だということを意識して生活していくことが大切になってきます。

優柔不断な人、自分に自信がない人

自分にコンプレックスがある人は自己嫌悪に陥りやすく、自信がないがために他人の意見に振り回されたり決断出来なかったりする傾向があります。そういう人は普段いい子を演じていることが多く、人目につかないところで摂食障害を悪化させているケースが少なくありません。

また、自尊心も低いため、ストレスを溜めやすい傾向にあります。ストレスは摂食障害を始めとした、様々な心の病気を発症させる恐れがあります。自分に自信がないので「太ってる」などと言われると、人一倍傷付き、摂食障害となるケースが多いです。

ストレス解消が上手く出来ない人

摂食障害は様々なストレスがひき金となって引き起こされるケースがとても多いです。そのため、ストレスを自分の中に溜め込んだり、ストレスを解消する方法を持っていない人は、辛い気持ちのはけ口として過食に走りやすくなります。

ストレスが溜まると自律神経も乱れ、心や身体に様々な異常を引き起こします。日光を浴びて適度な睡眠を取るなど規則正しい生活や、ストレス解消法を見つけることで、自律神経も整い、精神状態も良くなる可能性があります。

摂食障害チェック!当てはまる数が多いと危険!

拒食症の場合

・体重計に乗って「100g増えた、減った」と、一喜一憂する

・顔色が悪く、最近急激に痩せてきた。または周りに「痩せた」と言われる。

・体重が減っていくと、気分が爽快になる

・痩せている自分を鏡で見るのが嬉しい

・「痩せているね」と」言われても信じられず、「太っている」と思いこんでいる

・痩せてきたのに身体の病気がみあたらない

・食物のカロリー値をよく知っている

・カロリー値の低いもの(ヨーグルト、春雨、わかめ、きうりなど)ばかり食べる

・食べたあと「太るんではないか」と恐怖心が襲ってくる

・料理を作る前は電子ばかりで材料のグラム数をはかっている

・お茶碗いっぱいの御飯が、なかなか食べられない

・カロリーや炭水化物の多い食物(肉、卵、ごはん、じゃがいも等)は避けている

・お弁当(給食)を食べるのが遅い、またはよく残す

・カロリーを消費してやせようと、よく身体を動かして運動している

過食症の場合

・食べ物のことばかり話題にする

・沢山食べているのに、全然太らない

・食べたあと、必ずトイレに入って吐いてしまう

・嫌なことがあると、沢山食べたくなる

・食べ物のことが頭から離れず、勉強や仕事など大事なことが考えられない

・ふと食べ物を目にすると、食べたい衝動に駆られて止まらない

・食べたあと、自己嫌悪な気持ちになり、塞ぎこんでしまう

・言いたいことがうまく言えない。特に「ノー」を言うのが苦手で、もやもやした気持ちを持ち続けている

・他の人から「痩せているね」と言われても、「太っている」と思う

・食べた後うまく吐けないと「太る」恐怖感に襲われる

・なんでも完璧にやらないと気がすまない性格だ

・自分を抑え、まわりにあわせる気づかいが強い

・どれだけが一人前の食事の量なのか、わからなくなってきた

・食材を買うのにお金がかかり、他の物を買う余裕がない

摂食障害の症状の特徴とは?

肥満

嘔吐や下剤の乱用を伴わない過食を、むちゃ食い障害とも言います。むちゃ食い障害の人は、過食症を患っている人と違い太っている人が多いです。食べる量を極端に制限して体重減少が起こった直後にはじまることが多いと言われています。短期間で大幅に体重や体脂肪が増え、肥満を引き起こします。体重が10kg以上増加する場合も珍しくありません。

味覚障害

舌には味を感じる味蕾と呼ばれる細胞があります。味蕾は一定の周期で細胞が入れ替わっているのですが、亜鉛が不足すると新しい細胞が出来なくなります。そのため、味を感じられなくなってしまいます。

これは拒食症や過食嘔吐で起こることがあります。摂食障害では全般的に、栄養素やミネラル分が不足します。そのため、亜鉛不足による味覚障害が起こる可能性があります。

脂肪肝、糖尿病、心筋梗塞

過食症の場合は食べる量は勿論、カロリーの高い食品を大量に取ってしまう傾向があります。そのためコレステロール値や中性脂肪が上昇したり高血圧になりやすく、心筋梗塞や糖尿病、脂肪肝などを引き起こしやすくなります。

脂肪肝は単品ダイエットなど、栄養バランスを考えない無理なダイエットでも起こります。食事から脂肪分を摂取できないと、エネルギー不足を補うために体内の脂肪が肝臓に集まり、過食と同じ状態を作り出します。

肝臓の外に脂肪を運び出すためにはタンパク質が必要で、タンパク質の摂取が足りないと脂肪を処理できないのです。なので、拒食や過食など摂食障害の人のほとんどが、脂肪肝を併発しているとも言われています。

食道炎症、胃腸不良、歯が溶ける

過食の後に嘔吐を繰り返すと、胃酸の逆流によって食道を傷つけたり炎症を起こしやすくなります。炎症が悪化すると、食道炎を引き起こしたり、最悪の場合は食道癌を発症する危険もあります。

また、咳が止まらない、声が枯れる、吐いた後じゃないのに食べたものが逆流してくるような感覚がある場合は、胃液や十二指腸液が食道を逆流しておこる逆流性食道炎の可能性があります。また、嘔吐を繰り返すことによって歯が溶けることもあります。食べたものを吐く時、食べ物と一緒に大量の胃酸が逆流します。

胃酸は非常に強い酸性のため、歯を作っている軟らかいエナメル質を溶かしてしまい、虫歯になりやすくなったり、神経が表面化して激痛が走ったり、最悪の場合は歯がボロボロになって20代で総入れ歯になってしまう人もいます。

生理不順、無月経

拒食症や過食嘔吐を繰り返す人は、低体重で、体脂肪が18%以下の場合が多く、月経不順や無月経を併発しているケースがほとんどです。

身体に必要な栄養素が不足すると、脳に指令を送る神経伝達物質が正常に機能せず、ホルモンバランスが乱れたり、女性ホルモンの不足によって生理不順になったり無月経になりやすくなります。無月経を放置していると子宮や卵巣の萎縮を招いてしまい、将来の不妊の大きな原因の1つとなってしまいます。

抑うつ状態、反社会的行為、自傷行為

抑うつ状態やうつ病と摂食障害の関係については近年よく研究され始めています。摂食障害の患者はうつ病になっていることが多いと言われています。うつ病が摂食障害の引き金になっているのではないかと考える科学者もいるほどです。両者の間には生化学的異常の類似性が高いです。

また、ストレスから逃れるために、万引きやその場限りの異性交遊などを、衝動的に行う反社会的行為が見られるケースがあります。そして、摂食障害の60%~70%に、自傷行為や何らかの依存症が見られると言われています。拒食症初期の人は、本人にとって「痩せる」という満足感から、自殺したいと考える人はほとんどいないようです。

ですが、一転過食し始めてしまった人は、自分に自信をなくし、自分が異常であるという自覚、太り続けてしまうという恐怖に襲われ、その気持ちから「死にたい」と思ったり自傷行為を招いてしまいます。

摂食障害の治療法は?

カウンセリングで治す

摂食障害の治療として、カウンセリングは一般的に用いられています。摂食障害は「心の病気」と言われますが、強い痩せ願望やストレスが引き金となって発症することが多いです。人によって様々な要因が複雑にからまっていることが少なくありません。

ストレスに対する考え方や、自分を客観的に冷静な目で見ることができない状態になっていること、摂食障害を引き起こしやすい生活スタイルになっていることなど、まずは自分が置かれた状況をきちんと理解することが大切です。

摂食障害を引き起こしている心理的な理由は何なのか、心の深い部分を掘り下げていくのが心理カウンセリングの役割です。カウンセリングは心療内科や精神科などで受けられます。また、10代の場合は思春期外来や児童精神科、小児科でも受けつけています。病院に行くのは抵抗があるという場合は、メンタルクリニックや民間のカウンセリング施設に相談する方法もあります。

薬物療法で治す

薬物療法とは、向精神薬を使う治療法です。向精神薬はあくまで対症療法であるため、薬だけで摂食障害が完治できるわけではありません。

うつ症状や激しい落ちこみ、食べ物に対する執着心などを和らげる働きを期待する「抗うつ薬」や、イライラして落ち着かない、他人と会うと緊張してしょうがないなど、不安な気持ちが引き起こす様々な症状に効果がある「抗不安薬」をなどを用いることがあります。

また、摂食障害が生み出す感情の激しい揺れや衝動的な感情・行動を和らげる働きのある「抗精神病薬」、不眠気味、寝つきが悪い、夜間の過食がやめられないといった人のための「睡眠導入剤や睡眠薬」なども代表的です。

無月経など婦人科系にトラブルがある場合はホルモン剤(ピル)などが処方されます。ホルモン剤を服用すると月経は再開しますが、根本的に体が回復しなければ、自力で月経を再開させることはできません。

分子整合栄養医学で治す

分子整合栄養医学とは、薬を使わないで、必要な栄養素をサプリメントで補給して、薬同様の薬理作用を期待する治療法で、「オーソモレキュラー療法」とも呼ばれます。栄養素を使って体内の細胞を本来の正常な状態に整える治療法であり、栄養療法とも、メガビタミン療法とも呼ばれています。

極端なダイエットや食事制限、炭水化物の多い過食、そして過食と嘔吐を繰り返すと、強い飢餓状態に陥ります。その結果体内の全ての細胞は、栄養が不足し十分に機能が出来なくなります。そして自律神経失調症を起こし、沢山食べても満腹感を感じることが出来なくなります。

詳しい血液検査をおこなって、不足している栄養素を把握して、必要な栄養素を治療レベルで補給することで健康を取り戻すのが、分子整合医学の基本的な考え方です。

対人関係療法で治す

対人関係療法とは、親や兄弟、パートナーなど、自分に大きな影響を与える立場の他者と、「今の関係」に焦点をあてることで問題を解決していくカウンセリング療法の1つです。

元々はうつ病の治療法として開発されたものですが、摂食障害、特に過食症の治療にも効果が認められています。摂食障害は強いストレスがきっかけとなって発症する場合がありますが、人が感じるストレスの多くは対人関係から生まれることが多いです。

対人関係療法では、特定の相手との関係の中で4つの問題領域を検証し、相手に期待していることや、相手や自分と期待とのズレを自覚することで、問題解決の糸口を探っていきます。治療にあたっては、一定のペースでカウンセリングを受け、およそ12~16回ほどの通院が目安と考えられています。

入院療法で治す

摂食障害の中でも特に拒食症の場合は、命の危険に関わるほど体重が激減している場合があり、入院して治療をすることが必要になってきます。 拒食症の場合では標準体重の60%を下回るケースも多く、身体が衰弱し、後々まで重い合併症が残ることがあります。

その他にも栄養失調や嘔吐・下痢に伴う低カリウム症、脱水症状から引き起こされる腎不全など、様々な合併症が考えられます。そのような重篤な場合は、病院に入院して身体と心を根本から治療する必要があります。

病院や専門施設で専門医のもと、栄養失調を回復させるための点滴や薬の投与などを行います。自傷行為などを起こす場合は、精神病院に入院する場合もあります。

行動療法で治す

行動療法は、行動制限療法とも呼ばれ、拒食症の人に行われることが多い治療法です。摂食障害はむちゃ食いや少食、偏食、嘔吐など食行動に様々なトラブルが起きていて、太ることに対する恐怖が大きく、なかなか普通に食事を摂ることが出来ません。

行動療法は、こうした摂食障害を招く間違った意識や食生活をトレーニングによって正常な状態に戻し、標準体重まで回復するための治療です。プログラムは食事や行動範囲に制限がかかるため、主に入院して治療が行われます。

最初に少ない量の食事を1日3食に分けてきちんと食べることからスタートします。その際、プログラム以外の食品を食べたりしないよう、病室から短時間出入りする以外は基本的に室内で過ごすように行動が制限されます。

体重が目標値をクリアしたら、少しずつ食事の量を増やして行動範囲も広げていき、通常の食生活まで戻していきます。治療中は精神的・肉体的に辛い時期もあるので、医師や家族の強力サポートのもと治療が進められます。

摂食障害にお勧めの病院・クリニックは?

クリニック・ハイジーア

クリニック・ハイジーアは栄養療法(分子整合栄養医学)と西洋医学、漢方などの東洋医学などをバランスよく組み合わせ、摂食障害や婦人科疾患、生活習慣病を根本から治療する総合医療で有名なクリニックです。

基本的に薬を使わずに、安全なサプリメントや漢方薬などを使って身体から治療をするので、副作用がなく身体に負担をかけない治療法として、摂食障害に悩む患人たちから高い評価を得ています。

また、通常の健康保険範囲内の検査では、外来で最大22項目までの検査しか行われませんが、クリニック・ハイジーアでは60項目以上ものくわしい生化学検査を行うことで、原因不明の病気や治療が難しい症状の原因を究明します。

三田こころの健康クリニック

三田こころの健康クリニックは、科学的な実証を得ている対人関係療法を専門に行っている国内でも数少ないクリニックです。

摂食障害(特に過食症)やうつ病を中心に、対人トラウマ関連障害など治療が難しい症例を数多く手がけています。摂食障害の大きな原因となる対人関係のスキルを高め、症状に負けない自分を作り出します。

また、対人関係療法は主に摂食障害(特に過食症)やうつ病の治療に効果があると言われていますが、三田こころの健康クリニックでは治療が難しいと言われるPTSDや躁うつ病(双極性障害)なども手がけています。

淀屋橋心理療法センター

日本初の家族療法カウンセリング機関として1983年に開業しています。精神科医と心理カウンセラーが連携し、1人1人にしっかりカウンセリングを実施し、相談内容や症状に合わせた丁寧なサポートで知られています。

また、初めての方が安心して治療を受けられるように、治療開始前に無料で60分相談できる「事前相談」のシステムを設けています。摂食障害を本人だけの問題と捉えず、身内の関係にも焦点を当てています。そのため、家族(主に母親)も一緒にカウンセリングを受けられます。

くじらホスピタル

くじらホスピタルは摂食障害や人格障害、うつなどの入院治療を専門的に行う国内唯一の一般病院です。2007年には医療福祉建築賞を授賞しています。

患者の自主性を尊重しながら、経験豊富な熟練専門スタッフが体調や症状に合わせて微調整しつつ診療プログラムを実施しています。1人1人の「治りたい」心に寄り添う病院として絶大な信頼を得ています。

入院治療では、症状の変化や感情の波が細かく把握できるため、1人1人の状態に合わせた治療が可能です。投薬とカウンセリングに加え、個別・グループによる作業療法や音楽療法などの各種療法で人間性や個性、自信の回復を促します。必要に応じて栄養指導やご家族のカウンセリングも受けられます。

市ヶ谷メンタルクリニック

市ヶ谷メンタルクリニックは、当日診察OK・夜7時まで受付と通院しやすい環境でも人気の心療内科クリニックです。精神的ダメージを受けた人の心理療法として開発されたNLPセラピーを摂食障害の治療に取り入れています。

患者の意識を摂食障害そのものではなく、それ以外のことに注目させることで、ストレスの元を忘れ、ポジティブな気持ちを取り戻す治療を行っています。補助的に薬物療法を行うこともありますが、患者の「薬は飲みたくない」「少なめにしたい」などの希望にも、出来る限り対応しています。

まとめ

いかがでしたか?摂食障害は痩せたいと思う女性や、ストレスを解消するのが下手な人がなりやすいということが分かりました。決して他人事ではなく、誰しもが気を付けなければいけない病気なのかもしれません。

また、胃酸によって歯が溶けたり、心筋梗塞になったり、最悪の場合死に至ることもある、大変恐ろしい病気なのだということも分かりました。決して「少しダイエットしているだけ」「ストレスが溜まっているだけ」などと軽視せずに、精神科や心療内科で治療をすることが必要になってきます。

治療法も色々あります。カウンセリングや薬物療法の他、分子整合栄養医学や行動療法といった手段もあります。自分に合った治療法と出会えるといいですね。

ストレス解消法やダイエットは健康的な方法で行うのが一番です。今の自分を自身で受け入れ、楽しい生活が送れるようになることを祈っています。